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パリオペラ座バレエ 「バレエ・リュス・ガラ」(12/16) Part 2
続きの前に・・・この日は通常のバレエ・リュスのプログラムに特別な写真集がついて、20ユーロで販売されておりました。写真集は表紙が例のバクストによる牧神画、なかなか洒落たデザインのつくり。中味は出演ダンサーの写真集なのだけど、印刷が間に合わなかったのか、マチューがINのまま、玉突きキャスト変更で急遽登板となったヤン・ブリは写真がなくて可哀想・・・。

それから、キャスト・シートに記述があって初めて知ったのですが、このガラ公演は来年・来々年に予定されているパリオペのロシア公演(2010年ノボシビルスク、2011年モスクワ)をサポートする目的で開催されたんですね。(普通他国にツアーで行くときはこういうことしませんよね?ロシアではパリオペ公演は商業ベースにのらないということか・・・?)あとは大晦日公演の時みたく幕間に無料のシャンパンとおつまみ各種が振舞われたのですが、どれもとっても美味しかったです。(パルミジャーノ・レッジャーノが銀のお皿に山盛りにして供されていたのが、何ともデカダンでよかった~。)

☆ ジゼル二幕のpdd (コラリ、ペロー~プティパ~バール、ポリヤコフ/アダン)
パリ・オペラ座初演: 1841年
オレリー・デュポン、ルスラン・スクワルツォフ


見終わって数日たって、しみじみといい舞台だったなぁ・・・と思い出すのがこれ。実に素晴らしいジゼルpddだった・・・

この場面、ガラでよく上演されますが、見るたびにジゼル役のダンサーは大変だなぁと感心するんですよね。登場直後に精霊になりきらなきゃいけないのだから。オレリーは、見事に入り込んでました・・・表情も動きも、この世のものではない存在。自己を消して何ら意思をもたず、ただ白い儚げな物体がふわふわと宙を舞っているだけ、に見える冒頭部分。踊りすすむにつれて、顔の表情が微妙な変化をみせて、あの美貌がなんともいえず切ない表情を見せる瞬間があり、どきっ・・・勿論その動きはすみずみまで完璧にコントロールされていて。精霊の神秘性と生身の女性としての魅力が絶妙のバランスで同居している、かくも魅惑的な存在に、ただただ息をのむばかり。2009年も終わりを迎えようとしている今、今・見ることのできる、これは理想的なジゼルではあるまいか・・・と、ほとんど呆然と舞台を見つめていました。

パートナーのスクワルツォフがまた、よかった。彼は決してキラキラ・スターオーラのあるダンサーではないので、登場直後はオレリーの影に隠れて地味目なのだけど、バレリーナをたてるサポート技術の確かさと、ソロでみせた的確かつ丁寧な踊りにほっとさせられる(神は細部に宿る・・・のですよねえ・・・)。それに顔つきが以前に比べて逞しく・キリリとして見えたのも嬉しかった。いや、大変いいものを見せていただきました。

☆三角帽子から抜粋(マシーン、アレンジ:スザンナ・デッラ・ピエトラ/マニュエル・ドゥ・ファリヤ)
パリ・オペラ座初演: 1992年3月11日
ラ・タルド~粉屋の女房のソロ~ファンダンゴ~粉屋のソロ~ファルッカ~ラス・ウヴァス
ジョゼ・マルティネス、マリヤ・アレクサンドロワ


幕があがると、パネル画が・・・このバレエの登場人物らしき人々がイラスト風に描かれている(byピカソ。ちなみに当夜は黒鳥のpdd以外は何かしらセットがしつらえてありました。)ジョゼ@粉屋は伊達男でかっこよかったけど、想像していたほど色気ムンムンではなくて、ややがっかり(笑)。振付のせいかもしれないけど、動きがやや硬く・終始直線的に見えて、ちょっとしなやかさに欠けるというか。とてもストイックな舞台姿に、どうあっても消せないダンスール・ノーブルの本質が露になっていたような(それが素敵、ともいえるけれど)。ジョゼ大熱演で、後半のソロでは"うぉっ"という掛け声が聞こえて、その気迫におされるように、ソロが終わりきらないうちに観客も大喝采。一方のマーシャ@女房、こちらも男前~だけど色っぽくて、彼女は(これまた振付のせいかもしれないが)柔軟な身のこなしと、メリハリのある動きが素晴らしかった。やや哀切なムードを漂わせた音楽に合わせて(?)ゴージャスさを振り撒くというのではなく、顔の表情がダークな情熱を秘めたもので、これがまた良かった。(マーシャこういうキャラクテールな役も凄く上手いよね・・・10年以上前に見た、ドンQの街の踊り子の姿などがついつい頭をよぎってしまった。)

せっかくのジョゼとマーシャの共演、もっともっと見たかった。できればこれも幕上演してほしかったです・・・

☆ 白鳥の湖より黒鳥のpdt(プティパ・ヌレエフ改訂/チャイコフスキー)
パリ・オペラ座初演(ヌレエフ版): 1984年12月20日
スヴェトラーナ・ザハロワ、カール・パケット、ステファン・ビュヨン


・・・これはですねえ、え~っと・・・

思い出すと辛くなる、というかハラワタ煮えくり返る・・・ってな状況になるので、小声で・一言だけ。

どうせならザハロワ、一人で踊ればよかったのにねえ・・・(ボソボソ)。でもpddならぬこの版はpdtだから、あともう二人、どうしても頭数が必要だったのよね。とりあえず、ザハロワは元気に踊っていたので(high kicking連発、グランフェッテは全てシングル・正確で綺麗だった)、ファンの方は満足されたのでは。その証拠に?客席から盛んなブラヴォーがとんでました。(あ、キャストされた人に罪はありませんから。キャストした人が悪い!)

☆ ペトルーシュカ(フォーキン/ストラヴィンスキー)
パリ・オペラ座初演: 1948年4月7日
ペトルーシュカ: バンジャマン・ペッシュ、バレリーナ: ナタリヤ・オーシポワ、
ムーア人: ヤン・ブリダール、シャルラタン: ミカエル・ドナール
 

ペトルーシュカ、なんたって音楽が最高~大好き。それだけにオケの出来次第で天国か・地獄か、明暗分かれるわけですが、冒頭のフルートの音がはっとする美しさで、歓喜。(シャルラタン登場シーンのフルート独奏がまたよかったのです~思わずオケピを覗きこんでしまったのですが、中年の女性奏者が吹いておりました good job!)。あ~、も~、なんてカラフルな音楽!謝肉祭の熱狂と、魔術師の演出する幻想性・不気味さがないまぜになって・・・ぶるる。終始一貫、音に幻惑させられっぱなし。

さて、ダンス部門ですが。素晴らしかったのがバレリーナ役のオーシポワ。彼女一人に限らないけど、ボリショイのダンサーは踊りの輪郭が実にくっきりしていて・動きにメリハリがあるので、見応えあるんですよね。生き生きとした人形振りが舞台に活気を与えていて、たいしたもんだなぁ・・・と舌を巻いたけど、もっと沢山踊ってほしかったなあ・・・。タイトル・ロールを踊ったペッシュは、なんというか、正攻法?完全な道化師タイプ、という役作りに見えたのだけど、正直言って(その分面白味に欠けたか?)あまり強く印象に残ってなくて。ここはやはりベテラン・ダンサーの演じるペトルーシュカ(ルグリ・・・)を見たかったなぁと思ってしまったのだけど、仕方ありませんね。

さて、カーテン・コールの立ち位置ですが・・・

ど真ん中の"女王様"のポジションはザハロワとツィスカリーゼが占め(両者、互いに譲らず?笑)、彼等の両脇、ザハロワの隣はニコラ、ツィスカリーゼの隣はオレリー。指揮者を迎えにいったのは、アニエスでした。観客席の盛り上がりはまぁまぁといったところ?最後の幕が下りたあとは、向こう側で大歓声があがっていました。
2009-12-24 10:27 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(4)
Comment
NaoKoさん、「バレエリュスガラ」の様子を、生き生きとお知らせ頂いてありがとうございます。
いろいろお話しをさせて頂きたいのですが、なんとも日本の年末は気ぜわしい…。仕事も30日迄あり、その中で年始の挨拶準備(最近はメールで済ませていますが)、お正月準備などなど。
まずはお礼を申し上げたくて。少し落ち着きましたら、またおじゃまさせて頂きます。(やはり、マチューは調子が悪いのでしょうかね…。)
まりあ 2009/12/24(木) 22:57:11) 編集


まりあさん、いよいよ年の瀬ですね~お忙しいのにコメントくださって恐縮です。私は既にクリスマス~年末休暇に入っていてヒマなので(?)、こうして記事をアップしてるのですわ~(笑)どうかお気になさらず。

マチューは今のところくるみは全部予定通り踊っているのかな?あまり様子が聞こえてこないですが・・・無事乗り切って年越ししていただきたいですね~。
Naoko S 2009/12/25(金) 06:45:16) 編集

バレリュスガラ、後半も早々にありがとうございました!
シャンパーニュに銀のお皿のパルミジャーノ。。。うーん、素敵。
そのアイデア、いただきましたv
プログラムも凝っていて特別の雰囲気の中でのGALAだったのですね、
なんだか血が沸きます~(←怖)

オレリーって、古典も現代モノも何を踊らせても素晴らしい、今本当に充実しているダンサーですよね。
3月のパリオペ公演、1日だけの彼女の「ジゼル」全幕、
会員席といえども競争率が半端じゃなさそうで良席が望めるかどうかはわかりませんが、
ますます楽しみになってきました!

ジョゼとマーシャの「三角帽子」、これレポを拝見するの、楽しみにしていたんですよね・・
マーシャはやっぱり良かったですか。いいですね~v
ジョゼはこの作品については気合にムラがあるのかしら?
有楽町フォーラムの「スペイン・ガラ」で見た初見時は、あまりのカッコよさにキャー!!!という感じだったのですが(笑)、その後、前々回のバレフェスのGALAで観たときはそれほどでもなかったので・・・(^^;)

「ペトルーシュカ」のあの、魔術的な音楽(ついでにいうなら、美術もツボです・・)12月のパリのイルミネーション輝く夜に、ガルニエで聞いたらどんなに魅惑的でしょう・・・
もう、そこだけでウットリ・・・
その音にのって、ルグリ先生が熟達の技を見せてくださればまた一層感興が深まったのでしょうが・・・オーシポワの人形は良さそうデスね!
そんなことを想像しているとあの殿の詩情溢れるペトルーシュカがまた脳裏に蘇って参りました・・・絶品でしたね・・・

”女王様ポジション”を競う!?ザハロワとツィスカリーゼ。。。
なんとも微笑ましい?争い、隣で微笑む二コラまで含めて想像してしまいました^^
maria 2009/12/26(土) 07:01:06) 編集


mariaさん、

>>シャンパーニュに銀のお皿のパルミジャーノ。。。うーん、素敵。

ほんとに、大雑把&不揃いのままブツ切りしたパルミジャーノがただ山盛りにしてあってですねぇ、最初見たときは、え・何これ?ってびっくりしたのですが、やはり美味なのでついつい手が伸びてしまって・・・。

昨年大晦日公演の時に経験したのですが、フランス人の観客、無料シャンパン&おつまみに目の色変えて突進するんですよ。で、皆テーブルにぴったり張り付いて離れないので、遠慮してるとなかなかターゲットに到達できず・・・ってな展開になってしまうので、この時の教訓を元に、テーブルにぴったりくっついて、おつまみ全種類制覇しました(!)。どれも美味でしたが特においしかったのが、真っ黒なパンを使ったオリーヴのサンドイッチ。

>>オレリーって、古典も現代モノも何を踊らせても素晴らしい、今本当に充実しているダンサーですよね。
3月のパリオペ公演、1日だけの彼女の「ジゼル」全幕、
会員席といえども競争率が半端じゃなさそうで良席が望めるかどうかはわかりませんが、 ますます楽しみになってきました!

オレリー&ニコラが一回しか踊らないって、本拠地公演との兼ね合いで仕方ないのかもしれませんが、残念至極ですね。良席確保が険しい状況であることは必至でしょうけれど、なんとしてもご覧になってくださいね!このpddを見ていて、今秋のジゼル公演を見られなかったことがつくづく悔やまれた私です。(期末でなければなあ・・・くーっ)

>>ジョゼはこの作品については気合にムラがあるのかしら?

気合は十分すぎるほど十分だったんですよ~。ただ、私が"若干フェロモン発散量少なめだなあ・・・"と呟いてしまう・邪まな観客だったのですわ~。

>>「ペトルーシュカ」のあの、魔術的な音楽(ついでにいうなら、美術もツボです・・)12月のパリのイルミネーション輝く夜に、ガルニエで聞いたらどんなに魅惑的でしょう・・・

アレクサンドル・ブノワの、絵本(or紙芝居)を見ているような気分にさせられる舞台美術、私も大好きです。パリオペ管の演奏が良かったので、すっかりあの独特のファンタジー・ワールドに浸ることができましたよv

>>そんなことを想像しているとあの殿の詩情溢れるペトルーシュカがまた脳裏に蘇って参りました・・・絶品でしたね・・・

・・・そうなんですよ・・・まだ記憶に新しいせいもあってか、どうしても、思い出してしまうんですよね・・・これには参りました(溜息)。で、返す刀で(ん?違う?)ルグリのペトルーシュカも是非見てみたかった、となってしまって、ちょっと舞台を見る目が曇っていたかと思います。取敢えず、幸いと言うべきか?今回の舞台であのときの殿の舞台が上書きされるという事態にはならなかったので、今もあの音楽と共に蘇ってくるのは、殿のペトルーシュカなんですよね・・・。

>>”女王様ポジション”を競う!?ザハロワとツィスカリーゼ。。。
なんとも微笑ましい?争い、隣で微笑む二コラまで含めて想像してしまいました^^

ニコラとオレリーは"お客様"をたてるかのように控えめな感じで、それがまた好対照をなしていて可笑しかったです~。滅多に見られない豪華な並びに、オペグラを忙しく水平移動させつつ覗き込んでおりました。
Naoko S 2009/12/26(土) 12:03:00) 編集

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