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ロパートキナの特別公演@ヴェルサイユ
う~負けちゃったー イングランド。明日から始まる一週間、職場のモラルが著しく下がること間違いなし・・・(コワい)。日本vsパラグアイ戦はこちらの火曜の午後だからオフィスを抜け出さないと見られないな~ どうしよう。

ここのところパソコンの、というかモニターの調子がおかしくて、使ってると突然真っ暗に停電してしまうという現象が続いてるので、なんとか動いてるうちに駆け足で先週末の公演レポを認めておきます。

“Tribute to three great Russian ballerinas: Anna Pavlova,
Maya Plisetskaya, Galina Ulanova”

Theatre Montansier, Versaille

19th & 20th June 2010

1. “Anna Pavlova and Cecchetti”, Choreography John Neumeier , Music: P. Tchaikovsky. (Dedicated to Anna Pavlova)

2. “Waltz 7” (Ballet “Shopeniana”) Choreography: M. Fokin, Music: Frederik Shopen (performed by Anna Pavlova and Galina Ulanova)

3. “Russian dance”. Based on choreography of M. Fokin. Music: P. Tchaikovsky (performed by Anna Pavlova)

4. “Death of rose”. Choreography: Roland Petit, Music Gustav Mahler (performed by Maya Plisetskaya )

5. “Dying swan” Choreography: M. Fokin, Music: Camille Saint-Sans (perfomed by Anna Pavlova, Galina Ulanova, Maya Plisetskaya)


- ロシアの偉大な3人のバレリーナ、パブロワ、ウラノワ、プリセツカヤに捧げる公演ということで、彼女達の舞台映像が流れ・紹介のナレーションが入る(台本を誰が書いたのかは不明)。その映像の合間にロパートキナが踊る、という趣向。パブロワの踊るニキヤなんて珍しい映像も見られてなかなか面白かったけれど、いかんせん仏語のナレーションの意味がわからないのが・・・残念だった。

- 出演ダンサーはロパートキナとパートナーのマラト・シェミウノフ(ミハイロフスキー・バレエ)の二人だけ。会場のモンタンシエ劇場はフランスでも(現存する?)最古の劇場の一つらしいのだけど、こじんまりとした可愛らしい劇場で、キャパシティは600。当然舞台も小さい(かなり小さめだったような・・・)。最初の演目・パブロワとチェケッティでロパートキナとシェミウノフが舞台に登場したときには、舞台と彼等のサイズが・・・プロポーションがあまりに不釣合いで、二人が巨大に見えて軽いショックを受ける。

- 暫くして目が慣れてくると、バレエの教則本的な動きを模範的かつエレガントにこなすロパートキナに目が釘付け。首から肩、肩から伸ばした腕・指先までのラインが完璧な調和で保たれていて、うっとり。シェミウノフは、最初誰だかわからなくて(多分初めて見た)、マリインスキーの若手を連れてきたのかと思った。すごーく背が高くて細身で、頭が小さくて、脚が身長の2/3ぐらいありそうなプロポーションにびっくり。

- 今回ロパートキナが踊るのを初めて見た(初披露?)唯一の作品が、ショピニアーナのワルツ。通常彼女のような長身のダンサーがキャストされることはまずないパートですが・・・。ロパートキナはとても細やかにデリケートに踊っていて、違和感はないのだけど、いかんせん頭上リフトがあるので、どうしても見ていてハラハラしてしまう。シェミウノフはしっかりこなしていてロパートキナはふわふわと宙を舞っていたけれど。(シルフィードの衣装のロパートキナを見ていたら、彼女のジゼルをモーレツに見たくてたまらなくなってしまった・・・近々どこかで踊る予定はないのでしょうか。情報乞う!)

- この夜唯一のキャラクター・ダンス、ルースカヤ。あの民族衣装を身につけたパブロワの写真が映像に出てきたのだが、ダークな瞳・少女っぽい面差がとても魅惑的だった。エキゾチックで強い瞳をもっているロパートキナにも、あの衣装と髪飾り(帽子のような)がよく似合う。彼女ならではの、土着性というか地上的な要素が薄いフォークロア・ダンス。

- 一日目に一番良かったのが「病める薔薇」。(照明がミョーだったにもかかわらず・・・舞台の横からピンクの照明をあててるような、ナイトクラブ風の怪しげなライティングだった・・・。)この作品、初めて見たときはイマイチぴんとこなかったのだけど、今回は、プティの振付の天才とロパートキナの類稀な音楽性にガツンとやられました。(降参!)滅びの美を濃厚に感じさせる音楽に、花の命・ある一つの美が失われていく情景を重ね合わせているところからしてまず見事だけど、その美(薔薇)の失われ方がなんとも・・・むせ返るような官能的な振付、しかしロパートキナの抑制されたエロティシズムは官能性と同時に崩壊の美学を強く感じさせて、音楽が迫ってくる・・・。シェミウノフのサポートも素晴らしく、客席の反応も(初日は)一番よかった。

- 最後は、三人の偉大なバレリーナ全員がレパートリーにしていた「瀕死の白鳥」。舞台にロパートキナが姿を現すと・・・・白鳥の衣装の彼女は、何度も見ているはずなのに、見るたびに感嘆させられる。もはやこうなると、ロパートキナが白鳥になりきっているというべきか、白鳥の方がロパートキナに似ているというべきか・・・と(笑)。ふと、白鳥乙女の伝説というのは地域をとわず世界に広く伝播していたという話を思い出していた。優美な白鳥に純粋無垢な乙女の姿を重ね合わせる、所変わっても人間の心性は大きく変わるものじゃないんだな・・・しかし、逆に伝説にリアリティを与えてしまうような生身の乙女の姿を目にする機会などそうそうあるものじゃない、と妙な感慨に襲われる。ロパートキナは、特に二日目はとても気持ちが入っているように見えた。力尽きる直前の最後の羽ばたきのところ、間の取り方がいつもと違っていて、はっとしてしまった。この瀕死が客席にエモーショナルな反応を惹き起こして、拍手とブラヴォーがやまず、何度も舞台に呼び戻されるロパートキナ。その度彼女の得も言われず優雅なレヴェランスが見られて、嬉しかった。二日目はヴェルサイユ市の市長さん?らしき男性が花束を持って登場、お礼のスピーチを。スタンディング・オベーションに応えて、アンコール。なんと瀕死をもう一度踊ってくれたのでした。(こんなこともあるんですね!きっとロパートキナも客席の熱狂的な反応が嬉しかったのでしょうね・・・)
2010-06-28 09:54 | マリインスキー・バレエ | Comment(6)
Comment
Naokoさん、早速のレポをありがとうございます。
もう、目に浮かびますわあ。う^なんと、ロパートキナ独り占めしている気分になるキャパの劇場で、う、うらやましいです。
シェミウノフって、ミハイロフスキーの方ですよね。私も、踊りは見たことないですが、確か、ペレンのハズバンドだったかと。(間違っていたらごめんなさい)
コズロフ君はどうしたのかな?
私も、ロパートキナのジゼルを見たいですよ~。というか、マリンスキーのジゼルをもう、10年以上見ていないです~。
そういえば、ボリショイ公演が来月からではないでしょうか?
ミハイロフスキー公演も。Naokoさん、御覧になられるのでしょうか。


まりあ 2010/06/28(月) 10:42:24) 編集

Naokoさん、何度もすみません。
「病める薔薇」は私も一度しか見たことないですが、大っすきです。プテイは天才ですよね~。
ロパートキナにはぜひ、ムッル(スカラ座)とプテイ作品をもっともつと踊って欲しいですねえ。(2年前位にモスクワで公演ありましたよね)
JAさんに以前そういう要望をお伝えしたところ、採算が。。。なような事をおっしゃぅていましたが。
「プテイの作品」保存が難しいと思うのですが、誰かが踊らないと消えてしまいますよね。アルテイナイとムッルの「マレフイス・ド・シーニュ」誰かおどつてほしいです。
まりあ 2010/06/28(月) 10:52:51) 編集

England,負けちゃいましたねxxx
疑惑のGOAL判定に疑問と因縁を感じつつもやはりドイツの出来が良かったですし、イングランドは直前に戦線を離脱した主力選手が多かったのがそもそも不運でしたね・・・
実はわたくし、サッカー好きの友人と恒例の賭けをしているのですが、イングランドを優勝候補にしていたので、今、がっかりデス(笑)

さて、早速にロパートキナ@Versaille、素晴らしく臨場感あふれるレポートのUP,どうもありがとうございます!
白鳥が彼女の姿を模したのではないか・・・との感慨、よぉくわかります!
彼女の姿と優雅な長い腕の描く軌跡を目に焼き付けてしまうと他のどんなバレリーナの舞も白鳥に見えない・・と思ってしまうのですわ。

ルースカヤの土着性の薄いフォークロア、というのも目に浮かぶようです・・・
彼女の踊りにはもとの振付をいったん抽象化してそのエッセンスを蒸留した後の豊潤な貴酒のような味わいがありますのものねv

わたくしもロイヤル・レポ、追いつきます~^^;

maria 2010/06/29(火) 03:35:05) 編集


まりあさん、そうそうシェミウノフ君はペレンさんの夫君だと以前ここで読者の方に教えていただきました~。ボリショイ公演がいよいよ一ヶ月とちょっとに迫っていますが、勿論行きますよ。ミハイロフスキーは今のところ予定にしていませんが・・・(ほら、例の、「新年の誓い」があるので~・笑)

舞台上にシェミウノフのシルエットをみとめた時、一瞬だけですが、"あれっひょっとしてムッル?"と思ったんですよー。細身の長身に小さな頭で、もしかして・・・と。すぐに別人とわかりましたが。彼がアルティナイとプティ作品を踊っていたなんて、知りませんでした。今はもう上演されていないのでしょうか・・・


mariaさん、イングランド完敗でしたねー。(ここを優勝候補にしていたとは大胆??残念でしたね・・・私は今回は職場の賭けはパスしました。自分で好きなチーム選べないのがイヤで・・・。)ドイツ戦あまりの不甲斐なさに、ギャリー・リネカーを始めとするBBCのいつものコメンテーター陣も憤懣やる方ない、という論調でした。(一般peopleは割りと覚悟していた通りの結果になった・・・という感じではないかと思いますが。過去の実績からいって、ドイツには苦手意識があるような。)

ロパートキナと白鳥ですが、以前リージェンツパークの池で白鳥を見たときに、ごく自然に「あっロパートキナだ」と思ったことがあります(笑)。ほんとに、似てるんですよねえ・・・

mariaさんはロイヤル通われているのですか?そういえば、昨夜はたしか都さんのR&Jだったはず・・・レポを楽しみにお待ちしております。(私は金曜の夜にネトレプコのマノンを見たのですが、レポ全然できないうちに、明晩はもうドミンゴのシモン・ボッカネグラが始まってしまいます・・・!)
Naoko S 2010/06/29(火) 09:35:38) 編集

Naoko さん、毎晩途中は記憶がないところもありながら、サッカー観戦しています。イングランド負けてしまいましたね。今回はヨーロッパ勢の敗退が続いていて、私はもうトーンダウンしてきました。
2年ぶりのロイヤル来日公演も今回は1回も観ることなく終わってしまいました。Naokoさんは驚かれると思いますが、日本でのR&
J上演は14、5年ぶりなんですよ~。私はその時はダーシー・アダムで観ました。熊川君がマキューシオだったです。日本での上演演目って、ホント偏っていますね。それから、今回は「学校公演」(学生さんの為の公演ですね)にローレン・ペネファーザーが出演していました。もちろん一般発売はないので観ることかなわなかったのですが。・・)))
ボリショイinLondon 公演が近づいていますね。
ご覧になられましたら、ぜひレポを楽しみにしておりますので^^
それから、アルテイナイとムッルの「マレフイス・ド・シーニュ」はマルセイユバレエ時代にアルテイナイの為に作られた作品だそうで、通常の作品とは逆で、白鳥は男性(ムッル)白鳥に恋する女性(アルテイナイ)で、私も当時の舞台写真と公演評をちらりと読んだことがあるだけです。アルテイナイは全編素足で踊っていたそうです。プテイはこの作品の上演権利を初演の二人にしか許可していないので、お蔵入りなんです。
ただ、昨年の草刈民代さんの引退公演(プテイを踊る)にて、やっと初めてこの作品のごくごく一部を見る事が出来ました。ムッルの白鳥はおそろしく美しい羽ばたきをする白鳥でした。・□・))
最近、プテイ御大はご自分の作品を踊る権利をいろいろなダンサーに許諾していますが(ご年齢もありますよね)前述の作品は封印してしまうつもりかしら・・・?どなたか情報をお持ちでしたら教えて頂きたいです。
私の勝手な妄想では、ムッルの役はマチュー、アルテイナイの役はロパートキナにぜひ~。。
まりあ 2010/07/01(木) 08:22:54) 編集


まりあさん、プティの作品について詳しく教えてくださってありがとうございます。そういえば、アルティナイは一時期プティのミューズでしたもんねー 今更のように思い出しました。マチューの演じる白鳥には私も興味津津です(ロパートキナとの共演も・・・)。
Naoko S 2010/07/05(月) 08:12:16) 編集

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