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ボリショイ・バレエ「パリの炎」(5/5,6,7)
本題の前に、今晩のウラーノワ・ガラ、ロパートキナは出演ほぼ確定の模様です。ballet.coに5分インタビューが載っていて、マラト・シェミウノフと、ウラーノワがレパートリーにしていたバレエ作品から二つ踊る、とのこと。

http://www.ballet.co.uk/magazines/yr_11/jun11/interview-take5-ulyana-lopatkina.htm

そうか~じゃあ病める薔薇とか現代作品はないわけね。昨夏ヴェルサイユで披露してくれたレ・シルフィードあたりかなあ?ま、蓋を開けてのお楽しみですね。

さて、ボリショイ@ガルニエ。今週はドン・キも始まっていよいよ盛況の様子ですが(ダンソマニにエキサイトした書き込みが沢山)、先週観たパリの炎、忘れないうちに雑感を認めておきます。

パリから戻って来た直後、"こんなに元気なバレエカンパニーが世の中に存在してくれて嬉しい"みたいな感想を書き込みましたが、もう、ほんとこれに尽きるような。演目のせいもあったでしょうけど、これほどエネルギッシュで、かつクラシック・バレエの面白さを存分に味わわせてくれるバレエ団、ほかにはないでしょう 今。

なにしろ、ダンサーたちが動いている姿・それ自体に心を揺すぶられるパワーがある。"ただ踊ってる"(振付をなぞってる)だけのダンサーは皆無、一人一人が舞台の上でしっかり自己主張してるように見えて、でもアンサンブルとしての統一感は損なわれてない。(もっとも、いつもというわけではなくてこれが崩れる場面もあったのだけど・・・後述。)プリンシパルはもちろん、ドゥミ・ソロイスト、コール・ド、すべてのランクで(ココが肝心)ダンサーのレベル、舞台へのコミット度ともに高いのだから公演の出来は保証されたようなもの。

(しかしまあ、ボリショイ・バレエ団の最高峰ってどんだけ大変な存在なんだか・・・と、特にプリマ・バレリーナの耐えなければならないプレッシャーと孤独についつい思いを馳せてしまいました。だって"この"ダンサー集団の頂点に立って完璧な上に完璧を重ねたパフォーマンスを披露しなきゃいけないんですよ!?)

「パリの炎」は今回初見であらすじも人物の相関関係も何も知らずに見ていたのだけど、前知識なくても全く問題はなかった。アンシャン・レジーム打倒を標榜する民衆のエネルギーに二組のカップルの恋模様をからめて描き、クライマックス(革命)にむけて怒涛のダンスシーンで突き進む・・・。で、最後は革命達成のユーフォリアの中で終わるのかと思いきやさにあらず、ちょっとブラックな仕掛けが待っている。(大団円を期待する観客に向かってラトマンスキーがそうはいかないもんね~とちょろっと舌を出してる図が頭をよぎった。)

二組のカップル<ジャンヌxフィリップ、ジェロームxアデリーヌ>は、初日がアレクサンドロワxラントラートフ、レベツカヤxサーヴィン。二日目がオーシポワxワシーリエフ、カプツォーワxロパーチン。三日目がアレクサンドロワxボロチコフ、ニクーリナxメルクーリエフ。それぞれ異なる個性で面白かったけど、私が好きだったのは初日の4人の組み合わせ。マーシャは別枠として(笑)、初日のフィリップ役、ウラジスラフ・ラントラートフは昨夏ロンドンで見たときにルックス◎で踊りもなかなかに端正で目を惹いたけど、今回はそれに加えて逞しくなっていて嬉しい驚き。若々しさが漲るハツラツとした踊りとチャーミングな演技でとてもよかった。(私と同様イギリスから来ていた友人がラントラートフはフィーリンを彷彿とさせる・・・・とさかんに言ってましたが。エレガントな足捌きとヘアスタイル(!)がそう思わせるのだとか。)

フィリップはマルセイユ義勇軍の兵士で、彼の上官が脇役で登場するのだけど、なんと初日この役を踊ったのがプリンシパルのルスラン・スクワルツォフ。二幕に挿入された民衆の勇壮なダンス・シーンで、ジャンヌxフィリップとフィリップの上官が三人でリードを踊るのだけど、長身の三人が並んでダイナミックなダンスを披露するこのシーンがそりゃーもうカッコよくて、目に焼きついてます。(スクワルツォフは芸域が広い。なんと3日目にはルイ16世で登場!終始おちょぼ口の表情を崩さず、しっかり顔芸してました。)3日目のマーシャのパートナー、ボロチコフ@フィリップも元気で気合の入ったパフォーマンスで、私的に今まで見た彼の舞台では一番良かったかも。例のpddではコーダで力尽きてしまったのかヘロっとなってしまったのが残念だったけど。

ジャンヌの弟・ジェロームは、初日のサーヴィンがよかったな。ダンス力だけならロパーチンやメルクーリエフの方が上だけど、サーヴィンは演技と舞台姿になんともいえない味があって。ジェロームが恋する貴族の娘・アデリーヌは久々に見る、お気に入りのアンナ・レベツカヤ(初日)がやっぱり好きだった。演技が多いパートなので、女優系のレベツカヤにぴったり。

さて肝心のマーシャ。二日ともよかったけど、初日が特にノってました。おそろしく溜めのきいた余裕綽綽のダンス、そして、形の美しいこと。どのポーズを切り取ってみてもくっきり・明瞭で潔いラインの美しさに溜息。ジャンヌが男勝りに旗を振り回して民衆を扇動する?場面が何度かあるのだけど、マーシャでこのシーンを見ていると当然のごとくドラクロワのあの絵を思い出す。(男性群舞を先導して/従えて踊る姿がほんとにまあサマになること。)ジャンヌはポワント・シューズで踊る場面よりむしろキャラクター・ダンスの方が多いぐらいなんだけど、前述の"トリオ"で踊るシーンでは、三角帽子の粉屋の女房風の振付が出てくる。スパニッシュ風のこのダンスもマーシャにはお手のもの。迫力があって、ダンス・シーンの白眉だった。あと印象に残ってるのが3日目のpddのソロvのとき、即興で、とっても派手な音をたてて投げキッスしたこと。一瞬びっくりしたけど、マーシャったら・・・と思わずにんまり。(しかし、この可愛いジェスチャーに周りのお客はほとんど反応する気配もなくて・・・不感症??)

二日目の主役ペア、オーシポワ&ワシーリエフ。俺達に明日はない、とばかり命がけで踊ってる若い人たちにケチつけるようなことはしたくないのですが、何度も同じパターンのものを見せられると最早驚きがないというか・・・。多分こんな感じだろうな~と想像していたらほぼその通りだった。あと、この二人が大テクニック大会を繰り広げ始めるとそこだけ見せ物として舞台から浮いちゃってるように見えるのも気になるのよね。ただ、このカップルが今もっとも人を興奮させるパフォーマーであることは確かで、観客の反応は凄くよかったです。特にワシーリエフは大ヒットでした。

最後に、もう一組の準主役級ペアについて。一幕に挿入された劇中劇に登場する、ミレイユ・ドゥ・ポワティエ(女優)と彼女のパートナーによるダンス・シーンは純クラシックの振付で踊られる、見所たっぷりのシーン。ミレイユ~は後半にも女神的な役どころで登場してかなり美味しい役なのですが、このパートを踊った三人のダンサーがいずれ劣らず素晴らしかった。主役も踊れるダンサーを準主役に惜しげなく投入できるところがボリショイの強み。初日のカプツォーワはお人形さんが動いてるような、現実味薄いことおびただしい風情がよかったし、二日目のクリサーノワは大層魅力的な、温かみのある雰囲気で女神のごとく、三日目のシプーリナはまさに女優・ディーバ風。三者三様で楽しませてもらったけれど、私的に一番好きだったのはクリサーノワかな・・・(観客の反応もよかった)。初日と二日目にミレイユ~のパートナーを務めたのはアルチョム・オフチャレンコ。男性的技巧を披露するシーンではしっかりみせてくれたし、パートナリングもまずまず。一方、三日目に登場したデニス・ロドキンは初めて見る、ひょっとしてバレエ学校卒業したばかりでは??と思わせるめちゃめちゃ若いダンサーで、パートナリングはかなり危なかったけれど、ソロでは伸び伸び踊っていてラインがとても美しく、好印象。今後に要注目かな。
2011-05-15 10:09 | ボリショイ・バレエ | Comment(0)
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