パリオペの2007/08シーズン(2) サーシャ・ワルツ
パリオペの来シーズン情報、公式サイトでも発表されました:

http://www.operadeparis.fr/Saison-2007-2008/Ballets.asp

来シーズンの「世界初演」作品二つのうちの一つ、サーシャ・ワルツ振付の「ロメオとジュリエット」は、オペラとのコラボレーションもの。(モーティエ総裁の治世になって以来、積極的に取り込まれるようになったジャンルですね・・・)

音楽はベルリオーズの「劇的交響曲op.17《ロメオとジュリエット》」。ん?オペラではなく交響曲?と、この曲を聴いたことのない私、ちょっと調べてみたのですが・・・これは全編で100分に満たない作品で、交響曲と題しているけれどその枠を大きく超え、オペラともオラトリオとも一線を画す手法で制作されている、と。(で、世知辛い話になりますが、オペラとの共作なのでチケット代が高いですね・・・最高130ユーロ。あと、ゲルギエフが前半振るようです。)

振付家はドイツ人のサーシャ・ワルツ。この方の作品は未見なのでどんな感じか想像つかないのですが、今ちょうどサドラーズ・ウエルズ劇場でこの方の手がける作品を上演中。パーセルのオペラ「ディドとエアネス」なのですが、こちらも歌劇とダンスの融合というつくりになっているようです。舞台上に置かれた大型の水槽の中でダンサーたちが海中ダンスを披露するシーンが話題になっていて、これ、ちょっと見てみたい気がします。ご興味のある方は、このシーンのビデオがサドラーズのHPから見られますのでお試しを↓

http://www.sadlerswells.com/whats_on/2006_2007/sasha.asp

サドラーズHPではワルツのことを、「ドイツ伝統の<タンツシアター>の第一人者」と形容していて、耳慣れない言葉だったのでダンス辞書を引いてみました。こうあります:

"tanztheater (Ger. dancetheatre). An aesthetic which proposes that dance does not primarily have to be about choreography, that dance is theatre, and that theatre is inseparable from real life. Dance, therefore, should be an expression of true emotion. The leading exponent of tanztheater is the German choreographer Pina Bausch."

(Oxford Dictionary of Dance/Oxford University Press 2000)

あーピナ・バウシュか(・・・といっても私はこの方の作品も見たことはありませんが)奇しくもパリオペの来シーズン、オペラとのコラボ作品は二つあって、もう一つがピナ・バウシュの「オルフェとエウリディーチェ」ですね。「ダンスの第一義的意味は必ずしも振付にあるのではなく、ダンスは《シアター》であり《シアター》は実生活とは切り離せないもの。故に、ダンスは人間の感情の真実を表現すべきである」という美学が創造のベースにある作家と、パリオペの出会い・・・はてさて どんなものが出来上がるのでしょうね?
2007-03-17 12:24 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(1)
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- 2007/03/17(土) 16:15:29) 編集

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