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ボリショイ・バレエ 「ミックス・プログラム」(8/13,14)
何を今更・・・ではありますが、先月のボリショイ公演の未・レポ分につき自分の記録用に少々メモを書き留めておきます。

"Mix Programme: Class Concert, Elsinore, In the Upper Room" (London Premiere)
2007年8月13,14日


"Class Concert"
Choreography: Asaf Messerer
Music: Alexander Glazunov, Konstantin Lyadov, Sergei Lyapunov, Anton Rubinstein and Dmitri Shostakovich
Music composition: Alexander Tzeitlin
Staged by: Mikhail Messerer
Premiere: September 1962, Bolshoi Ballet, MET, New York

<8/13 キャスト*>
Svetlana Zakharova, Maria Alexandrova, Maria Allash, Natalia Osipova, Anna Antonicheva, Ekaterina Shipulina, Ekaterina Krysanova, Nina Kaptsova, Anna Leonova Anna Nikulina, Anna Tikhomirova, Chinara Alizade, Alesya Boyko, Denis Matvienko, Sergei Filin, Vladimir Neporozhny, Ivan Vasiliev, Denis Medvedev, Andrei Bolotin, Artem Shpilevsky, Alexander Volchkov, Ruslan Skvortsov, Andrei Merkuriev, and the artists of the Bolshoi Ballet

(* キャスト表にはMarianna Ryzhkinaの名前があったが、彼女はいなかった。彼女が踊るべきだったパートを誰が踊ったのかは不明・・・)

<8/14 キャスト>
Anna Antonicheva, Maria Alexandrova, Maria Allash, Natalia Osipova, Anastasia Yatsenko, Ekaterina Shipulina, Ekaterina Krysanova, Nina Kaptsova, Anna Leonova Anna Nikulina, Anna Tikhomirova, Chinara Alizade, Alesya Boyko, Denis Matvienko, Vladimir Neporozhny, Ivan Vasiliev, Denis Medvedev, Andrei Bolotin, Artem Shpilevsky, Alexander Volchkov, Ruslan Skvortsov, Andrei Merkuriev, and the artists of the Bolshoi Ballet

題名そのまま、ボリショイ・ダンサーズの"公開レッスン"的演目。似たような趣旨のランダーの「エチュード」には多少パロディ風の味付けがあったけど、こちらはもっとストレートに、かつ素朴にレッスン風景を切り取って見せている。オープニングでバー・レッスンするダンサーを舞台の上手・中央・下手と交互にスポットライトをあてて見せるところはエチュードとそっくり。エチュードと違うのは、プロのダンサーだけでなくスクール生達も登場して、若干バレエ・ダンサーの成長過程をみせるような創りになっていること。で、前半はかなり"子供達"の出番が多い。最もシニアとおぼしき生徒達はモスクワ・バレエ・スクールから連れて来ていたけど、その下の年若い少年・少女達はイギリスで集められた子供達で、ボリショイ・スタイルと関連のない彼等をここで使うのはかなり無理があるんじゃないか・・・と思わざるを得ず。おまけにこのお子ちゃま達の踊るシーンが結構長い。早く大人を出してくれ!とじりじりしてしまった。

さらに、じりじりと言えば、こちらも・・・フィーリン!(初日のみ登板。)今回のツアーで私的に初・フィーリンだったこの演目、ソリスト級ダンサーたちが代わる代わる技を披露しながら登場するのになかなか出てきてくれなくて、キャスト・シートに名前はあってもひょっとしたら出ないんじゃないか・・・と途中絶望的な気分に襲われながらも待つこと20分強。やっと、登場してくれました。彼の踊るシーンはあまりなくてマーシャのサポートがほとんどだったのだけど、サラサラの栗色レイヤー・ヘアをなびかせながら踊る姿を見られて嬉しかった・・・!マーシャは前髪をおろしてポニーテールという珍しいヘア・スタイルだったのだけど、その可愛い髪形にお化粧が・・・ややくっきりと、濃い目。衣装はシンプルなミニスカート付のレオタードだったし(女性陣は皆そうだった)、彼女の清楚な素顔をそのまま生かしたお化粧だと良かったんだけど・・多分次の作品(エルシノール)に備えてたんでしょうね。

この作品には特に役はないけれど、一応”セントラル・カップル"的ペアが登場して、初日はザハロワ&シュピレフスキー、二日目はアントーニチェワ&シュピレフスキー。このペアが二人きりでレッスンしていて、踊り終えてついロマンティックな雰囲気になってしまうところを子供達が覗き込んでしまう・・・という可愛いシーンがありました。初日のザハロワは派手な見せ場の部分を一手に引き受けていて、いかにも主役プリマ、とみえたんだけど、不思議だったのは二日目のアントーニチェワが最後のグランフェッテをパス(?)していたこと。代わりにマーシャがこの部分を踊っていました。(ひょっとしたらどのパートを誰が踊るかに関してかなり流動的な演目なのか?)

目立っていたダンサーは、まずはワシーリエフ。この手の、純粋に超絶技巧を披露する演目は今の彼には似合ってますね。彼が跳躍するたびに客席からWow!と感嘆がもれていました。同じくWow!を誘った女性ダンサーの筆頭はオーシポワ。そして、後半の男女・回転技合戦で「人間駒」と化していたマトヴィエンコも凄かった。まぁそれにしても、この種の純粋にバレエのアカデミックな技巧を見せ付ける(だけの)演目において、ソリスト級だけでなくコール・ドのレベルの高さでも見る者が舌を巻く充実ぶりはボリショイならではでしょう。"ボリショイ・バレエ団、磐石なり"と、見る者に強力に印象づけた40分間。


"Elsinore"
Choreography: Christopher Wheeldon
Music: Arvo Part (Symphony No. 3)
Set design: Adrianne Lobel
Costume: Paul Gregory Tazewell
Premiere: 13 February 2007 (under the title "Misericords"), Bolshoi Theatre, Moscow

<キャスト 8/13,14>
Dmitri Gudanov, Maria Alexandrova, Egor Khromushin, Svetlana Lunkina, Ruslan Skvortsov, Anastasia Yatsenko, Viacheslav Lopatin, Anna Rebetskyaya, Yan Godovsky

英国人振付家として初めて、クリストファー.ウィールドンがボリショイの委託をうけて創作した一幕もののバレエ。抽象作品だが振付家はペルトの音楽にインスパイアされハムレットのイメージが投影されているとか。

照明はぎりぎりまで落とされ、全編に暗くやや陰鬱なムードが漂っている。登場シーンでの"ハムレット"役のグダーノフにははっとさせられた。暗い舞台の中央に身を沈め、床を愛撫するかのようにゆっくり開脚する、シルヴァーグレイのタイツに包まれたその脚がなんともなまめかしくて両性具有的な匂いを発散させている。(こんなグダーノフを見たのは初めて!)彼は常に沈鬱な表情でソロで踊り、周囲から隔絶した存在のよう。4組の男女が踊る背後にうごめいて陰で糸をひいているようにも見えるし、彼等とは全く別世界の住人のようにも見える。

男女のペアの中では最初にやや動きの激しいpddを踊ったアレクサンドロワ&クロムーシン組と中盤のメインの?pddを踊ったルンキナ&スクワルツォフ組がよかった。ルンキナとスクワルツォフのアダージョはリフトを多用してかなり複雑そうにみえたけれど、ルンキナのしなやかさがよく雰囲気を出していたような。

特別気に入ったというわけではないけど、それなりに楽しめた作品でした。ノーブルな優等生という秀才の(で、やや面白味に欠ける)顔しか見たことのなかったグダーノフの別の側面を垣間見ることができたし。でも実は、一番印象に残ったというか好きだったのは女性陣の衣装だったんですが・・・。中世を舞台、というかイメージしているだけあって、やや「ジュリエット」風。ふわりと軽いシルク素材のロングドレスで袖は上部分をちょっと膨らませてあって、スカート部分は縦に数箇所切り込みが入っていて脚が見え隠れする。ドレスの色が女性4人それぞれ違うのだけど、それぞれ若干黒味が入っているような、シックな色合い。(アレクサンドロワは赤、ルンキナは緑、ヤツェーンコは紫、レベツカヤは青。)アルベルタ・フェレッティのコレクションから抜け出してきたような、フェミニンかつインパクトのあるドレスでした。髪型も高い位置でシニョンをつくり、周りを三つ編みで飾る、ジュリエット風。

"In the Upper Room"
Choreography: Twyla Tharp
Music: Philip Glass
Costumes: Norma Kamali
Premiere: 28 August 1986, Twyla Tharp Dance
Premiere by the Bolshoi Ballet: 13 February 2007, Bolshoi Theatre, Moscow

<キャスト 8/13,14>
Natalia Osipova, Ekaterina Shipulina, Anton Savichev, Alexander Smolyaninov, Denis Savin, Nina Kaptsova, Andrei Merkuriev, Anna Nikulina, Anna Tikhomirova, Yulia Grebenshchikova, Ekaterina Krysanova, Yan Godovsky, Denis Medvedev

恐ろしく運動量が多いわりに興奮しないし高揚感を味わえない・・・実は、初日は睡魔に襲われてしまった。始まって数分後に、あっコレはダメだ・鬼門だ・・・と反応してしまったのがフィリップ・グラースの音楽。これ、ロイヤルのDGMと似てるんですよ 曲想が・・・ あの、一方向に同じ速度で淡々と流れていくような、快眠を誘うタイプの音楽(あれはマイケル・ナイマンだったが・・・)。振付がやや単調なせいもあって、結構つらかった。どの尺度をもってしても、45分は長すぎる・半分で十分、と思いましたね。パジャマみたいな衣装はノーマ・カマリ(!)デザイン、グラースの音楽も、私的にはかなーり80年代という時代を感じさせられて、やや古臭さが・・・。

45分間のダンス・マラソンを完走して涼しげな顔で歓声に応える二人の"男の子たち"、オーシポワとシプーリナには、ただ一言、お疲れ様!(観客の反応はこの作品が一番よかったです。)
2007-09-03 11:10 | ボリショイ・バレエ | Comment(3)
Comment
こんにちは~。「日本の夏」は7年ぶりで、風邪を引いたけいちかです。いつもは春とか秋に帰ってたからねえ。

さて、ミックス・プログラムに関して、感想をお書きくださいまして有難うございます。「クラス・コンサート」はモスクワではまだ2回しか上演されていず、しかも2日間とも同じキャストで踊られたため、今回のロンドンでの2日目がどのような配分になっていたのか、今ひとつ分かりませんね~(モスクワではフィーリンさんは踊らなかったし、セントラル・カップルは2日間ともザハロワとシュピレフスキーでした)。
けいちか 2007/09/04(火) 11:02:41) 編集

先週末、東京で行われたマリンスキーxボリショイのガラBプロを見に行ってきました。話題のワシーリエフ君を楽しみにしてました。が、「薔薇の精」はちょっとイメージが違うように思えました。跳躍はさすがでしたが、ステップのつなぎ部分とか表現力がまだまだ。背がもう少しあったらなぁ・・・。やっぱり、彼のドンキホーテを早く見たいです。このガラ、それぞれのバレエ団の特徴がよく表れていて全体的にとてもよかったです。ロパートキナのエレガントさは言うまでもなく最高。個人的にはメルクーリエフとオシポワの「ミドル・デュエット」も好きでした。ちょっとフォーサイスっぽい演目ですね。10/5にはTV放映もあるんですよ。
ミッツィカスパー 2007/09/05(水) 00:21:27) 編集


けいちかさん こんにちは!

お風邪とは、どうぞお大事に・・・冷房のせいですか?私も来週一時帰国する予定なのですが、大丈夫かなあ。(ところで、けいちかさんはいつまで日本にいらっしゃるんですか?東京でお会いできたら嬉しいなあ。)

「クラスコンサート」、モスクワでも2回しか上演してなかったんですか!そんな貴重な演目を持ってきてくれたなんて、もっと心して見るべきだったかも・・・(←有り難味に欠ける奴)。


ミッツイカスパーさん お久しぶり~。

おお~ご覧になったのですか合同ガラ(いいなあー)。JAのサイトで最終日のフィナーレ写真を指をくわえて見ていた私です。

まさに、ワシーリエフ君、今のところ"ウリ"はジャンプだけかなぁ・・・なんて、私も今夏のロンドン公演で感じてしまいました。勿論ダンサーとしての天性の資質に恵まれていることは確かだと思いますが。でも、彼はいいキャラしてるし、まだまだこれからですよね。

>>背がもう少しあったらなぁ・・・。

まだ10代なので、もうちょっと伸びるかな?と期待してるんですが。実はロンドンの常連ファンと、「彼とスティーヴン・マックレーとどっちが背高いかな?」と話してたんですけど・・・答えが出ず。(スティーヴンの方が高いかしらね?)

TV放送羨ましいです~~。日本ではフェリのさよなら公演もTVで見られるんですよね 素晴らしい・・・(嘆息)。
Naoko S 2007/09/05(水) 03:14:45) 編集

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