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パリ・オペラ座バレエ 「バレエ・リュス・ガラ」(12/16) Part 1
ふう~寒。先週水曜、ちょうどパリに向かったあたりから欧州は寒気団にすっぽり覆われて、パリ二日目は雪に見舞われたのでした。今回も駆け足旅行で、もうちょっと長居しようかな・・・と出発前に一瞬迷ったのだけど、メイン・イベント(グルベローヴァのコンサート)が終わるやパリを後にして正解だったみたい・・・雪と事故のせいで、ユーロスターは私がロンドンに戻った数時間後から今に至るまでほぼ全面運休状態。一日旅程がずれていたら・・・と考えるとぞっとする。この週末にユーロスターで大陸をめざすはずだった旅行者の皆さん、お気の毒です・・・

ということで、先週水曜の夜にガルニエで行われたガラ公演の感想をば~。実は、翌日のグル様コンサートの衝撃が強すぎて、もはやガラについては印象薄れ始めているのですが、頑張って書いてみます。

Soiree de Gala "Hommage aux Ballets Russes"
Mercredi 16 Decembre 2009, Palais Garnier


Avec les Etoiles de l'Opera National de Paris et les Solistes du Theatre
Bolshoi de Moscou
Les Premiers Danseurs et le Corps de Ballet de l'Opera National de Paris

Orchestre de l'Opera National de Paris
Direction musicale - Vello Pahn

☆ 薔薇の精(フォーキン/ウェーバー)
パリ・オペラ座初演: 1931年12月31日
ニーナ・カプツォーワ、マティアス・エイマン


この夜の構成は、前半に小品&古典pddの抜粋を一気に見せて、休憩を挟んでペトルーシュカ全編を上演。トップ・バッターはマティアスとボリショイからのゲスト・カプツォーワ。マティアスの薔薇の精は二年前に日本で見たとき特に強い印象が残らなかったのだけど、今回も・・・。期待が大きかっただけに、踊りが雑というか、荒さが目についてしまってがっかり。この役は個性派のダンサーが踊ればその個性だけで見せてしまえる・・・のかもしれないけど、マティアスには(まだ)そこまでの個性というかパフォーマーとしての強さはないし、ともかくしっかり踊ってもらわないとねえ・・・。カプツォーワはキュートな夢見がちの少女を想像していたのだけど、思いがけず妖艶な表情に、どきり。

(ところで、当夜はパリオペ管の演奏がなかなか良くて、これはもうけもの~♪と心中喜んでおりました。この演目の冒頭のチェロ、かなーり引っ張り気味に歌っていて、よかったです。)

☆ 牧神の午後(ニジンスキー/ドビュッシー)
パリ・オペラ座初演: 1976年4月7日
ニコラ・ル・リッシュ、エミリー・コゼット(&ニンフ達)


ニコラの牧神は初見。彼もだんだんと私の中では「観られるだけで有難い」ダンサー分類に入りつつあるので、見られてやっぱり嬉しかった(笑)。エキゾチックなメークが風貌をやや東洋人的に見せていたのだけど、それがなんとも色っぽくて似合っていた。結構身体を絞っていたのか細く見えたせいもあり、あまりオスっぽさは発していなくて(ジュドのような獣性はほとんど無し)クールで軽やかな風情すらある。一種爽やかな色気というのかな、なかなか素敵だった。(・・・で、このニコラの牧神に対してガッカリだったのがコゼットのニンフ。本当に、他に誰もいなかったんでしょうか ケミストリーまるでなかった・・・)

☆ 瀕死の白鳥(フォーキン、アレンジ:テスマー/サン=サーンス)
パリ・オペラ座初演: 1960年1月27日
マリ=アニエス・ジロ


瀕死は十人十色、踊るダンサーの個性で劇的に印象が変わるものだけど、そういう意味でこれはしっかりジロ(ならでは)の瀕死だったんじゃないかな。振付はテスマーのアレンジ(原語は"regler")が入っているとのことだけど、ロシアのダンサーが踊るヴァージョンに比べると羽ばたきの振りが控えめ、というかあまり目立たなくて、ああやっぱりパリの流儀は別ものなんだなあ~と面白かった。年々上半身が逞しくなっているジロ、知的な美貌といい明らかに現代的なダンサーで、その個性が自然に滲み出ていて潔いというか。ナチュラルな、人間的な表現だったように見えた。観客の反応はとてもよくて、周囲のボックスから盛んにブラヴォーがかかっていた。

☆ シェヘラザードpdd(フォーキン/リムスキー=コルサコフ)
パリ・オペラ座初演: 1951年4月25日
アニエス・ルテステュ、ニコライ・ツィスカリーゼ


導入部分のオケの演奏、あらこの音楽なに?と一瞬ぴんとこなかったのだけど、シェヘラザードの序曲(確か)をスピーディーに・コンパクトにアレンジしていることに気づく。なかなかスリリングで面白い演奏だった。

幕が開くと、見慣れたオリエンタル柄の布が天井から吊り下げられていて・・・ライモンダの、アブデラマンの催す宴の場で使われている天蓋が(こんな所で役に立つとは・笑)。舞台真ん中でポーズしているアニエス。ビキニにハーレム・パンツ姿のほっそーいシルエット、クールな表情。ややあって、舞台に飛び込んできた金の奴隷に、<文字通り>度肝を抜かれる。

ふあ~・・・金も金だわ こりゃ・・・頭のてっぺんからつま先まで、ほんっとにピッカピカ(ギラギラ?)に光ってる。頭には女性ダンサーがつけるような髪飾りしてるし、腰に巻いたサッシュの先をリボンみたいに流してるし(&鼻ピアス!)。お化粧もいつも通りでとりたててエキゾチックなつくりにはしていなくて、衣装も地味目のアニエスとのコントラストが・・・劇的。(この二人、明らかに衣装の打ち合わせしていなかった模様・・・。)登場直後からツィスカリーゼは全身から"Let me entertain you!"光線出まくり。ともかくね、万事やることがハンパでないです。アニエスの前に身を投げ出すシーンでは、毎度"どさっ"と凄い音立てて舞台に身を沈めてるし、超・幅広の金のハーレムパンツをしゅぱっしゅぱっと捌きながらマネージュするシーンも凄いものがあったし。表情がまた、ほとんどオソロシ気と形容したくなるような、不敵な・凄まじい笑みを浮かべていて・・・全身から発するバリバリの舞台人オーラのせいもあり、スリムな体型かつ(私の目には)表情が硬くて色気が感じられず・少女っぽくすら見えるアニエス@ゾベイデに、官能教育を授ける目的で異国から遣わされた教育係(調教師!?)、に見えてしまう瞬間も・・・。(一体アナタ、どこが奴隷なんだよ~!)

間違いなく、当夜最もインパクトのあったパフォーマー=ツィスカリーゼ。これは一夜限りのガラ、お祭り・ハレの場なんだよ~とばかり、徹底したサービス精神に貫かれたツィスカリーゼのパフォーマンスと、終始クールな表情を崩さないアニエスとのコントラストが滅法面白かった、変り種・シェヘラザードでした。

<続く>
2009-12-22 01:40 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
Comment
Naokoさま!
面白すぎるシェヘラザード、眼に見えるようです・・・
この演目(まぁどの演目も考えてみればそうですが)本当に演じるダンサーによって、ゾベイダと奴隷の関係性も舞台全体から受ける味わいも全く違って面白いですよね^^
エイマンくん世代はもっと頑張ってもらわないと・・・^^;
二コラは最近、どんどん表現が自由になってきていますよね。
以前の個性そのままのナチュラルさから一歩進んでパフォーマンスが洗練されてきていて、一層心に届く舞台になってきている・・と感じます。
衝撃の(?!)グルさまレポの前に、楽しみにしておりましたこのGALAのレポ、ありがとうございましたv

わたくしも、書き終えてしまうと、自分の中で終わってしまうのではないかとなんとな~くダラダラと先延ばしにしてしまったマリインスキー最終章、そして思いのほかチャーミングだったギエムの初日と、頑張ります☆

EuroStar,危機一髪でしたね!
maria 2009/12/22(火) 15:46:22) 編集


mariaさん、ガラ・パート1の感想だけなんとか書いたら既にヘタってしまいました。(mariaさんの観劇レポは質量ともに驚異的ですわ~!)

シェヘラザードはほんとに面白かったですよ~。(特に、二人の衣装感覚のギャップの凄さは忘れたくても忘れられません~・笑)

>>EuroStar,危機一髪でしたね!

まさに、その形容がピッタリの状況でした・・・。今日から運転を再開していますが、バックログがたまっているのと天候が相変わらず不安定なので、当面混乱は続く模様です・・・
Naoko S 2009/12/23(水) 06:59:28) 編集

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