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ロパートキナの''La Rose Malade'' と"Double Voice"
ブノワ・ガラの映像が続々YouTubeに上がっていますが、有難いことにロパートキナの踊った二演目もここで見られました。(ツィスカリーゼと共演した例のバヤデールのカーテン・コール映像なんかもアップされていました。どれも"Lopatkina"で検索すると出てきます。)

で、YouTubeを眺めながら、なんとも吃驚の事実を発見(ちと大げさ・・・)。ローラン・プティがプリセツカヤのために振付けた"La Rose Malade"なんですが、私はこの作品の名前英語でしか知らなくて、「薔薇の死」と憶えていたんですよね。昨年ロンドンのプリセツカヤ・ガラで上演された時のタイトルが"The Death of the Rose"だったので。でも、YouTubeの映像タイトルが"Rose Malade"となっていたので、「え?これじゃ"病気の薔薇"じゃない 投稿者の人タイトル間違えたのかなあ?」と訝りつつ一応ネット・サーチしてみたら・・・

なんと、実は"La Rose Malade"(病める薔薇)の方が正しいことがわかった・・・さらに、作品タイトルはもともと仏語ではなく英語で、ウィリアム・ブレイクの詩からきていることが判明。詩の原題は、"The Sick Rose"

・・・ということは、「薔薇の死」って言ってしまうと明らかに誤訳ですよね??「病める薔薇」と「死んだ薔薇」じゃ意味が全く違ってきちゃうし、百歩譲って超・意訳のつもりだとしても、はっきり言って後者をタイトルにしたら(振付上)殆どネタばれ・・・《怒!》

そういうことで、私と同様英訳題を信じていた皆さん、この作品の正しいタイトルは、「病める薔薇」のようですよ~。

で、肝心の映像なのですが、素人撮影ということで突如ダンサーが視界から消えちゃったり等の難はありますが、まぁまぁ楽しめます。昨年実見した時は、プティの至極フェミニンな、言い換えるとちょっとナヨナヨとした振付がロパートキナにはあんまり似合わないなぁと感じて、パートナーのイリヤ・クズネツォフの方が断然印象に残っていたのですが(カッコよかった~)。今回見てみたら結構いいかもしれない・・・と思えるようになりました。特に後半にかけてロパートキナの表現にどんどん引き込まれていきます。アラベスク・パンシェしてあげた脚をスローモーションのようにゆっくり・ゆっくり下ろしていく振付があるのですが、あそこはすごい・・・。パートナーのイヴァン・コズロフ(エイフマン・バレエ)は初めて見ましたが、十分上背があるのは勿論鍛えられた美しい肉体の持ち主で、表現力もなかなかです(すごく若そう!)。ロパートキナの新たな相手役として今後パートナーシップを深めていってくれるといいのですが。

もう一つの"Double Voice"。こちらはピンク・フロイドの《若干時代を感じさせる》サイケな電子音にのって踊られるpdd。ロパートキナは全身肌色のボディタイツ、パートナーのコズロフは「病める薔薇」同様上半身裸で、ほとんど男女が絡み合っているだけ?という印象の振付ですが、これ是非全編見てみたいなあ。ボリス・エイフマンの77年振付作品で、発表当時はかなりスキャンダラスに受け止められたようです。(初演キャストはキーロフ・バレエの伝説的ダンサー、アラ・オシペンコと彼女の夫君のジョン・マルコフスキー)

エイフマン・バレエは先月NY公演を行っているのですが、その際この作品を上演(米国初演)していてレビューを何本かネットで読めました。我がballet.coにもNY在住ライターの方がレポしてくれていたのですが、この方Double Voiceについて、これほど露骨にセクシャルな振付には滅多にお目にかかれない・・・みたいなことを書いていました。そんな作品をロパートキナが踊るなんて、うーん是非是非見てみたい。(彼女は近々モスクワで同じパートナーを相手に「カルメン・シュイータ」を初披露するようですが、何故この種のレアな作品はモスクワでばかり踊るのかしら・・・ペテルブルグの観客には刺激が強すぎるのかな?)


☆20年近く前のNYタイムズの記事でプティ・「病める薔薇」の作品背景が若干触れられています。(評者はAnna Kisselgoff)

http://www.online-literature.com/blake/623/
2007-05-29 03:52 | マリインスキー・バレエ | Comment(7)
Comment
こんにちは!

"Rose Malade" 私も何故これを『薔薇の死』という邦題にしたのかな~と思いつつ大して気にしてなかったのですが・・・、英訳が"The Death of the Rose"だったからでしょうね~、きっと。 ところどころプリセツカヤがちらつく振付ですよね。プリセツカヤの動きの特徴が色濃く映しこまれている感じですが、ロパートキナの身体能力の特性が存分に活かされているという印象も受けました。全編をしっかり見てみたいです。ゴズロフさんは、リフトがすごく上手いっ!

"Double Voice"の映像も見ましたよー。えらいわかりやすい衣装&振付で、「踊りに付随してくる部分」(え~と、つまり密着度とか)がやたらと気になって、想像力の暴走に歯止めが利かなくなってしまいましたわぃ。同じピンク・フロイドの曲を使っていても、プティの作品はダンスとして面白いものになっていると思うのですがね。。。

しかし、これを「ロパートキナが選んで踊った」という点については、私も非常に興味をそそられます~。が、例えば、今夏のボリショイ・マリンスキー・合同ガラ公演などでわざわざ来日して彼女が踊ってくれるのがこの1本だけだったりとかしたら、私は怒ります。それはやめて~。
mizuko 2007/05/29(火) 22:35:12) 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2007/05/29(火) 22:41:19) 編集


mizukoさんも気になってらしたんですね このタイトル(変ですよねーやっぱり・・・)。

>>プリセツカヤの動きの特徴が色濃く映しこまれている感じですが、ロパートキナの身体能力の特性が存分に活かされているという印象も受けました。

なるほど・・・って実はプリセツカヤのダンサーとしての資質がよくわかっていないので、あまりイメージ沸かないのですが、そうですか 彼女の特徴が生かされた振付であると。

>>しかし、これを「ロパートキナが選んで踊った」という点については、私も非常に興味をそそられます~。

ほんとに、どういう経緯で踊ることになったんでしょうね。私はロパートキナとエイフマン(作品)って結構合うんじゃないかという気もするので、興味津々なんですけど。

>>が、例えば、今夏のボリショイ・マリンスキー・合同ガラ公演などでわざわざ来日して彼女が踊ってくれるのがこの1本だけだったりとかしたら、私は怒ります。それはやめて~。

えー 駄目ですか?私だったら、瀕死・・・とこちらと二者択一迫られたらこっちを取りますけど(笑)。まぁでも現実的には、恐らく古典作品踊るのではないかなあ・・・モダンだとしたらもう少し穏便なもの(笑)。あの顔ぶれだと多分ロパートキナはマリインスキー組のオオトリでしょー そうするとやっぱりクラシックではないかしらん。演目発表が楽しみですね!

えーそれから頂いたご質問の件、こちらに回答していいものかどうか迷ったのですが・・・mizukoさんのメルアドを存じ上げずパーソナルメッセージを送れませんので、ここに書かせて頂きます(ご了承下さいませ)。

コメントの編集ですが、最初の投稿時にパスワードを入れていただくと、一旦ブログに書き込まれた後も「編集」から修正・再投稿できます。ただこのパスワード設定をされていないと後から編集はできません。管理人はコメントの削除はできますが、(当然)PWがわからないと編集はできません。

この要領で一度試してみて下さいませ。上手くいかないようでしたら、お知らせください。 
Naoko S 2007/05/30(水) 06:59:54) 編集

naokoさん、こんにちは。
ロシア語でもタイトルは「薔薇の死」そのものです。病気とかそういう単語は使われて無いんですよ。だから、元になった詩のタイトルが"The Sick Rose"だったので、フランス語のタイトルもこうなったのでは?でも、作品の英語訳、ロシア語の訳、共に「薔薇の死」なんですよね…。分からん…。
けいちか 2007/05/30(水) 18:56:33) 編集

Naokoさん、お騒がせしまして、お手数までお掛けして申し訳ございません。
どうやってご返答いただくか、あれ?と気づいたのは夜が明けてからでした。どうにも昨日は頭が働いておりませんでしたもので、そんなときにコメントを書くものではありませんねぇ。。。反省。(すみません。この続きは下に改めてコメントを書かせていただきたいと思います。)


ロシア語のタイトルでも『薔薇の死』なのですか。(けいちかさん、初めまして。)作品等のタイトルって、かなり重要なものではなかろうかと思いますが(そのわりには気にしてない私)、初めに訳す方のセンスや意図に任されてしまいがちですよね。プティの作品ですから、フランス語のが本来プティが意図したものってことになるような気もしますが、どうなんでしょう。でも、プリセツカヤがロシア語で「『薔薇の死』よ~」って言ったのだったりしたら・・・。むむ。

以下、昨日のコメントへの補足ですが・・・

どなたにも"動きの特徴"ってあると思うのですが、『薔薇の死』の振りにプリセツカヤ独特の動きが垣間見える気がしたんです~。どこがどう?と訊かれても答えられないのですけれど。(←だったら、言うな!ですかしらん。)

一方、ロパートキナですが、バレエのレッスンでは筋肉を絞るように引っ張って(引っ張りあげて)使うよう訓練するのですが(そうすることによって細くて強い筋肉を作るため。)、ロパートキナはそれを完璧に習得しているというか、もともと持っている筋肉がそうした使い方に適していたのかもしれませんが、ともかく、彼女は特にその絞るように引っ張って筋肉を使うことに非常に長けていると私には思えるのです。(ん~、上手く説明できてるでしょうか・・・。) こういう使い方がきっちりと出来るからこそ、全く乱れないゆっくりとしたバレエの動きを作り出すことが可能になるので、彼女のアダージオは素晴らしいのです。この『薔薇の死』も動きは終始ゆっくりと思われますので、彼女のそうした能力が存分に生かされるんじゃないかな~と思ったわけです。

東京でのボリショイ・マリンスキー・ガラで、『薔薇の死』を披露していただくってものいいかもしれません~♪ でも、やっぱりクラシック作品ですかね~。メルクリエフもいますので、せっかくですから、インザミドルをもう一度でもいいっすけど。 しかし、う~む、そうか。もし「瀕死・・」か「Double Voice」かどっちか選べと言われたら、私も「Double Voice」を取るかもしれない。ははは。 演目発表が待ち遠しいですわ~。
mizuko 2007/05/31(木) 01:09:55) 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2007/05/31(木) 01:11:17) 編集


けいちかさん ロシア語タイトル情報を有難うございました。きっとロシア語のも英語タイトルからきてるんでしょうね・・・多分単なる誤訳ではないかと思うんですが。

mizukoさん バレエの動き(ダンサーの筋肉?)について、興味深い考察をご披露頂き有難うございました。なるほど、「筋肉を絞るように引っ張って(引っ張りあげて)使う」のですか。確かにあの振付、まさにそんな感じでしたね。この演目はなにより音楽が魅力的なので、彼女も気に入っているのではないかな・・・(以前チャイコフスキーのドキュドラマに登場した時のロパートキナ、バレエにはseriousな音楽が少ない、と嘆いていました。)
Naoko S 2007/05/31(木) 06:51:23) 編集

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