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マリインスキー・バレエ バランシン&ラトマンスキー (10/15)
マリインスキー@サドラーズ、プログラム2はバランシンとラトマンスキーのミックス・ビル。初日だけ見たのですが、この夜最大のヒットは・・・・

ウラジーミル・シクリャローフ!!

・・・といっても、ウケていたのは観客に、ですが。(はは・・・いや、私も感心しましたけどね)

プログラムの構成はバランシン作品三つ+ラトマンスキー一作で、中盤、彼がノーヴィコワと踊ったチャイコフスキーpddは観客に大層ウケていた。キャーキャー騒ぎたくなるような演目はこれだけだったせいもあるだろうし、確かに二人とも悪くはなかったけど、そこまで大騒ぎしなくても・・・と突っ込み入れたくなるぐらいリアクションが凄かった。

公演は15分近く遅れて開幕。一本目の「アポロ」、指揮はゲルギエフ<あーほんとに来てたのか・・・>。サドラーズのサイトに出ていたキャスト情報を見る限りプロローグ付の版を上演するようだったので期待していたのだけど、幕が開くとセットもレト役のダンサーの姿もなくて、舞台上にはゼレンスキー@アポロが一人、ポーズしている。

ゼレ、少し痩せたかしら・・・オペグラで見るとさすがに39歳という年齢は隠せないけど、彼ならではの、彫琢された美しいポーズが滑らかに動作を始める、そのシーンを見ているだけでうっとり。最初の跳躍で、着地のときに殆ど音がしないのには驚き(あの大きな身体で!)。さすが、バレエ界屈指のスムーズ・オペレーター。

この夜の女神達は、テレプシコールがオスモールキナ、カリオペがゴンチャル、ポリヒュムニアがノーヴィコワ(事前のキャスト情報ではゴールブ)。三人の身長(脚の長さ?)がほぼ揃っていて、三者ともまずまず悪くはなかったけど、面白みには欠けてたかな・・・。オスモールキナはとってもエレガントなテレプシコールで動きは美しいのだけど、踊りから強烈な個性が立ち上ってくるというタイプではないので、私的にはやや物足りなかった。ゼレが風格ありすぎるせいか、アポロとのpddでは完全にアポロが主導権を握っているように見えて、このpddでは両者が対等な・拮抗する存在であってほしい私としてはちょっとインパクトに欠けたけれど、ゼレのアポロを再び見る機会に恵まれた、それだけで十分有難かった。

ところで、ゲルギエフの振るオケの演奏は異常にスローテンポで、こんなにのんびり(間延び)したアポロの演奏は初めて聴いた・・・。フィナーレは、(オリンポス山のセットがないので)舞台上手奥に立つアポロ、その彼の身体に身をもたせかけたミューズたちのアラベスクした片足が扇を広げた形に見える・あのシーンで終わったのだけど、音楽のタイミングがあっていなかったのか?幕が下りて客席から拍手が沸き起こるもオケの演奏は続いていて・・・なんかすっきりしないフィニッシュ。

休憩のあとは、ラトマンスキーの「ミドル・デュエット」。指揮はゲルギーから別の人にバトンタッチ(この方の名前がわからず・・・)。この作品、pddは過去何度か見たことがあったけど、あのpddの延長ヴァージョンか・はたまた改訂版なのか?pddを踊る一組の男女以外にも登場人物あり。舞台中央で"偽フォーサイス風"の振付を踊っているのはコンダウーロワとバイムラードフ。その二人を舞台両脇・最前線で客席に背中を向けて立って見つめているのが、White AngelとDark Angel(背中に巨大な羽をつけてる!)。このAngelsが、ほんとにただ突っ立って主役ペアを眺めてるだけで、最後に多少動きはあるんだけど、一体何のために登場させたのか・・・。プラス、最後の最後にもう一組のペアが出てきて同じ振付で踊り始めるも、10秒ぐらいで音がブチ切れ・照明が落ち・唐突に幕、という演出になっていたのだけど、これも、なんだかなぁ・・・だった。

続いて、ノーヴィコワとシクリャローフの「チャイコフスキーpdd」。アポロ同様(指揮者は違えど)、オケのテンポがぎょっとするほどスローだった・・・特に導入部分。男性ソロでは普通のペースになっていてホッとしたのも束の間、女性ソロの時はあれよあれよという間に加速度的にテンポが速くなっていって・・・。随分とデコボコな演奏だなあ・・・とハラハラ(ノーヴィコワはよく堪えて踊っていたけど)。

この夜唯一のアップビートで華やかな演目で、冒頭書いた通りオーディエンスは大喜び。シクリャローフは立派な体躯とチャーミングな笑顔を武器に(滅法見栄えのいいダンサーであることは確か)、胸がすく・・・とまではいかないけど、まずまず美しく・堂々たる踊りを披露。彼のソロが終わった途端万雷の拍手と歓声が・・・ちょっとひいてしまうほどの騒ぎ方。(ちなみに批評家の受けもよかったようです。時間がなくて新聞評ちゃんと読んでないけど、ballet.coでレビューのヘッドラインを見た限りでは、シクリャローフには概ねポジティヴなコメントが寄せられていた模様。)彼の場合どうしても見ている方に力が入ってしまうパートナリングも、この夜は目立ったミスもなくて、ホッ。(リハーサルを見学した友人の話では、リハではパートナリングがメタメタで、相方のノーヴィコワは終始眉間にシワをよせて厳しい表情をしていたとか・・・シクリャローフ、案外本番に強いタイプ??)

最後の演目は「放蕩息子」、再びゲルギエフが指揮台に。タイトル・ロールを踊ったのはロブーヒン、セイレーンはコンダウーロワ

私的にフォーサイス・プロでは全然いただけなかったロブーヒンだけど、これはよかった。やんちゃで向こう見ずなドラ息子の役がぴったりで(地でいってる?)、随所で見せる男性的な跳躍・回転技も決まってたし。セイレーンのコンダウーロワはゴージャスで足長でセクシーで、この役がぴったり嵌っていてカッコいいのなんの(今回4演目で彼女を見たわけだけれど、これが一番良かった)。役になりきっていたのか、カーテン・コールでむっつりした表情のまま(放心状態?)かろうじてそこに立っている・・・という風情のロブーヒンが印象的だった。小さなブーケがいくつか舞台に投げ込まれて、最初の2つは拾ってコンダウーロワに手渡していたけど、あとは目に入らないというか、ぼーっとした表情で立っていた。コンダウーロワは控えめな・でもとても嬉しそうな笑顔で、舞台袖にゲルギーを迎えに行っていた(なぜかなかなか出て来ない!)。

<キャスト>

Apollo
Chor. George Balanchine
Apollo Igor Zelensky
Terpsichore Ekaterina Osmolkina
Calliope Nadezhda Gonchar
Polyhymnia Olesya Novikova

Middle Duet
Chor. Alexey Ratmansky
1st couple Ekaterina Kondaurova, Islom Baimuradov
2nd couple Ksenia Dubrovina, Alexander Sergeyev
White Angel Ivan Sitnikov
Dark Angel Andrey Ushakov

Tchaikovsky Pas de Deux
Chor. George Balanchine
Olesya Novikova, Vladimir Shklyarov

The Prodigal Son
Chor. George Balanchine
The Prodigal Son Mikhail Lobukhin
Siren Ekaterina Kondaurova
Friends Anton Pimonov, Grigory Popov
Father Petr Stasyunas
Sisters Anastasia Petushkova, Ryu Ji Yeon
2008-10-20 02:47 | マリインスキー・バレエ | Comment(6)
Comment
Naokoさん! ををシクリャローフ君もそちらでしたかー。私は彼をマリインスキーでは一度も見たことなくて2月にペルミのゲストでポリーナちゃんと白鳥を踊りに来ました。アイドル系の甘いルックスでこちらでも大受けでしたよ。ゼレの風格あるアポロ(爆)っていうのも羨ましいです! 

さて、米英同時開催のKirov祭(笑)、バークレーではDonQ。今回の私のKirov祭りは金曜DonQで終了しましたがバレエ友人仲間うちでは5日(全日)踏破したツワモノも何人かいまして、日曜マチネのヴィシのキトリはとても良かったようです。中3日の休養をきっちりとって最終日にこちらのバレエファンを再び沸かせてKirov祭を閉幕してくれたと聞き彼女のプロ根性、偉大なプリマ精神に敬服しました。

で、わたしの見たDonQ、いやー、面白かったっす!ソモワ嬢、相変わらずでしたが、ニキヤやパキータでは絶対許せなかった所作でも町娘キトリだと、許せる、っていうか「ほぉ~、こんなのもありね」って思えちゃうところがすごいですね。あの身体能力ですから将来性もあるんでしょう、と自分を納得させています。(i.e.パキータでは”ありえない!”と思った乱暴な70度のロンデジャン大フェッテも精霊(のはずだった)ニキヤのカイゼルひげソ・ド・シャもキトリなら、いいかなー、って感じです) もともとDonQって見世物小屋的要素があるじゃないですか、カボチャパンツに黄色タイツのいけすかないガマーシュや、あっちへいっちゃってる風なキホーテさんとふとっちょサンチョパンサ、そこにハンサムでイケてるバジル(ファディーエフさん、素敵でした)と、まぁ出演者が本当にKirovならではの全員主役!たっぷり楽しませてもらいました。 Naokoさん、この場で公演前から何度も咆哮させてもらいました。ほとんど、コメント荒しの世界?! 私の咆哮を聞いてくださってありがとうございました~!(次の私のKirov祭はいつになるかなぁ・・・・)
Kaoru 2008/10/23(木) 02:49:56) 編集


わ~い Kaoruさん♪またまた有難うございます~。

>>シクリャローフ君

えっ彼ってポリーナと踊ったりしてるのですか・・・!(で、大丈夫でしたか?な~んて・笑)

"アイドル系ルックスでアメリカでも大受け”でしたか~。うんうん想像に難くありませんよ だってチャーミングで天然系で可愛いですものねー。しかし、若手で私の一押しはなんたってセルゲーエフですわ~ 今回彼もロンドン組だったので(スミマセン!)Kaoruさんにはご覧いただけてないかと思われますが、次回は是非!注目してくださいませ。

キャスト変更してしまったドンQ初日ですが、とってもいいパフォーマンスだったみたいですね 目一杯楽しまれたご様子が伝わってきました。"出演者が全員主役"のドンQ、想像して思わずニンマリです(私、マリインスキーのドンQって随分長らくご無沙汰してるのですよ・・・)。そして最終日にはヴィシも登場したのですね よかった~~。千秋楽の公演、さぞ盛り上がったことでしょうね。

(ここで余談ですが・・・ヴィシといえば、今日BalletTalkで見たのですが、なんと米国ツアーで留守中にペテルブルグのご自宅が空き巣に入られて、相当の被害を受けたそうです!なんてことでしょうか・・・逆にご本人の留守中でよかったと思うべきか。ロシアのメディアではかなり報道されているようです。http://news.ntv.ru/spb/142855/

もとい、Kaoruさん、Die-hardな西海岸のマリインスキー・ファンの皆さんともどもお疲れさまでした~。

>>(次の私のKirov祭はいつになるかなぁ・・・・)

私にとっても切実な呟きですわ これ・・・お互い、そう遠くない将来に彼等と再会できるとよいですね~(次回こそ"ロパートキナ込み"で!)。
Naoko S 2008/10/23(木) 09:15:30) 編集

Naokoさん、ありがとうございます! セルゲーエフ君見てみたいです! 成熟した雰囲気、っていいですね。マリインスキーの若い男の子たちは細すぎ?で子供みたいにみえちゃっていつもあまり魅かれないんですが、Naokoさんレポのこの方は非常に見てみたいです。
ところで私、昨日「70度グランフェッテ」なんて書いてますが、これ、120度の書き間違いです。120、いや130度以上あっただろうか。でもあんなに足をブンっと振り上げての32回転フェッテでも舞台中央にしっかりとどまって左右に移動しないんですから、やはりある意味ですごいんだろうな、と(バレエとしては好きにはなれませんが・・・)。 それからヴィシの盗難事件、全く知りませんでした。ご紹介くださった記事をGoogle翻訳にかけて読んでみましたが、2000万ルーブル相当の被害?そんな大変なことになってたなんて!舞台上でも心の中はざわついていてもしょうがなかったでしょうに・・・ ヴィシよ、本当にありがとう! で、話はそれますが、この日本語翻訳がかな~り御茶目で、「証拠です。アパートの床にはお尻を発見した!」な~んてあって大爆笑。英訳だとOn the floor of the apartment found the butt.(英訳も変ですが) こりゃ(cigarette)butt(吸い殻)のbuttがお尻になったのね~とひとしきり笑わせてもらいました。
>次回こそ"ロパートキナ込み"で!
本当に、切望です! すでにご存じと思いますが、クリティカルダンスのほうにロパーキナのUpdateがありました。11月にモスクワであるGALAには無事出演されるようです。(あと今日は彼女のお誕生日なんですね!)
Kaoru 2008/10/24(金) 03:12:04) 編集


Kaoruさん、セルゲーエフ君はですね、踊りは成熟してるんですけど、顔は子供みたいだし、身体つきは細~くて少年っぽいんですよ。

ヴィシの記事、わざわざ翻訳機にかけて読解を試みたのですね~。私もかつて試したことがありますが、確かに露→日の翻訳はかなりエキセントリックな結果に終わったような・笑。露→英の方がまだよかったような記憶があります。(ま~しかし、便利な時代になったもんですなー。)

CDのフォーラムには、ロパートキナがここのところ"雲隠れ"していた理由は"minor injury"・・・という情報も出ていましたが、ガラには間に合いそうでよかったです。それから、お誕生日!すっかり忘れてました・・・(汗)。35歳になられたんですね・・・感慨深いものがあります。(ちょこっと別記事にしますね)
Naoko S 2008/10/25(土) 07:10:53) 編集

Naoko Sさん、Kaoruさん(ご無沙汰しています!)、Kaoruさんの「ニキヤのカイゼルひげソ・ド・シャ」に大ウケしました!私は幸いにして?ニキヤは観ていませんが、NYでパキータを観て、その前にガラで東京で「ドン・キ」や「チャイコフスキー・PDD」「眠り」を観たんですが、特にチャイコフスキーPDDでの音楽性の欠片もないギャルっぽい動きに笑いを禁じえませんでした。Ballet Talkではソーモワ警報なるものも発令されているのを見たし。

で、まずセルゲイエフに関しては、日本で「白鳥の湖」でスペインを踊ったのしか記憶になくて。もう一人のスペインがバイムラードフさんだったので、どっちを見ていいのか、困ってしまいました。二人ともタイプは違うのですが、とても素敵で。それから、シクリャーロフについては、例のボリショイ・マリインスキーガラで、「ジゼル」を踊った時に2幕のヴァリエーションで転倒し、しかもここはどこ?僕は誰?って感じでリカバリーに遅れて本当に冷や冷やしました。「サタネラ」でも、オブラスツォーワとのパートナーリングが上手くいかなくて、彼女が転倒しそうになったし。それから、なんだか締まりのないヒップのラインが印象的でした。でもNY公演での「エチュード」などはとても評判が良かったのですよね?ってわけで、生ぬるい目で見守ろうと思っています。

ロンドン公演の話に戻り、ゲルギエフが指揮をした「放蕩息子」など、なかなか日本で観る機会も少ない演目なので、見てみたかったですよね。コンダウローワのセイレーンなんか、美しくてとても似合いそうだし。彼女こそ、アメリカでは絶大な人気があるんですよね。ロブーヒンはいつも、「ディアナとアクティオン」とか、原人系?の衣装ってイメージがあります。
naomi 2008/10/26(日) 02:32:48) 編集


naomiさん こんにちは。

そうそう、セルゲーエフは白鳥のスペインを踊ってますよね。今後はどんどん古典でも大きな役がつくようになるんじゃないかな~。

シクリャローフはどこか憎めない愛嬌のあるキャラで、トクしてますよね(笑)。今回のチャイコフスキーpddは、私がこれまで彼を見た中では一番安定した出来だったような気がします。

>>コンダウローワのセイレーンなんか、美しくてとても似合いそうだし。

これはすごく嵌っててよかったですよ~。記事にも書きましたが、"原人"ロブーヒン(笑)も好演でした。

それからちょっと話は逸れますが、今回のサドラーズ・シーズン中ゲルギエフが指揮したのはこの公演一回きりだったようです。二日目はイスラエルで仕事とかで早くも姿を消し、バレエに続くマリインスキー・オペラの公演では全然振らなかったみたいです。
Naoko S 2008/10/27(月) 09:45:48) 編集

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