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ロイヤル・バレエ 「トリプル・ビル」(5/19)
先週鑑賞したロイヤルのトリプル・ビル、記憶が忘却の彼方に消え去る前に、ちょこっとだけメモを。

- 「バレエ・リュス生誕100周年記念」がテーマのミックス・ビル。フォーキン振付作品二つの間にアラスター・マリオットの新作が挟まれてるという微妙な構成。

- 「レ・シルフィード」をロイヤルが踊るのを観るのは初めて。ballet.coに誰かがポストしていた情報によれば、最後に上演されたのは91年か92年だったらしい(観てないはずだ・・・)。

- 当初のキャストはアリーナだったのだけど彼女の降板で、リードを踊ったのはチェ・ユフィさん。彼女は、実に、実に、素晴らしかった!!

- ユフィさん一人だけ別世界の住人。動きはあくまで軽くスムーズで、表情はたおやか・かつこの人特有の甘やかさに満ちていて、な~んてチャーミングなんでしょう。一人だけ、まさに空気と戯れるようにフワフワと舞っていた。

- ユフィさん一人に目がいってしまったのは、正直言って周囲があまりにもあまり・・・だったせいもあるんだけど。コール・ドはまぁともかく、二人のシルフが・・・はっきり言っちゃうと、全然・まるで・妖精に見えない。ワルツを踊ったラウラ・モレーラは、ちょっと身体が重くなったのか?ジャンプの着地でかなり大きな音立ててたのに興醒めたし、あのいつものキメの表情(大きな瞳でしっかと客席を見据えて艶然と微笑む)には、ちょっと~それは~どうあってもシルフじゃないでしょうよ~と心中ツッコミ入れてしまった。もう一人、マズルカを踊ったヘレン・クロフォード(カスバートソンの代役)も、一体この人の持ってるシルフのイメージって・・・??と訝しくなる、無意味な元気さ全開というか・たんにラフというか。(そもそもユフィさんは体型から顔立ちから、つくりがすべて繊細にできていて、これはほんとに有利な点ですねえ この役を踊るには。)

- 詩人はヨハン・コボー。う~ん老けましたねえ・・・動き重かったし、なんか冴えなかった。

- 一つ気になった点。シルフィードが宙にふわりと浮かぶようにみせるリフトのシーン。詩人が彼女を肩より高く(確か)リフトして、シルフが身体を寝かせた状態で脚をふわりと浮かせるところ。ここで片脚を90度近く真上に上げてたんですけど・・・・ぎょっとした。このシーン、故・Dameアリシアがご覧になっていたらダメ出しだされてたんではなかろうか・・・。詳しくは、バレエ・リュス・バレリーナの故アリシア・マルコワがパリオペ若手ダンサー達を指導する模様を収録したDVD・”Markova: La legende"をご参照頂きたくも、この映像の中で、シルフィードを指導するDameが、まさにこのシーンでノルウェン・ダニエルとエルヴェ・モローに注意を与えてたのよね。初めやや勢いよく脚を振り上げたダニエルに、もっと抑えて・この作品世界をよく考えて・・・というようなご指導をされていた記憶が。(今回の再演にはメイスン芸監自ら指導にあたられたようですが・・・頼むよ、ほんとに・・・!余談ながら、このDVDで「プレリュード」の模範演技を踊ってみせるエリザベット・プラテル、--これまでも何度か書いてるかもしれませんが--背筋がゾクゾクするような、極めつけの舞を披露しています<エレガンスの極地!。わずか二、三分のこのシーンを見られるだけで十分価値のある・強力推薦のDVDですよん。)

- 話がすっかり逸れてしまったが・・・私的にはユフィさんのシルフィードを見られただけで十分満足。この作品好きだなぁ・・・と、あらためて再確認できたし。

- 真ん中はRBのプリンシパル・キャラクター・アーティスト兼振付家のアラスター・マリオットの新作"Sensorium"

・・・・これについては何も語れません。意識があったのは最初の5分位までで、そのあとは・・・・。選曲は結構センス良かったのではないか、と思うのですが。音楽がとても心地良くて、そのせいもあってか快眠に誘われてしまったので(!)。

- 最後は、「火の鳥」。これは、序曲からバッチリ目が醒めて、最後までしっかり目を見開いて(?)食い入るように舞台をみつめてしまった。

- 45分間のファンタジー・トリップ。主役は音楽といってもいいかも。ストラヴィンスキーのスコア、刺激的で効果的な色使いに(毎度のことながら)舌を巻く。底なしに深い・暗い闇の色と、ひりひりするような鮮やかな色の対比が見事。(ロシア人ってやっぱり独特の色彩感覚をもってるのだなあ・・・)RBの火の鳥はごくごくオーセンティックな(?)演出で、舞台上にはフォークロア一色の世界がひろがっていて、ディテールの凝った絵本を眺めているような気分にもなる。

- 強力にヴィジュアル・イメージを喚起する音楽に対して、前半のセットはややさみしすぎ・照明も暗すぎでは?と感じる瞬間もあるのだけど、その分最後のタブローで一気に色が爆発して劇的な効果を引き出しているので、これはこれでいいのか。タイトル・ロールを踊ったのはロベルタ・マルケス。真っ赤なアイシャドウが似合って顔の表情は悪くなかったけれど、いかんせん踊りのメリハリの付け方が・・・シャープさに欠けた(ベンジャミンで見たかった・・・)。イワンはヴァレリー・フリストフ、彼のルックスはこの役に合ってますね。Beautiful Tsavrena役の長身のクリスティーナ・アレスティス(美人~)と並ぶと若干背が足りないかな~という気はしたけど。

- 魔法使いの囚われの身となっている王女たち。全員が波打つ亜麻色の髪をもち、シンプルな白のドレスを身につけている。この乙女達が哀切なメロディーにのって踊るシーン、このバレエの中で最も好きな場面の一つなのだけど、この日はとくに音楽に反応してしまったのか、見ていて涙が出た(綺麗だった・・・)。

- フィナーレ。舞台上が一気に色の洪水(音楽・美術・衣装すべてが)で氾濫するタブローは、いつ見ても感動的。RBがどのような経緯でこのバレエ・リュス作品をレパートリーにもつことになったのか、私は知らないのだけど、理由は何にせよ慶賀すべきこと。バレエ団の最も貴重な財産の一つではないでしょうか 大事に継承していっていただきたい・・・。(ちなみに当夜が198回目の上演だった。)

☆☆☆

The Royal Ballet
Les Sylphides / Sensorium / The Firebird

Choreography: Mikhail Fokine, Alastair Marriott

Music: Frédéric Chopin, Claude Debussy,
Igor Stravinsky

Les Sylphides: Yuhui Choe, Johan Kobborg,
Helen Crawford, Laura Morera

Sensorium: Alexandra Ansanelli, Leanne Benjamin,
Rupert Pennefather, Thomas Whitehead

The Firebird: Roberta Marquez, Valeri Hristov

Conductor: Barry Wordsworth
The Orchestra of the Royal Opera House
2009-05-28 10:28 | ロイヤル・バレエ | Comment(1)
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- 2009/06/07(日) 04:23:44) 編集

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