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マリス・リエパ・ガラ (2/24) 《前半》
昨夜見たガラ公演の感想を駆け足で。(於: ロンドン・コロシアム)

ラトビア出身、20世紀の傑出したバレエ・ダンサー/教師であった故マリス・リエパの功績を讃えて行われたガラ公演・"Flight" 。近年はすっかりバレエ・ガラの仕掛け人として活躍しているアンドリス・リエパ(故人の息子)がディレクター、彼の妹イルゼ・リエパ(故人の娘)が3演目に登場と、バレエの名門リエパ・ファミリーの存在感はしっかりアピールしつつ、露・英・仏のダンサーたちが集結したガラで、まずまず楽しめる内容でした。

10分ほど遅れて開幕、オープニングはマリス・リエパの簡単なスピーチのあと、故人の最盛期の頃の?ダンス映像が流れる。最初と最後がスパルタクスのクラッススだったのには!もうもう~納得です。ここまでこの役が嵌る方がいたんですねえ 過去には・・・・男性群舞の踊りもそりゃー力強くて、隔世の感があります。アンドリスが、「父はもちろん優れたダンサーだったけれど、それ以上に俳優だった」というようなことを仰っていて、とはいえリエパ氏はキャラクター系だけでなく、ノーブル役も踊るオール・ラウンダーだったんですね~。彼の最初の奥様であったマイヤ・プリセツカヤとの白鳥映像もあったような・・・また、得意とされていた役の一つというバジルのVを踊る映像、踊りは男性的でエネルギッシュ、加えてなんともいえない品格があるんですよね・・・素敵でした。

以下上演順に:

1. "Dedication" マリス・リエパのフィルム~イルゼ・リエパのソロ
音楽: ハチャトゥリアン
振付: Jurijus Smoriginas

フィルムに続いてイルゼ・リエパのソロ。音楽は(確か)スパルタクスのラブ・デュエット、真っ白いロングドレスに身を包んだイルゼが黒い薄物の生地と戯れるように踊る、とりたててどうということもない短いダンスですが、イルゼの流麗な動きと美貌にうっとり。背景には父・マリスの写真。

2. エスメラルダpdd タマラ・ロッホ&フェデリコ・ボネッリ
音楽: プーニ
振付: プティパ

クラシック一本目、ロッホが超絶技をこれでもかと見せつけてくれました。なが~いバランスの連続、ひたすら回転数(一回につき)を追求したピルエット(5回転ぐらいしてたかも?)等々、終始チャレンジャーな踊りを披露。

・・・まあガラだし、いいんですけどね・・・彼女は私の目には踊っててちっとも楽しそうに見えないのが難点。実~に涼しい顔でこれだけのことをやってのけるのは大したもんだが、なんかワクワク・ドキドキ・高揚感がないんだよねー クールすぎる。で、やや地味目だけどきちっと端正に踊るボネッリとのバランスが悪すぎるのが気になった。(まあこの場合ボネッリが完全に彼女のサポートに徹したと見るべきなんだろうけど・・・観客は大喜びでした。そうそう、ロッホのチュチュは、黒のレースっぽい生地にガラス玉にあるような綺麗な緑色をあしらったもので、とてもシックでした。)

3. 火の鳥 ウラジーミル・デレヴィヤンコ
音楽: ストラヴィンスキー
振付: ウヴェ・ショルツ

男性ダンサーのソロによる火の鳥。初見。

(・・・・すみません、特記事項なしです・・・。)

4. ボヴァリー夫人pdd イルゼ・リエパ&マルク・ペレトーキン
音楽: ラフマニノフ
振付: マイケル・シャノン

これも初見。えっと、ボヴァリー夫人と恋人のpdd?のようなんですが、どこからどう見てもフランスの片田舎のカップルには見えず・・・お二人とも、コテコテのロシア人でしたねえ。(←当り前)

音楽はラフマニノフのピアノ協奏曲第二番から?(←激しく間違ってるかも)、このかな~りべたべた・ロマンティックな音楽にのって不倫の恋に身を焦がす男女を描いている・・・ような。リエパの衣装の色が白だったせいもあるかもしれないけど、振付はアシュトンの「マルグリットとアルマン」のカントリーハウスでのpddを想起させるものがありました。

・・・しかし、このベテランの役者二人を揃えて・・・のわりには心に響くものがなくて。どうせならもっとドラマ性の強い作品で見たかったな。ペレトーキンはすっかり中年男~という風情でしたが、ウーマナイザーな雰囲気をそこそこ漂わせていたよーな??

5. ブロンズ・アイドルのソロ セルゲイ・ポルーニン
音楽: ミンクス
振付: マカロワ

昨夜の最年少の出演者?昨年ロイヤルに入団したばかりのポルーニン君、ソロを踊るのを見るのはこれが初めてだったけど、かなりがっかり。彼の踊りには瞬間の爆発力が欠けているので盛り上がれないのと、"止め"の技術が弱くて動きが流れ気味。ま、数年後に期待ですね・・・

6. 瀕死の白鳥 スヴェトラーナ・ザハロワ
音楽: サン=サーンス
振付: フォーキン

ええっとロシア系のこの手の公演ではよく起きることなんですが、今回のガラも・・・。基本的に出演者の"予定は未定"なんですね。結局、当初発表されていた出演ダンサーで来なかった人多数・急遽当日登場した人多数、てな状況でした。前者はロパートキナ、ツィスカリーゼ、ゼレンスキー、テリョーシキナ、コズロフ、ワシーリエフ、デュランテ、後者はヌニエス、ソアレス、グダーノフ、サラファーノフ、そしてザハロワ。

ロパートキナが来られないなら、なんとしてもザハロワを!ってことだったんでしょうか。(それにしても、よく彼女のスケジュールが空いていたものだ・・・)ザハロワが来ていなかったら、ガラの雰囲気と華やかさがまた違ってたでしょうね。《彼女が来てくれてアンドリスさん、さぞ安堵されたことでしょう~》

で、瀕死なんですが、やや小粒の印象(可憐な白鳥と言うべきか?)。観客の反応もややおとなしめ。

7. 海賊pdd マリアネラ・ヌニェス&ティアゴ・ソアレス
音楽: アダン
振付: プティパ

前半の〆はガラのお約束演目。お熱いお二人による・なかなかチャーミングな海賊pddでした。ヌニェスはバレリーナのオーラが出てきましたね~。彼女もピルエットは若干多めに回ったり技巧を入れていたけど、古典バレリーナの表情は崩さず、ソアレスのアリもしっかり掌握されてました。(ちょっとびっくりしたのは、なぜかVが「ガムザッティのV」だったんですよね・・・メドゥーラのVをリハする時間がなかったのか、それともこっちの方がお得意だから変えちゃったのか?)

ソアレスのアリは以前ガラ公演で見たときも感じたのだけど、イマイチ迫力に欠けるんだなぁ。綺麗に踊ってるんだけど、躍動感とか力強さが弱いのよね・・・この人の舞台を見ると、なぜかいつも"きっとすごーくいい人なんだろうなあ"って感じるんだけど、今回もまた。おとなしく女主人の尻に敷かれてあげる・人間の出来た?アリでした。

カーテン・コールではラブラブの二人が微笑ましかったです。観客は大喜び。

<続く>
2008-02-26 09:37 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(7)
Comment
お~早速ありがとうございます!読み応えたっぷりで続きが楽しみですね。このメンバーで日本で観ることはまず無理ですから。

ザハロワもあれだけ日本で踊っているけど、瀕死の白鳥を踊ったことはあったのかしら。

で、海賊のメドーラのヴァリエーションですが、実はこのヴァリエーション、人によって踊るものが違っており、パキータのヴァリエーションで踊る人もいれば、ガムザッティのヴァリエーションで踊ることもあるし、さらにはドン・キホーテの森の女王で踊られることも。要するに、何でもアリなんです。コンクールでも、「海賊」と題して、別々のヴァリエーションが踊られることがしばしばあります。
naomi 2008/02/26(火) 12:50:59) 編集

おはようございます。まず、このガラのことをNaokoさんの書き込みで知ってチケットを購入することができました。ありがとうございました。
 僕は、かなり愚痴がありますが、それは自分のブログに、いつか書くとして。一つだけ、出演者の変更は凄かったですね。ロパートキナとツィスカリーゼが出演予定になっていたのは知りませんでした。ソアレス、ヌニェス、サラファノフは、プログラムに間に合わなかったほど急だったのでしょう。それにしても、紙一枚でも彼らのことを紹介することくらいは出来たでしょうに。

 ヌニェスへの感想、同じです。彼女はいいダンサーになってきましたね。
 ロンドンでは、このようなガラは滅多にないので、観にいくことができて良かったです。
守屋 2008/02/26(火) 17:43:44) 編集


naomiさん、ザハロワの瀕死は日本未公開ですか?こちらでもそんなに頻繁には見られませんよ・・・私は確か、これで二度目??

なんと、メドゥーラのVは"何でもあり"なんですか!?驚きだわ・・・私は海賊全幕上演の時は勿論ですが、ガラであってもVを変えてくるダンサーって見た記憶がなくて、へえ~~!って感じでした。(でもあらためて考えてみると、もともと海賊の音楽だってつぎはぎですしねえ・・・かなり流動的なアレンジを許しちゃうのかも。)


守屋さん、いらしてたんですね~。私はプログラム買わなかったので、誰が載っていて誰が載っていないのか、??状態ですが・・・。この3人の出演はホントに直前に決まったのかもしれないけど、確かに紙一枚ぐらい入れておくべきですよね。(ニ週間前にballet.coにプログラムとキャストの情報が流れた時には、全く名前あがってませんでしたね・・・)

いや、私も(既に書いてますけど・・・)ちょっと小言もありますが、まずまず楽しめたガラでした。(アレクサンドロワ&フィーリンが見られただけで幸せ~~、というのもありますが。)
Naoko S 2008/02/27(水) 05:44:07) 編集

再びお邪魔します。会場で直接御礼をと思ったのですが、コロシアムは滅多に行かなくて中で迷ってしまって。
 で、うろちょろしていたら、セレブを何人か見かけました。ガブリエラ・ウィンザー(女王の従兄弟のプリンス・マイケル・オブ・ケントのお嬢さん)、ブライアン・フェリー(この二人は同じボックス席にいたから招待されたのかも)。バレエ関係で、モニカ・メイソンPB監督、ウェイン・イーグレン(イングリッシュ・ナショナル・バレエ監督)、ホセ・マーティン、スティーヴン・マックレイ、他にもロイヤル・バレエのコール・ドのダンサーが何人か来ていたようでした。

 後半のレポ、楽しみにしています。
守屋 2008/02/27(水) 07:47:51) 編集

守屋さん、

うひょ~ブライアン・フェリーですか!それは確かにセレブですね。昔ファンでした。この間もライブエイドのDVD見返していたんですよ。ちょっと羨ましいです。

Naokoさん、

熊川版の「海賊」では、ギュリナーラのヴァリエーションに、「エスメラルダ」のおなじみの曲まで使っているんですよね。それにはちょっと驚きました。
フォンテーンとヌレエフのビデオでは、フォンテーンはドンキの「森の女王」の曲で踊っているんです。確かにつぎはぎでいろいろな作曲者が関わっていますからね。昔から、メドーラ役のバレリーナの得意なヴァリエーションを入れていたようです。
naomi 2008/02/27(水) 09:28:25) 編集


守屋さん、私も当夜は休憩時間に友人を探してウロウロしてたんですが、(主に上の階にいたせいか?)お会いしませんでしたねー。(しかし、あの劇場はキャパが大きいのに共有スペースが狭すぎる!天井も低いし、なんか圧迫感があるんですよね・・・)

セレブそんなに大勢スポットされたんですか いいなあ~。私は一人も見つけられませんでした・・・


naomiさん、ブライアン・フェリーは人気ありますね。英フォーラムにも、彼を見られて眼福だった、と書いてた人がいましたよ~。

>>フォンテーンとヌレエフのビデオ

あの、大変有名な海賊pddですよね。早速YouTubeに行って見てきましたが、マーゴは確かにあの音楽で踊ってました!・・・しかし、これ、何度も見てるんだけどな~と、我ながらいやんなりました・・・。(マーゴはこの音楽が合ってますね すごく奥床しくて女性的で素敵~。ちょっと都さんと重ねてしまった。若きヌレエフはもう、なんと言ってよいやら・・・素晴らしいpdd!!)
Naoko S 2008/02/28(木) 07:06:17) 編集

ザハロワの「瀕死の白鳥」とは、あまり死にそうなイメージのないザハロワ(失礼)と、ロパートキナでは、随分違うでしょうね。

セルゲイ・ポルーニンくんが、このメンバーの中に入ること自体とても不思議でした。
いくらなんでも、まだ入団間もないですから。
もう少し先に期待してください。
くみ 2008/02/28(木) 11:05:09) 編集

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