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ル・リッシュとロホの「若者と死」
イングリッシュ・ナショナル・バレエの"Ecstasy & Death"公演、結局初日と二日目の二回見ました。

ニコラが・・・圧巻でした。バレエの舞台ですごく久々に「芸術家」のパフォーマンスを見た、と思った。冒頭から恐ろしいほど集中していて、気迫がすごい。瞬時に観客を舞台に引き込む存在感と、大人の男の色気炸裂!素晴らしくセクシー・・・イレールを思い出しちゃった。(パリの男性ダンサーって引退の近い年齢になるとどうしてこうも壮絶な色気を醸し出すようになるんでしょう・・・勿論全員じゃなくて「選ばれた」人だけだけど。)動きの、ポーズの、一つ一つがいちいち美しいことに見とれ(ため息・・・)、顔の表情をみるととても複雑でニュアンスにとんでいて・・・感情が揺さぶられて映画を見ているような気分になった。

彼の若者は常に極度の緊張状態にあって、ほとんどパラノイア状態で何かに怯えている。実在の不安ではなく、頭の中に巣食った苦悩。そこに登場する「女」は、だから、彼の妄想の産物・・・と思わせてくれるのが順当というか腑に落ちる・・・はずなのだけど。想像の産物にしてはロホはあまりに生々しすぎた。彼女は100%血の通った生身の女として登場して、「生き生きと」ニコラの若者を翻弄し、いたぶっていた。

これは珍しい役解釈ではないかなあ・・・まぁこういうのもありかとは思うけど、私的にはもう少し現世離れしてミステリアスなタイプの方が好みだな。(ああ、ロパートキナが相手だったら・・・)ロホの表現はあまりに劇画チックでやりすぎ感があって、ニコラの表現していた作品世界とは相容れない感じだったけど、でもニコラがあそこまで入り込んでたのはパートナーが彼女だったから・・・ということもあったのかな?と。(二日目のロホの登場シーンで、同じ列に座っていた若い女の子たちがげらげら笑い始めたのには一瞬ぎょっとしたけど、まぁ気持ちはわからないでもない・・・あの登場の場面で彼女、全身からイケイケ感発散してたもんなぁ・・)

まぁでもタマラはニコラと踊れるのが嬉しくて嬉しくて仕方なかったんでしょう。初日の数日前にMETRO紙に出たインタビューで、17歳の時に初めてニコラを見て以来ずっと片思い、ENBの芸術監督になって初めて自ら組んだこのプログラムで「芸監の特典(権)」としてニコラを招聘した、と憚ることなく語ってました。そんなにニコラが好きなら是非また呼んで!!カーテン・コールでのニコラの本当に、心から嬉しそうな表情を見て、ひょっとしてまたここで彼の舞台を見られるかも・・・?とかすかな希望を抱いてしまった私でした。

2013-04-22 09:03 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(6)
Comment
羨ましい!羨ましすぎます!!
日本に住んでると、あと何回ル・リッシュが踊るの観られるのだろう?という感じですからね。彼の「若者と死」、かつてピエトラガラのグループ公演で見たと思いますが(すごい大昔だ)。今の彼を見てみたいですね。アデューのチケットはとても取れないでしょうけど、日本での公演希望!
レポありがとうございました。
トモコ 2013/04/22(月) 14:33:35) 編集


トモコさん こんにちは。

いやほんとうにラッキーでした。でもこの公演の(希少)価値がわかる人がこの国にはそう多くないことがわかり・・・特に二日目は満席とはほど遠くて、私自身も当日割引券を買って見たんですけどね。(なんて勿体ない・・・)

The Arts Deskというカルチャーサイトのクリティックはこの公演評の中でニコラのことを、"man of the year"と形容してましたが(まだ4月なのに!)、well said! って頷いちゃいました。私も今年この後バレエの舞台であれほどの男性ダンサーのパフォーマンスを見られるとは思えません。ついついアデューも見たいなぁと欲が出ちゃいましたが、チケットまず取れないでしょうねえ・・・。
Naoko S 2013/04/23(火) 06:22:49) 編集

Naokoさま!
ありがとうございます!!
あ~ニコラ、ニコラ、どうしてあなたはニコラなの?じゃないですけど、もう、遠く東京から恋焦がれております。。。
若い頃、バレフェスで若手振付家応援シリーズ(笑)のようなコンテンポラリー担当で踊っていた頃には、絵にかいたような若々しさ!と彼特有の発散する青春の香り・・を愛でてはいたものの、色気ダダ洩れのイレール様をはじめとするベテラン勢に傾倒しており・・・
あの若々しさを保ちつつ、ダンサーとしてますます高みに歩を進める彼を観ていると引退、という言葉が全く現実味を感じさせず・・・。

でも、引退間近のダンサー特有の色気が・・・のくだりに、妙にストンと落ちる部分があり、アデューのXデイが急に現実味を帯びてきてしまいました。

ロホ、ファンだったんですね^^
芸監の職権乱用?(笑)でも、ニコラの公演機会を増やす意味でも、更なる暴走(爆)を期待したいと思います。

ロパートキナとニコラ!それは妄想だけでは勿体ないですわ。
素晴らしい舞台になるでしょうね!!

あぁ、日本に来てほしいです。
少なくともそんな勿体ない状態の客席とは違って解っているファンが詰めかけるはずなので・・・;;
maria 2013/04/27(土) 11:38:19) 編集

Naokoさん、お久しぶりです。

レポありがとうございました。
トモコさん、mariaさん同様、私も羨ましいです!
ロンドンに飛びたいくらいでした。

そう、色気あるんです!動作、ポーズのひとつひとつに。作品の中では本当に官能的。
でも、普段のニコラは飾らなくて、カーテンコールでも、いつもはじける笑顔。
そこがまた、魅力です。
もう、10年の夏にボレロをみて、その10月に若者を見て以来、生ニコラを拝んでいません。
飢えてます(笑)
彼がキャンセルした11年の夏の座長公演は、とても素敵な演目のチョイスで、先行発売でほとんど毎日通う予定でチケット申し込んでいたのに、叶わず、とても残念でした。
来年のパリオペの来日公演でも、彼が踊りそうな演目がないので(ドンキと椿姫)来ないかもしれない。
このままだと、引退まで彼を目にする機会がなさそうです。
この秋シルビーが連れてきてくれるかと期待したけど、ムッルでした。

誰か彼を日本に連れてきてー!
ロホ様おねがーい???

テス 2013/04/28(日) 00:20:14) 編集


mariaさん 反応していただき有難うございます。本当に貴重な舞台を見せていただいた・・と一週間たってしみじみ思いを噛み締めています。舞台上のニコラを見ながら、(彼のような)アーティストと普通のバレエダンサーをわけるものは何だろう・・・この域に達することのできるダンサーはなんと希少なことか、ととりとめのない思いが頭の中をグルグルしていました。

こういうことなら芸監の職権乱用おおいに歓迎ですね。来シーズンも是非是非彼をゲストに!タマラさまに手紙書こうかしら・・・(笑)
Naoko S 2013/04/29(月) 06:04:49) 編集


テスさん お久しぶりです~コメントありがとうございました♪

ニコラ客演のニュースに接したとき真っ先に、あ、これは、ひょっとしてテスさん見にいらっしゃるかも??と思ったのですが、やはり日本からは遠いですよね・・・。それにしても随分とニコラの舞台とはご無沙汰されているのですね 焦燥お察しいたします。来年のパリオペ来日公演はドン・キと椿姫ですか それだと多分ニコラは踊らないでしょうね・・・引退前に日本で彼の特別公演!なんて企画は夢のまた夢でしょうか。

ニコラはあれだけ大物のわりに海外への客演が少ないですよね・・引退前に世界中、いやそれが無理ならせめて欧州一円フレンズ公演かなにかでツアーしてほしいなあ。このまま来シーズン引退なんて、勿体なさすぎですよ・・・
Naoko S 2013/04/29(月) 06:21:34) 編集

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