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ロメオとジュリエット (10/22) Part 2
前回の記事の最後に、フリストフのロメオはジュリエットと出会った瞬間から「猛烈な勢いで化けた」と書いたけど、これはちょっと適切でなかったかも・・・

決して、いきなり表現が激烈になったとか、突如人が変わったようだった、というのではないんです。でも、運命の出会いの後のロメオは、一幕とは明らかに別の人物だった。フリストフの表情はごくごく自然なのだけど、ロメオの心の変化が手にとるようにわかって、ひょっとしたら大変な演技派?と瞠目させられた。どちらかというと控えめな表現、でも感情が内側から徐々に湧き上がってくる感じで、見ていてどんどん引き込まれる。

お遊びのつもりで紛れ込んだ敵陣の舞踏会で思いがけずジュリエットに出会い、一瞬とまどうけれど、胸にこみあげてくる新しい感情に逆らうことなく素直に身を任せる。恋心が加速度的に募っていくのに比例して、顔の表情がどんどん明るくなっていくところが素晴らしかった。

表現だけでなく、このロメオはジュリエット(パートナー)の登場以降は踊りまで良くなってしまった。ジュリエットの奏でるリュート(?)の音にのって女友達が踊り、そこにロメオが加わるシーン。ここの最後に、一幕一場で悪友達と一緒に踊るシーンとよく似た振付が出てくるでしょう アティチュードしながら回転する・・・同じ振付なのに、ジュリエットを目の前にして踊った時の方がずっと良かった。

純真無垢なジュリエットに一目で恋に落ちてしまい、彼女から一瞬たりとも目を離すことができないロメオ。一方都さんのジュリエットは、初めて経験する新しい感情にすっかり動揺してしまう。踊るロメオをしっかり直視することができず、リュートをつまびきながら目線は床をさまよい、時折遠慮がちに目を上げる。

都さんのジュリエットは幼さの残る少女で、世の中の色々なことを知る前に、恋に落ちてしまったというか・・・いや、初めのうちは、もしかしたら自分が恋に落ちたという意識すらはっきりとはなかったかもしれない。ただ、素直にロメオに惹かれる気持ちに従っているだけ。自分の行為がどんな結果を招くかなんてことには、到底考えがおよばない。

舞踏会を抜け出して初めて二人きりになるシーン。ここはとても甘やかな雰囲気でよかった。楽しげに踊る二人の前に突如姿を現すティボルト。ここでとても印象的だったのはエイヴィスの演技。ジュリエットを諌めることはせず、目も合わせずに、ただそっと、"下がりなさい”というジェスチャーだけしていたのだけど、まるで、ここは子供の出る幕じゃないからとでも言っているようだった。彼は、ロメオにだけ対峙する。都さんのジュリエットが本当に”庇護すべき子供”に見えたので、このエイヴィスの演技はすごくツボにはまった。

バルコニー・シーンは、とてもスムーズだった。フリストフ@ロメオの恋心はいまや溢れんばかりで、その感情に突き動かされて踊っているように見えたし、都さん@ジュリエットも喜びで顔が輝いている。(彼女の動きの軽いこと・軽いこと・・・)二人のコンビネーションはとても自然で、すがすがしい。(休憩時間に常連のJがバルコニー・シーンについて、「今日の二人は(初日のペアより)リラックスしてたわね」とのたまった。このシーンでリラックスしてる、っていうのも妙な感じではあるけど、言いたいことはよくわかる・・・本当に、流れのいいpddだった。)

残念ながら、ニ・三幕については時間の都合上駆け足で・・・一番印象に残っているのは、パリスとの結婚を強要する両親との葛藤の場面。都さんのジュリエットがあまりに幼い少女に見えたので、この場面は本当にかわいそうだった。このシーンで、"守ってあげたい"と思わされたジュリエットを見たのは初めてかも・・・。ここで、パリスの手からすーっと逃れて・離れていくときの、細かくて繊細なパ・ド・ブレが印象的だった。綺麗な足(&脚)だなあ・・・とみとれてしまった。

カーテンコールで、大入りの観客の反応はとってもよかった。都さんは美しい笑顔、フリストフは会心の笑顔を見せてくれて、フリストフは都さんの手(の甲)にキスする余裕がありました。
2007-10-31 09:37 | ロイヤル・バレエ | Comment(6)
Comment
目の前で舞台が息づいているような臨場感溢れるレポをありがとうございました。
フリストフ、未見ながら興味深深。
都さんも来春のバーミンガムロイヤル、チケット買い足しておいて良かった!と思ったことでした。
maria 2007/11/01(木) 05:34:38) 編集


mariaさん、今回フリストフには本当に驚かされた私ですが、一幕が終わって休憩時間に常連の友人・C(イギリス人女性)に開口一番、

「彼、ぜーんぜん悪くないじゃない!」とコメントして、彼女に、

「だーかーらー、私が言った通りでしょおおお~~~」

とさんざん勝ち誇られてしまったのでした。

実はこのCさんは以前からわりとフリストフがお気に入りだったようで、彼が代役で踊ると知ってつい「フリストフがMiyakoの相手役って、大丈夫なのかしらー」と愚痴った私に、オネーギンの時のレンスキーがすごーーく良かったからきっと大丈夫よ!と言ってくれてたのです。

彼女に言わせると彼にはロマンティック・ヒーローの役がよく似合う・・・ということで、この夜も、「彼って踊りも演技もゴージャスだし、すっごく素敵・・・」と目がハート型になってました。

・・・って、舞台の話とはそれましたが、フリストフに対する地元ファンの声、ほんの一部ではありますがご紹介ということで!

BRB公演、都さんはコッペリアですよねえ いいなあ 凄く羨ましいです・・・これも、NHKで映像化してくれると有難いんだけどなー。
Naoko S 2007/11/01(木) 08:11:37) 編集

レポ有難うございます。
都さんの大大ファンなのでいつもほんとうに感謝しております。
都さんはKバレエのゲストプリンシパルに11月1日付けで
なられたようですね。やっぱりロンドンのほうが相手役などその他
色々よかったのでしょうか。個人的にはいろいろなところで踊って
下さることになりそうでうれしいのですが。
ご存知と思いますが、バーミンガムの日本公演の都さん出演日のチケットは争奪戦が凄かったです。
ららら 2007/11/01(木) 21:27:04) 編集


らららさん はじめまして。

今夜、都さん&フリストフ組の最終回を見てきました。このペアは、やっぱりいい!私はとても好きですねえ~。詳しくは、またレポしますね。

ところで、

「都さんはKバレエのゲストプリンシパルに11月1日付けでなられたようですね。」

ええーっ!とあわててK-Balletのサイトに行ってみましたが、背景説明はまだ出てないみたいですね。

この決定が何を意味しているのか?気になりますね・・・貴重な情報を教えていただき、ありがとうございました!
Naoko S 2007/11/02(金) 10:00:43) 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2007/11/04(日) 20:14:48) 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2007/11/04(日) 21:45:47) 編集

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