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パリ・オペラ座の来シーズン<2007/08>
パリオペ来シーズンの演目が発表されました。(情報元は仏語フォーラム:Danser en France、ダンソマニ)

2007年
☆9/21~10/6  「嵐が丘」 於:ガルニエ、全10回
☆10/5~10/20 <新作>「ロメオとジュリエット」於:バスティーユ 全10回
☆10/26~11/10 ミックス・プロ「メデの夢」/<新作>"Genus"
於:ガルニエ、全11回
☆11/14~12/31 「くるみ割り人形」 於:バスティーユ、全26回
☆12/11~12/31 「パキータ」 於:ガルニエ、全17回
2008年
☆2/4~2/19   「オルフェとエウリディーチェ」於:ガルニエ、全14回
☆3/15~3/28  「カリギュラ」於:ガルニエ、全7回
☆4/4~5/9   ミックス・プロ「ライモンダ第3幕/「4つの気質」/「アーティファクト・スイート」 於:バスティーユ、全18回
☆4/26~5/11  「ソワレ・マッツ・エク」(Entrées au répertoire : La Maison de Bernarda / Une sorte de...,)於:ガルニエ、全13回
☆6/21~7/12  「椿姫」於:ガルニエ、全18回
☆6/28~7/14  「シーニョ」於:バスティーユ、全7回


注1:「デフィレ」は4/4・5のミックス・プロ上演時、AROPガラはR&Jの10/11の公演、「カリギュラ」の一回は貸切公演(Bal de l'X)

注2:映像撮り予定演目は「くるみ割り人形」と「椿姫」



エコール

- エコール・デモンストレーション:2007 12/2,12,22
- エコール公演: 2008 4/13~20 於:ガルニエ、全5回

ゲスト・カンパニー

ボリショイ・バレエ:「海賊」(2008 1/5-15)、「ミックス・プロ」(1/11-13)、「スパルタクス」(1/19-22)


・・・以上です。<残念ながら>、噂に出ていた通りのラインナップで、土壇場に飛び込んできた嬉しい新情報はありませんでした。

一見すると、「パリ・オペラ座バレエ団は一流のクラシック・カンパニーであることには興味がなく、コンテンポラリー中心のダンス・カンパニーへ移行しようとしているのか?」というここ数年の疑惑を更に深めざるをえないプログラミング。

19世紀の古典をベースにしたクラシック全幕作品は来シーズン、二つしか上演されません・・・「くるみ」と「パキータ」。(しかもこれが11月半ばから年末の一ヵ月半の間に集中上演されます・・・二演目合わせて計43回!正気の沙汰とは思えません!)上演を待望されていた「ライモンダ」は、なぜか3幕のみの抜粋上演。(今シーズン古典は四作品ありました:「ジゼル」、「コッペリア」、「ドン・キホーテ」、「シンデレラ」(正確にはネオ古典だけど)。そしてこれから上演される「リーズの結婚」を加えるなら四つ五つ。)

オペラ座は154名の団員を擁する大バレエ団で、全幕の古典作品でこそ出演の機会があり・舞台経験を積むことのできるコールのダンサーたちは、この2ヶ月以外の期間は一体何をするのでしょう。地道に日々のレッスンで研鑽をつんでも披露する機会に恵まれなければ成長の道をたたれ、それがモティヴェーションの低下をまねいても不思議ではありません。

主役級を踊るクラスのダンサーにとっても、古典作品が一シーズンにわずか2、3しか上演されない(要は個々の作品になると数年に一度しか上演されない)という状況は、自身の成長にとって決して嬉しい話ではないのではないでしょうか。「バレエ」ダンサーとしての成長に全く興味がない、というダンサーならいざ知らず、長年培ったアカデミックなトレーニングの成果は、実の舞台で踊ってこそ価値をうむもの。さらに、古典作品の奥深さを理解した上で役の解釈を深めていくという意味では、ダンサーは作品とともに成長(成熟)していかなければならないのに、バレエ団がその機会を与えないというのは、全く残酷物語としかいいようがない。

真にクラシック・バレエを愛するフランスのバレトマン有志が、コンテンポラリーまっしぐらの路線を突っ走るバレエ団の傾向を憂いて、「嘆願書」をカンパニーのディレクション宛に送ったのは3年前の春。当時私もその片棒を担ぐようなことをしたのだけれど、あの時から今までを見て、来シーズンのプログラミングは最悪といっていいと思う。たまに顔を合わせるパリジェンヌのバレエ・ファンがいて、口を開けば「パリオペの芸監に早くリタイヤしてほしい」と切々と訴えるんだけど、<それが直・問題の解決につながるか否かは別として>彼女の気持ち、よーくわかるわ・・・。
2007-03-14 06:30 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(7)
Comment
Naokoさん、こんにちは。

私も日本の朝一番に確認しましたが、ほんとに嬉しい新情報もなく、なんじゃ、こりゃ?って思ってしまいました。100% Naokoさんと同じ意見ですっ!ふんっ。読んでてすっきりしましたわぃ。
一流のクラシック・ダンサーは一日にしてならず。以下、Naokoさんと同意見のため、省略します。
お邪魔しました。
mizuko 2007/03/14(水) 15:35:20) 編集

ありゃりゃ…。私もこのプログラミングにパリオペディレクター陣のセンスのなさ(?)をつくづく感じ、落胆しています…。ダンサー育成と、その身体的負担への配慮いう点からも、古典2演目を同時上演、しかも長期にわたって!そしてそれ以外は古典は皆無なんて、いかがなものか…。
確か、モルティエ氏はオペラにおける新演出、観客層の拡大、集客数の大幅増加を常々おっしゃっておられたはず、どうしてバレエにも配慮してくれないのでしょう。
2002-2003シーズン以来、年末には必ずパリにバレエを観に出かけていましたが、来シーズンはパリから足が遠のきそうです…(あっ、ヌレエフ版くるみ~とパキータ自体はチャーミングな作品だと思いますし、これらの上演の中から新スター誕生!または新エトワールのノミネがあれば、それは嬉しいんですけどね)。
Bera 2007/03/14(水) 20:23:07) 編集

なんだか、脱・ヌレエフ、という感じですね。ロイヤル・バレエの常任振り付け家になったウェイン・マックグレガーが2007年にパリに振付ける予定と新聞で読んだのですが、それは「Genus」なんでしょうか?
守屋 2007/03/14(水) 20:31:05) 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます
- 2007/03/14(水) 20:45:13) 編集

mizukoさんも怒り心頭に達してらしたんですね。まったく、あれだけ優れた素材を抱えているにも関わらず、勿体ないとしかいいようがありません。ヤケ気味に、皆まとめてロイヤルに来たら?な~んて叫びたくなっちゃいますよ。

Beraさん 今年の年末は、パリ行きなしですか?それは淋しいですね・・・モルティエ氏はオペラ畑出身でオペラのことしか興味がなさそうなのは前々から感じていましたが、その彼が専門外のバレエの事も結局牛耳っているわけだからパリオペという組織はややこしい・・・この方の履歴を読むと(オペラ制作に関して)、ともかく新しくて奇抜なことをしなければ意味がない という強迫観念に取り憑かれているような印象があるんですよ。総裁のこの傾向がバレエ作品の選択にも確実に反映されていて、今回は特に露骨ですね(彼は定年まで間がないので、最後の好き勝手か?)。

しかしねー パリ・オペラ座といえば、世間的な見方ではオペラに比べてバレエ団の方が権威と評価の高さでは圧倒的に突出してると思うんですよ。例えば、バレエ団は世界のトップ5カンパニーには必ず入るでしょう?(トップ3にだって入れるかもしれない)翻って、オペラの方は??このままだとパリはオペラはおろかバレエでも世界のトップクラスに入らなくなってしまいますよー モルティエさん(と皮肉を言いたくなる)。

守屋さん パリオペのメジャーな古典作品はヌレエフ改訂版であることが多いので、確かに「いよいよ脱・ヌレエフか?」という印象を持たれた方もいるでしょうね。が、私はこれはやはり脱・古典だと思っています。パリオペにとって「脱・ヌレエフ」はいつか起きる事態だろうし、不可避のようにも感じます。ヌレエフ版の古典作品を長く将来に渡って保存する意思があるなら、徹底的な見直しと、必要があれば手もいれて、メンテする必要があるでしょうし、ヌレエフ版を凌駕する「古典」の新版が創られることがあれば、ヌレエフ版がお払い箱になる可能性もあるでしょう。

こうした試みが真摯になされていない(要は古典には資源を使っていないしポリシーも不明瞭)一方で、世界初演される二作はパリオペにとって初めて登用するコンテンポラリーの振付家のもの。(「初めて」登用されてその後二度と採用されなかった振付家がパリにはうじゃうじゃいます!)これでは、クラシック・バレエ団としてのパリオペラ座の将来に悲観的にならざるをえず・・・

あ、そうです マクレガーの新作タイトルは"Genus"です。
Naoko S 2007/03/15(木) 08:40:10) 編集

>皆まとめてロイヤルに来たら?
 良い考えだと思います。ロイヤル・オペラの「リング・サイクル」の案内にでていただけなので確証はないですけど、ロイヤル・バレエの開幕演目はどうやら「ラ・バヤデール」のようです。また、マックグレガーが常任振り付け家に任命されたとき、メイソン監督は「ロイヤル・バレエをコンテンポラリーのカンパニーにするつもりはない」と語ったそうですし。
 改めて思ったんですが、団員の数も多く、劇場が二つもあるにしては、演目の数が少ない感じですね。
守屋 2007/03/16(金) 18:39:29) 編集


守屋さん、リングサイクルのフライヤーに出ていた日程は当時のROHの公式発表なので、バヤ(と、その後ロミジュリ)はシーズン開幕プロといって間違いないと思いますよ。(予定に変更がなければ・・・)

>>改めて思ったんですが、団員の数も多く、劇場が二つもあるにしては、演目の数が少ない感じですね。

05/06年のシーズンが発表されたときに、どうもバレエの公演数が減っている気がして数えてみたんですが、上演日は140日(回数ではない)でした。ロイヤルはどれ位でしたっけね?

パリオペ・バレエ団がベースにしているガルニエ宮ではゲストカンパニーの公演が入るせいも多少はあるかもしれませんが、オペラの公演数に比べるとかなり少ないのではないでしょうか。なにせ現行のシーズン、オペラ座で上演されるバレエ作品は11に対してオペラは21。これについては、別記事で詳しく書きます!
Naoko S 2007/03/17(土) 08:39:05) 編集

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