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ボリショイ・バレエ 「セレナーデ/ジゼル」 (7/26・27)
Bolshoi Ballet in "Serenade","Giselle"

26th & 27th July 2010

CAST

"Serenade"
Valse: Ekaterina Krysanova, Egor Khromushin
Russian: Anastasia Yatsenko (26), Anastasia Stashkevich (27)
Elegy: Anna Leonova (26), Victoria Oshipova (27), Karim Abdullin

"Giselle" (Production: Y. Grigorovich)

Giselle: Natalia Osipova (26), Anna Nikulina (27)
Albrecht: Ruslan Skvortsov (26), Alexander Volchkov (27)
Hilarion: Ruslan Pronin
Bathilde: Kristina Karaseva
Wilfred: Vladislav Lantratov
Peasant pdd: Anastasia Stashkevich, Viacheslav Lopatin (26),
Daria Khokholova, Andrei Bolotin (27)
Myrtha: Maria Allash
Two Wilis: Victoria Osipova, Olga Stebletsova (26), Anna Leonova (27)

オーシポワのジゼル・デビューがネット上大旋風を巻き起こしたダブル・ビルですが、私的には両日ともセレナーデの方がぐっときたかも。何ら雑念がわくことなく、舞台を見ながらただただ綺麗だなあ・・・と陶酔させられたのは、この作品ではすごく久しぶりのことだったような。もともと好きなんだけれど、今回つくづくと、あーバランシンってすごい、バレエの本来的な美をこれだけ引き出すことのできる振付家が他にいるだろうか・・・と感嘆。一つ一つの動きはごくシンプルに見えるのに、それが彼の手にかかると、ごくごく自然に音楽を紡ぎ出す夢のようなムーヴメントの連鎖に。バレエを知り尽くしたマスター・コレオグラファーならではの傑作、であるが故に踊る人を選ぶきわめて差別的なバレエでもあるけれど、見た目も技量も粒揃いのボリショイwomen、魅せてくれました・・・。

ダンサー達は皆すばらしかったけれど、この作品ではどちらかというと個人が突出しすぎることなく匿名性を保ってほしいので、例えばヤツェーンコはそのべテランならではの持ち味・カラーが強く出すぎていて(表現力過多というか・・・)私的にはあまり好みでなかった。両日のリードを踊ったクリィサーノワはこの点透明度の高い、フレッシュなダンスをみせてくれて、大層魅力的だった。

で、メイン・ディッシュの「ジゼル」ですが。まずは初日のオーシポワ&スクワルツォフ。

オーシポワについて、「コッペリア」の感想で彼女の才能の凄さに舌を巻いた云々書きましたが、ジゼルに関しては、「才能(並外れた身体能力)がアダになることもあるんだなあ・・・」と。

彼女の身体能力の凄さは前回・前々回のツアーでいやというほど見せつけられているので重々承知しているつもりでしたが、今回更にまたレベルを上げてきたか?と驚嘆させられる、未だかつて見たことがないハイパー・テクニック。超人的な浮力、鉄壁のバランス・・・多分オーシポワは技術的には現在世界最高レベルのダンサーでしょう それは間違いなし。

でも、バレエ、特にジゼルのようなバレエはそれだけではないので・・・。私的には技術もさることながら(それがなければそもそも話にならない)バレリーナのマインド・パワーこそ見せてほしいので(だからベテラン・ダンサーの踊るジゼルの方が心の琴線に触れることが多い)。そういう意味で、彼女のジゼルはエモーショナルな部分では訴えるものがほとんどなかった。

一幕の村娘では技術を披露する場面はあまりなくてキャラクター造りが命だけど、私的にはあまり好みにあわず。冒頭、家から飛び出してきたジゼルに、一瞬ぎょっとする。ちょっと変わった髪形で・・・ウエービーな黒髪が額(の片側)に若干かかっているのだけど、オーシポワはただでさえ額があまり広くないので、なんというか、うーむ。(個性を出そうとしたのかなあ・・・)で、その表情は私の苦手な"泣き顔"なのであった(ご本人としては微笑んでいたのでしょうけど・・・)。演技は最初はやや抑え目、だんだん大きくなっていって、アルブレヒトの裏切りを知ってバチルドに貰ったネックレスを衝動的に外すシーンでは、なんとネックレスをひきちぎって後には玉が散乱・・・これにはひいた。狂乱のシーンでの表情は大きめだったけれど、特に印象に残っていない。

二幕でウィリとなったジゼル、技術的には圧巻。舞台を移動するときのスピード、天まで届くかという浮力、etc。何かとてつもないもの・この世のものでないものを見ている、という興奮はひしひしと感じられるのだけど(客席の反応はとても熱っぽかった)、何というか、世界最速の男が記録を新たに更新するのを目撃する興奮とかそういうものに近いような。バレエ的な感動とはちょっと違ったよなあ・・・と。

初日のジゼルでは主役のオーシポワよりもアルブレヒトのスクワルツォフの方が私ははるかに好きでした。ここのところ一皮向けたなーと感じていたスク君、今回さらにスリム・ダウンして?まぁいつの間にこんなに洗練されたダンサーに・・・と登場シーンでは嬉しい驚き。踊りは端正だし、何より演技面で以前は見られなかった(と思う)sympatheticで真摯な表情をみせてくれて、感激。アルブレヒトは年上のプレーボーイってことでオーシポワとのコンビネーションもコッペリアほどの違和感はなかった(でも、三日目を見た友人のレポでは、スク君にはカプツォーワのジゼルの方が合っていたとか・・・)。

二日目の主役・ニクーリナは、charmという点ではオーシポワよりも勝っていたような。二幕の技術的要請もしっかりこなしていて、今後が楽しみなジゼル。アルブレヒトのボロチコフは、クラッススよりはこっちの方が合ってるだろうと予想してたのだけど、うーん、特筆事項なし・・・(彼とは相性が悪いみたい)。

両日ミルタを踊ったのはアラシュ、細長のエレガントなラインと威厳のあるダンスがウィリの女王にぴったり(無表情だけど目力が強いところが、コワかった)。ミルタのお付きの二人のウィリ、アンサンブルとも、個々人の力量の確かさがあってこそ集団としてこれだけのパワーを発揮できるんだなあ・・・という当り前の事実に気づかせてくれたパフォーマンスx2でした。(Bolshoi ladies、素晴らしすぎます・・・)
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2010-08-01 10:14 | ボリショイ・バレエ | Comment(12)
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