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ヌレエフへのオマージュ・ガラ公演 (・・・回顧録)
今日昨シーズン見たバレエ公演のキャスト表を整理していて気づいたのが・・・ボリショイの鑑賞記録が尻切れトンボで終わってたなあ、と。キャスト情報だけでもブログにメモっておこうかな、と思ったのだけど、そのもっと前に見た(3月!)ヌレエフ・ガラのことをなぜか今でもチラチラと思い出すことがあるので、こっちを少し記録しておこうかと・・・。

なにせ鑑賞したのは半年以上前のことなので、強く印象に残ったダンサー以外は他に誰が出ていたかすら記憶の彼方にふっとんでいるのですが。この公演、キャストシートはプログラムを買わないともらえないシステムになっていたので、プログラムを買わなかった私は誰が・何を踊るのか、全く知らずに見ていました。で、今もキャスト情報が手元にないので、ひと様のサイト(danzaballet.com)から借用します:

Homage to Nureyev at the London Coliseum

21 March 2010

THE MOOR’S PAVANE
Farukh Ruzimatov, Irina Perren, Vera Arbuzova, Alexander Omar
Music: Henry Purcell (1659-1695)
Choreography: Jose Limon (1908-1972)

TRISTIAN AND ISOLDE
Svetlana Zakharova, Andrei Merkuriev
Music: Richard Wagner (1813-1883)
Choreography: Krzysztof Pastor (b.1956)

SWAN LAKE
Black Swan pas de deux
Erina Takahashi, Dmirti Gruzdyev
Music: Pyotr Ilyich Tchaikovsky (1840-1893)
Choreography: Marius Petipa (1818-1910)

ADAGIETTO
from La Muette
Gil Roman
Music: Gustav Mahler (1860-1911) (5th Symphony)
Choreography: Maurice Bejart (1927-2007)

MANON
bedroom pas de deux
Roberta Marquez, David Makhateli
Music: Jules Massenet (1842-1912)
Choreography: Kenneth MacMillan (1929-1992)

RUSSKAYA
Ulyana Lopatkina
Music: Piotr Ilyich Tchaikovsky (1840-1893)
Choreography: Kasian Goleizovsky (1892-1970)

The Picture of...
Manuel Legris
Music: Henry Purcell (1659-1895)
Choreography: Patrick de Bana (b.1968)

INTERVAL

PIERROT LUNAIRE
3rd movement
Ivan Putrov, Mara Galeazzi, Edward Watson
Music: Arnold Schoenberg (1874-1951)
Choreography: Glen Tetley (b.1926)

ELEGY
Olga Esina, Vladimir Shishov
Music: Sergey Rachmaninov (1873-1943)
Choreography: Vakil Usmanov (b.1948)

DIANE AND ACTAEON
pas de deux from La Esmeralda
Marianela Nunez, Thiago Soares
Music: Riccardo Drigo (1846-1930)
Choreography: Agrippina Vaganova (1879-1951)


変更→ SWAN LAKE "White Swan pdd"
Marianela Nunez, David Makhateli

TROIS GNOSSIENNES
Uliana Lopatkina, Ivan Kozlov
Music: Erik Satie (1866-1925)
Choreography: Hans van Manen (b.1932)

AFTERNOON OF A FAUN
Nina Kaptsova - Dmitri Gudanov
Music: Claude Debussy (1862-1918)
Choreography: Jerome Robbins (1918-1998)

Coppélia
pas de deux
Alina Cojocaru, Johan Kobborg Sergei Polunin
Music: Leo Delibes (1836-1891)
Choreography: Ninette de Valois (1898-2001)

BLACK
Svetlana Zakharova, Andrei Merkuriev
Music: Rene Aubry (b.1956)
Choreography: Francesco Ventriglia (b.1978)

DON QUIXOTE
pas de deux
Olga Esina, Inaki Urlezaga
Music: Ludwig Minkus (1826-1917)
Choreography: Marius Petipa (1818-1910)

ORCHESTRA OF THE ENGLISH NATIONAL BALLET
CONDUCTOR: VALERY OVSYANIKOV


わあ こんなに盛り沢山だったんだ・・・そういえば日曜だっていうのに終演時間かなりおしていて焦ったっけ。これだけ多くのダンサーが集結したわけですが、今でも見たときの感動を思い出せるほど強く印象に残ったのはこの方々のみ・・・。

- ジル・ロマン(アダージェット)

彼が来ているとは露知らなかったので、真っ暗なステージにあの音楽が流れるや、ええっまさか・・ジル・ロマン?!と激しく動揺。舞台にしかとその姿をみとめて、感無量に。

ひとが何かに全身全霊をかける姿、というのは、舞台芸術にどれだけ多く接しようとも滅多に目撃できるものではないと思うのだけど、この時のジル・ロマンは、それ以外形容しようがないというか・・・。この瞬間こそがすべて、とあそこまで無防備に自分を曝け出してしまうパフォーマー、久々に見た。舞台上のジル・ロマンは独り完璧にあっち側の世界に行っちゃっていて、そのかけ離れっぷりたるやこの夜登場したダンサーの中でもダントツに凄かったのだけど、その、ある意味最も観客の自分からは遠く隔たったところにいるはずの彼のダンスが、心情的にはもっとも近しく・親しいものに感じられた・・・というのは、振付家への思い入れがなせる技だったのだろうか。(いや多分、この人が踊ったからこそ、だったんだろうな・・・)

ジル・ロマンのアダージェットを見られたことが、この夜の最大の収穫。彼の渾身の舞台は"ベジャール嫌い”で有名なこの国の観客の心をも動かしたようで、嬉しいことにカーテンコールでは盛んにブラヴォーがかかり、盛大な拍手がおくられていた。

- マニュエル・ルグリ (The Picture of...)

そもそもこのガラを見ることにしたのは、どうもルグリが"本当に"来るらしい、とわかったから・・・それも公演の前日に。ロシア系のこの手のガラは出演者情報があてにならないのがデフォルトで、この公演も広告には当初からルグリの名前が出ていたものの、少なくとも公演のニ週間位前まではご本人のサイト上は影も形もなかったのですよ。で、やっぱりガセか・・・とがっかりしてたんだけど、公演の前日にルグリ・サイトを為念でチェックしたら、わっ スケジュールに入ってる!これは行かねば、ということで劇場に電話するも、70ポンドだかの高額席が一席だけ残ってるという状況で、そんなお金は払えません~と一時は諦めモードに。幸いballet.coにチケットを売りに出している人がいて、45ポンドの席を半額に値切って売ってもらったのでした(ケチだねえ・・・笑)。

で、肝心のルグリ。この作品は冒頭、かなり長いこと照明を落としてあって、かろうじてダンサーのシルエット(後ろ姿)がみとめられるのみ。でも、暗い舞台に目が慣れてくると、あっ ルグリだ!とわかって、早く舞台明るくして~!としばしイライラ。最初は無音で始まり(確か)、続いて金属音のように聞こえる音が・・・あ、これひょっとして鯨の鳴き声?(歌声というべきか。ケイト・ブッシュのデビュー・アルバムで使われている鯨の声とそっくりだったのでそう思ったんだけど。)そのあとは、やや意外にも?イングリッシュ・バロックの名作・ディドーとエアネスからのアリアにスイッチ。

透明な哀しみをたたえたディドーの嘆きのアリアと、この、これといって特徴の感じられない(弱い)振付、あまり合ってないんじゃないの?と最初は感じたのだけど、そのうち気にならなくなった。誰よりも"踊れる"ダンサーが、振付をスイスイとこなしていくさまを見るのって、なんて快感なんだろう!こんな風に感じさせてくれるダンサーって、他にはちょっと思い出せない。(正直あれならルグリのキャパの7割ぐらいで軽くこなせるだろうと思わせる振付だった印象が・・・いや実は振付の中味はほとんど憶えていないんだけど。)

舞台上で自由自在に(気持ち良さそうに)動いてるルグリを見ながら、この人の"在り方"の若さにもあらためて唸らされた。引退したダンサーという風情は、微塵もなかった。(もう殆ど、悪魔に魂売り渡したんじゃなかろうか、と訝りたくなるほど!若かった。)誰かが、「ルグリをロンドンで見るのはこれが最後だろう 来てくれてよかった」と言ってたけど、これには激しく心の中で反発してしまった私。オペラ座から離れて、むしろこれからの方が彼の舞台を見る機会はふえるんじゃないの?と。(そうあってほしい・・・)

- ウリヤーナ・ロパートキナ(ルースカヤ、三つのグノシエンヌ)

ロパートキナのルースカヤを見たのはこのガラの時が初めてだった。フォークロアの衣装がとってもよく似合っていて、いかにも愛らしいロシアの娘さんに見えたかと思うと、天女のように手の届かない存在にも見えたり・・・。ただひたすらに清らかな彼女の舞台姿に接して、身も心もすっかり浄化されたような気分に。

三つのグノシエンヌのパートナーは、かなーり久々に見るイヴァン・コズロフ。以前このペアをこの作品で見たときには、もう少し二人の間に緊迫感というか、拮抗するものがあったと記憶していたのだけど、残念ながらこの夜のコズロフは単なる"支え手”に堕していて、それ以上の存在ではなく・・・。彼を見るロパートキナの目線がとても穏やかで、ああ二人の蜜月時代は終わったのね・・・と妄想してました。(コズロフは依然として減量に成功してないようだった。この作品、男性ダンサーは上半身裸のはずなのに、なんと彼はウエスト周りをカモフラージュするためか?シースルーのトップスを着用していた・・・)

- スヴェトラーナ・ザハロワ(トリスタンとイゾルデ、ブラック)

The last but not the least...この夜最も衝撃的だったダンサー、それはザハロワ。いや、もう、この人は絶対にコンテンポラリーに転向すべきでしょう!!と、ほとんど確信した。彼女の持つ資質の全てをダンスの新たな可能性に捧げたら、大袈裟でなくダンス芸術の進化と発展に貢献すること間違いないだろうに・・・などと興奮しながら見ていた。(もはや"フツー"のバレエ作品を踊ってる場合ではないんじゃないでしょーか・・・・)コンテンポラリーを踊るハードボイルドなザハロワを、もっと見たい!(パートナーは両作品ともメルクーリエフ。"この"ザハロワを相手にほぼ互角で踊っていたんだから、彼もたいしたもの。)

・・・以上です。この特別なダンサー4人を見られただけでも私にとっては非常に内容の濃いガラでした。ほかに特記すべきダンサーは、ルジマートフ(せっかく来てくれたのに~ソロ作品で見たかった!)とコジョカル(これだけ多くのダンサーに混じってみると彼女がいかに個性派であるかがよくわかった)。
2010-10-19 08:17 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(0)
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