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パリオペ・ガラ公演@ポルデノーネ 《前半》
とりあえず、前半のみ。

"Gala di Danza Ballet National de l'Opera de Paris"

Etoiles: Dorothee Gilbert, Laurent Hilaire, Manuel Legris
Solisti: Mathilde Froustey, Laurene Levy, Stephane Buillion,
Axel Ibot, Fabien Revillion

13 aprile, ore 20.45
Teatro Comunale Giuseppe Verdi Pordenone

《前半》

1. ドリーブ・スイート (マルティネス)
音楽: ドリーブ
マチルド・フルステー、アクセル・イーボ

2. ラ・シルフィードpdd (ブルノンヴィル)
音楽: ローヴェンスキョル
ロレーヌ・レヴィ、ファビアン・レヴィヨン

3. ヌアージュ (キリアン)
音楽: ドビュッシー (Trois Nocturnesより『雲』)
ドロテ・ジルベール、マニュエル・ルグリ

4. スパルタクス (グリゴローヴィチ)
音楽: ハチャトゥリアン
マチルド・フルステー、ステファン・ビュイヨン

5. ギリシャの7つの踊りより「ハサピキ・ソロ」(ベジャール)
音楽: テオドラキス
ローラン・イレール



この夜のオープニングは、前々から興味津々だったジョゼの振付作品「ドリーブ組曲」。今回ポルデノーネの地にてやっと見ること叶ったわけだけど、作風はチャーミングながらも振付はアカデミックな技巧をちりばめていて、若いペアを鍛えるにはぴったりの?なかなか楽しい小品。

もっとも、若いとはいってもマチルドの方は既にかなり場数を踏んでいるので、アクセル君より先輩格。きっちり踊れていたし、多少子供っぽくはあってもひとまず舞台姿は堂々としてる。(ガラ公演のトップ・バッターって結構難しい役回りだと思うんだけど、マチルドのあの舞台度胸は大したもんだわ・・・。)アクセル君の方は、・・・うーん・・・。かなり厳しかったな。序盤はまずまずだったんだけど中盤から乱れが出てきて、その後は何となく自信なさそうな表情で、踊りにも立ち居振る舞いにも余裕がない。(会場はオケピットがなくて舞台が近かった。私は5列目・センターに座っていたせいでダンサーの表情までよく見えた・・・)あと、この作品は「シルヴィア」の音楽を使ってるんですよね。荘厳華麗でパワフルなこのスコアにpddを振付けるのは諸刃の剣かもしれない・・・と思ったりも。若い二人は時としてやや音楽に負けてしまっているように見えることがあって。

続いては、こちらも若手(コリフェ)ペアによるpddだったんだけど、これには、かなーり・・・ 困った(凹んだ)。

ブルノンヴィルのこのpdd(ラ・シルフィード)を、技術的条件をクリアできてない(レヴィヨン)&役柄にまるで合ってない(レヴィ)ダンサー達に踊らせるのは・・・イカンでしょう。レヴィヨン君はともかく踊りが荒すぎて・・・技術的にはいいところは一つもなかった、と言っては酷だけど、そうとしか言いようがない。特に回転もの(ザン・レールだったか)で、回りきれずに残りはムリヤリ体勢を自分で戻してることが何度かあって、見苦しかった。レヴィ嬢は、振付はとりあえずこなしていたけれど、姿勢が悪いのかポーズが綺麗に見えない。それと、シルフィードというキャラクターをどう捉えて・表現するかはダンサーの個性次第とは思うけれど、あの媚び媚びの表情で一体彼女が何を表現しようとしていたのか・・・あまりにも不可解。(とりあえず、"空気の精"の風情は、まるでなかった。)

発表会風のパフォーマンスが続いてヤレヤレ・・・と先行き不安になりかけたそのとき、幸いにも次の作品でガツーンと・・・(救われた!)。ドロテとルグリの「ヌアージュ」、これがもうもう、素っ晴らしかった~~~!

これ多分初めて見たと思うんだけど、男女関係の緊迫感と親密さが数分間のダンスにコンパクトに凝縮されているような、キリアンならではの抽象作品。阿吽の呼吸が必要とされるスリリングな動きが随所に出てくるんだけれど、二人の息はぴったり合っていて、終始、流れるようなダンス。深いブルーに染められた背景に溶けこむような、同色の半袖ユニタード(?)姿のルグリ、ドロテは生成色で裾部分のみ青く染められているシンプルなドレス着用。音楽と青色の使われ方になんとなく北の国の冬景色を連想させられてしまったのだけど・・・。二人のダンサーの動きそれ自体がドラマを紡いでいる、希少かつ幸福な光景を、ただただ息を詰めて見つめていた。(もっとずっと見ていたかった・・・短すぎる。)

3年前の夏に、やはりパリオペのグループ公演でこの二人がpdd(アレス・ワルツ)を踊るのを見て、新たなスター・カップルの誕生を予感したものだけど、あの時まだスジェだったドロテも今やエトワール。急速に大人の女性に脱皮しつつある彼女と相変わらず若いルグリ、二人の間の距離が更に縮まって、いい感じのペアになったなぁ・・・と感慨が。(私今回の前にルグリの舞台を見たのがいつだったか思い出せないのだけど、前回見た時よりも若々しくなっていたような気がした・・・)カーテンコールでは勿論二人に盛大な拍手が。

続く演目は「スパルタクス」。何故にこのpddを・・・??ちょっと微妙な作品選択だったような。(バラエティをもたせようとしたんでしょうかね・・・)フリーギアのソロを踊るマチルドはなにぶんにも少女のような容姿・体型なのと上半身の柔軟性にやや欠けるため、どうも脚だけが踊ってるような印象があって。(それはある意味狙いとしては当たっているのかもしれないが・・・)この若いダンサーに情緒を求めるのは酷かもしれないけど、それがないと、変な話ダンサーの脚ばかりが目につくように出来ている振付なのよね これ・・・。ステファン・ビュイヨンは登場シーン、顔の表情はかなり役になり切っていて(立派な体躯も手伝い)一瞬はっとさせられるんだけど、その後は・・・二人の間に通い合うものがあまり感じられなくて、ビュイヨンが運び屋にしか見えず。

前半最後はイレールのギリシャ(ハサピキ・ソロ)

・・・いやもう、なんというか、ズルいです これ(イレール)は・・・。たった一人で舞台に出てきて、たった一人で舞台をこんなに輝かせて、疾風のごとく去っていく・・・カッコ良すぎる。極めた人の強さ、と言ってしまえばそれまでですが・・・最近のイレールは、見るたびに踊っているときの表情がリラックスしていて・"若者”になっているようにみえるんだけど、今回も若々しかった。観客の大半はこの作品を見慣れていないのか、音楽が一旦切れる場面で(終わったと思ったのか)盛大な拍手を始めたのだけど、ここでイレールは満足そうな笑顔で客席に向かって一礼するも、緊張感を途切れさせることなく・怒涛のフィニッシュに持ち込んでいた。勿論お客は大喜び、歓声に応えるイレールも爽やかな表情で、嬉しそうだった・・・。(大好きなベジャールのこの作品を・大好きなダンサーが踊ってくれる、この至福!イレールのギリシャは、やはり特別でした・・・。)ああ~それにしても、すっかりベテラン・成熟した大人のダンサーの舞台でないと感動できない体質になってるのかなぁ 私・・・。ガラ後半は、どうなることか??

<続く>
2008-04-17 08:33 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
Comment
SBL参加者はレッスン生のまま・・・でしたか~。
というかエトワール組との格差がまだまだ大きすぎるのかも、ですね!(それだけルグリ、イレールが偉大な存在なのでしょう)

去年のルグリ公演とかぶる演目も多く、特に「スパルタクス」は東京で観たときの印象そのまま、でした!
(その後に観た「合同ガラ」でルンキナが同じ場面を踊るのを観てパリオペ組には皆無だった溢れる叙情にノックアウトされたのですが)
「ドリーブ」はいつもアニエス、ジョゼで見ていたのが前回ルグリガラでミリアムとマチアスが実にフレッシュに踊って、この作品の魅力を再認識したのですが、実は実力を浮き彫りにするコワイ(笑)作品だったのですねv
「シルフィード」はこの2人にはまだ荷が重かったのでしょう・・。精進するようにというルグリ先生からの宿題?

「ヌアージュ」素晴らしかったのですね!
ドロテの輝きと公演毎に見られる伸び代の大きさから想像できます。ルグリも近年いっそう若返ったような、でもベテランダンサーならではの風格はそのままで・・・本当に今、彼は素晴らしいですよね。9月に東京で「ジゼル」がマラーホフとW客演で踊ってくれるのですが、小出さん吉岡さんはマラ-ホフとxxx。ルグリは斎藤さんとしか踊らないので今悩み中ですxxx。(小出さん「ジゼル」デビューはルグリとのペアにして欲しかった!)

そして殿の「ギリシャ」!
実は殿のギリシャはわたくしはまだ観ていないのですよ~。
あぁ~観てみたいです~。爽やかな表情で”若者”のようなイレールって(悶々)

ガラ後半も楽しみです!
maria 2008/04/18(金) 05:38:10) 編集


maria様、

>>SBL参加者はレッスン生のまま・・・でしたか~。

というかエトワール組との格差がまだまだ大きすぎるのかも、ですね!(それだけルグリ、イレールが偉大な存在なのでしょう)

この手のガラ公演何度か見てますが、大ベテランのグラン・エトワールと彼等の半分ぐらいの(!)年の若手でメンバー構成されてることが多くて、"中間"がすっぽり抜け落ちてるんですよね・・・(予算の都合上??)。それでギャップが相当強烈に感じられてしまうのかも。(にしても、やはりイレールとルグリは"異常"だと再認識しましたが!)

>>「ヌアージュ」素晴らしかったのですね!

はい~堪能しましたよ。目の醒めるようなダンスで、これぞパリオペ!のクオリティを見せ付けてくれました。(ルグリの東バ客演のパートナーには小出さんを望む声が多いようですが、mariaさんもそうだったのですねー。私も小出さんのジゼル見てみたい!)

>>爽やかな表情で”若者”のようなイレールって(悶々)

うーんなんというか、客観(容姿)的にはさすがにウエスト周りや後退気味の前髪前線が気にならないではないですが(笑)、表情がね なんとも・・・突き抜けてるというか、ほんと"爽やか"なんですよ。百聞は一見にしかず、なんとかmariaさんに見て頂く機会はないものかしら・・・。(悶々)
Naoko S 2008/04/18(金) 07:26:19) 編集

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