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マーク・ロスコの『シーグラム壁画』
待ちに待った夏時間の到来!昨日・深夜に時計の針を一時間すすめました。今から10月末までの間、英国と日本の時差は8時間になります。

ところで、ちょっと前に「2008年ロンドンの注目の美術展」という記事を書きましたが、さきほど読み直していたら間違いを発見・・・元の文章も訂正しましたが、備忘録も兼ねてあらたに記しておきます。

今秋テート・モダンで開催される"Rothko"展、展覧会の中心となる「シーグラム壁画」について、記事中、「もともとNYのシーグラム・ビルのレストランに飾るはずだった壁画群・15枚(現在は所在がわかれている)が初めて一箇所に集結する」と書きましたが、下線箇所は以下のように読み直していただきたく: 「壁画群のうちの15枚」。

前記事ではテートのサイトに出ていた紹介文のうち、"a group of 15 Seagram murals uniting for the first time"という部分を翻訳したのですが、"a group of 15..." を"壁画は全部で15枚あった"と訳してしまいました。これは誤りで、正確には、"(何枚かあるうちの)15枚の絵画群"という意味でした。

英語版・Wikipediaによると、ロスコは「シーグラム壁画」のための作品を40枚完成させたそうです。結局シーグラム・ビルのレストランには飾らないことになって、自分の手元に置いていたが最終シリーズのうちパブリック・ギャラリーに収蔵されたのが以下18枚。

テート・モダン: 9枚
川村記念美術館: 7枚
ナショナル・ギャラリー(ワシントンDC): 2枚

テートに9枚あるとして、残る6枚を川村、NGAから借りてくる、ということですね。(この壁画群にご興味ある方は川村記念美術館のサイトへどうぞ)

http://kawamura-museum.dic.co.jp/collection/mark_rothko.html

そうそう、テートのロスコ と言えば私以前面白い体験をしたことがあるのです。テート・モダン開館直後にロスコ・ルームを訪問したときのこと。

行ったのが夜で私以外にはお客も殆どいなくて、部屋の中央のベンチに腰掛けて暫しぼーっと絵を眺めていたその時、にわかに異変が・・・

部屋の照明が徐々に落ちていったかと思うと、目の前の絵が刻々と表情を変え始めて・・・しまいには部屋が真っ暗になってロスコも闇の中に完全に埋没してしまったのでした。

で、"ふう~ん これは新手の演出なのかなぁ"と感心していたんですが、何のことはない、一時的に電源が落ちただけだったことがすぐさま判明(笑)。まぁ開館直後だからこんなこともあるか・・・と苦笑もののアクシデントだったのだけど、お陰で"ロスコの絵(色)は照明によってかなりその表情を変える"とよく言われるその変化を、身をもって体験することができたのでした。

最後に・・・前記事でも触れた、95~96年のロスコ回顧展で学芸員をされた方の貴重な裏話を聞けるサイトがあるので、ご紹介。長文テキストですが、ロスコの絵と照明の話も出てくるし、あの展覧会に感動した人なら必読!ですよ:

http://homepage2.nifty.com/tatsutoshi_kawamura/Art/Hayashi/1.html
2008-03-31 03:33 | アート情報 | Comment(2)
Comment
マーク・ロスコの絵を初めて認識したのは、モダンになる前のテートギャラリーでした。
小さなスペースながらも、ロスコの作品だけで独立した部屋になっていて、初めて作品の量感と魅力を意識でき、展示方法が作品認識に及ぼす影響を考えさせられたのを思い出します。
リンクを貼ってくださった川村記念館の説明の中にも、ロスコ自身、自作が展覧会などで他の作品と並べられるのを良しとしなかったという部分があり、なるほど、と思ったことでした。
それにしても、佐倉で充実した近代美術館があるとは知っていながら実はちょっと遠いし・・と未訪問でしたが、これを機に訪れたくなりました!

照明、でも印象が変わりますよね・・・。
最近は屏風絵など、日本画の展示で、日本家屋の室内で鑑賞されることを前提とした作品は朝の光と夕暮れ時の光でそれぞれ違う表情を見せることを作者も折込済みだったかもしれない、という発想で、光の移り変わりを見せる展示が試みられているのも時折見受けられますし。
開館直後の”異変”のお話も面白く拝読しました・・・v
maria 2008/03/31(月) 04:27:49) 編集


mariaさん、この作品旧テートでご覧になってたのですね。テート・モダンにハコは変わっても、"ロスコ・ルーム"はこの美術館の最大の呼び物の一つですね・・・

>>それにしても、佐倉で充実した近代美術館があるとは知っていながら実はちょっと遠いし・・と未訪問でしたが、これを機に訪れたくなりました!

私も東京で暮らしていた頃、行きたい行きたいと思いながらも"ちょっと遠いな・・・"と先延ばしにしていて、結局果たせず。今となっては(ロンドンから行くことを考えれば)、"あんなに近かったのに!"と悔やむばかりです。maria様、是非是非いつかお時間の取れるときに様子を見てきて下さいませ(&レポを宜しく~v)。

>>最近は屏風絵など、日本画の展示で、日本家屋の室内で鑑賞されることを前提とした作品は朝の光と夕暮れ時の光でそれぞれ違う表情を見せることを作者も折込済みだったかもしれない、という発想で、光の移り変わりを見せる展示が試みられているのも時折見受けられますし。

わあ~これいいですね こういう展示を是非見てみたいです。屏風絵というと、どうも私の経験では、狭苦しい展示ケースの中で窮屈そうに身を折り曲げた(!)姿でいることが多いような。その上照明が蛍光灯のような青白い光だったりすると風情も何もあったもんじゃない・・・ということに。

あと、これは"紙"でできているせいもあるのかもしれませんが、作品保護のためか極端に照明を落とした・真っ暗な部屋に展示されていることも多いですよね。確かに屏風の地の色が金色だと暗闇とのコントラストは抜群でインパクトはありますけど、本来の見え方とは違うでしょうしね・・・。

>>開館直後の”異変”のお話も面白く拝読しました・・・v

これは、ロンドンならではのアバウトさ(いい加減さ)が良いほうに転んだ珍しいケースでした(笑)。日頃はなかなかこう上手くはいきませんが・・・。
Naoko S 2008/03/31(月) 07:22:56) 編集

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