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NYCBロンドン公演・プログラム1 (3/14)
ニュー・ヨーク・シティ・バレエ四半世紀ぶりのロンドン公演、開幕プログラムの"Essential Balanchine"を見てきました。

"SERENADE"
Yvonne Borree, Darci Kistler, Sara Mearns, Charles Askegard, Stephen Hanna & ensemble

"AGON"
1st pdt: Sean Suozzi, Rebecca Krohn, Ashley Laracey
2nd pdt: Teresa Reichlen, Tyler Angle, Amar Ramasar
pdd: Wendy Whealan, Albert Evans
& ensemble

"SYMPHONY IN C"
1st Movement: Ana Sophia Scheller, Jared Angle
2nd Movement: Wendy Whelan, Philip Neal
3rd Movement: Sterling Hyltin, Antonio Carmena
4th Movement: Tiler Peck, Arch Higgins
& ensemble

Conductor: Faycal Karoui
NYCB Orchestra


バランシンの代表作 の中でも特にポピュラーで、ロンドンの観客にもお馴染みの作品ばかりを並べたプログラム。3つの中でダントツ好きだったのは、「アゴン」でした。

オープニングの「セレナーデ」は前半なかなかエンジンがかからず・入り込めなかったのだけど(女性リード二人&アンサンブルの踊りとたたずまいに今ひとつ心動かされず・・・)、中盤から徐々に盛り上がってきた。これは一重にダーク・エンジェルを踊ったサラ・マーンズ?(Mearns)嬢のお陰。とても雰囲気のあるダンサーで、動き・ポーズの一つ一つが際立った美しさ。なんとも言えない"余韻"を残す彼女の踊りが、エモーショナルでメランコリックな音楽と作品のムードに心地よくはまっていた。("最後のバランシン・バレリーナ”、ダーシー・キスラーを見られたことは嬉しかったけれど、もう少し前に見られていたら・・・と感じざるを得ず。残念ながら彼女の踊ったワルツは特に心に響くものがなくて・・・)あ、それから感嘆したのは、女性達のポワント・シューズの音が殆どしなかったこと。聴こえてくる音はチャイコフスキーだけ・・・という有難くも極めて珍しい事態に、ついまじまじと彼女達の足元に注目してしまいました。

この夜はプログラム1の二日目だったせいかポツポツと空席があったので、休憩の時バルコニーから階下のアッパー・サークルに移動してここの最前列(視界良好!)で鑑賞。そのせいもあったかもしれないけれど、次の「アゴン」は凄く楽しくて大いに満足。(オケもこれが一番良かったような・・・)

この作品を踊ったダンサーは皆よかったけれど、後でプログラムを見てびっくり。プリンシパルはpddを踊った二人(ウィーランとエヴァンス)だけ、あとは皆ソリストだった。(プリンシパルでなくてもこんなにクオリティの高いものを見せてくれるんだから、1stキャストはさぞかし凄かったんだろうなあ・・・)

4人の男性ダンサーが横一列に並んで踊るオープニングのシーン、早速のキレのいい・大胆な動きに、おっいい感じ、と思わず身を乗り出す。

第一pdtで大いに楽しませてくれたのは、ショーン・スオッジ。女性二人も良かったけれど、彼は断然キャラクター勝ち。振付の面白さをとことん楽しんじゃおうとばかり?剽軽な表情たっぷりに、この短いパートを完全に自分のものにして、余裕で見せてくれた。続く第二pdtでは脚長・クール・ビューティのテレサ・ライクレンが妙技を涼しい顔でこなし、男性の一人、アマール・ラマサーは褐色の肌の・スリムで美しい肢体が目を惹く。

白眉はしかし、やはりこの方、ベテランのウェンディ・ウィーラン。実は、彼女はこのパートの1stキャストで、当初はこの日踊る予定じゃなかったのだけど、踊ってくれて本当に感謝感激(ラッキーだった!)。

いやはやもう、マスター・クラスというか、至芸というべきか・・・スリリングかつ優雅な彼女の動き'そのもの'に、ただただ見入っておりました。ウィーランは映像や写真では筋骨隆々のややゴツい印象があって、見る前はサイボーグ型のダンサー(失礼・・・)を想像していたんだけど、全然そんなことはなかった。筋肉美ではあるけれど、表情がとってもフェミニンで、それに小柄とはいわないまでも中背なんですね 長身なのかと思い込んでたのですが。このパート、以前見たときは面白い振付だなあ・・・という程度の感慨しかなかったのだけど、ウィーランが踊ると、パの一つ一つがくっきりした美しさで立ち上ってきて、それがごくスムーズに次へとつながって・・・ある大きな全体を形作っていたというか、一個のプロジェクトとして完成されていたというか。どの一瞬を切り取っても隙のない美しさだったと思う。(当然、ウィーランへの拍手喝采は大変盛大でありました。)

最後の「シンフォニー・イン・C」。幕が開いた瞬間、ややぎょっとしてしまった。ステージにずらりと並んだ女性達の衣装が・・・かなり微妙。

クリーム/オフホワイトのチュチュは短めで、わりと大きめの花か何か?がぺたぺたと付いていて、かなりアンバランス。頭にはこれまた大きめの白い花(?小さめの帽子にも見える)をつけている。プリンシパルはティアラなのでそれほど違和感なかったけれど、この衣装と髪飾りが似合うダンサーってなかなかいないと思われるのだけど・・・。

肝心のダンスは、想像していたほどスピード感やシャープさというのは感じられなかった(それでも勿論、マリインスキーやボリショイと比べたらかなり速いけれど。もっと速くてパキパキしてるのかという偏見があったので・・・)。逆に言うと、このチュチュ・バレエでは私が想像していたほどNYCBのダンサー達はアスレチックなわけではなくて、ごく"普通の"クラシック・バレエ・カンパニーに見えた。

ここでも登場のウィーラン(第二楽章)はステージ・プレゼンスでは他をよせつけず、時に陶酔した表情でなかなか美しい踊りを披露してくれたのだけど、嗚呼・・・このパートは誰が踊っても、どうしてもロパートキナの影がちらついてしまうのであった・・・。ロパートキナの、音をなが~く引き伸ばした、あの特異かつミステリアスな第二楽章の印象があまりにも深く記憶に根を下ろしていて、どうも他の誰で見ても物足りなく感じられてしまう・・・(嘆息)。

さて、続いて大好きな第三楽章、このパートを踊ったプリンシパル・ペアはとてもよかった。女性はプリンシパルのスターリング・ヒルティン、男性はソリストのアントニオ・カルメーナ

このパートはマーシャが踊っているものだから、豪放なジュテで舞台に跳びこんできた彼女の鮮烈な姿がついつい眼前にちらついてしまったけど、ヒルティンもなかなか大胆かつ小気味良い踊りっぷり。カルメーナは、素早いピルエットのサポートのところが大変そうだったけれど、終始スムースでソフトな踊りとひたすら明るい表情が、この楽章にぴったりはまっていた。(ずっと嬉しそうにニコニコしながら踊っているところがgood。彼、ちょっと顔がコレーラに似てる?)コール・ドもこのパートが一番熱っぽさと活気が感じられたような。

今のNYCBはかなり若いカンパニーなのかな?フィナーレでダンサー全員がステージを埋め尽くすシーンでは若々しい華やぎが舞台に横溢していて、圧倒される。バレエ賛歌!の高揚感をしっかり感じられたのも嬉しかった。
2008-03-16 09:46 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(0)
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