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マリインスキー・バレエ「ジュエルス」DVD
待ちに待って、痺れを切らして、一時は完全におクラ入りしてしまったのかと諦めていたマリインスキーの「ジュエルス」映像がやっとリリースされたのが一週間前。喜び勇んでDVDを手に入れ、鑑賞したのですが・・・

・・・期待が大きすぎたせいか、ややガッカリな内容でした・・・。

一番の問題は、カメラワークがひどすぎること。舞台を上から撮ったり下から撮ったり、ソロを踊るダンサーをストーカーのごとく追っかけて撮ったり(で、いちいちカメラがダンサーと一緒に移動する)、しかもアングルが結構頻繁に切り替わるので落ち着かない。振付にも音楽にも流れというものがあるのに、それが寸断されてしまって、初回見たときは唖然とした。二回、三回と見直すうちにだんだん慣れてはきたけど、やっぱり特に頭にくるのが舞台を上(ほぼ真上)から映してるショット。一瞬ならともかく、結構延々と続くシーンがあって・・・。(バレエの舞台を真上から映すことに一体どんなメリットがあるのか??)

"戦犯"はオーストリア人(カメラクルー)とイギリス人(ディレクター)?(この映像はオーストリアのTV局がマリインスキー・レーベルと組んで制作)後者、英国人のブライアン・ラージって、確か長年ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの映像ディレクターやってる人じゃない・・・全くもう、なんでこんなにセンスがないのか・・・(怒)。

二つ目の問題は、というかこれは単に好みの問題ですが、キャストが・・・。私の苦手なダンサーが三人もソリストに起用されてるんですよねぇ・・・。(え~正直自分の好みを別としてもかなりBキャストが混じってると断言していいと思う。)まあこればっかりは仕方ないので、二回目以降は苦手なダンサーの登場シーンを早送りでスルーすることで解決しました。結果、ルビーズは殆ど見られない羽目に・・・。(ファデーエフ君ごめんね~、でも男子のみの駆けっこのシーンはちゃんと見たわよ~~)以下、この映像の主要キャストです:

Emeralds

Zhanna Ayupova - Denis Firsov
Daria Sukhorukova - Dimitri Semionov
Pas de trois: Anton Korsakov - Xenia Ostreikovskaya - Yana Selina

Rubies
Irina Golub - Andrian Fadeev
Sofia Gumerova

Diamonds
Ulyana Lopatkina - Igor Zelensky


私がマリインスキーのジュエルスを初めて見たのは2000年6月のロンドン・ツアーのときで、あれは今も私のバレエ鑑賞歴の中に燦然と輝く忘れ難い公演だったのです。舞踊美の極致!と心の震える体験をして、俄然ジョージ・バランシンという振付家への興味が沸いてきたものだった。あの時リードを踊っていたダンサーたちは誰だったのか、当時のキャスト・シートを引っ繰り返して見てみました。


Mariinsky Ballet "Jewels"
Cast for UK premiere (16th June 2000 at Royal Opera House)

Emeralds

Zhanna Ayupova, Nikolai Godunov, Veronika Part, Dmitry Simeonov
Yulia Kasenkova, Xenia Ostreikovskaya, Anton Korsakov

Rubies

Diana Vishneva, Viacheslav Samodurov
Maya Dumchenko

Diamonds

Ulyana Lopatkina, Igor Zelensky

この映像は2006年の撮影なのでUK初演からは6年の歳月が流れている・・・この間他所に移籍していなくなってしまったダンサーもいるし(エメラルドを踊っていたパルトとかゴドゥノフとか)、同じダンサーでも時期(代)によって表現も踊り方も変わるし、仕方ないことではあるけど。(まあ得てして脳内保存された昔見た舞台というのは美化されて残っているものですが。私の記憶の中にあるアユポワのエメラルドはこの映像の何十倍もいいんだけど・・・。もちろんここでも十分にチャーミングで素敵な舞台姿を見せてくれてはいますが。)

え~なんだかんだと文句つけていますが、このDVDの最大のウリは、そうです、ロパートキナ(とゼレンスキー)のダイヤモンド。その部分においては決して期待を裏切らない出来となっています。この二人のダイヤモンドのスタンダードからするとベストではないかもしれないけど、それでも十分魅せてくれます。ゼレンスキーは若干盛りを過ぎてしまった感はありますが(生え際がさみしい・・・)、それでも今の若いもんにはマネのできないスムースで美しい踊りと女性ダンサーのサポートに徹する騎士的なマナーにはうっとりさせられる。ロパートキナは、彼女のダイヤモンドの舞台に実際接したときに経験する、あの神秘性と白昼夢の中にいるような幻想性を映像で捉えることはやはり難しいんだな・・・と感じつつも、踊り自体、フォルムの美しさ自体で十分酔わせてくれるので、これ以上は望みますまい。(神は細部に宿る・・・彼女のパの、ポーズの一つ一つに意味がこめられている、ように見える。)以前シルヴィ・ギエムが、舞台映像にはヴァイヴレーションも香りもない(=信用してない)、と語っていたけど、確かに、舞台芸術というのは観客にとってもパフォーマーと同じ空間を共有することだけで感得できる何かがあって、この"何か"こそが重要なのにそれは映像では体験できないんだなあ・・・とあらためて感じたりしたけど、ロパートキナのダイヤモンドを映像化して残してくれたことには、素直に感謝しないとね。
2011-10-10 08:32 | マリインスキー・バレエ | Comment(2)
Comment
NaoKoさん、私はこのDVD,Amazon UKに注文して円高メリットでお安くて嬉しく、なのに変なアングルなんですかっ!最近、やたら顔アップしたりするDVDあって嫌ですね。
ロパートキナのダイヤモンドを映像化してくれてありがとう、そして私の大好きなアンドリアン・ファジェーエフの数少ないDVDですっ。なんとショック!悲しい事につい先日、マリインスキをー退団してしまいました。日本ではあまり彼の躍りをを堪能できなかったのが残念で。Londonやワシントンにはよく行っていましたよね。あ悲しい。まだまだこれから復帰してくれると思っていたのに。ヤコブソンバレエの芸術監督として今、来日中です。ワーン。
失礼しました、まだまだ正常心になれません。
まりあ 2011/10/17(月) 23:13:29) 編集


まりあさん こんにちは。

カメラのアングルは回数こなすうちに気にならなくなると思いますのでご心配なく。

しかし、ルビーズは残念なことになってますよ・・・。マリインスキーは一体何を考えてるのか、断固ヴィシのスケジュールが合うときに撮るべきだ、と当時も思っていましたが、映像を見てつくづく無念の思いが・・・(すみません、ただの私的呟きですので聞き流してくださいませ。)

ファデーエフ君引退の件、心痛お察しいたします。ファンの方にはお辛いと思いますが、ダンサーは第二の人生の就職先が限られているのでポジションが空いたときにチャンスをものにしないとね。そういう意味では彼にとっては良かったのかもしれませんよ ぜひ新しい門出を祝福してあげてくださいませ。
Naoko S 2011/10/19(水) 07:45:27) 編集

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