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ジャズ: グウイリム・シムコック・トリオ
一週間以上前に見た、ジャズ・ピアノとダンスのコラボ・プロジェクトについての覚書。

"Simcock Meets Charnock"

Purcell Room, Southbank Centre, 12 November 2010

Piano: Gwilym Simcock
Dance: Nigel Charnock

Double bass: Yuri Goloubev
Drums: James Maddren

- お目当てはピアニストのグウイリム・シムコック。ちょっと前に、ある年若いバレ友と音楽談義していて、私は普段はクラシックは聴かないよ ジャズが好きなんだ~という話をしたら、へえーじゃあ是非聴いてみて、と勧められたのがこのピアニスト。何でもかつて同じ音楽学校に通っていた仲なんだとか。友人いわく、前回彼のライブに行ったとき会場のお客のモバイルが鳴ってしまったのだが、ピアニストはそのリングトーンを受けて即興曲を創ってしまった。いや~あれは最高だったねー、と。ほおーと俄然興味が沸いてちょっと調べてみて驚いた。まだ20代だというのになかなか立派な経歴の持ち主で、彼のバイオ・レビューは華麗な形容詞のオンパレード。イギリス・ジャズ界の未来を背負って立つ、と目されている才能らしい・・・wow。

- シムコックの公式サイトで曲のサンプルを視聴した時の印象は、音はすごく美しいのだけど、綺麗すぎるきらいも・・・私自身の好みからするとややアカデミックすぎるかな・・・というものだったのだけど、やっぱりライブで聴くと違う!(行ってよかった・・・)

- コラボの相方のナイジェル・シャルノックはDV8というダンス集団の創始者の一人で、即興ダンスを得意分野としていると。インプロヴァイゼーションの名手の共演、というなかなかアイデア自体は面白そうなプロジェクトだけど、見る前は一抹の不安も・・・。即興のパフォーマンスってきっと相当難しいものだろうなあ お互いをよほど触発しあえない限り不発で終わっちゃうだろうし、そもそもどっちがリード役になるのか?とか何とか。

- 悪い予感はある意味的中。この二人、スタイルが違いすぎる・・・シムコックは非常にdisciplineがあり、一流の技術と自らの表現スタイルに矜持を持ちながら決してそれに耽溺することがない、自分を律しながら高みをめざす、そういうタイプのアーティストにみえた。シャルノックはその真逆・・・海千山千のルックスそのまま、ダンサーとしての能力や魅力は乏しい割りに(そのせいで、というべきかもしれないが)、ただひたすらオレを見ろ!的なアプローチで押し通そうとする、私の最も嫌いなexhibitionistタイプにみえた。彼のパフォーマンスのあまりの幼稚さとつまらなさにはアクビしか出ず、途中から目を瞑ってピアノの音だけ聴いていた。

- コラボは不発だったけど、二部で嬉しいことにダンサーが引っ込んで、シムコックのピアノにダブルベースとドラムスが加わり、ミュージック・タイム。

- ソロ・ピアノのときは音の美しさやテクニック(すっごい早弾き!とか)に感心しつつも Wow~~!!とまではいかなかったけど、やっぱりジャズはアンサンブルの化学反応が命。さすがにベーシストもドラマーもピアニストと音楽家としての行き方に共通したものがあるような、disciplineのある人たち。表面上はクールなんだけど沸々と内面からわきあがってくるものを静かに、忍耐強く待つ、決して安易なソリューションには与しない・・・とでもいうか。

- 昨年リリースされたこのトリオの初めてのCDのタイトル曲、といっていた記憶があるのでこれだと思うけど、"Blues Vignette"という曲が一番よかった(サンプル5曲目)。

http://www.gwilymsimcock.com/blues.htm

スローテンポで穏便に始まるのだけど、途中から音がどんどん強度を増して、高みをめざして上昇していく感じ。でもフワフワした・浮き足立った感じはまるでなくて、ソリッドな土台に支えられた上昇感。わあ これはまるで、カテドラルだ・・・三人のミュージシャンが、黙々と大伽藍を建設する職人たちに見えてくる。このトリオ、相当いいのではないか・・・!?

- 後半また(迷惑なことに)ダンサーが戻ってきてしまい残念なことになったが、このピアノ・トリオの演奏を聴く機会に恵まれただけで大収穫。ロンドンではもう当面ギグの予定はないみたいでがっかりなのだけど、とりあえずCDをゲットすることにしよう・・・。
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2010-11-22 10:31 | 音楽 | Comment(0)
ロパートキナ@パリ・オペラ座
オペラ座ではこの週末、恒例の昇進コンクールが開催されましたね。プルミエ、男子はフロリアン・マニュネが上がり(ごくごく妥当??)、女子は空き枠一つあったものの該当者なし、との結果。(「該当なし」は近年ではあまりなかったですよね 今年はよほど不作だったのか??)

この季節がくるといつも思い出すのがある一人のダンサー・・・・コリフェのオーロール・コルドゥリエ(Aurore Cordellier)。数年前までは将来を嘱望されていた期待の若手で私の大のお気に入りだったのですが、怪我?で舞台から離れてはや3-4年たつのではなかろうか。いや、最近はめっきりパリもご無沙汰してるので、私が知らないだけで既に復帰してるのかもしれませんが、仏語フォーラムで以前彼女の去就が話題になっていたことが何度かあるので、復帰してるなら絶対誰かが騒ぐはずではないかと・・・・でも最近は話題になってる様子もないし、今回のコンクールにも出なかったみたいだし。

オペラ座サイト上の団員名簿、新シーズンになってから恐る恐るチェックしてみたら、一応まだ名前は残っていて胸を撫で下ろしたけれど、今一体どんな状態なんでしょうか すごく気になる・・・どなたか彼女を見かけた!という方がいらしたら、是非ご一報を!

さて、本題ですが、ロパートキナのパリオペ客演まであと一ヶ月ちょっとに迫りました。彼女が外国のバレエ団の本公演に客演するのは多分今回が初めて?パリオペにはかつて一度だけゲスト出演したことがありますが、今からちょうど5年前、ガルニエで開催されたマリインスキー劇場のベネフィス公演で、「ダイヤモンド」を踊ったのでした。

・・・まぁ、あのときの、ジャン=ギョーム・バールと踊ったダイヤモンドの輝かしさといったら・・・5年たった今でも、当時の感動と興奮を鮮やかに思い出すことができる、ほんとうに特別な舞台だった。で、懐かしさのあまりついついこの二人の名前と演目を入れてググってみたんだけど、あまりレポとかネット上にないみたいで、自分の書いた駄感想文にヒットしたりして、がっくり。そんな中、これは見過ごしていた・プチネタに遭遇。

ジャパン・アーツのブログで今年9月に紹介されているロパートキナ・インタビューで、合同ガラで踊るダイヤモンドについて語っているくだり、なんと、マイ・殿 ローラン・イレールが登場!ロパートキナご本人のお言葉を引用すると・・・

『以前、パリ・オペラ座にゲスト出演して“ダイヤモンド”を踊った時、ローラン・イレールが終演後、私のところにやってきて「今日、あなたの“ダイヤモンド”を観て、ようやくバランシンが何のためにこの作品を作ったのかが判ったよ」と言ってくれたんです。この言葉は私にとってとても大切なものになりました!』

・・・殿ってばあの公演を見ていたのね~そしてこんなことをのたまっていたとは。しかしロパートキナに強い印象を残すコメントをされるとは、さすがだわ~。今回の白鳥もご覧になるのかなー 是非ともご感想を拝聴したいものです。

http://ja-ballet.seesaa.net/article/161233366.html

あのときのロパートキナ、今でも凄くよく憶えているのは、いつもとはちょっと違うぞ、って感じたこと。とっても活き活きとしたフレッシュなダイヤモンドだったんですよね・・・彼女のダイヤモンドはそれまでに何度か(マリインスキーで)見ていて、毎回あの独特のミステリアスかつ夢想的な舞台に陶酔させられていたけれど、それに加えて特に終楽章などは彼女にあるまじき躍動感まで感じられてびっくりしたものだった。

気のせいかもしれないけど、あの夜の彼女はよく客席に視線を向けていた(観察していた?)ような。初めての劇場に新しいパートナー、マリインスキーのプリマ(ヴィシニョーワも来ていた!)がオペラ座に客演するという特別な機会を存分に楽しんでいたように見えたのでした。コーダで、客席に向かって微笑みながら踊るロパートキナの瞳が危険なほどに輝いているのをみて、ああ、ロパったら一体どうしちゃったの・・・とハラハラしつつも嬉しくて、興奮状態で見ていたのを思い出す。

(後で冷静になって考えてみるに、彼女の目がランランと輝いていた理由は、おそらく衣装のせい。パリオペのダイヤモンドのチュチュはクリスタル?スパンコール?をふんだんにあしらっているんですよね 多分あれが彼女の大きな瞳に反射していたのではないかと・・・)

あのきわめて貴重かつグローリアスな舞台の写真がダンソマニに残っているのを見つけました。公式写真ではないけど、リンクを貼ってしまいます。バール王子(きゃ~☆)にエスコートされたロパートキナ、なんとも晴れやかな表情で楽しげに見えませんか?

http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?t=1522&postdays=0&postorder=asc&start=0
2010-11-07 10:31 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(8)
ロパートキナのルースカヤ (珍)映像
もう終わってしまいましたが、合同ガラ、JAブログ(とツィッター)等で様子をフォローした限りでは、ロパートキナはルースカヤが好評だったみたいですね。で、久々に私も見たくなってYTに行ったら、こんな映像に遭遇しました・・・昨年のクリスマス(か今年のお正月?)にロシアでTV放映されたとおぼしきダンス番組にロパートキナが出演しているもの。最初平服(白のドレス姿)で登場するので、たんにゲストの一人なのかなぁ・・・と思ったら、番組ホストの男性の手品(カード・トリック?)にお付き合いした後、スタジオ内で一般の観客が見守る中、ルースカヤを披露。テレビならではの特殊効果を施した編集がしてあってなかなか面白い映像だったので、ご紹介:

http://www.youtube.com/watch?v=N_69VnMc_ZA&feature=related

ロパートキナが踊るのは後半ですが、前半にはボリショイの岩田さんが登場するのでお見逃しなく!躍動感溢れるソロ・ダンスを披露しています(これはひょっとして、当たり役のチッポリーノでしょうか??)。あと、この番組は4部に分けてポストされていますが、Part 2ではツィスカリーゼとシプーリナのレ・シルフィード(ワルツ)も見られます。(しかし、ロシアではこういうバラエティーショー風のTV番組にバレエ・ダンサーがセレブとして登場するのかー いいなあ・・・)
2010-11-01 09:07 | マリインスキー・バレエ | Comment(8)
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