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ボリショイ・バレエ 『白鳥の湖』
8月4日、ロイヤル・オペラ・ハウスにて。『白鳥の湖』、2日目の公演です。
CAST

Odette/Odile: Svetlana Lunkina
Prince Siegfreid: Dmitri Gudanov
The Evil Genius: Dmitry Belogolovtsev
The Princess Regent, Siegfried's Mother: Maria Volodina
The Tutor: Alexei Loparevich
The Fool: Denis Medvedev
The Prince's Friends (pdt): Elena Andrienko, Ekaterina Krysanova
Three Swans: Nelly Kobakhidze, Yulia Grebenshchikova, Victoria Osipova
Four Swans: Svetlana Pavlova, Anastasia Kurkova, Anastasia Stashkevich, Chinara Alizade
Hungarian Princess: Nelly Kobakhidze
Russian Princess: Anna Rebetskaya
Natalia Osipova: Spanish Princess
Neapolitan Princess: Nina Kaptsova
Polish Princess: Ekaterina Shipulina

2年ぶりに見たグリゴローヴィチ版白鳥。本来フェアリー・テールの台本を、物語の核心はジークフリート自身の別の顔である<悪の天才>が見せるヴィジョン・・・という設定に置き換えている。オデットとの出会いと別れも、王子の現実逃避が生んだ妄想の中の出来事(最後は夢破れて悲劇におわる)。ヌレエフ版もそうだけれど、個人的にこの種の「全てはジークフリートの頭の中で起きた出来事」という解釈と、必然的に王子を主役に据える設定には違和感を拭えないタチなので、今回も作品自体には感情移入できなかった。(白鳥の湖は、断然オデット(オディール)を踊るバレリーナのもの!と偏狭な信念を持っているので・・・。すべては所詮王子の夢・ヴィジョンにすぎないのだったら、そもそも悲劇も何もないのでは?と思ってしまうのですよ。これだけ音楽の持つ力が強いバレエ作品は他にはないから、色んな解釈を産んで当然だとは思いますが。私自身はこの作品から超自然的要素を排除されると元も子もない・・・というバレエ・ファンなので。)

今回再見して最も印象に残ったのは、この版のスピーディーすぎる展開!経済効率よすぎで詩情を味わうどころでない、というか・・・。上演時間は125分だけど、振付家は全幕で2時間以内に収まるように創れという至上命令を受けてたんじゃないかと勘ぐりたくなる(労組対策とか・・・ははは 妄想ですが)。マイムシーンは最小限、踊りで全てを見せる、という点はグリゴローヴィチらしい。彼は非常に「モダン」な振付家ですよね・・・ドラマ性は希薄で、彼の物語バレエを見ているといつも抽象バレエを見ている気分にさせられる。

一幕冒頭のワルツ、その後続くポロネーズの振付はやや不満。ワルツはあまりにおとなしすぎ(ひたすら優雅でインペリアルな音楽を活かし切れてない)、ポロネーズは勇壮さに欠ける・・・まあ好みの問題ですが。王子とパドトロワを踊ったアンドリエンコ(リーディング・ソロイスト)、クリィサーノワ(コール・ド)の二人は素晴らしかった。快活で明るさを振りまくアンドリエンコと、繊細でエレガントなクリィサーノワのコントラストが絶妙。二人が着用していたレモン・イエローのロマンティック・チュチュは、袖が透けるオーガンジーで袖口に真珠(?)をあしらってあるんだけれど、それが銅版画のタリオーニを思い出させてとても好きでした。(ラ・シルフィードの絵でいつもブレスレットを着けてるでしょ?あれです)王子役のグダーノフ、この人を見るといつも思うのだけど、華やかさはないけれど非常に正確で好感の持てる踊りをする、手堅いクラシック・ダンサー。この日もクラシックの美技をお手本のように丁寧に見せてくれました。

スヴェトラーナ・ルンキナのオデット/オディールは初見でしたが、可もなく不可もなく・・・といったところ。オデットの方は、正直言って彼女が何を表現したいのか私には感じ取れなかった。彼女のオデットはルックスも踊りもガラス細工のように繊細・・・言い換えると、とても弱い。王子の幻想の産物というこの版の白鳥にはある意味とてもふさわしいとも言えるけれど。(しかし、気になったのは彼女のお化粧・・・確かアントーニチェワもそうだったけど、なぜあんなに真っ赤なチークを入れるんでしょう??)オディールの方はご本人も楽しんで踊っているように見えたし、見せ場のグラン・フェッテは安定していた。コール・ドの白鳥たちは、あれだけ体型が同じように整った美しいダンサーたちを揃えていることに何より驚嘆。昨夜は純粋に彼女たちの踊りに感動することはなかったけれど、これは振付とフォーメーションのせいもあるかも・・。

私がこの夜一番楽しめたのは、二幕一場・舞踏会のシーンで花嫁候補が火花を散らすキャラクター・ダンスでした。詳しくレポしたいのですが、もう時間がない・・・今晩はこれからアレクサンドロワ(わーい!)&フィーリン(きゃー!)のペアで見てきます!
2006-08-06 00:22 | ボリショイ・バレエ | Comment(3)
Comment
こんにちは。これまた同じ日にみました。僕も、ルンキナが出てきた途端、「どうしたんだ、あのチークは?」、と思いましたよ。Naoko Sさんと違って、グリゴロ版は結構好きなんですが、あの32回転のフェッテのところで音楽を突然止めるのだけは、興醒めです。
 でも、久しぶりの「白鳥」だったので、やっぱりザハロワもアレクサンドロワも観たい、と思ったら「白鳥」だけは完売していました。残念です。
守屋 2006/08/06(日) 19:24:59) 編集

ははは~、7月にボリショイ新館で初めてルンキナの白鳥を見たのですが、私も彼女が出てきた瞬間にチークが気になって、気になって(笑)。拙サイトの掲示板の7月の部分に書いてありますけど。誰も言ってあげないのかしら。

白鳥は売り切れなんですね。16日の夜の分、購入しておいて良かったわ~。
けいちか 2006/08/06(日) 22:00:25) 編集

守屋さん

私もpddのコーダを途中で止めるのは好きではありません・・・連続して見せてくれてこそさらに盛り上がるのに、がっかりしちゃいますよね。白鳥の人気、根強いですねえ・・・

けいちかさん

ルンキナは繊細な顔立ちだからあのチークが余計目立っちゃうんですよね。お化粧が濃いというかめりはりをつけているのは、巨大なボリショイ劇場の天上桟敷の人にも表情がわかるように・・・という配慮なのかも・・・なんて考えちゃいました。16日の公演取っておいてよかったですねー プラチナ・チケットですよ!
Naoko S 2006/08/07(月) 09:38:16) 編集

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