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NYCBロンドン公演・プログラム4 (3/22M)
イギリスはただいまイースター四連休の真っ只中。昨日はこの冬一番冷たい風が吹荒れる中、NYCBロンドン公演の最終日・マチネ公演を見に行ってきました。

* Ballet and Boadway: A Musical Celebration *
22nd March 2008 (Matinee)

THOU SWELL (Peter Martins)

Faye Arthurs/Charles Askegard, Darci Kistler/Jared Angle, Sara Mearns/Tyler Angle, Janie Taylor/Nilas Martins
& ensemble

Conductor: Faycal Karoui
Piano: alan Moverman, Bass: Ron Wasserman, Drums: James Saporito
Singers: Betsy Wolfe and Mike McGowan


TARANTELLA (G. Balanchine)

Sterling Hyltin, Gonzalo Garcia

Conductor: Maurice Kaplow
Piano Solo: Susan Walters


WESTERN SYMPHONY (G. Balanchine)

ALLEGRO: Jennifer Tinsley-Williams, Jonathan Stafford
ADAGIO: Megan Fairchild, Adam Hendrickson
RONDO: Teresa Reichlen, Damian Woetzel
& ensemble

Conductor: Maurice Kaplow


WEST SIDE STORY SUITE (J. Robbins)

Tony: Robert Fairchild
Riff (Leader of the Jets): Andrew Veyette
Bernardo (Leader of the Sharks): Amar Ramasar
Anita (Bernardo's GF): Georgina Pazcoguin
Maria (Bernardo's sister): Faye Arthurs
Rosalia (a friend): Gretchen Smith
& ensemble

Conductor: Faycal Karoui
Singers: Rob Lorey, Lara Marie Hirner, Leslie Becker, Julie Price, Whitney Webster



このバレエ団でなければ見られない作品ばかりを集めたプログラム、ということでブックしたプログラム4。どれも初見でいずれもなかなか楽しめましたが、圧巻はやはり、トリの『ウエスト・サイド・ストーリー組曲』でしたね。

オープニングの"Thou Swell"はカンパニーの芸術監督・マーティンス振付作品。2003年に作曲家・リチャード・ロジャースの生誕100周年を記念して、ロジャースに捧げる作品としてNYCBが初演したもの。ロジャース&ハーツのソングライティング・チームが活躍した30年代のナイトクラブを舞台に再現。セット・衣装はアールデコ調、舞台の上にはトリオ編成のジャズ・バンドとシンガー。(全ての曲で歌手が歌うわけではなくて、インストゥルメンタルのもあり。)

ロジャース&ハーツの耳慣れたポピュラーソング(一曲だけロジャース&ハマースタイン)にのって、冒頭四組のペアが全員登場して踊るところは社交ダンス風の振付。この後この四組のペアが代わる代わるダンスを披露するのだけど、ここは女性はポワントシューズ着用で殆どクラシックの振付で、音楽との微妙なソリ具合に馴れるまではやや違和感があった。四組がそれぞれ3回ずつ踊るのも私にはちょっと長すぎる気がしたんだけど、社交ダンスやブロードウェイが好きな人ならきっと楽しめたのでは。

ダンサーの中で印象的だったのは、過日セレナードで魅惑的なダーク・エンジェルを踊っていたサラ・マーンズと、今回初めて見たジェイニー・テイラー。(テイラーと彼女のパートナー、ニラス・マーティンスが四組の中でも一番目立つパートを踊っていたように見えたのだけど、気のせいだろうか・・・。)テイラーが長い脚を素早く6時の位置にあげてすっと振り下ろす時のスピード感と、NYCB特有の?アティチュード(上げた脚が背中につきそうなほど凄い勢いで蹴り上げる)を見ていたら、ああこれがニューヨークらしいダンサーなのかな、とNYCBのスタイルの片鱗を垣間見られた気が・・・。

(ところで、ちょっと前に拙ブログでロジャース&ハーツ・コンビの名作"Bewitched,
bothered & bewildered"
の歌詞を紹介しましたが、この曲にのってキスラー/アングルのペアが踊っていました!シンガーの女性の声があまり好みでなかったのが残念だったけど・・・)

『タランテラ』 ニュー・オリンズ出身の作曲家ルイス=モロー・ゴッチョーク(?Gottschalk)の音楽にバランシンが振付。男女ペアがタンバリン片手に超絶技巧を披露しあう短いピース。ダンサー二人は元気に踊っていたけど、特に"Wow!"という瞬間はなかったな・・・

『ウエスタン・シンフォニー』 序曲でいきなり驚きが・・・なんと、かのアメリカ民謡(?)『赤い河の谷間』をアレンジしてるのである!・・・いや~懐かしいというかなごむというか・・・アメリカ人ならまずこの序曲でほろりときちゃうのだろうか?(この曲は、本編でアダージョのペアが踊る時にも再度登場します。)

幕があくと、目に飛び込んできた・なんとも安っぽい(というかたんにヘタクソな)背景画にひるむ。(西部の町の一シーンをテキトーに描いてあるって感じで・・・あまりにしょぼくれてるんで、これは早晩撤去するのが正解でしょう・・・)荒っぽいカウボーイ達と彼等がたむろする酒場の女たちによるダンス・・・という設定のはずなのですが、バレエ・ダンサーたちが踊るんですから、もとより西部劇のノリはありません。男性はカウボーイ・ハット&シャツ姿、女性はビスチュエ風トップにハリのあるミニ・スカート姿(&黒ストッキングに黒のポワントシューズ)と衣装はそれっぽいのだけど、このいでたちにバレエのパ・・・目が馴れるまではやや微妙かな~という感じだったけど、最初の二組のプリンシパル・ペアはなかなかチャーミングな踊りを見せてくれたし、最後のペア・テレサ・ライクレンとダミアン・ウーツェルの登場で一気にボルテージup!ライクレンはアゴンでも一際目立つダンサーだったけれど、この演目では長い脚がセクシーでなんともグラマラスな雰囲気を振り撒いていた。途中ちょっと面白い形のフェッテをしていたんだけど、クールな佇まいできちっと綺麗に決めてくるところがニクい。彼女のパートナーをつとめたウーツェル、ベテランの彼をこの種の超絶技巧満載&エネルギッシュな演目で見られるとは思っていなかっただけに、すんごい回転技を見せてくれて大感激。 

フィニッシュは、イン・Cのような大団円。舞台上にずらりと勢揃いしたダンサーたちが全員で回転、興奮が最高潮に達するシーンで幕が下りる。(一瞬、ロイヤルの『パティヌール』みたいに、幕が一旦おりてからまたするする上がって・ダンサーがまだ回ってる!・・・あの手の演出かな、と期待してしまったんだけど、残念ながら幕は上がらなかった・笑)

ウエスト・サイド・ストーリー、私は映画でしか見たことがないんだけれど、映画の出演者達と比べるとバレエ・ダンサー達はどうしても綺麗すぎる・スマートすぎる、という印象は拭えないものの、この名作の音楽と振付の素晴らしさを再認識させてくれただけでも十分だった。バレエ版『ウエスト・サイド・ストーリー組曲』は基本的には映画(ミュージカル)のダイジェスト版で、以下のダンスシーンから成ってます: 

- Prologue/Something's Coming/Dance at the Gym/Cool/America/Rumble/Somewhere

基本的にフル・ヴァージョンを短縮したものなんだから当たり前なんでしょうけれど、振付は殆ど映画で見たのと同じだったような。ソロの見せ場が一番長いのがJetsのリーダーRiffのダンス・シーンなんだけど、Riff役のアンドリュー・ヴィエットは私的好みとしてはイマイチだったなー。逆にSharksのリーダー・Bernardo役のアマール・ラマサーは細身&ハンサムなダンサーでアゴンの時にも目を惹いたのだけど、カッコよかった~~。Bernardoの衣装は映画でジョージ・チャキリスが着てたのと同じ・赤シャツに黒ズボン姿なんだけど、これが凄くお似合い。マリアとトニーは影が薄くて殆どアンサンブルの中に埋没してる演出(?)にはちょっと疑問府、でしたが・・・。(で、なんとこのヴァージョンではトニーは死なないのである!最後はマリアとトニーをアンサンブルが囲んで両派が和解することを示唆するシーンで幕。)

まあしかし、この作品の主役は、断然アニータを踊ったジョルジーナ・パスコガン(?Pazcoguin)でした。映画でも一番魅力的な(&美味しい)役なだけに、"アニータにハンパなダンサーがきたらどうしよう・・・"なんて見る前はやや危惧してたんですが、もう、見てびっくり→有頂天!! この方はひょっとして、アニータ役のスペシャリスト?映画に負けないぐらいのパッションと逞しい生命力を発散させる、素晴らしいダンスを見せてくれました。この方のお陰で、《大好きな》体育館でのマンボ・シーンとAmericaが最高に楽しかった。

それから、この演目ではオケの演奏が特によかった気がしました・・・特にリズム・セクション。(Cool!!)
2008-03-24 08:06 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(2)
Comment
S Naokoさん、こんにちは!私は20日のマチネを観て来ました。「これぞアメリカン!」イギリスでは見る事のできない演目ばかりで私も楽しみました。アニータを踊ったジョルジーナ・パスコガン、本当に良かったですね~。隣に座っていたおばあちゃまは「イギリスでこれ(ウエスト・サイド・ストーリー)が観れるなんて」と、とっても感激されてました。オケも素晴らしかったですね~。
chikap 2008/03/25(火) 18:43:11) 編集


chikapさん こんにちは~。ご覧になったんですね プログラム4!

本当に、イギリスのバレエ団ではまず見られない演目ばかりで、それだけで有り難味がありましたよね~。chikapさんがご覧になった日もジョルジーナさんでしたか いや、彼女は本当に素晴らしかったですよね!

「ウエスト・サイド・ストーリー」、この夏サドラーズでミュージカルがリヴァイヴァル上演されますね。今サイトに行ってみたら舞台映像のビデオが見られたのですが、ちょうど!「アメリカ」のシーンをベースに編集してありました。・・・でも、ジョルジーナさんのソウルフルなダンスが目に焼きついてるもので、(悪いけど)ここで踊っている女性達の動きがどうにもヌルく見えてしまいました・・・。
Naoko S 2008/03/26(水) 07:04:07) 編集

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