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ロイヤル・バレエ 「ナポリ/ラ・シルフィード」 1/16
昨夜は私の今年のバレエ始・ロイヤルのミックス・ビルを見てきました。両作品ともロイヤルのデンマーク人プリンシパル、ヨハン・コボーがオーギュスト・ブルノンヴィル版に若干改訂を加えたプロダクションで、シルフィードは昨シーズンからレパートリー入り、ナポリは昨夜が初演でした。

「ナポリ・ディベルティスマン」
ソリスト: マーラ・ガレアッツィ、マリアネラ・ヌニェス、ローレン・カスバートソン、ベリンダ・ハットレー、ローラ・モレラ、ジョナサン・ワトキンス、フェルナンド・モンターノ、ホセ・マーティン、スティーヴン・マックレー

ナポリ最終幕の結婚式の場から、華やかな踊りの競演が延々32分の間繰り広げられる、なかなか踊り甲斐のありそうな・言い換えればかなり大変な作品。見所はなんといってもブルノンヴィルならではの男性ダンサーの華麗な脚技の数々。これがソリストだけでなくアンサンブルのダンサー達の振付にも多用されていて、やはり相当大変なのかアップアップ状態のダンサーたちがあちこちに。(この作品をレパートリーに持ち続けていたら相当いいトレーニングになることでしょう!) ソリストの中で断然目立っていたのはスティーヴン・マックレー。胸のすくような完璧なテクニックを連発、それに加えて彼の踊りには爆発力があって観客はこれに興奮させられるんですよねー 後半はまるで彼のためのショーと化していたように見えたほど。女性はおっとりと優雅なロマンティック・バレエ風の振付が主体で、このバレリーナ像に最も嵌っていたのはマリアネラ・ヌニェス。ロイヤル随一のアレグロ・ダンサー、ローラ・モレラの粋で小気味良い踊りも印象に残りました。

祝祭気分を盛り上げるようなセットの不在(唯一のセットは舞台後方が多少段差で高くなっているのと舞台中央にベンチがあるのみ)とダンサーの技量にばらつきがあったことで、どうも全体に散漫な印象が残ったのだけど、これにはもう一つ理由が・・・ なんと途中から照明が誤作動して、舞台が急に明るくなったり暗くなったり、突如ナイトクラブ風の怪しげなライティングになったり。あれでよくダンサー達は平気で踊っていられたもんです。ロイヤルの初日は何かとアクシデントが起きることが多いのだけど、こんなのは初めて!


「ラ・シルフィード」
シルフィード: アリーナ・コジョカル
ジェームス: フェデリコ・ボネッリ
マッジ: ソレーラ・エングルンド
エフィー: アイオナ・ルーツ
ガーン: リッカルド・セルヴェラ

ああまたしても・・・コボーのジェームスに振られてしまいました。彼が演出・振付(改訂)を手がけたこの作品で、本家本元・ブルノンヴィルのジェームスを<今度こそ>見せてくれる!と楽しみにしていたのに・・・。昨シーズン・プルミエの時も彼は怪我で降板してしまったのですが、今回も・・・。代役のボネッリはこの前日もタマラ・ロッホを相手役に踊ったばかりで2日続けての登板。時に上体がやや硬く見えたけれど脚技は綺麗に決めていたし、くせのない・清潔感溢れる彼のキャラクターはこの版のジェームス役にぴったりはまっていました(演技力は今後もうちょっと磨いていただくとして・・・)。コジョカルのシルフィードはともかく愛らしくて動きが軽い。表情があまりに人間的なので私の目にはあまり異界の存在というふうには見えなかったのだけど、ブルノンヴィル版シルフィードのもつ民話的な雰囲気には合っていたんじゃないかな。エフィー役のルーツ、ガーン役のセルヴェラともに素晴らしいマイムで好演、デンマーク国立からのゲストでプルミエ上演時にも喝采をさらったマッジ役のエングルンドは貫禄の演技を披露。シルフィードたちの中では小林ひかる(「二人のシルフ」の一人)と崔由姫のエレガントな踊りについつい目を惹かれました。

両作品とも知名度がイマイチのせいか、お客の入りは7~8割というところ?空席が目立ちました。(先週こちらのフリー・ペーパーに特別ディスカウントのオファーが出ていたのでチケットあまり売れてないんだろうなあとは思っていましたが・・・) 確かに派手さはないけれど、大事に踊り続けていったらロイヤルの重要なレパートリーになるのではないかという気がするので、めげずに頑張ってほしいな・・・。

さて、最後に今回のシルフィードで気になっているのがイヴァン・プトロフの復帰!ロイヤルのHP上は今のところまだ19日に一回だけ踊ることになっているのだけど、これが実現すればほぼ一年ぶりの舞台復帰。当日無事登場してくれることを祈ってやみません!


<おまけ>

これ2,3日前にロイヤルのサイトで見つけたんですが(一体いつからあったのか?)、「白鳥の湖」についての非常に意欲的な教育・指導用パッケージ(?)がアップされています。題して “Swan Lake: From Planning to Performance”。作品の背景紹介からバレエの技術的な面、舞台の構成要素について・・・白鳥の湖というバレエ、その制作秘話についてロイヤル・バレエ関係者が語る姿をビデオ映像で見られます。(舞台映像も若干フィーチャーされていて、主役ペアはリヤーン・ベンジャミンとフェデリコ・ボネッリ。)なにしろ量が膨大で全部見るのに何時間かかるか・・・という感じですが、ご興味のある方はこちらへどうぞ:

http://info.royaloperahouse.org/ballet/index.cfm?ccs=1008&cs=2954
2007-01-18 07:41 | ロイヤル・バレエ | Comment(6)
Comment
ballet.co の写真を見ました。スティーブン、またもや魅せてくれたのですね。今やソロイストの星ですね。コール・ドで踊ってる頃からひとり飛びぬけてジャンプがきれいで正確だなぁと見てましたが、最近は役がついてますますノッているようですね。ボクシング・デーに放送されたドキュメンタリーで自信たっぷりのインタービューを聞いたとき、あと5年以内にプリンシパルになれなかったら、彼はRBを去ってしまうのでは…と感じてしまいました。

アリーナとフェデリコって、フィジカル的にとてもバランスがとれたコンビだと思います。フェデリコの背が高い分、ヨハンよりもサポートも滑らかに感じるし、リフトしたときもフェデリコの顔が見えるのって絵になりますよね。でも、アリーナはやっぱりヨハンと踊っているときのほうが幸せそうで楽しいそうなんですよね。仕方ないか、フィーリングが違うのかもね。その点、都さんとフェデリコは一緒に作り上げて、一緒に踊っている感じが強く伝わってきます。

白鳥についてのウェブ、おしえてくださってありがとうございます。興味津々に次から次へと見てしまい、時間が経つのも忘れてます。
ミッツィカスパー 2007/01/19(金) 00:02:14) 編集


>>あと5年以内にプリンシパルになれなかったら、彼はRBを去ってしまうのでは…と感じてしまいました。

5年も待てるかしら?・・・なーんて。個人的には彼の背があと10cm、せめて5cm高ければ3年以内のプリンシパル昇進も有り得たのではないかなーと思ったりします。彼は古典の王子役を踊るタイプではないので、そこが難しいところですね・・・

>>その点、都さんとフェデリコは一緒に作り上げて、一緒に踊っている感じが強く伝わってきます。

この二人は一緒に踊る機会もかなりあったし、ボネッリは都さんから非常に多くのことを学んだのではないでしょうか・・・二人とも控えめなエレガンスを身につけていて、共演すると品のよさが更に引き立つような印象がありますね。
Naoko S 2007/01/19(金) 06:58:23) 編集

>>個人的には彼の背があと10cm、せめて5cm高ければ3年以内のプリンシパル昇進も有り得たのではないかなー

やはりNaokoさんのポイントもそこでしたか…。そうなんですよねぇ、私も背がいちばん気になってました。パートナー探しの問題もあるでしょうし。ENBに移籍しちゃったビーナス・ビラちゃん位のダンサーを探すのも大変でしょうしね。共通点はありませんが、なぜか熊川君のRB時代を思い出しちゃいました。たとえスティーブンがプリンシパルになっても役が回ってこなかったら、行く末はABTかNYCBか…。

フェデリコは見るたびにどんどん成長していくのがよくわかり、次回見るときまでの期待感が高まります。
ミッツィカスパー 2007/01/19(金) 22:31:30) 編集


>>共通点はありませんが、なぜか熊川君のRB時代を思い出しちゃいました。たとえスティーブンがプリンシパルになっても役が回ってこなかったら、行く末はABTかNYCBか…。

はは 私もスティーヴンの行末に思いを巡らしながら熊川さんのことを思い出していました。過去のロイヤルの男性プリンシパルの中で彼に一番タイプが近いのは熊川さんではないかという気がしたので・・・(でも熊川さんの方がスティーヴンより背は高いですよね??)。

ABTかNYCB・・・うーん可能性はありそうですが、彼にとってパートナー選択の点ではロイヤルはいいと思うんですけどねー 女性ソリストに小柄な人が多いので。

今日balle.coのリンクで読んだのですが、オリヴィエ・アワードのダンス部門の候補者が発表されて、スティーヴンは、"Outstanding Achievement in Dance"部門にアコスタ、ヌニェスと並んでノミネートされていますね!(また一つ、トロフィーがふえるかな?)
Naoko S 2007/01/20(土) 05:48:52) 編集

書き込もうと思ってすっかり忘れていました。今回のナポリのイヴンニング・スタンダードのレヴューで、はじめてマックレーへの苦言を読みました。彼の技術を絶賛しながらも、ナポリの大事な要素であるアンサンブルになると、彼が他のダンサーに対して「Pushy」に映ると。年末に放送されたドキュメンタリーでのインタヴューからすると、かなり性格はつよそうですね。
守屋 2007/01/20(土) 18:44:09) 編集


守屋さん 私もそのレビュー読みました。で、え?と意外だったんですが・・・pushyというのは私は気づかなかったけど、もしかしたらアンサンブルが舞台中央に集まって踊るシーンのことかな?と思ってました。ソリストたちが順々に真ん中で踊ってそれを他のダンサーたちが囲んではやし立てるシーンで、彼の動きが大きくて隣のダンサーを小突いたり・周りからはみ出したりしてたのかな?・・・と記憶を辿ってみたんですが、イマイチ定かでありません。

ま、若くて勢いのあるダンサーはこれぐらい元気で全然オッケー、と私などはエールを送りたくなってしまうのですが。(彼はやっぱりコール・ドのタイプじゃないんですよね~)
Naoko S 2007/01/21(日) 00:04:54) 編集

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