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Thank you, Mr. Andy Roddick!
ウィンブルドン男子決勝は大方の予想通り、ロジャー・フェデラーが勝利。これでフェデラーは本大会6勝、グランド・スラム大会通算15回優勝でピート・サンプラスの記録を抜き、歴代一位に。

・・・しかし、このファイナル、予想通りだったのは「結果」だけ。一体誰がこんな試合「内容」を想像していただろう!

私自身もそうだけど、試合前はフルセットにもつれると予想していた人は少なかったのでは。まして、最終第5セットが30ゲーム闘われることになろうとは・・・。最終スコアは、

            (1) (2) (3) (4) (5)

アンディ・ロディック 7 6 6 6 14

ロジャー・フェデラー 5 7 7 3 16

・・・という壮絶なもの。ロディックは得意のサービスが第一セットから火を噴き(確かこのセットの1stの確率は、脅威の!8割いっていたはず)、1セット先行。第二セット、タイブレークで4ポイント・ダウンから巻き返してセットを奪ったフェデラーは続く第三セットのタイブレークも制して勝負強いところをみせたけど、一度としてロディックのサービスを破れない。ロディックが真骨頂を見せたのは続く第四セット。凡ミスが出たりややフォーカスを失いつつあるかにみえたフェデラーのサービスを粉砕して、試合を振り出しに戻す。もうこのあたり、ロディックは神が降りてるショット連発。なにより素晴らしいのが、持ち前の攻撃姿勢に加え、決して短気にならず粘り強く大事にポイントを稼いでいって、フェデラーを守勢に追い込んでいたところ。(途中から、まるでナダールvsフェデラー戦を見てるような気分に陥る!)まさに持てる力を120%発揮してアタックするロディックに対して、フェデラーは慎重な防御姿勢。私的にはフェデラーにはもっと攻撃のテニスをしてほしかったので、見ていて歯がゆくなる。(フェデラー・ファンながら、途中からロディックに勝たせたい・・・と思い始めるほど、ロディックは熱かった。)

第五セット。ウィンブルドンでは最終セットにタイブレークは適用されない(一方が2ゲーム・クリアで先取するまで戦う)。双方サービスは依然好調を維持していて、相手のサービス・ゲームを崩すことは難しい・・・。でも、第四セットまではロディックは自分のサービスは一度も落としてない。(ここまででフェデラーには確かブレークポイントが6,7回来ていたけどいずれもものにできず。)となると、ロディック有利か?この試合、決着が着くまであと何時間かかることか・・・気が遠くなる。

試合開始から三時間近く経っても脅威の集中力を維持して、攻撃姿勢をゆるめず、ここぞというときはビッグ・サーヴでピンチを脱するロディック。一方のフェデラーは淡々と自分のサービスを守り、相手のサービス・ゲームに切り込むチャンスを伺う、相変わらず慎重な防御姿勢。お互い自分のサービス・ゲームを譲らず、通算ゲーム数が2528を越えたあたりから、両者のフィットネスに異変が起き始める。ロディックのプレーがスピードを欠き始め、それまで少なかった凡ミスをするようになる。疲れが出てきたのか・・・一方のフェデラーは時間が経過するにつれ逆にリズムが整ってきたような。幕切れはあっけなかった。この試合、専ら"待つ男"だったフェデラーが、第五セットの30ゲーム目にして初めてロディックのサービスを破る。と同時に、試合終了。

歓喜のジャンプ、フェデラーの身体がセンターコートに舞うのを目にしながら、そんな、そんな・・・と信じられない思い。フェデラーが偉業を達成したことに安堵しつつも、一方で、《ロディック、この試合は貴方が勝つべきだった・・・》と呟く自分がいる。

まるで二年前のファイナルのデジャヴ。いや、あのときよりもっと鮮明に、不可解・理不尽という単語が頭の中を駆け巡る。(ウィンブルドンの勝利の女神はえこひいきが過ぎるのではないか、と思えるほど!)それを誰よりも強く・重く受け取ったのは勿論ロディック本人だろう。試合終了直後、完全に打ちのめされた表情で、表彰式の直前に客席から"ロディック・コール"が起きたけど、それすら慰めにはならない。表彰式でも失望の色を隠せず目が空洞のようで、見ていて痛々しい。(それであのスピーチを出来ることがこの人の人柄を物語っているが・・・)

愚直なまでに自分のテニスを貫き通し、全ての面でゲームのレベルを上げ、にもかかわらず敗れたロディック。2009年のウィンブルドンは、フェデラーのスラム15勝という数字より、ロディックの不屈のファイティング・スピリットと試合直後の呆然自失たる表情で記憶されることになりそうです・・・

☆ この試合を見逃した方へ・・・BBCサイトのiplayerで全編ご覧になれますのでお試しを。(断り書きがないので、おそらく英国外でも視聴可能と思われますが・・・)

http://www.bbc.co.uk/iplayer/events/wimbledon/p003ng9c
2009-07-06 07:20 | 英国生活 | Comment(6)
Comment
Naoko.Sさん、はじめまして。ロンドンのバレエシーンについて楽しくうらやましく拝読している、バレエファン、ことにパリオペラ座ファンです。
初めてのコメントがテニスになるとは予想外ですが。
決勝は言葉にならない試合でした。。。07、08年とも、まずは決勝で敗れた選手の名前が記憶に残るウィンブルドン男子でしたが、今年もそうなるとは。
私はその身体と動きの美しさに惹かれるフェデラーファンです、が、勝敗を決めなければいけないのが残酷に思える試合でしたね。それゆえ、アスリートがそれをどう表現するのかがスポーツの大きな魅力ですが。けれど。
この決勝、私にとっては敗者のいない、ともにテニスを表現した試合でした。

それにしても、ああ、早くナダルがコートに戻りますように。
ふじこ 2009/07/06(月) 10:29:49) 編集

こんばんわ。昨日の試合、見始めたら席を立てませんでした。昨日の試合ほどフェデラーを憎んだ試合はないですよ。心の底から勝って欲しくなかったです。
守屋 2009/07/07(火) 04:39:38) 編集

Naoko Sさん、私は第1セットの最後あたりから、まともに試合が見れませんでした。ロジャーが負けるのをみるのが、こわくて。途中でもう、ああ、今日はロディックがついに勝つのかなあって。これまでの、ナダルとの決勝が私にとっては、トラウマになっているみたいです。

2セットめも、まったくロディックのサーブが破れないまま、タイブレークに入ったときは、もう怖くてテレビを消してしまいました。すこしして、気をとりなおして、テレビをつけた時に2セットめを取っていたのが、ほんとに信じられませんでした。あとで、録画を見たらなんと、すごい勢いでセットポイントを凌いでいたんですね。リアルタイムで見ていたら、私は心臓発作を起こしていたかも。

それにしても、ロディック、侮れないなあ、とは思っていたけど、ここまで成熟したプレーを見せてくれるとは、私も予想してませんでした。ステファンキさんがゴンザレスをコーチしていたときに、たしかゴンザレスはフェデラーを一度破ってますよね。何度対戦しても勝てなかったゴンザレスがついにフェデラーを攻略したのを見て、今回はロディックはどんな戦略でくるかと思ってたけど、ものすごく研究してきたなあって感じました。

ただ、録画を見たかんじでは、第2セットタイブレークでの、ロディックの痛恨のバックハンドボレーのエラーがロディックとフェデラーという選手の違いの象徴のような気がしました。

ネットプレーがうまくない、と言われていたロディック、今回のウィンブルドンでは、すばらしく向上したネットプレーを見せていたのに、なんとここぞ、というところで信じられないミス。極限状態で、本来の不得手さが出てしまったところに、フェデラーとの根本的な違いを見たような気がしました。

ウィンブルドンは過去3年、ナダルとの決勝だったけど、その前は2年連続でロディックが、ウィンブルドン決勝に進出しているし、その前年の2003年はセミファイナルでフェデラーと素晴らしい試合をしているロディック(その試合のDVDを持ってます)。きっとこれからも、彼の武器にさらに磨きをかけて、弱点を強化してまた挑戦してくれるだろうと期待しています。

ロジャー、本当におめでとう。
そして、ロディック、また挑戦してほしい。私もNaoko Sさんと同じく、彼にありがとう、といいたいです。
maripo 2009/07/07(火) 05:37:57) 編集


ふじこさん はじめまして。バレエ&テニス・ファンでいらっしゃるのですね 昨日は夜遅くまで決勝観戦お疲れ様でした。

>>この決勝、私にとっては敗者のいない、ともにテニスを表現した試合でした。

あの試合を見ていた多くの人がそう感じていたことでしょうね・・・しかし、スポーツは過酷で、勝者がいれば必ず敗者が・・・。昨日のロディックは多分、最後まで勝てる!と信じてたんじゃないかな それなのに、勝利まであとほんのわずか、というところまでいって届かなかった、そのショックが呆然自失のあの表情に表れてましたね・・・(見ている我々も信じられなかった。)

テニスは(特に)残酷なスポーツだけど、その冷厳さがあればこそゲームのレベルが向上していくわけですよね。ロディックはテニス界随一のファイティング・スピリットの持ち主、きっとこの辛さを乗り越えたらさらに強く・しなやかなプレイヤーとなって復活してくれることでしょう!


守屋さん こんばんは。

はは、そんなにロジャーのこと嫌わないでくださいね~。ま、なんとなく憎らしくなっちゃう気持ちはわからないでもないですが・・・。試合後にすっかりくつろいだ表情の彼を見てたら、4時間超の死闘が繰り広げられたことなんてウソみたいに落ち着いていて、余裕の表情で・・・優勝して当り前、みたいな雰囲気漂ってましたからねえ。(まぁ あそこは彼の庭なので、当然か??)


maripoさん、いやはやオドロキの内容でしたね~こんなドラマが待っていようとは、一体誰が想像したでしょう。

解説者の話によれば、今年この二人は3,4回顔合わせていて、いずれもフェデラーがほぼ楽勝パターンで勝っていたようですね。私は知りませんでしたが、maripoさんもしご存知だったのであれば、一セット目からのあのロディックの攻勢・好調にさぞ驚かれたのでは・・・。で、ニセット目のタイブレークはTV切っちゃったんですか、そうでしたか・・・(トラウマかなり深刻そうですが、何卒頑張って克服してくださいまし・・・)。

フェデラーvsロディックのプレー・スタイルについて、洞察力に富んだコメントをありがとうございます。仰るとおり、ロディックは対フェデラー対策でかなり研究していたようですね。例えば、これもBBCの解説で聞きましたが、今回のサービスのコースは前回のウィンブルドン決勝(05年かな?)のときとはがらりと変えてきていたとか。確かにネット際のプレーも私の記憶にあるロディックとは別人のように上手くなっていたし、maripoさんも書いて下さってますが、コーチの存在って恐ろしく大きいんですね。

私は昨日のロジャーのパフォーマンスは結構不満で、全然loyalじゃなく・薄情なファンなので、途中からほんとにロディックに勝たせたい、と思い始めましたよ。あの試合をリードして(専ら)支配していたのは彼だったし、なにより彼の'brave heart'にはひたすら感服、敬服。

昨夜からぐちゃぐちゃと試合を振り返って考えてたんですが・・・スポーツは非情で、プロセスよりも結果。ともかく、勝たなきゃどうしようもない。一番でなきゃ意味がない。で、かなり受身に見えたけど、耐えて・待って、勝ちに打って出るより負けない試合をする選択をしたロジャーの戦術勝ちと言えないこともないのか?とか(結果論ですけどね・笑)、勝利を渇望するという意味では、決してロディックに劣っていたわけじゃないだろう・・・とか。(で、不可避的に、昨日の相手がラファだったらどうなっていただろう?と想像してしまいました。)

ロディックがこの調子でTopプレイヤーに絡んでくると、また面白くなりそうですよね。まずは、来月の全米・・・楽しみです!
Naoko S 2009/07/07(火) 09:43:04) 編集

Naokoさま、わたくしも男子は準決勝、決勝と観て大いにロディックの素晴らしい試合運びに感動しておりました!

そもそも、ラファが出ない・・・というだけでグッとテンションが下がっていた今大会。
ロジャー復活の決勝だけは一応見ようと思ってはいたものの、あまりに順調に勝ち上がる彼に安堵するとともに観戦意欲は盛り上がらないまま、英国のアイドル?マリーを一目チェックしておこうかな、と準決勝を観始めて・・・。

いや、ロディックの別人のような集中力に驚きこれはFINALもロジャーの一人舞台にはさせておかないだろうと一気に期待が高まりましたが、まさかあそこまでやってくれるとは!!

素晴らしい集中力と冷静な試合運び、絶妙なコースを突きつつそれを読んで続くラリーの緊迫感。
フィジカル・メンタル双方の強さを併せ持つ2人のガップリ四つに組んだハイレベルな試合に画面を凝視。
観終わって、自分が最終セット微動だにしていなかったことに気付いて苦笑。

2人の差は、本当に極々わずか。
ほんの少し、ロジャーの経験が彼を助けたということかも知れませんが、最後に大きく光と影に拮抗したプレイヤーの運命を隔てる勝負の世界の厳しさをわたくしはなかなか受け入れられませんでした・・・
呆然としつつも最後まで自分を律してのあのスピーチ!
本当に大人。

成熟したある意味共通項を多く持つ選手2人に酔いしれながらも、ラファの明るさ天真爛漫さを懐かしく思い出したのはわたくしだけではないはず(笑)

いつもは全仏、全英しかテニスを見ないわたくしですが、この勢いですと全米も見ちゃうかも!?
・・・いや、堪能致しました・・・
maria 2009/07/08(水) 05:28:40) 編集


mariaさん 連日TV観戦されてたんですね~お疲れ様でした。

生まれ変わった男?ロディックには驚かされましたねー。彼、ちょっと前までコートマナーなんかけっして良くなかったような印象があるんですが、そのあたりも大人になっていたし、なにしろあの集中力の凄さは・・・。(ロディックの変貌ぶりについて、解説ではしきりと新コーチの存在に触れていましたが、メディアの一番の注目は、元?水着モデルの美人の奥様。実際、彼女のサポートが大きな役割を果たしていたようです。)

そして、mariaさんもやっぱりラファのことを思い出していたんですね。(不在ゆえに一層際立つ存在感?)早く戻ってきてほしいですよね Rafa・・・
Naoko S 2009/07/08(水) 08:08:06) 編集

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