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カルロス・クライバーのドキュメンタリー(x2)
クライバーのドキュメンタリー映像を二本まとめて見ました。英訳題"Traces to Nowhere"と"I am lost to the World"。

どちらも指揮者の生誕80周年にあたる昨年、制作された映像。日本ではこの春BSで放送されたとネットで読んで、いいなぁ~イギリスにいたら一生こんなの見られないなあ・・・と嘆息しつつ一応ググってみたら、なんと商業用DVDとして発売されていてこの国でも買えることがわかり、即オーダー。二本とも生前のクライバーと親しかった友人・関係者たちの証言と残された彼の映像から構成されていて、遅れて来たファンとしてはとても興味深く見られました。

・・・が。

見終わってなんともいいようのない寂しさを感じてしまった。彼の最後・・・奥様・スタンカさんに先立たれ、治癒不能と診断された癌をかかえた指揮者も6ヶ月後にスタンカさんの故郷・スロヴェニアで一人死す。(自殺をほのめかす声もあり。)彼の孤独・・・実姉ヴェロニカさんいわく、(カルロスは)とても繊細な子供で、母はこの子はもたないと思っていた。私もいつも保護者のように彼を守ってあげなきゃ、と。彼がまだほんの子供の頃、孤独な魂に言及した詩について語ったことがあって、おどろいたわ・・・あんなに多くの人たちに囲まれて、孤独なわけがないのに・・・。

そして、この映像を見たあとに、つくづくと、ふつふつと湧き上がるフラストレーション。なんで、もっともっとレコーディング残してくれなかったんだぁぁーーー!<絶叫>残された録音・録画が少なすぎることとレパートリーの極端な狭さ。これを嘆く声はドキュメンタリーの出演者からも言葉の端々に感じられたけど、特に無念やる方ない、という表情だったのが(演出家の)オットー・シェンク。彼は一度クライバーに面と向かって直訴したそう。いわく、「俺はね、指揮してるあんたにしか興味ないんだよ。ほんっとに、指揮してるときだけだからね、あんたが面白いのは。だからもっと仕事してくれ、もっと振ってくれ!」

日本についての逸話も色々出てきます。最後の来日公演、ウィーン国立との薔薇の騎士のときのクライバーのギャラは破格(「天文学的数字」)だった、あれで数年は暮らしていけたはず、とか、クライバーは日本では神扱いだった、とか。日本の聴衆の熱狂的な心酔ぶりを彼は自分を認めてくれている・受け入れてくれている、と素直にうけとめて日本に行くのは快適だったんじゃないだろうか、とか、日本の"silence"が彼には心地よかったのでは・・・とか。

パフォーマンス映像で圧巻だったのは、主に"I am lost to the World"の方に収録されている、トリスタンのリハーサル映像。指揮するクライバーを真正面から捉えていて、画質はかなり悪いけど、う~~これは堪りません。どこかにあるんでしょ全編、頼むから出してくれーーー!!限定○千枚とかでそれこそ"破格の"値段で出してはいかが?それでも即完売、だと思うけどなあ・・・。(たとえめっちゃ高くても、シンジケーション組んで買いますわ!)

☆ このDVD、UKではアマゾンよりHMVの方が割安でした。ご参考までに↓(他にももっとおトクなサイトがあるのかもしれませんが・・・)

http://hmv.com/hmvweb/displayProductDetails.do?ctx=280;-1;-1;-1;-1&sku=57728
2011-10-24 08:31 | 音楽 | Comment(0)
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