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急告・今夜オンエア "The Mona Lisa Curse"
以下、イギリスのTV局・Channel 4を見られる人にしか関わりのない話ですが・・・

美術ファン必見!本日(9/21)午後6時半から一時間半、アート・ドキュメンタリー番組 "The Mona Lisa Curse"が放送されます。テーマは、「拝金主義がいかに現代アートを堕落させたか」・・・アートとカネの関係を探る・全三回シリーズの第一回で、ナヴィゲーターはベテラン美術批評家のロバート・ヒューズ

・・・いや~嬉しいな すっごく楽しみ。なんたって、ロバート・ヒューズ!数年前にたまたま地元の図書館で手にとった彼の著作(評論集)・"Nothing if not critical"、これ一冊でいっぺんにファンになってしまった、大好きなライターなんですよ~~。

ベテラン・クリティックと書きましたが、ヒューズはイギリスの主要メディアのレギュラー執筆者というわけではありません。オーストラリア人ながら長年NYをベースに(特に)モダン・アートの専門家として論陣を張ってきた人で、イギリスのTV局での仕事というと、ひょっとして80年代の"The Shock of the New"以来だろうか??(BBC制作の、今や伝説のアート・ドキュメンタリー。ヒューズのことを調べてると必ず出てくるのがこれなんだけど、未見で・・・早くDVD出してくれないかなあ。)

オン・エアに先立ち今週新聞各紙では番組紹介記事、ヒューズへのインタビューなどを掲載していましたが、ここで専らのネタ(ターゲット)となっていたのが、ダミアン・ハースト

ダミアン・ハーストって日本でも名前ぐらいは知られてるでしょうか・・・現代英国を代表する"アーティスト"の一人で、代表作はホルマリン漬けの牛やサメ、水玉模様の絵、数千個のダイヤを埋め込んだドクロなど。存命中の"アーティスト"の中で最もbankableな一人と言われ、実際今週月・火曜と開催されたサザビーズでのオークションでは総額1億ポンド強(約200億円)の売上げ(売り逃げ?)を達成。(折りしも同じ街の一角で投資バンカー5千人が一夜にして職を失った直後に流れたバブリーなニュースで、「リーマンの経営陣も"牛の標本"でも大量生産して売ってりゃよかったのに・・・」という皮肉な声があちこちで聞かれた・・・)

ハーストに限らず、90年代にこの国のアート・シーンを席巻したYBA連中(Young-Bullsh...もとい・British-Artist)というのは、その多くが純粋に「コモディティとしてのアート・オブジェクト」を生産しているだけで、彼等の活動は芸術を創造する行為とは何の関係もない・・・と丸無視を決め込んでいたんだけど、そうか いよいよ避けて通れないときが来たか・・・

インタビューの中で、ヒューズはハーストの作品を「俗悪」で「その美的価値と実勢価格の乖離が甚だしすぎる」と攻撃し、何より「アートを投機ゲームの対象としてしかとらえない風潮を助長している」、と糾弾。至極ごもっとも・まともすぎる批判だし、オーストラリア人の彼に言われるまでもなく、この国の美術界にもハーストに対する批判勢力は常に存在する。でも、ヒューズのようなヘヴィー級のクリティックが、TVというもっとも大衆的なメディアで発言する、そのインパクトは小さくないのかもしれないな。

http://www.guardian.co.uk/artanddesign/2008/sep/13/damienhirst.art

http://www.telegraph.co.uk/arts/main.jhtml?xml=/arts/2008/09/18/nosplit/bvtvhughes18.xml

で、このヒューズ批判に対するハーストの"反論"がある新聞に掲載されていた。

http://www.smh.com.au/news/arts/hirst-hits-back-at-aussie-critic/2008/09/09/1220857547950.html

正確には反論とはよべないような代物だが・・・その内容(言葉)のあまりの貧しさ・稚拙さ・ノータリンさ加減たるや、読んでて悲しくなってしまった。いやしくもコンセプチュアル・アーティストを自認するなら、自作(もしくは創作のスタンス)を批判されたなら"これ好機"と、微に入り細にわたる反論を展開するのが誠実な態度というものではなかろうか。(投資家に対するプレゼン時ならさぞ滔々と語るんだろうから・・・) これじゃぁねえ・・・・

もとい、番組で取り上げられるのは勿論ハーストだけではありませんので。第一回の今日は、投機対象としてのアートという現象が生まれた60年代のアメリカ・NYの美術シーンが話の中心になるようです。
2008-09-21 22:27 | アート情報 | Comment(0)
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