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"Bewitched, bothered and bewildered"
昨夜BBC1でTVプレミエされた映画・"The History Boys"を見ました。舞台はシェフィールドのグラマー・スクール(男子校)、Oxbridge入学をめざす8人の生徒と教師の交流を描く青春もの。アラン・ベネット作・同名タイトルの劇の映画化いうことで"台詞が主役"なので、意味がわからない部分が多々ありましたが(男の子たちが背伸びして繰り出す皮肉とジョークなど)、いかにもイギリスらしい映画でまずまず楽しめました。

・・・で、書きたいことはこの映画についてではないのです(ゴメンナサイ)。映画は1983年のイギリスを舞台としているのでサウンド・トラックもその頃のブリティッシュ・ロックが多いのですが(ザ・スミスとかクラッシュとか・・・)、生徒の中で一人歌の大好きな男の子がいて、何かというとすぐ歌を歌いだすんですよ。ピアノ弾きの相棒もいて、"General Studies"の授業でこの二人が共演するシーンがあって、そこで歌っているのがスタンダード・ソングの"Bewitched, bothered and bewildered"。この曲大好きなので真剣に聴き入っていたら、最後の方で歌詞を替えて歌っていて、この生徒が想いを寄せる同級生への恋心をほのめかすような内容になってました。映画の最後、エンド・クレジットが流れるところでは、同じ曲を英人気シンガー・ソングライター、ルーファス・ウェインライトが歌っています。

で、久しぶりに聴いたこの曲にすっかりしびれてしまって、CDを引っ張り出して昨夜からロマンティックでセンチメンタルなスタンダード・ナンバーの世界に浸っています。歌っているのは、リンダ・ロンシュタット

リンダは70年代にカントリー・ロック歌手として一躍その名を馳せましたが(かのイーグルスはもともと彼女のバック・バンドだった・・・古い話です)、80年代にベテラン・バンドマンのネルソン・リドルと組んで全編ジャズ・スタンダード・ナンバーからなるアルバムを世に送り出しました。全部で三枚あったのですが、最初に出た"What's New"ですっかり魅了されて、続く二枚も愛聴版に・・・本当によく聴いた。

いわゆるアメリカン・スタンダードと呼ばれる、20~40年代の名曲がずらり(作曲家はガーシュイン、バーリン、ヤング、リチャーズ、etc)。リドルの洗練されたアレンジとリンダの甘いヴォーカルが絶妙の組み合わせで、ちょっとレトロで懐かしいムード一杯のラヴ・ソングス。アメリカ合衆国の生んだ20世紀最高の作曲家たちが創った音楽が素晴らしいのは勿論だけど、スタンダード・ナンバーは歌詞も素晴らしいんですよねえ・・・ほとんどベタとも言える素朴なラヴ・ソングが多いんだけど、これが私、大好きで・・・。

この三枚に収められている曲はどれも甲乙つけがたいくらい大好きなんだけど、特にリンダの甘くてフェミニンなヴォーカルが光るのは、片思いや失恋について歌っている、切ない(&やや自虐的な)曲の数々。囁きかけるように始まって、サビの部分で一気にエモーショナルに盛り上げる・・・って書くとあまりにベタに聞こえるかもしれませんが、これが洗練されてるんですよ~ 見かけはシンプルだけど、歌詞は韻を踏んでいたり・ウィットに富んでいたり。時折2~30年代のグラマーを想わせる描写もあって、これも大好きなんです~。

この中で切ないラヴ・ソングといえば、筆頭はアイラ・ガーシュィンが歌詞を書いた、"I've Got a Crush on You"、"Someone to Watch over Me"、"But Not for Me"の三曲。(アイラは天才作曲家ジョージ・ガーシュインのお兄さんですが、この人の歌詞にはほんとに泣かされます・・・)上で書いた"Bewitched..."は、Rodgers and Hartの名コンビで知られるLorenz Hart(作詞)と Richard Rodgers(作曲)の作品。

Lorenz Hartという人も切なくロマンティックな歌詞を書くことではアイラにひけを取らず、リンダのアルバムには"It Never Entered My Mind"という名曲も収められているのですが、まずは"Bewitched..."の歌詞をここに書きたくて仕方ないので書いちゃいます。

He's a fool and don't I know it
but a fool can have his carms
I'm in love and don't I know it
like a babe in arms
Love's the same old sad sensation,
lately I've not slept a wink
Since this half-pint imitation
put me on the blink....

...I'm wild again, beguiled again
a simpering, whimpering, child again
Bewitched, bothered and bewildered am I

Couldn't sleep and wouldn't sleep
When love came and told me
I shouldn't sleep
Bewitched, bothered and bewildered am I

Lost my heart, but what of it
He is cold I agree
He can laught but I love it
Although the laugh's on me

I'll sing to him each spring to him
And long for the day when I'll cling to him
Bewitched, bothered and bewildered am I

Men are not a new sensation
I've done pretty well I think
But this half-pint imitation
put me on the blink....

I've sinned a lot, I'm mean a lot
But now I'm like sweet seventeen a lot
Bewitched, bothered and bewildered am I

(lyrics: Lorenz Hart / Linda Ronstadt "'Round Midnight"の歌詞カードより)

タイトルは、恋に落ちて"魔法にかけられたような不思議な気分とショックを味わっている”感じがよく出てません?ああ、やっぱりこれは書くより聴くものだ・・・またリスナーに戻るとします。

☆この曲が収められているリンダ・ロンシュタットのアルバム、"For Sentimental Reasons"のアマゾン・ページ。サンプルを聴けます(2曲目):

http://www.amazon.com/Sentimental-Reasons-Linda-Ronstadt/dp/B000002H3L/ref=pd_bxgy_m_img_b

☆"The History Boys"のトレーラー・ビデオ(ナショナル・シアターのサイトにあがっているのは、この映画の監督ニコラス・ハイトナーがナショナルのディレクターだから?):

http://www.nationaltheatre.org.uk/historyboysvideo
2007-12-30 07:46 | 音楽 | Comment(0)
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