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キューバ国立バレエ 「ドン・キホーテ」
2006年9月8日 サドラーズ・ウェルス劇場にて
振付: アリシア・アロンソ、マルタ・ガルシア、マリア・エレナ・ロレンテ(プティパの原振付及びアレクサンドル・ゴルスキー版にもとづく)
台本・セット・衣装: サルヴァドール・フェルナンデス
 
<キャスト>
キトリ: アネット・デルガド
バジル: ロメル・フロメタ
メルセデス: ヨランダ・コレア
エスパーダ: エリエ・ブルザック
ドン・キホーテ: ジャヴィエ・トーレス

世界には色々なバレエ団があるものだなあ・・・と、戸惑いも含め、珍しいものを見た・・・の一言に尽きる舞台でした。残念ながら私とは相性の合わないプロダクション及びダンサーズでしたが・・・

キューバといえばこの国が輩出している数々の優秀なダンサー達(特に男性)をとってみてもわかる通り、疑う余地のない世界有数のバレエ大国の一つ。ちょうど一年前同じ劇場であったこのカンパニーの公演が大評判を取ったこともあり、とても期待して見に行ったのだけど・・・

一幕では主に演出の不味さからか、舞台上のアクションが全く生きてない、不気味な「静けさ」にびっくり。これがバルセロナの街角?なんだかどこか寂れた地方都市の裏通りみたい。ダンサー達は例外なく上手いし身体能力も高い。動きは常にスムーズで柔らかくて・・・でもこの柔らかさが時にアダになっているようにも見えた。関節が柔らかいのかアラベスクすると上げた脚の膝から下が90度以上に曲がってしまうダンサーが何人かいたし、上体がしゃきっとせず常に流れてしまうように見えて、ポーズした時に美しく見えない。なんというか、剛柔のめりはりがなくてどの動きをしても印象が同じ・・・で、どのダンサーも皆この同じ傾向があるので(当然といえば当然だけど)全体に、踊りも演技もアクセント不在でフラットな印象。大方振付と演出の稚拙さのせいと言えると思うのだが、ドン・キに欠かせない祝祭感も古典バレエの醍醐味もこのプロダクションでは味わえない。私的にはこの集団がドン・キホーテというバレエをどう理解して・どう表現したいのか全く見えてこなかった・・・ キューバのダンサー達ならではの個性を活かしているわけでもなく、古典の正統表現を引き継ぐのでもなく、取敢えずドン・キホーテ「的」なバレエをそれらしく見せている・・・というとキツすぎか。でも、こんなにつまらないドン・キホーテを見たのは実にもって久しぶりのことだったのですよ。(バレエというのは超人的な身体能力を見たいだけではないですからね・・・)

主役の二人はテクニックは磐石、アクロバティックでスリリングな技も披露してくれたけれど、特別有難くもなく・・・噂のフロメタは確かに優れたダンサーだとは思うけれど、クラシック・バレエの主役を張る華とオーラが欠けているし、私的にはこの方に超絶技巧以上のプラスアルファを全く見出せず・・・正直言って、このダンサーが世界バレエ・フェスに出場したの??とかなり驚愕した。

私にとって、これ以上は有り得ない・決定版のドン・キをボリショイで見たばかりだったから・・・という要因も相当あると思われるけど(実際、見ながら度々ボリショイのあのグローリアスな舞台の残像が脳裏をよぎりまくって嘆息してしまった)、キューバ国立バレエとの初めての出会いがハッピーなものとならず残念。でも、こういう冷淡な見方は多分超・マイノリティです。観客の反応は上々で、一幕ではおとなしかったけれど、三幕の超絶技巧のシーンではオーディトリアムは沸きに沸いてました。幕間に常連と会って、私が「あまりに退屈で半分寝ちゃった」と言ったら、彼女顔色をかえて絶句してました。で、「初めて見た時はそうなのよ 慣れたら好きになるから・・・」と何度も言って励まして(?)くれました。そうなることを祈りたいですが・・・

そうそう、なんと会場でクロード・ベッシーさんをお見かけしました。私の座っていた所から5列ぐらい前にいらしたのですが、休憩から戻って来られた彼女を友達と二人でじーっと見ていたら、気がつかれてニコッと微笑んでくださいました(エヘヘ・・・)。もしかして、キューバのダンサーのリクルート・視察目的か?なーんて・・・。
2006-09-10 06:38 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(2)
Comment
僕も、お友達と同じです。昨年、「ジゼル」の第1幕では「これは楽しめないような気がする」と不安だったんですけど、第2幕では徐々に楽しめるようになっていました。慣れたら、少なくとも寝ることはなくなると思います。
守屋 2006/09/10(日) 18:39:26) 編集

守屋さん ひょっとしてミックス・プロを見た方がよかったかも・・・とちょっと後悔気味です。初見のカンパニーを古典全幕の改訂版で見るというのは一番難しい出会い方ですもんね。多分彼らはこれからも継続的にロンドンに来てくれると思うので、将来に賭けることにします!
Naoko S 2006/09/11(月) 01:04:05) 編集

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