スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- --:-- | スポンサー広告
ボリショイ・バレエ 『白鳥の湖』 3日目
8/5(土)ソワレの『白鳥の湖』の感想です。
CAST

Odette/Odile: Maria Alexandrova
Prince Siegfreid: Sergei Filin
The Evil Genius: Dmitry Belogolovtsev
The Princess Regent, Siegfried's Mother: Maria Volodina
The Tutor: Alexei Loparevich
The Fool: Yan Godovsky
The Prince's Friends (pdt): Elena Andrienko, Ekaterina Krysanova
Three Swans: Nelly Kobakhidze, Yulia Grebenshchikova, Victoria Osipova
Four Swans: Svetlana Pavlova, Anastasia Kurkova, Anastasia Stashkevich, Chinara Alizade
Hungarian Princess: Nelly Kobakhidze
Russian Princess: Anna Rebetskaya
Spanish Princess: Natalia Osipova:
Neapolitan Princess: Nina Kaptsova
Polish Princess: Ekaterina Shipulina

今夏、オール・ショスタコーヴィチ・プロでロンドンツアーを敢行したマリンスキー劇場芸監ワレリー・ゲルギエフが、一度ならずしていたコメント。「十年一日のごとく白鳥の湖ばかり見せるようなプログラムは持っていきたくない。大体観客だってそれじゃつまらないだろう。」そのマエストロが見たら嘆いたかもしれない光景・・・ボリショイの白鳥公演、連日ソールドアウトの大盛況でした。特に土曜の夜の昨夜は本当にギッシリ満員。アンフィシアター・サイドの視界が悪いスタンディングにあんなに人が立っているのを見たのは、バレエ公演では久しぶり。一般の観客はマエストロが思いたがるほど冒険的でもハイ・ブローでもないのです・・・白鳥は売れる、という法則は健在。観客の多くが観光客、という点を差し引いても、やはりロシアのバレエ団による白鳥の湖は特別・・・という固定観念も依然あるんだろうなあ と思わされる抜群の集客力。

白鳥鑑賞二日目の昨夜、ご贔屓のダンサーが出ているせいかゲンキンな私はグリゴロ版に対する不満もしばし忘れ舞台を楽しめました。(まあボリショイ・バレエだから、ダンサー達を見ていれば充分楽しめます。)ジークフリートのフィーリン、よかったです。やっぱり、彼には華がありますねぇ 勿論色気もあるし。踊りは昨夜も少々セーヴ気味、特別インパクトが強いというわけではなかったけれど、彼ならではの何とも甘い雰囲気とエレガントな所作、これを見られただけで大満足。そもそも私はファンなので、35歳の彼が6日間に全幕の主役を3回踊ってくれた、というそのことだけでもう感謝の気持ちで一杯・・・(ちなみにフィーリンは明日8/6シンデレラの初日にも登板予定!)そして、アレクサンドロワの白鳥。初見でしたが、個人的にはかなり好きでした。彼女のオデットは動きも表情も全てが大きくてダイナミック。でも決してガサツなのではなく、音楽に忠実に、誠実に自分の物語を語ろうとしているように見えて、彼女の人間性が表れていたような。野生味を感じさせる力強さと血の通った人間的な温かみを併せ持つ白鳥でした。今後も彼女ならではの持ち味を殺すことなく、個性的なオデット像を造形してほしいです。オディールは、これはもう予想通り彼女にぴったり。大柄な体躯をいかしたのびやかで大胆な動きは見ていてただただ気持ちがいい。スピードと迫力満点のグラン・フェッテではオーディトリアムを興奮の坩堝にたたきこんでくれました。フィーリンとのパートナーシップは二人の信頼関係が窺えてよかったです。今時のバレリーナ標準からするとやや逞しい彼女と並ぶとフィーリンがすごく優男風に見えるんだけれど、そこがまた良し。2幕の黒鳥のpddの最後、ジークフリートがオディールを頭上高くリフトするシーンでは、フィーリンは数秒ほどしっかりホールドしてました。偉い!(ちなみにアレクサンドロワのお化粧は、チークはそれほど目立たないけれどハイライトがちょっと過剰気味に見えました。オディールでは全然気にならなかったけれど、オデットのメークは難しいですね・・・)

この版の見せ場の一つが二幕舞踏会のシーンのキャラクター・ダンス。あまり見かけない趣向だけれど、この部分が王子の花嫁候補である各国の姫君たちによって踊られ、ボリショイの誇るソリスト達の競演が見られます。どの姫君も美しく才能に溢れていて、フィーリン/王子がこの中から選べず全員却下なんて・・・ウソでしょー!と言いたくなってしまう。ハンガリーのコバヒゼは知的でエレガント、ロシアのレベツカヤは情が深そう、スペインのオシーポワは勝気で強そう、ナポリのカプツォーワはチャーミング、ポーランドのシプーリナは・・・(嫁さんにしたらちょっと尻に敷かれそうかも・・・)。最後に5人が揃って踊るシーンは壮観、王子に拒絶された後の各自の反応の微妙な違いも面白かった。この場面では姫君たちのアテンダントも全員ポワントで踊るのだけど、私的にはこれはあまり好みではなかった。どうもキャラクターダンスのそれぞれの独自性が薄れて、振付がどれも似て見える気がして。(スペインはアテンダントが男性ダンサーのみなので個性的ですが。)

それから、以前から気になっていたんだけど、今回もやはりアレルギー反応が出てしまったのは最終場面。フィナーレで、全てが終わり・新しい世界に漕ぎ出していくかのようなあの音楽を鳴らしきったところでまた最初の旋律に戻る・・・というのは、この版の整合性のため(夢から醒める王子)には致し方ない措置なんだろうけれど、これは何度見ても違和感を拭えません・・・。

ボリショイ管の演奏は、手抜きもいいところで限りなくやる気ゼロだった一昨日に比べて多少ましかな・・と思ったのも一幕まで。二幕では金管が音をはずしまくってくれた。世界中でこればかりやらされてウンザリなのかもしれないけど、それにしてもこのテキトーな演奏たるや・・・このオケに盛大な拍手を送っている観客も何なんだろうねえ全く・・・。オペラのオケとはメンバーが違うことは確かでしょうね。(でも考えてみたら白鳥公演で演奏の素晴らしさに感動できたことって殆どないかも・・・キーロフもパリオペもロイヤルも、大体いつもがっかりさせられるし。踊りだけでなく音楽も堪能させてくれる舞台に出会いたいものです・・・)

最後に、昨日のマチネを見た友人の情報ですが。ジークフリートを踊ったアレクサンドル・ボルチコフはエレガントでノーブルなラインの持ち主でよかった、また道化で登場したヴィヤチェスラフ・ロパティンも素晴らしい出来だった、とのこと。トロワでアンナ・ニクーリナが踊ったそうで、見たかったな~。今回のロンドン公演、今のところキャストは発表通りですすんでいます。二週目もこの調子で頑張っていただきたい!
2006-08-07 09:41 | ボリショイ・バレエ | Comment(4)
Comment
心理学方面に携わっているので、ジークフリート王子の意識・無意識を扱ったグリゴロ版は、普通のバレエ・ファンとは違った見方が出来るので、楽しいんです。が、今朝のテレグラフ紙のレヴューでは面白いことが書いてありましたね。

 「王子の無意識の中の話であれば、白鳥達が悪の意思に操られる意味が見出せない」云々。確かに。

 Naoko Sさんは既に、ザハロワ、アレクサンドロワ、フィーリンの舞台をご覧になっているんですね。ザハロワは今週の土曜日に、アレクサンドロワとフィーリンは木曜日の「明るい小川」で漸くです。どうか、キャスト変更がこれ以上ありませんように。
守屋 2006/08/08(火) 05:56:22) 編集

守屋さん グリゴロ版白鳥が気に入られたのでしたらヌレエフ版もお好きなタイプかもしれませんよ。ご覧になる機会がありましたら是非~。

今回、チケット発売前はキャストがころころかわってましたが、蓋をあけてみたら、なんと初日から昨夜(8/7のシンデレラ)まで発表どおり進行中!ダンサー達はそろそろ疲れが出てくる頃かと思われるので、これからが正念場ですねー。アレクサンドロワとフィーリン、是非見ていただきたいです!
Naoko S 2006/08/09(水) 05:16:17) 編集

>ヌレエフ版もお好きなタイプかもしれませんよ。
 他のバレエ関連の掲示板から察するに、もしかするとと思っています。ロットバルトがかなり踊るらしいですね。

 ところで、買っていなかったと思っていた16日の夜の公演のチケットがひょっこり、チケットの山から出てきました。ザハロワ、絶対に踊って。
守屋 2006/08/09(水) 17:44:09) 編集

守屋さん 「チケットの山」、身につまされます。私も、あれ こんな日取っていたっけ?何で2枚あるの?と、余分なチケットを前に青ざめることがよくあります(笑)。無事ザハロワでご覧になれるといいですね。
Naoko S 2006/08/10(木) 04:36:52) 編集

コメントを書く
#

管理者にだけ表示
10
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。