パリ・オペラ座バレエ 「ジゼル」 12/9
ぐずぐずしているうちに見てから既に一週間以上たってしまったので、さくっと印象のみメモっておきます。 


キャスト

ジゼル: メラニー・ユレル
アルブレヒト: マチュー・ガニオ

ミルタ:  ローラ・エケ
ヒラリオン: サミュエル・ムル
ペザンpdd:  オーバーヌ・フィルベール、マロリー・ゴディオン
ドゥ・ウィリ:  ベアトリス・マテル、ナタリー・ケルネ


9日は役デビューが一週間早まったマチューとプルミエながら過去既にこの役を踊っているメラニーの組み合わせ。マチューは若干心配していた上がり症も出ず(ほっ)、立派に「パリの王子様」役をつとめ、魅了してくれました。

マチューのアルブレヒトは、若々しく世間知らずのナイーヴな青年。ほんの息抜きのつもりで村人になりすましていてジゼルに真剣に恋してしまい、悲劇が起きるまで自分が犯した罪の大きさに気づかない。光り輝く美貌の若君で、どこからどう見ても庶民=村人には見えない・・・(ジゼルが何故それを見抜けないのか心底理解に苦しむ!)ジゼルの家陰から投げキッスを送るシーンは音が派手目のパリオペ仕様(笑)。二度めは両手でキスを送るという派手なジェスチャーでした。登場シーンではちょっとムリして遊び人風に見せようとする部分もあったような・・・でもすぐに彼本来の素直で純真無垢な表情に落ち着きましたが。ニ幕で貴人の装束に身を包んだノーブルな姿はもう、有り得ないような貴公子ぶり。マント捌きも流麗に、踊りも破綻なく優美この上なく舞っていました。前回、3年半前2年半前の上演時はマチューは村人の一人で籠をしょっていたのよね・・・そのときからただならぬ輝きを放っていたけれど、あの少年がいまや真ん中を踊っている・・・と感慨深いものがありました。(ちなみに今回籠をしょって出てきた村人の一人、グレゴリー・ドミニャックも端正な美形で群集の中でひときわ目をひきました。要注目!)

このマチューと並んでしまうとメラニーはどうしてもちょっと地味目に見えてしまいましたが、丁寧な踊りと謙虚で素直な表現はよかったです。ニ幕ではジゼル結いも品良く似合っていたし動きも軽かったけれど・・・以前も書きましたが彼女についてはテクニックの弱さがどうにも惜しい・・・2幕のpddでのジゼルのヴァリエーションは流れが途切れてしまうと、もうどうしようもない・・・キツいことを言うようだけれど、ここではジゼルは既にこの世のものではないのだから、技巧の弱さで人間を感じさせてしまっては・・・観客は超自然世界に身をゆだねることができず、途端に現実に引き戻されてしまう。

ヒラリオンはヤン・ブリダールが降板、急遽白羽の矢が立ったのはカドリーユのサミュエル・ムル。大過なくこなしていたけれど、いかんせん役者不足の感は否めませんでした・・・。ミルタのエケもウィリの女王というには説得力が・・・正直ドゥ・ウィリの一人が穏当かな、という印象が。ペザンpddはマロリーが相変わらずの達者な踊りを見せ、大抜擢されたカドリーユのフィルベールをよくリードしていました(噂のフィルベール嬢は、なにしろ若い!弾けんばかりの若さで、ソツなく踊っていました)。
2006-12-19 10:10 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
Comment
Naokoさん、詳細なるレポありがとうございます。私もパリに行っておりました~。マチューの堂々たるアルブレヒト・デビューに酔わせてもらいつつ(初日のニコラの転倒に心臓が止まってしまったので特に。でもニコラ素晴らしかったです。)、ドミニャック君にもうっとりさせてもらいました。彼、どう見ても村人と言うよりは貴族の御曹司。籠しょっているのがすごく違和感ありましたが、マチューも3年半前には籠かついでいたのですね。「籠かつぎ」はアルブレヒトへの登竜門か!? がんばれ、ドミニャック君!
Partita 2006/12/20(水) 08:34:48) 編集

Partitaさん こんにちは。ご覧になったのですね マチューのアルブレヒト!よかったですよね~ 初役であれだけ魅せてくれるなんて、先行きがほんとに楽しみです。

そうそうニコラは初日マントで転んじゃったと友人に聞いて10日は見る前ドキドキしていましたが、この夜はとてもよかったです。ドミニャック君、Partitaさんも注目されましたか 綺麗ですよね~ 彼。

>>「籠かつぎ」はアルブレヒトへの登竜門か!?

ははは さて次回のジゼル上演時、彼はどの辺のポジションにいるでしょうね??
 
Naoko S 2006/12/22(金) 05:18:52) 編集

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