ガリーナ・ウラーノワ・ガラ 後半 (5/22)
ガラのレポ後半、今日こそ書かねば~(もう、ほとんど義務。嫌だねえ・・・)、なんて焦ってるときに限って、TVが私を呼んでいる~。

昨夜から二夜連続でクイーンのドキュメンタリーやってたんですわ。多分今年がバンド結成40周年(!)のせいかな?しかし、クイーンって何年かに一度、必ずこの手の番組が創られてるんですよね やはり栄光のブリティッシュ・ロック史を彩った数々のバンドの中でも、人気の面ではダントツなんでしょうか。今夜はドキュメンタリーに続いて75年のクリスマスイブにハマースミスオデオンで行われた伝説のライブ!も見せてくれました。いや~~よかったです クイーンはほんと、いつ聴いてもいいなぁ。スタジアム・ロックもいいけど、まだ完全にショー化されてない荒削りなサウンドが新鮮、初期のクイーンのファンには堪らない映像ですわ。で、ブライアン・メイのギター・ソロのあまりの華麗さに失神しそうになった・・・(ブライアン、ほんっとにカッコいい~~~~!あのギターサウンドをなんと形容すべきか、残忍さとエレガンスが共存してるというか。←そんなバレエ作品がなかったっけか??)今夜見逃した方は、是非iplayerをチェックしてくださいな。

・・・というわけで、ガラ後半はさらに駆け足で。

GISELLE PAS DE DEUX
Svetlana Lunkina, Dmitri Gudanov
Music: Adolphe Adam (1803-1856)
Choreography: Marius Petipa (1818-1910)


休憩時間に友人にプログラムを見せてもらったので、後半は誰が何を踊るか、頭の隅において鑑賞。

オープニングは、久々に見るルンキナ。休憩後にいきなり見せるにはなかなか難しい作品だと思うけど、ルンキナはごくごく自然にジゼルの世界に引きこんでくれて、さすが。最初から最後まで表情がずっと変わらず彼岸に行っちゃっていて、動きも軽く。踊る彼女を見ながら、これほどジゼルのイメージにぴったりの容姿をもったダンサーもそうそういいないだろうなぁ、といつもの如く頭をよぎった。グダーノフも久しぶりだったけど、相変わらずの手堅い踊り。(しかし、ボリショイは凄いなあとつくづく思いましたよ。パリでバレエ団が引越公演していて、参加していないプリンシパルにこのルンキナやザハロワがいるのだから・・・)

TCHAIKOVSKY PAS DE DEUX
Daria Klimentová, Vadim Muntagirov
Music: Piotr Tchaikovsky (1840-1893)
Choreography: George Balanchine (1904-1983)


この夜見るのが辛かった・パート2。クリメントワとムンタギロフはENBのプリンシパルで、二人ともロシアン・スクールがベースになってると想像するのですが、うううむ。ロシアから来てるダンサーたちと比べると、レベルが・・・。プレミエリーグと格下リーグぐらいの差があった。かわいそうなことに、男性のVが始まる前にいきなり舞台が暗~くなって、なんと背景画と照明が次の作品のものとおぼしきダークな色調のものに変わってしまった。このアクシデントにもめげずVを踊り切った彼に物凄い拍手。pddが終わったあとの拍手と歓声もすごくて、なんで~?地元のダンサーだからか?と腑に落ちない私。(あ、そういえば最近ENBのTVドキュメンタリーが放送されててこの二人も沢山登場してたからそのせいかな?きっとそのせいよね~と自分を納得させるのであった。)

MACBETH
Svetlana Zakharova, Andrei Uvarov
Music: Kirill Molchanov (1922-1982)
Choreography: Vladimir Vasiliev (b. 1940)


せっかくのザハロワとウヴァーロフの共演だったのに、実につまらない作品。苦悩するマクベスと影で操るマクベス夫人のpdd?緋色のドレスからのぞくザハロワの美脚を拝めるのだけが唯一のメリット。ワシーリエフの振付作品と後で知って、ああそうか・・・と納得。(どうせならもうちょっと面白い作品選んでほしかったなあ。)

THE RED POPPY
GOLDEN FINGERS VARIATION: Darya Khokhlova
ADAGIO: Darya Khoklova, Vladislav Lantratov
Music: Reinhold Gliére (1875-1956)
Choreography: Vladimir Vasiliev (b. 1940)


パリで見てすっかりお気に入りになったボリショイの期待の若手、ウラジスラフ・ラントラートフ君、後半ニ演目に登場~。まずは、Red Poppyという作品(これもワシーリエフだ・・・)。女性は中国人という設定なのかな?(チャイナ服着用)男性は船乗りさん?白い制服姿のラントラートフ君が凛々しくて可愛かったです。(しようもない感想・・・女性もボリショイのダンサーと後で知ったのだけど、なかなかチャーミングな方でした。)

LA BELLE PAS DE DEUX
Bernice Coppietres, Alexis Oliviera
Music: Piotr Tchaikovsky (1840-1893)
Choreography: Jean-Christophe Maillot (b. 1960)


この夜一番の嬉しい驚き。まさか、ロンドンで、ジャン=クリストフ・マイヨーの眠り(抜粋だが)を見られるとは思わなかった!

写真でしか見たことのなかったベルニス・コピエテルスを実見できて感激。へそピアスにグレーがかったブロンド?のショートカット、衣装は例の、ボティタイツに刺繍が施してある?斬新なもの。当夜のメンバーの中で異彩を放ちまくってましたが、ここまでキャラクター確立してるとコワイものなしですね カッコよかった。(男性の方はやや影が薄かったかな・・・。)振付は、パノラマと眠りの森のシーンに挟まれた間奏曲にのって、愛の交歓?を表現してたんでしょうか、あまりに直截な表現に会場からくすくすと笑いが漏れていた。ある種イノセントでフレンチならではの?軽やかさがあって、なかなか面白かったです。二人が踊り終わると、楽しんだよ~って感じで、客席から暖かい拍手がおくられてました。

FLAMES OF PARIS
Ekaterina Krysanova, Vladislav Lantratov
Music: Boris Asafiev (1884-1949)
Choreography: Vassily Vainonen (1901-1964)


わお!未だ記憶にあたらしいパリの炎だ~。ラントラートフ君、いいねえ パリでの勢いをそのまま持ってきたって感じで元気一杯、ダイナミックに魅せてくれました。(やはり全幕踊ってると違うよね・・・)一方のクリサーノワは、相当お疲れ・・・?ミスこそなかったものの、踊りも表情も硬かったような 可哀想に・・・・。まぁこの演目自体あまり彼女に似合うとも思えないけど、いつもはもっとずっと素敵な踊りを見せてくれるのですよ、皆様!(ボリショイのダンサーには大甘だな~・苦笑。でもクリサーノワは前日のパリのマチネ公演でキトリ踊ってたんですよ あまりこのpdd練習する時間もとれなかったのではないかなあ・・・)

ORPHEUS AND EURYDICE
Ulyana Lopatkina, Marat Shemiunov
Music: Christoph Willibald Gluck (1714-1787)
Choreography: Asaf Messerer (1903-1992)


トリに再びロパートキナ登場。これも初見でどんなかな~と楽しみにしてたのだけど、薄いベールをかかげたロパートキナがほぼずーっとシェミウノフにリフトされてる(だけ)という振付で・・・ロパートキナは天女のようで美しかったけど、ちょっとねえ。最後にシェミウノフが片手リフトしながら舞台袖に消えていくのだけど、おおーーっ!って感じで観客から(ねぎらいの)大拍手が。こういうガラ公演で上演されるロシアの近・現代振付作品って、なーんかろくなものがないような・・・ザハロワもロパートキナも勿体無さすぎる!(・・・と文句ばっかり書いてますが、実際は十分楽しんだんですよ!)

カーテンコールでダンサー達がずらりと並んだ光景は壮観でした。指揮者を呼びに行ったのはロパートキナ。真ん中のポジションをロパートキナとザハロワが占めていて、やっぱりここだけ特別まばゆい光に包まれていたような(笑)。ずっと緊張感を維持したままで笑みのないザハロワと、達観しちゃってるかのごとく穏やか~な笑顔のロパートキナ、二人の表情の違いが印象的でした。

☆ ガラ公演のリハ写真がballet.coのギャラリーにありました:

http://www.ballet.co.uk/gallery/dm-russian-ballet-icons-ulanova-gala-coliseum-0511
2011-05-31 09:57 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(4)
Comment
なおこさん

ウラーノワ・ガラの解説ありがとうございます!

わたしもクイーンのドキュメンタリー見ましたよ~。
音楽の素晴らしさはもう言うまでもありませんが、彼らって
若い頃はずいぶん美形だったんですねー。あ、もちろん今も
カッコイイですけどね。

遅ればせながらマリインスキーのチケットを買いました。
ロパートキナ出演予定の日です。楽しみ!
とと 2011/06/03(金) 08:18:26) 編集


ととさん こんばんは

>>わたしもクイーンのドキュメンタリー見ましたよ~。
音楽の素晴らしさはもう言うまでもありませんが、彼らって
若い頃はずいぶん美形だったんですねー。

あっそうか・・・お若い方はご存知ないんですよね~若かりし頃のクイーンのメンバーがいかに見目麗しかったか。(大体あのシアトリアカルなステージ衣装を皆着こなしていたわけですからねえ すごいもんです。普通着られませんよねえ・・・)ルックスがよかったせいもあるのか?初期の頃日本のファンはティーンエイジャーの女の子が圧倒的に多くて、一部のロック評論家やファンからはシリアスに見てもらえずアイドルバンド扱いされてたんですよ!(ああしかし、あの番組を見ていてフレディーがとーーっても恋しくなってしまいました。早すぎる死がつくづく惜しまれます・・・)

おお、マリインスキー。もう来月なんですよね~あっという間にきちゃいそうだなあ。ロパートキナが予定通り踊ってくれるように、St.Pに念を送りましょう!
Naoko S 2011/06/05(日) 09:16:52) 編集

大変な遅コメですが、ウラーノワガラの素晴らしいレポをありがとうございました!

コピエテルスまで出演とは豪華ですね~。
マイヨ―の「眠り」を一度観ておいた方がいいよ!と勧められて2度目の来日のときに当然彼女が踊るのだろうと適当にチケットを取ったら違うダンサーの日で・・・;;
アイデアは面白いけどxxxどまりでした。

その後、世界バレフェスでジル・ロマンと組んで出たときの存在感の大きさと白シャツ1枚で筋肉質のおみ脚をすっかりと見せた衣装がカッコよかったこととが深く記憶に刻みつけられています^^

わたくしは今METウィ-クのまっただ中ですが、今だ原発問題が収束していないせいで、怒涛のキャンセル・・・
今日はランメルモールのルチアを観に行きますが、エドガルド役のジョセフ・カレーヤの降板で、初日は復帰したばかりのヴィラゾン(賭けですが、良かったらしいですよ^^)、そしてわたくしが行く今日は、ロシアの新星アレクセイ・ゴドノフくんだそう。
ロンドンではボリショイオペラの公演で歌っていて好評を博したそうなので期待して良いでしょうかしら?
maria 2011/06/12(日) 10:51:27) 編集


mariaさん こちらにもコメントいただき、ありがとうございますv

コピエテルス、ほんとに見られてよかったです。私が(確か)ダンマガでマイヨー版眠りを踊る彼女の写真を見たのは大分前なので、今の彼女は体型も少し緩んでたり・髪もグレーなものが混じっていたり・・・と時の流れを感じましたが、独特の個性でカッコよかったです。

さて、METウィーク!

開幕直前になって歌手の降板が相次ぎ残念なことになってしまいましたが、捨てる神あれば拾う神あり?私の知人で、ネトレプコの代役のフリットリを見たいから、と急遽見に行くことにした人がいます。(私はカレーヤのファンなので彼の降板は残念です・・・。昨夜ロイヤルオペラのトスカを見に行ったのですが、"カレーヤのカラヴァドッシ聴けたらなあ~”と夢想してしまいました。)

ロシアの新星・アレクセイ・ゴドノフ君とは初めて聞く名前です。ボリショイオペラのロンドン公演で歌ったということは、昨夏のエヴゲニー・オネーギンかなあ?(これ、行かなかったんですよね・・・)

しかし、ダムラウのルチアはとっても・とーーっても、羨ましいです!楽しんできてくださいね。
Naoko S 2011/06/13(月) 08:05:50) 編集

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