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パリオペの2007/08シーズン(3) オペラとのバトル?
今日本でも寒の戻りが厳しいようですが・・・イギリスは3月に入ってすっかり春めいた陽気が続いていたのに、昨夜から急に冷え込んでいます。今朝イングランド南部では一部雪の積もった地域もあったようで。(ロンドンは雪こそ降ってないけど風雨が強くて時折ヒョウが降ったり、荒れ模様です。)

え~パリオペの来シーズンですが、色んなところで散々文句言いまくっているのでもうたいがいにしますが・・・あともうちょっとだけ、お付き合い頂きたく。(注:以下、過日ballet.coにポストした内容とかなり重なります)

悪夢の来シーズン詳細発表後、10年前にこのバレエ団は何を踊ってたかなぁ?と、ふと気になって調べてみました。上演された作品はざっとこんな感じ:

POB 97-98 Season

- 白鳥の湖 (ヌレエフ)
- ミックス・ビル<祭りの夜/アルルの女/幻想交響曲>
- ライモンダ (ヌレエフ)
- バレエ・リュス・プロ<レ・シルフィード/薔薇の精/牧神の午後>
- ジゼル (バール&ポリヤコフ)
- カサノヴァ (プレルジョカージョ)
- ミックス・ビル<ヴァスラフ/So Schnell>
- 若手ダンサーの夕べ
- ドン・キホーテ (ヌレエフ)
- ロメオとジュリエット (ヌレエフ)
- ジゼル (バール&ポリヤコフ)
- マノン (マクミラン)

(情報元: Danser en France)

古典全幕が4つ、ネオ古典全幕が2つ・・・こんなにガンガンに踊ってたんだ~ 今よりずーっと「バレエ」カンパニーらしく見えますね!(そうそうこのシーズンはR&Jとマノンを見たんだった 懐かしいなあ・・・。)で、この重厚なラインナップと来シーズンの軽量級のそれとを並べてみて思ったんですが・・・

これは、やはりオペラの方に相当予算をブン取られているのではないか、と。私は舞台芸術のコスト的なことには全く無知ですが、モダンより古典全幕ものを上演する方が何かとお金がかかりそうな気がする・・・。それに、この10年前のシーズンは「若手ダンサーの夕べ」を除くと上演された”プログラム”は11本で、来シーズンとタイではあるものの、来シーズンはそのうち2本がオペラとのコラボもの。なんと「純粋な」ダンス作品のプログラム上演数は10年前と比べて2つも減ることになるのです!(当然、公演数も減るでしょう。)

これに引き換えオペラ部門は相変わらず鼻息荒いですよー。

来シーズンのパリオペ・オペラの上演プログラム数は20(+上述のバレエとのコラボ作品2本)と現状比増減ないものの、ニュー・プロダクションは8本(うち2本はワーグナー)、当然スター歌手だってそれなりに呼ぶのだろうし(へえーヴェッセリーナ・カサロヴァが来るんだ いいなあ・・・とか)、パリオペの予算の相当部分がどこに使われているかは火を見るより明らか・・・

まぁ欧州の歌劇場というのはどこも概してオペラが主体でバレエは継子扱い・・・というのが実情だとは思いますが、それにしても。パリオペでは年々格差が広がっているように思えてなりません。こういう現状を打破しようとしたら、バレエ界の超大物・ヌレエフ並みの実力者を芸監に就けないとダメなんでしょうかね・・・。

16日付の仏フィガロ紙(ネット)に来シーズンのプレス・リリースの要約が出ていて、翻訳機の助けを借りつつ読んでみたのですが、ほほーこのライターは、「来シーズンはいよいよ”モーティエのシーズン”という様相を呈しつつある」というようなことを書いてますね(とっくにそうなってるんですけど・・・)。翌々シーズンで定年のモーティエ総裁、残る任期は彼の趣味嗜好がさらに露骨に投影された(オペラの)プロダクションをじゃんじゃん上演することになるんでしょう。欧州の主要なオペラハウス/オペラフェスティヴァルの責任者として、殆ど十字軍的な使命感のもとオペラ上演の近代化に邁進してきた生粋のオペラ人の彼が、最終的にバレエ団についても決定権限を持っている(で、その権限を十二分に行使しているようにみえる)のが運のつき・・・この分じゃ翌々シーズン(モーティエ氏最後のシーズン)のバレエは、古典全幕は皆無か、あっても一つってことになっても不思議はない?

以前アントニオ・パッパーノ(現ロイヤル・オペラ音楽監督)が、オペラのプロダクション選択について、「新しいことだけをやるのは実は簡単なんだ。革新的なものと伝統的なものをバランスよく上演することが難しい」と語っていて、その言葉におおいに共感した私のような人間は、あと二シーズン、身を縮めて嵐が通り過ぎるのを待つしかなさそうです・・・。(ああそれにしても、モーティエ氏の次の行き先が決まってホントによかったなぁ・・・NYシティ・オペラよ、彼を引き取ってくれてありがとう 《拍手喝采》!!)
2007-03-20 08:17 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(11)
Comment
おはようございます。パリ・オペ、来シーズン、オペラの作品数は多いようですが、シーズン後半に進むに連れて、個人的にあまり食指が動かない演目が続きます。ざっとみた感じでは、オペラのほうもあまりバランスがいいとは思えません。オペラ・ファンはどう思っているんでしょうね。
守屋 2007/03/21(水) 14:01:36) 編集

最初にシーズンスケジュールを見せていただいたときには、随分と純クラシックが少ないこと、でもそれがオペラ座らしいのかしら~と暢気に構えておりましたが、オペラとの予算争いで2の次にされている模様、というのは穏やかではありませんね。
確かにバレエ界におけるオペラ座と、オペラ界におけるそれとは、バレエ界における・・・のほうが格上(というのもおかしな表現かもしれませんが^^;)感がありますよね。その威信を保つべく、存分に予算を割り振っていただきたいとはバレエファンなら思うことではありますが。

バレエのパリ・オペは、モダンを踊ればそれはそれで、見事なものを見せてはくれそうですが・・・。
Paris駐在員の妻、とりたててバレエ通というわけではない友人に言わせると、「豪華な舞台とチュチュを楽しみにしているのになかなかそういう演目がない」とか。3月に帰国が決まり、駆け込みで
ドンキを鑑賞。本当はガルニエでクラシックを見たかったとご不満が残る様子でしたが(笑)

確かにプティパものなどの(ヌレエフ版も)豪奢な舞台を多くの団員が経験することで積み上げられてくるもの、が失われてしまう恐れがありますね。
完成されたエトワールに振る役だけではなく、発展途上の可能性を一層大きく育てるための演目にも目配りの欲しいところです。

ところで”バレエとオペラの融合”というコンセプト自体はなにやら魅力的に感じるのですが(^^;)如何なのでしょう?
maria 2007/03/21(水) 23:28:39) 編集

守屋さん パリオペのオペラ、来シーズンは20・21世紀作品に力を入れるということのようですが、まぁオペラはプログラム数が多い分見る方は興味のない演目は飛ばせばいいのでまだ救われるのでは?という気もしますが・・・本当に、パリの「オペラ」ファンがどう見ているかも知りたいところですね。


mariaさん

(&皆さまも)え~「予算争い」の話は完全に私の妄想/推測から来ていて何ら確証はありませんので、ご留意くださいませね~ ただ、何となくそんな風に感じられるんですよねー。

>>バレエのパリ・オペは、モダンを踊ればそれはそれで、見事なものを見せてはくれそうですが・・・。

もちろん、十二分に、ね。私自身はパリオペにはクラシック・バレエを踊らせても超一流のカンパニーでいてほしいので、この状況が続くと、既に得意なコンテンポラリーばかりに磨きがかかるのではないか、と憂いてしまうのですわ・・・

>>完成されたエトワールに振る役だけではなく、発展途上の可能性を一層大きく育てるための演目にも目配りの欲しいところです。

ほんとですよねー 私が心配なのは自由がなかなかきかずに外で招待される機会も少ないスジェ以下の若手は勿論ですが、既にランクは上でも今のうちに嫌と言うほどクラシックを踊っておくべき若手、マチュー、ドロテ、ミリアム、エイマン、etc・・・はっきり言ってコンテンポラリーは年取ってからでもいくらでも踊れますよね(というか観客としてはコンテンポラリーこそ成熟したダンサーで見たい)。古典作品をレパートリーの柱とする(気のある)バレエ団なら、ダンサーたちには20代のうちにみっちり古典を踊りこんでほしいのです。

もうひたすら、あと2シーズン我慢して新総裁に交代するのを待つばかり。なんとなく新しい人がきたら揺り戻しがあるんじゃないだろうか、と期待半分予想してるのですが(楽観的すぎ?)。

バレエとオペラのコラボもの、来月初演のヘンデルのパストラル・オーデを使った作品もその路線ですよね。私もすごく興味はあるのですが、これだけを見にパリへは行けないかな・・・と、つらいところですわ(チケット代もお高いですし~)。来シーズンのピナ・バウシュの作品はできれば見てみたいと思ってはいるのですが。

(ところで、パリ在住のご友人はお気の毒でしたね~ 駐在時期が悪かったと思って、また数年後に戻ってきてください、とお伝えくださいませ・笑)
Naoko S 2007/03/22(木) 09:20:42) 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2007/03/22(木) 10:44:07) 編集

こんにちは。

あら。予算が削られたという考えは、私の脳裏もよぎりましたよ。でも、自前のセットも衣裳もあるバレエ団なら、多少予算が削られてもそれだけで上演を諦めるということはないだろうと思い直しました。が、予算的なことくらいしか古典の上演が大幅に減少するということを納得させてくれる要素がないですよね~。(だって、好みだ!って言われても納得できませんよ。)しかし、古典のほうが客の入りがよくチケットもよく売れるのではなかったでしょうか。観光シーズンだけ古典を上演するってのが腹立たしいですね。

10年前のシーズンのプログラム、すごいですね~!2007/2008シーズンのラインナップとのあまりの違いに愕然としました。これを見たら、私もNaokoさんと同じく、若いダンサーには若いうちに古典をみっちり踊っておいてほしい、いや、踊っておかなくちゃだめだと思いが更に強くなりました。だからって何かできるわけでもないんですけどねっ。 観る側は来シーズン(その次も?)は我慢するにしても、若いダンサーにとってこの1(2?)シーズンのロスは取り返しがつかないくらい重大なことなはずですし、それはダンサー自身が一番よくわかってることだと思いますので、はぁ・・・なんともはや。。。かなり多くの団員たち・研修生たちが非常に焦っているのではないだろうかと心配になります。
mizuko 2007/03/23(金) 00:26:09) 編集


mizukoさん こんにちは

>>しかし、古典のほうが客の入りがよくチケットもよく売れるのではなかったでしょうか。

これは本当ですね。来シーズン、オペラも客席が埋まりそうもない知名度の低い作品をいくつか上演することからみても、おそらくパリオペラ座は全収入にチケット売上げによる収入が占める割合が低いのではないでしょうか。だからこそリスクをとれるのではなかろうか・・・おそらく収入の相当部分を国からの補助金に頼っているのではないかと思われるんですが。(欧州の他の劇場と比べてチケットの価格設定が安価であることからもそういう印象があるのですが。)

ちなみにロイヤル・オペラ・ハウスの03/04シーズンの全収入にボックスオフィスの売上げが占める割合は4割弱で、国からの助成金の3割強に比べて大きい、とある新聞記事をみつけました。これだとパリオペのような冒険はなかなかできなくなりますが、その分上演演目を厳選する・無駄づかいはご法度、というルールが徹底されるようになるだろうから、そういう意味では必ずしも悪い話ではありませんよね。

「好み」については、モーティエ氏が総裁に就任してから観客の目に見える範囲内だけでも彼自身のカラーを鮮明に打ち出していて、それが年々強化されているのをみるにつけ、内部の変化はいかばかりか・・・想像に難くないと思っています。この組織では「総裁」に絶対的裁量が与えられていて、トップダウン式に重要事項が決められている、というのがここ数年の印象。究極的にはスポンサーである国が総裁の方針に異を唱えない限り誰も彼の行く手を阻むものはないのではないか、と・・・。

個々のダンサーという存在は無力ですよね こういうとき・・・コールのダンサーたち、古典を上演するわずかの期間だけは怪我をしないで・出番がありますように、と祈るのみですわ。
Naoko S 2007/03/23(金) 09:12:38) 編集

Naokoさん、非常に興味深いお話をありがとうございます。^^

>>この組織では「総裁」に絶対的裁量が与えられていて、トップダウン式に重要事項が決められている、というのがここ数年の印象。

本当にそのように見受けられますね。やはり、次期総裁に巨大な期待を寄せるしかなさそうですな。

>>コールのダンサーたち、古典を上演するわずかの期間だけは怪我をしないで・出番がありますように、と祈るのみですわ。

私もそう祈ります。頑張れ~!
mizuko 2007/03/24(土) 01:15:59) 編集

こんにちは。
パリオペの来シーズンのラインナップ、拝見させていただきました。
なんだか...なんだかですよね...。
以前オペラ好きの友人が、どこから聞いてきたのか、
「今のパリオペのトップはバレエに興味ないから公演数が少なくなるらしいよ」
なーんて言っていて、まさかそんな筈は..と思っていましたが、
なんだか現実になってきているような...?
来シーズンの発表を心待ちにしていたんですが...
正直がっかりしています。
この演目に行こう!という気がおきにくいです。
皆様のコメントも読ませていただきましたが、
若手ダンサーの質が他国の大バレエ団と比べて明かに落ちるような事になったらと思うと、
パリオペ命(?)の者としては悲し過ぎます。
若手だけじゃなく、ここ数年が出番のピークだろうと思われる中堅スジェもいますので、今のうちに古典で見ておきたいし..!!
個人的にはライモンダ全幕切望してました。
この97年のライモンダを観て以来、ずっともう一度観たいと思い続けてきたので。
せっかく入ってるのに3幕だけなんですね;;;
うーん、どうしよう...私的ポイントのアブデラフマンが出ないですねぇ...。

ルグリが芸術監督に就任したら何とかしてくれるでしょうか..
神様ルグリ様におすがりしたい気分です~...

chelsea 2007/03/27(火) 08:16:53) 編集


お~chelseaさんもそんな不穏な噂を聞いてらしたんですかー イヤですよねー全く!(プンプン)

「ライモンダの私的ポイントはアブデラフマン」!

って、よ~くわかります。パリオペ版のアブデラフマンは美味しい役ですものねー ダンサーにとっても 観客にとっても。できることならイレールの引退前に全幕再演してほしかったですけど!

はは 神様・ルグリ様ですか~ 確かに現地ファンの噂話では、次期芸監候補に彼の名前もあがっているようですね。現在の芸監の任期はまだあと数年残っている、と聞いた記憶があるんですが・・・いつ退官されるのでしょうねー(要注目!)。

ところでパリオペ・命のchelseaさんにとっては、この夏はホクホクではないですか~??ルグリ・ガラに続いて東バとの共演・白鳥の湖も、それは凄いラインナップでご覧になれるようで・・・心底羨ましいですよ~~。ルグリ先生、このプログラムをロンドンにも持ってきてくださらないかしら、と、有り得ないとは思いつつも、夢想してしまいます。(いいなあ・・・溜息)
Naoko S 2007/03/28(水) 06:22:22) 編集

こんにちは。
夏のルグリ公演、凄い内容でとても楽しみです!
ルグリの「バレエフェスティバル」状態!?
問題はチケットが取れるか...です。
白鳥ガラ、絶対観たいですけど、五反田ゆうぽうと小さいんですよね...。
熾烈なチケット争いになりそうです..(>_<)
chelsea 2007/03/28(水) 16:38:53) 編集


チケットはやはり争奪戦なのでしょうか??ゆうぽうとは小じんまりしていてバレエ会場としては結構いいのではないかと思いますが、その分座席数が・・・となりますものね。頑張って、ご希望の日にち分を確保なさってくださいね~~!!

Naoko S 2007/03/29(木) 07:45:42) 編集

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