イレールはマチューのパパ!! 「椿姫」仮キャスト
・・・というわけで、世にも麗しいバレエ親子の誕生ですよん~♪ダンソマニの仮キャスト情報によれば、マチュー@アルマンのパパは、イレールに決定~!

二人の出演日は、6/23、7/1、7、11の4回となっています《あくまで暫定情報!》。マルグリットは前回と同じくオスタ、マノンがシャラヴォラ、そしてデ・グリューがエイマン・・・マノンとデ・グリューの顔合わせも異色で何やら凄いものがあるけど、マルグリットとマノンのダンサーをスワップすればいいのに~と思ってしまうのは私だけかしら・・・。(例の、YouTubeで見られるマチューとシャラヴォラの「椿姫」pdd、すごくいいのになぁ・・・)

さて、初日&フィルム撮りの《仮》キャストはこちらです:

Marguerite : Letestu
Armand : Moreau
M. Duval : Denard
Nanine : B. Martel
Le Duc : Novis
Prudence : Gilbert
Olympia : Grinsztajn
Le Comte de N. : Valastro
Manon : Moussin
Des Grieux : Martinez
Gaston Rieux : Paquette

カメラが入るのは、7/2、5、8の三回のようです。(あ~イレールとマチューの回も映像に残してくれないかしら・・・ムリとは知りつつも熱烈希望~~)

その他《仮》キャスト情報詳細は、ダンソマニでどうぞ~。

【5/29追記】 オペラ座公式サイトにも出ました。マチュー&イレールの出演日はプレキャスト通り:

http://www.operadeparis.fr/Saison-2007-2008/Distribution.asp?IdS=399
2008-05-29 07:33 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(3)
【特別寄稿レポ】 "Alina & Friends"
去る5/7、サウス・バンク・センターの小じんまりとしたホール(Queen Elisabeth Hall)でアリーナ・コジョカル(初?)の座長公演が開催されました。以前もちらりとお伝えしましたが、この公演は、ルーマニアの医療活動を支援する英国のチャリティ団体"Hospices of Hope"のためのファンドレイジング・イベント。

いつも当ブログにコメントをお寄せ下さっているミッツイカスパーさんがこの公演をご覧になっていて、当方宛に詳細な鑑賞レポを送ってくださいました。こんなに貴重なレポが私一人の目にしか触れないのはあまりにも勿体無い(&申し訳ない)・・・是非当ブログで紹介させてください、とお願いした処快諾を得ました。

・・・というわけで、ミッツイカスパーさんの「アリーナ&フレンズ公演」の鑑賞レポをここに転載させて頂きます。Enjoy!!


『これはたぶん、アリーナにとって初めての自主公演ではないでしょうか? 過去に彼女が仕切った公演って聞いたことないですよね? ご存知の通りチャリティ公演のため、チケットの売り上げはすべてホスピスへ渡るそうです。出演したダンサーは全員ボランティア。プログラムは次の通りでした。

☆ Other Dances (Jerome Robbins) - Alina Cojocaru,
Johan Kobborg
☆ Flames of Paris (after Vasily Vainonen) - Yuhui Choe,
Marian Walter
☆ L'Apres-midi d'un faune (Tim Rushton) - Johan Kobborg
☆ Bird as Prophet (Kim Brandstrup) - Alina Cojocaru
☆ Coppelia (after Arthur Saint-Leon) - Roberta Marquez,
Daniel Ulbricht
☆ Don Quixote divertissement (Petipa) - Alina Cojocaru,
Johan Kobborg, Roberta Marquez, Daniel Ulbricht, Yuhui Choe,
Marian Walter, Emma-Jane Maguire, Romany Pajdak,
Sergei Polunin


クイーン・エリザベス・ホールって行ったことあります? 会場のアットホームさに驚きました。すり鉢を半分にした形の会場で舞台は床からわずか30-40センチほどの高さ。舞台に緞帳がなくオープンなスタジオのよう。1列目の席から舞台までの距離は1メートルくらい。私の席はセンターブロック前から2列目でしたが、1列目の車椅子スペースに誰もいなかったので、もう目の前でダンサー達が舞っていました。ひとりでこんなイイ思いをしていいの?ってくらい感動、興奮。

過去、ロンドンでは、私はいつもアリーナ&ヨハンの組み合わせにふられ放しだったので、やっと落ち着いてちゃんとふたりの舞台を見ることができて嬉しかったです。ロビンズの「アザー・ダンス」はふたりのコミカルなやりとりやロマンティックな会話が聞こえてきそうな作品で、息の合ったところを見せてくれました。ほんとに微笑ましかった。踊ってるときにヨハンがアリーナの耳元で何かしゃべっているのが聞こえちゃいました。余裕なふたり? ヨハンの「牧神」は官能的というよりも興味津々のやんちゃな牧神って感じ。アリーナのソロはワールド・プレミアで、ブランドストラップがアリーナのために振付けた作品。ロイヤルで踊ってたブランドストラップ作品と似たようなムーブメントですが全体的に無機質(表現がとぼしくてすみません)。ストーリーがあれば別ですが、初めて見る作品って解釈が難しい!

このアリーナのソロの前にサプライズがありました。暗い舞台の真ん中にスポットライト。何が始まるのかと思ったら、スティーヴンが黒のスーツ+タイで登場。そしてタップダンスをちょっとだけ披露。きゃぁ~、2003年のローザンヌ・コンクールの再現かしら~、ととても興奮してしまった。カッコよくよそいきに決めたスティーヴンでしたが、「Are you enjoying it? No... not much....」とあのオーストラリア・アクセントでしゃべりだしたらいつもの彼。そして「子供は誰でも夢を持ってる・・・・子供を救うためにホスピスは必要・・・」というホスピスをサポートするスピーチをしたのでした。スティーヴンもこのガラに出演する予定だったのに、悔しかっただろうなぁ。私も残念でなりません。でも、このアリーナのガラ公演の準備にかなり協力してたみたいです。ホスピス関係者のスピーチがあったときにスティーヴンに感謝の言葉が贈られてました。

そして、そして、由姫ちゃん。プログラムに名前を見つけたときは、思わずはしゃいでしまいました。ロイヤルでも毎日のように踊ってるのに、ここでも踊ってくれるなんて・・・。しかも「パリの炎」(ロイヤルではあり得ない!)を見られるとは思ってもみなかったから幸せ~。腕の動きがとてもしなやかで動きの美しさが目立ってる由姫ちゃん。表情もとてもかわいい。堂々と踊ってた姿はこの日の誰よりもバブリーでした。ソロイスト以上の実力も証明できてる。連続フェッテの最後のほうが不安定で最後のほうは「あっち向いてフェッテ」になってたのが惜しい。でも、このガラで多くのファンの心を掴んだことでしょう。終わってからの拍手とブラボーが凄かったです。

由姫ちゃんの素晴らしい演技に興奮したあと、ロベルタの「コッペリアpdd」を観る気が失せてしまってあまり印象に残ってません。ましてや、1月に観た都さんのスワニルダがまだ頭の中にあって・・・。一緒に踊ったダンサーがむちむちしてて、安定感はあったものの全体的に重たかったです。

最後のグラン・フィナーレは「ドンQ」のハイライト版。最初にアリーナ&ヨハンがPDDのアダージョ。バジルのソロをセルゲイ・ポルーニン。なかなかジャンプの高い、鋭い動きのダンサーですね。そして、ヨハン&エマ・ジェーン&ロマニーがパ・ド・カトル。アリーナのキトリ・ソロ。最後は男性ダンサー4人で同時にスピン(すみません、バレエ用語がわかりません)。女性は交代でフェッテ。華やかに終わりました。

関係者から女性ダンサー全員に花束が贈られて、そのあとアリーナが大きな真っ赤なバラを1輪ずつ出演した仲間にあげてた姿が愛おしかったです。左から順番にあげてたのに、ヨハンの前に来るとあげないで通り過ぎようとして笑いを誘ってました。

インターバルなしの90分。短かったけど充実した公演でした。プログラム構成もよかったし、とにかくアリーナの精一杯がとっても伝わってきて最後はうるうるしちゃいました。オーディエンスの中にはROHの常連があまりいなかったように思えます。いつも楽屋口にいる人たち、誰も見かけませんでした。この前日、アリーナが首を痛めてたことを知り、そのためビューティもホマージュも降板していたらしいと聞いていたので、この日の公演はどうなるんだろ・・・と少し不安でしたが、踊りを見る限りでは首を悪くしているようには見えなかったです。痛み止め打って踊ってたのかしら??

駆け足レポでしたが、雰囲気だけでも感じていただければと思います。Alina&Friends、また企画してほしいです。』

《完》

(Naoko S: 座長・アリーナの奮闘ぶりが伺えるのは勿論、由姫さんが大活躍されていたことがわかってとっても嬉しい~<見たかった~!>ミッツイカスパーさん、素晴らしいレポをありがとうございました!!)
2008-05-28 07:55 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(3)
イレールの「椿姫」出演日予想
突然ですが・・・ロイヤル・オペラ・ハウスのサイトって左端に"Cast Changes"というコーナーがあって、キャスト変更の情報は随時そこから見られるようになってるんですよね。

で、先日そのページを見ながら、ROHは(この点については)なんてcivilisedされた劇場・サイトであろうか・・・と、パリオペのそれと比較して深く嘆息してしまったのでした。

だってパリオペだったらこんなページは存在しえないものね。バレエのキャストなんてそもそもギリギリまで判明しないのが普通だし、ヒドい時には初日が始まってからもまだサイトには詳細が出ないこともあったり・・・。

ということで、開幕まで一ヶ月を切った来月の「椿姫」も《当然》現時点でキャストは未発表。今回は我が殿・イレールがムッシュ・デュヴァル役で登場しそうなので早く発表してほしいんだけど、毎度のことながらどうせ遅いんだろうなぁ・・・望み薄、ということで、イレールの今後の舞台出演予定と「椿姫」上演日を並べて、パリでの出演日予想を試みたいと思います~。

まず、イレールのこの夏の舞台スケジュールは、私の知っている限りでは以下の通り。青字は「椿姫」上演日と重なっている日:

6/16、17 アテネ (東京バレエ団公演客演)

6/26、27、28 リヨン (東京バレエ団公演客演)

7/4、5、6 スポレート (スポレート・フェスティヴァル)

7/26 カルカッソンヌ (パリオペ・ガラ公演)


次に、上記青字部分を除く「椿姫」上演日:

6/21(プレミエ)、23、25、30、7/1、2、3、7/7、8、9、10、11、12

椿姫の第一週目はアテネとリヨンの公演に挟まれてるし、そもそもプレミエには登場しないのではないか・・・という気がしなくもないんですよねー 初役だし(でも一発逆転があるかもしれないので侮れないなあ・・・)。リヨン~スポレート近辺の7月前半もキツいのではないかなぁ・・・と想像すると、残るは最終週・特に、最後の3、4回?うーん・・・・

で、思い出したのがルグリ・サイトの情報。この夏の公演はいつもルグリと一緒なんですよね(「さすらう~」を踊るので)。彼の「椿姫」出演予定日(avec Moussin)は、6/25、30、7/10、12となっていて・・・わ~リヨンで踊る前日も登板なんだー 主役のルグリにそんなことが可能なら、演技専門のイレールはもっと身軽かも・・・欧州ツアーの狭間出演もアリか?それとも最終週にルグリと一緒にご登場・・・というキョーフのシナリオが現実になってしまうのか??(笑)

・・・と、結局予想は振り出しに戻ってしまったのでした・・・あーあ 無駄な試みであった・・・。(も~~早く発表して!あ、ふと気づいたのだけど、パリオペのキャスト情報にも良い点があって、それは主役だけでなくサポート陣の配役もリリースしてくれるところ。ロイヤルで「椿姫」上演したとしてムッシュ・デュヴァル役のダンサーの名前まで発表するとは思えないものね・・・)

さて、気分を変えて、夏以降ですが・・・信頼する筋からの情報によりますと、イレール&ロモリのスーパー熟年デュオによる「トレデュニオン」、この秋再び見ることができそうですよ!(ヤッタ~~!!) 今年10、11月にイタリアと南仏で公演が予定されているとか。詳細情報はまだゲットできていませんが、これはもう、なんとしてでも馳せ参じねば~~。
2008-05-26 11:21 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
ル・パルク、マチュー、ロパートキナの映像
いよいよ東京ではパリオペの「ル・パルク」が開幕・・・のせいでしょう、一昨日来、検索ワード: "ル・パルク"でサーチされて当ブログに辿り着かれた方が少なからずいらした模様。(そういえば、ニ・三週間位前には"アンナ・ネトレプコ"のサーチワードでアクセスが上がったことがあって、アンナさん、日本でTVコマーシャルにでも出たのかしら?と想像したりしてました。最近何か話題になることがあったんでしょうか・・・?)

パリオペのコンテンポラリーものの中では”古典”の地位を確立しつつある、かつNHK-BSで放送されたこともある「ル・パルク」、日本初演とはいえバレエ・ファンには馴染み深い作品だろう・・・と思っていましたが、今回初めてご覧になって興味をもたれた方のために・・・

当方残念ながら今回のパリオペ日本公演は見られないので、過去の話になってしまいますが、本拠地パリでの前回上演時+ロンドン公演の時(ともに2005年秋)のレポはここにあります:

http://londonballet.blog60.fc2.com/blog-entry-49.html#comment

「ル・パルク」は初演キャストのイザベル・ゲラン&ローラン・イレール主演でDVDも出ていますが、日本では未発売なのかな?UKアマゾンにはリストされています:

http://www.amazon.co.uk/Parc-Hugues-R-Gall/dp/B000ACZV20

(注: 日本と欧州ではDVDのリージョン・コードは同じでも出力形式(?)が違うので、日本の普通のDVDプレイヤーではおそらく再生できないと思われます。ご購入の際は注意を~)

【5/26訂正】 ル・パルクDVDの件で読者の方からコメントを頂きました。以下に引用させて頂きます: 『会場で販売されていたDVDは(確かに輸入版ですが)出力方式は日本で再生可能なNTSCでしたので、もちろん即、購入いたしました。』・・・ということで、日本のDVDプレイヤーでもOKのようです。コメントをお寄せ下さった方に感謝いたします!

このDVDから最終幕の『解放』のpddがYouTubeで見られます。もう一度、あの舞台をプレイバックしたい!(キャストは違うけど)という方はこちらをどうぞ:

http://fr.youtube.com/watch?v=ORI_z-Xi9js

・・・以上でル・パルクの話題は終わり。

さてYouTubeといえば、昨夜寝る前に、マチューの映像でも一目見てから眠りにつこう・・・と思ってシャラヴォラと踊った「椿姫」pddを見に行ったんですよね。そうしたら、他にも未見の映像がいくつかあげられていて、寝るどころではなくなってしまい・・・(笑)。「椿姫」の映像というのは確か昨年のブノワ・ガラの時に撮影(非公式)されたものなんだけど、その前年?にもブノワ関連でモスクワに招待されていたのか?「ラ・シルフィード」のジェームスのVを踊る映像がありました。(一生懸命踊ってる姿がカワイイ~~)それに、最近DVDが発売された「失われた時を求めて」からサン・ルーとモレルのpddのシーン。

これは初めて見たのだけど、マチューの尋常ならざる美しさに、ただただ唖然・・・。(やっぱりこの子は天使だったのね・・・背中に羽が見えた!)フォーレの音楽にぴったりと沿った振付がスリリングで面白いし、とても良く出来た・美しいpddです。これも貼っちゃおう:

http://fr.youtube.com/watch?v=Pf7iv9TImt4

で、どういうつながりだったか忘れたけど、マチューからロパートキナの未見の映像に行き着いてしまいました・・・しかも大量の。一、二ヶ月前にあげられたばかりのようなんですが、ワガノワ・バレエ学校時代のレッスン・舞台映像、ロシアのTV局が放送したドキュメンタリー等々。このドキュメンタリーはまだ全部見ていないのだけど、97年撮影でアンドリス・リエパによるインタビューのほかリハーサル風景・舞台映像も沢山盛り込まれている様子。なぜか映像がモノクロなのだけど、これがまたなんともいい感じなんですよ・・・ロパートキナ・ファンは必見です!(映像をポストしてるのはKetinoaさんという方。この方のプロフィールから探してみてください。他にもお宝映像がザックザクですよ・・・)

ちょっとびっくりしたのが、97年夏のロンドン、私が初めてロパートキナを見たあのシーズンの『眠り』映像(素人撮影?)がアップされていたこと。キャストはアスィルムラートワ(オーロラ)、ゼレンスキー(デジレ)、ロパートキナ(リラの精)、ザハロワ(フロリナ)・・・私が見た日のキャストとはちょっと違っているのだけど(オーロラはヴィシだった)、もう~一気にタイムスリップしてしまいました。今のところあげられているのは三幕だけのようですが、冒頭、故・フェドートフさんが聴衆の拍手に応えるシーンで始まるんです・・・これには、ちょっと参りました・・・。
2008-05-25 02:57 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(16)
マリインスキー・バレエ バーミンガム公演
マリインスキーのバーミンガム公演が昨夜(5/20)スタートしました。《仮》キャストでダイヤモンドを踊ることになっていたロパートキナとコルスンツェフはやはり来ていなかった(嗚呼・・・)、でもルビーにファジェーエフが登場した・・・と知って少し気持ちが明るくなり、さて今夜はどうだったんだろう?と気になって、ロンドンからバーミンガムに行っている友人にさっき電話で確認してみました。友人情報による今夜の出演者は:

エメラルド: セーリナ&ジュージン、コンダウーロワ(シシリエンヌ)&?、イワノワ&コルサコフ&?

ルビー: ノーヴィコワ&ファジェーエフ、ゴンチャル

ダイヤモンド: ソーモワ&イワンチェンコ

・・・ということで、ファジェーエフとイワンチェンコは連夜の登板だったのですね お疲れ様でした・・・。(昨夜のキャストについてはballet.coをご参照~)

「ジュエルス」二日目というせいもあったのかお客の入りはよくなくて、ストールズは六、七割埋まっていたけど、サークルには殆ど人がいなかった(!)そうです。(パフォーマンス自体はかなり良かったようなので、勿体無い話ですね・・・)

友人は会場でテリョーシキナをスポットしたらしいのですが、地味な服装してるのに"大物のオーラ"が漂っていたとか!ちなみにこの公演にはワジーエフ芸監が同行しているらしいです。

・・・さて業務連絡。例の私のチケットはballet.coにも売広告を出したんですが、ま~ったく・見事なまでにレスポンスなくて、3枚とも紙切れになってしまいました・・・(嘆息)。で、今夜はダブル・ブックしていたロイヤル・バレエのミックスビルを見に行って戻って来たところなんですが、初見の"Dances at a Gathering"はすごく気に入りました。(でも実は、"これパリオペで見た~い!"と、舞台見ながら何度も思ってしまったんだけど・・・)もう一本は"The Dream"

シーズン最後でロイヤルもかなり故障者が出ているようで、スティーヴン・マックレーのオベーロン・デビューはどうやらお預けになりそうだとは聞いてましたが、驚いたことに今夜劇場に着いてキャスト・シートを開くと、NYCBのプリンシパル、イヴォンヌ・ボレさんの顔写真が!"ピンク・ガール"を踊る予定だったヌニェスが怪我で降板、急遽の助っ人だったようなんですが、結果的には貴重なものを拝見させて頂いて、ちょっと得した気分に・・・。「真夏」の方もタイタニア役のコジョカルが降板してしまって、代わりにマルケスが踊りました。このプログラムは来週もう一回見に行く予定なのだけど、そのときは一体誰が踊ってるかなー??
2008-05-22 09:54 | マリインスキー・バレエ | Comment(16)
ウィルフリード・ロモリの引退公演(5/6) Part 4
はあ・・・やっとメイン・イベントにたどりついた!(ヤレヤレ・・・)

☆ "Un Trait d'union" (プレルジョカージョ)

パリ・オペラ座バレエ団初演: 2003年12月
音楽(録音): バッハ/チェンバロ協奏曲 第5番 ヘ短調 BWV1056 第二楽章 (largo)
効果音: Marc Khanne
照明: Jacques Chatelet
11回目の上演

キャスト: ウィルフリード・ロモリ、ローラン・イレール (etoile invitee)

オペラ座エトワールのウィルフリード・ロモリが自身の引退公演の特別上演演目として選んだのは、アンジュラン・プレルジョカージョが1989年に創作した「アン・トレデュニオン」。ロモリはオペラ座における代表的な"プレルジョカージョ・ダンサー"であり、振付家の信任も厚い。パートナーには、こちらもプレルジョカージョ作品の第一人者であるローラン・イレール。お膳立てはすっかり整って、あとはもう、ベテラン・エトワール二人ががっぷり四つに組んで繰り広げる男のドラマに、ただ身を委ねるだけ・・・

(・・・えー私的にはこの作品、最近オペラ座のレパートリー入りした同じ振付家による作品《メデ、MC・・・》よりも遥かに一般受けすると思うし魅力的な作品だと思ってるのだけど、なんとオペラ座での上演は初演の2003年12月以来、実に4年半ぶりのお目見え。せっかくレパートリー入りしたのにその後本公演では全然かかってないのよね。《勿体無いったら・・・》前回はガルニエで上演されて、どちらかというとよりコンパクトな・小屋みたいな空間の方が似合うのではないか、という印象を持っていたんだけど、今回バスティーユの巨大なステージで見ても特に違和感はなかった。実は、バスティーユの開けた空間だと緊迫感が拡散してしまうんじゃないかなぁ・・・なんてちょっと心配してたんだけど、そんなことは全然なくて。さすが、ヘヴィー級の存在感を持つお二方ならでは、と感服した次第・・・)

幕があくと、天井からランプが二本吊り下げられているだけの、がらんとした・暗い舞台。バッハのピアノ曲が鳴り始めてほどなく、舞台下手から身をかがめて一人掛けのソファをゆっくり前に押しやりながら登場するイレール。

  ・・・ここで、あれ・・・?と異変に気づく。ライティングが、いつもと違う・・・

舞台を水平移動するイレールを後ろからまっすぐに光が射しているのはいつもと同じ、ただ光の色と強さが・・・なんというか、これまで見た記憶にあるのよりも色が青白くて強度の高い照明なのだ。結果、光と影のコントラストがきつくて、なんというか、たとえて言うなら記憶の中にある照明がレンブラントとすると、これはカラヴァッジオ・・・メリハリが強くて 影の部分が真っ黒・・・。ふむ。

・・・という冒頭のちょっとした違和感をクリアすると、舞台上で一人ソファと戯れるイレールの動きに目が釘付け。気のせいか、イレールの上半身・特に上腕部の筋肉がエクスの時よりも少し戻っているように見えて、ちょっと嬉しくなる。

ややあってロモリが舞台に登場すると、瞬時に舞台に緊張感が走る。最初はポーカーフェイス(どちらかというとコワモテ)で登場するロモリ、徐々にイレールを見つめる表情が変わっていくのが印象的だった。好奇心や怖れや、色んな感情のこもったロモリの目・・・。ああこれはいい舞台になりそうだな・・・と確信して、座席に深く身をうずめる。

☆☆☆

プレルジョカージョのこの作品を初めて見たのは、オペラ座のレパートリー入りした2003年12月。初演キャストはこの二人で、共に当時既に40歳の坂を越えていた(または越えつつあった?)はず。背面ジャンプするイレールをロモリががちっとキャッチするアクロバティックなシーンに息を呑み、二人の男が時に反発し・時に魅かれ合うドラマが息苦しいほどのスリリングさで迫ってくるのに、ただただ圧倒された。不思議とダンス作品を見ているというよりは密室劇を見ているような錯覚に陥った・・・そんな記憶がある。

二人のベテラン・ダンサーが一歩も譲らず・火花を散らす光景に酔いながらも、このときははっきり、自分の中で作品の主役はイレールだった。イレールとロモリ、この二人の顔合わせといえば・・・アルブレヒトとヒラリオン、ロメオとティボルト・・・全幕古典作品ではライバル同士の役柄を演じることが多くて、しかもロモリ=名バイプレイヤーという刷り込みがあったせいか、その時のロモリは、私の目にはイレールのサポート役にしか見えなかった。照明との絶妙の相性の良さで、美しく精悍な上半身がまるで動く彫刻のようだったイレール。相変わらず運動神経抜群・相変わらず俺様オーラの枯れないイレールは(ファンの目には)、明確にあの舞台上のスターで、ロモリは彼を輝かせてくれる・頼りになるサポート・キャストだった。

時は流れて再び二人によるこの作品の再演を目にすることができたのは、初演から4年後の昨秋、プレルジョカージョ・バレエの本拠地・パヴィヨン・ノワールで。この間、二人のダンサーを巡る状況も変化して・・・ロモリはオペラ座史上最高齢でエトワールに任命され、イレールは徐々に第一線から退き、昨年2月正式に引退。以後舞台から遠ざかりブランクのあったイレールは、当然ながら動きのキレでは現役のロモリに負けていた。初演時に感じた、主役-脇役的なポジショニング(というより私自身の目線)はもはや吹っ飛んでいて、舞台上には"等しく主役"の二人のダンサーが。二人でシンクロして踊ると断然ロモリの方に目が行ってしまい、イレール・ファンとしては時の流れの無情さを感じる刹那もあったけれど、イレールも存在感と"情熱"では一歩も譲らず。この二人の間にだけ生じる特別な化学反応-パートナーシップはさらに進化しているように見えて、作品としてはより彫りの深い・面白いものになっていた。

そして今回。ダンサーというのはやはり踊れば踊るほど調子が上がってくる人たちなのか、二人ともエクスの時よりもさらに若々しく見えたし、何よりテンションの高いことといったら・・・まさに渾身の舞台。もしかしたらこの作品を・このデュオを見られるのはこれが最後かもしれない、と多少感傷的な目で舞台を見ていたエクスの特別公演の時とちがって、今回はなぜか、やたらめったら嬉しくて、ほとんど躁状態で舞台を見ていました。(どんなにおさえようとしても、頬が緩んでしまうのがわかる・・・)

あ~イレールとロモリ、全くもう、なんてなんてカッコイイんだろう!この、見た目はややくたびれた中年男のデュオが、どこの誰よりも私を興奮させてくれ・感動させてくれるという事実が、愉快で愉快で・楽しくて堪らなかった。そして同時に、これは奇跡みたいな話だ・・・とちょっぴり厳粛な気持ちにもなる。舞台上の二人は真のアーティストであると同時に、サヴァイヴァーなのだ・・・ 《イレールお疲れ様・そしてロモリ、ありがとう~!》

【つぶやき】 ヌレエフ世代の女性エトワール達がどんどん引退していった頃思ったことなんだけど、オペラ座もNDT3みたいなカンパニーを創ればいいのにね・・・と。この夜のロモリとイレールを見てつくづくそう感じた。人生経験を積んだ大人のダンサーでなければ表現できない世界、それを見せられるのがオペラ座バレエ団の最大の魅力で、私が一番見たいものなのに・・・。関係諸氏、"POB II"(?)の創設・・・ いかがなモノでございましょうか?? (え 一代で潰れる、って?笑)

※「トレデュニオン」、多少作品の内容がわかる?描写的なメモは、前回鑑賞時のこちらにあります↓

http://londonballet.blog60.fc2.com/blog-entry-333.html

<完>
2008-05-20 10:24 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
【売】 チケットお譲りします
今週火曜~木曜にバーミンガム・ヒッポドロームで開催される、マリインスキー・バレエ公演のチケットをお譲りしたく、ご興味ある方は当方までメールくださいませ。プログラムと席種は以下の通りです:

5/20(火) 「ジュエルス」
5/21(水) 「ジュエルス」
5/22(木) 「ガラ・プログラム」


席は全てサークルのY列(最後列)です。「ジュエルス」は一枚27.5ポンド、「ガラ」は32.5ポンドですが、半額でいかがでしょうか。

ちなみに、この公演のキャスト情報は公演会場・プロモーターのサイトともに未掲載。英バレエ・フォーラム ballet.coにプロモーターのプレスオフィスからの情報として出ている《仮》キャスト情報はこちら:

http://www.ballet.co.uk/dcforum/DCForumID18/235.html#1

ただし、上記は先月半ば時点のもので、先週ソルフォードで行われた公演ではダンサーの顔ぶれは様変わりしています。詳細はこちら:

http://londonballet.blog60.fc2.com/blog-entry-435.html#comment1675

日にちが迫っていますので、明日(月曜)にでも直接お会いして受け渡しできる方でないと厳しいかもしれませんが・・・ご興味ある方は是非メールください。

当方のメルアド: londonballet2006@yahoo.co.jp

☆☆☆

さて、今日ballet.coのリンク欄から読んだ記事の一つに、バーミンガム地方紙によるロパートキナのインタビューがありました。

http://www.birminghampost.net/life-leisure-birmingham-guide/birmingham-culture/birmingham-ballet-opera/2008/05/14/uliana-speaks-language-of-perfection-65233-20908761/

(インタビューを受けているぐらいだから、バーミンガムには来るのだろうか?というのが気になるところですが・・・)

この中で何気に目にとまったのが、昨年偶然共演することになったのをきっかけに急速に発展したロパートキナとイヴァン・コズロフのパートナーシップについて触れているくだりで、コズロフは「プリンシパルとしてマリンスキーに迎え入れられた」とインタビュワーが記述している部分。

・・・へえー これほんとかしら。劇場公式サイトには依然として彼の名前は出てないんだけど・・・。いくらロパートキナのパートナー要員とはいえ、ポテンシャル未知数のダンサーをプリンシパルとは公表しずらいのかなあ。

まあそれはともかく、このインタビューを読んで多少心強く思ったのは、ロパートキナはコズロフと踊るのが本当に楽しそうなので、当面は現役引退は考えないんじゃないかな・・・と。「彼がバレエ団にいることで、もっともっと踊りたいという気になる。団には私以外にも背の高い女の子達がいるけど、今のところ彼は私のもの。彼を見つけたのは私だもの!」と、かなりはしゃいでらっしゃる様子。

はい、彼は貴女のものですわ(笑)。せっかくこれだけ惚れこめるパートナーと出会えたのだから、二人で沢山沢山踊ってください。(早くロンドンにも来て~~!)
2008-05-19 07:01 | マリインスキー・バレエ | Comment(0)
ロパートキナはどこに??
昨夜(5/13)ソルフォードのThe Lowryで開幕したマリインスキー・バレエのミニ・英国ツアー。仮キャスト情報では「ダイヤモンド」(ジュエルス)を踊るとされていたロパートキナ、結局登場しなかったとballet.coで読んでがっかり・・・。

あ~あこの分じゃ来週のバーミンガム公演も出ないかなぁ(それならそれでいっそ諦めもつくけど・・・)。今夜の公演についてもたった今ballet.coに速報が出ていて大体の出演者がわかったのだけど、仮キャスト情報からはかなり変更があった模様。

各種ソースからの情報を総合すると、昨夜踊った方々は、

「エメラルド」
オレーシャ・ノーヴィコワ、マキシム・ジュージン(仮:アレクサンドル・セルゲーエフ)、アナスターシャ・コレゴワ、アンドレイ・エルマコフ

「ルビー」
オレーシャ・ノーヴィコワ(仮:イリーナ・ゴールブ)、アントン・コルサコフ(仮:レオニード・サラファーノフ)、エカテリーナ・コンダウーロワ

「ダイヤモンド」
ヴィクトリア・テリョーシキナ(仮:ウリヤーナ・ロパートキナ)、エフゲニー・イワンチェンコ(仮:イヴァン・コズロフ)

・・・ということで、凄い変わりよう。プリンシパルは最近昇進したばかりのテリョーシキナとイワンチェンコだけ、ノーヴィコワ嬢がニ演目に登場とは・・・!で、数時間前に終わった今夜の公演で"踊っていた"とballet.coに報告されていたダンサー達はこちら:

「エメラルド」
ヤナ・セーリナ、エカテリーナ・コンダウーロワ

「ルビー」
オレーシャ・ノーヴィコワ(仮:イルマ・ニオラゼ)、アントン・コルサコフ(仮:アンドリアン・ファデーエフ)

「ダイヤモンド」
??(仮キャストはアリーナ・ソーモワとイゴール・コルプ。コルプが登場しなかったことは確からしい・・・)

なんとルビーの主役ペアは初日と同じですか・・。一体明日の「ガラ・プログラム」はどうなっちゃうんだろう プリンシパル勢は明日から出勤とか??以下プログラムと仮キャストをballet.coからコピペします:

1 PART CHOPINIANA
Mazurka – 7 Waltz Anastasia Kolegova
Young man - Daniil Korsuntsev
Prelude - Yulia Bolshakova
11 Waltz - Irina Golub

2 PART DIVERTISSEMENTS (see changes)
1.Talisman Ekaterina Osmolkina –Mikhail Lobukhin
2.Carnival in Venice Olesya Novikova, Vladimir Shklyarov
3.Auber Grand Pas Classique Viktoria Tereshkina- Leonid Sarafanov
4.Arlekidana Elena Sheshina –Anton Korsakov
5.“Swan” Igor Kolb
(Chor.Radu Poklitaru, Music Camille Saint-Saens)
6.Tchaikovsky Pas de Deux Alina Somova –Andrian Fadeyev

3 PART Kingdom of the Shades
Uliana Lopatkina – Ivan Kozlov

(ああ、明日の結果を知るのがコワい・・・)

再びballet.coから。今夜の公演ではちょっとした”アクシデント"が起きたみたいです・・・

折りしも、今宵マンチェスターではUEFAカップのファイナル戦が行われていたのですが、優勝したのはサンクト・ペテルブルグのチーム(Zenit St Petersburg)。「ダイヤモンド」が始まってほどなく、舞台裏で試合の結果を聞いていたと思しきダンサー達から歓声があがるのが、客席まで聞こえてきたそうです。以後、舞台は俄然活気づいたとのことですが・・・。
2008-05-15 09:36 | マリインスキー・バレエ | Comment(8)
ウィルフリード・ロモリの引退公演(5/6) Part 3
後半です。

☆『アーティファクト組曲』(フォーサイス)
初演: 『アーティファクト』(1984)をベースにした新版初演は2005年、パリオペ初演は2006年
音楽: 一部 J.S.バッハ パルティータ第二番より『シャコンヌ』/二部 エヴァ・クロスマン-ヘヒト 『アーティファクト組曲』
ピアノ独奏: Margot Kazimirska
25回目の上演

デルフィーヌ・ムッサン&カール・パケット、メラニー・ユレル&シモン・ヴァラストロ
サブリーナ・マレム&アンサンブル


上演時間40分とこの夜一番長い作品で、中盤~後半にかけてどんどん面白くなっていった。作品は一部と二部に分かれていて、バッハのシャコンヌにのせて踊られる一部ではダンサー達はマスタード色のレオタードを着用、一人だけ、ライト・グレーのレオタードを着た女性ダンサー(マレム)がいてアンサンブルを導く役のような位置づけ(?)。群舞はやたら手信号みたいな腕の動きを繰り返して集団でぞろぞろ舞台上を闊歩したり、特に目を惹く動きはなくて、単調。プリンシパル・ペア(?)が二組登場してフォーサイス風の極端な動きを披露するのだけど、とりたてて面白味は感じられず。(ムッサンがいい動きを見せていたけど・・・)この二組のペアのpddは天井から降りてくる"幕"(黒いボード)に度々・唐突に遮られる、という演出になってるんだけど、この手のギミックに特に有り難味を感じない観客としては、ニ・三度ならともかくそれ以上続くとシラける。(ボードだから落ちてくる度にいちいちバタン!と音がしてうるさいし。)

一部が終わり短いポーズを挟んで二部の幕が上がる・・・と、なんだかやけに舞台が暗い。ライトブルーのレオタードに身を包んだダンサー達の顔がかろうじて判別できるという程度で、これは照明のミスかと最初は思ったけれど、舞台がすすむうちに、そうではなさそうだな・・・と思い始める。この二部にはプリンシパル的ダンサーは登場せず、ダンサー達は匿名の存在になりきっていて、非個性的でメカニカルな動きを繰り返す(フーガのような動きの模倣・反復)。延々と同じ動きを繰り返して・踊るマシンと化しているように見える場面もあるけれど、振付が音楽と見事に(本当に見事に)シンクロしていて、ちょっと目が覚める思い。最初はぼんやり眺めていただけだったけど、徐々に舞台に惹きこまれていった。

クロスマン-ヘヒトの音楽(オリジナル・スコアなのでしょうね)は若干ストラヴィンスキー風だったりジャズ風だったり、かと思うとバッハへのオマージュに聞こえないこともない?なかなか面白い音楽で印象に残った。ピアノ独奏なのだけど完全に打楽器として鳴らしていて、この強さが、音楽のややぶっきら棒で・不穏なムードに合っていてよかった。

振付・ダンサーの身体はこの音楽をヴィジュアル化するための道具と化していたように見えた。そして、運動量はハンパでなく凄い・・・まさに踊るマシン。(あれ フォーサイスってバランシン直系の弟子だったっけ?と一瞬混乱してしまったのだけど、Mr.Bとの厳然たる違いは、フォーサイスは冷徹なまでに個々のダンサーの肉体を手段化しているところ。)

総勢30人のダンサー達がめまぐるしくフォーメーションを変え、後半音楽がクレッシェンドにむかう部分で音楽と動きが暴力的な激しさを増していくシーンは圧巻。フィナーレ近く、アンサンブルが全員で一斉に同じ動きを繰り返すシーンが何度かでてくるんだけど、ここではやや宗教の儀式風の趣きがあって、フォーサイス作品でこんなの見たの初めてだなぁ・・・と新鮮だった。

顔もはっきり判別できないダンサーたちの中にあって、純粋にその動きでダントツ目立っていたのがコリフェのエレオノーラ・ゲリノー。後半、数人のダンサーがソロ&デュオ&トリオ(だったかな?)・・・等々を踊る場面があるんだけど、目立つ役の二人の女性のうちの一人が彼女だった。小柄で手足は特に長くなくて胸大きめ・・・という、今時のダンサー標準からいったらややレトロな雰囲気な方なのだけど、踊り始めるとすごい。動きの質が周囲のダンサー達とは違っていて・・・何といっていいか、非常に動きにボリュームがあるんですよ そして常に身体が'ON'の状態になっていて踊りに一貫した流れがある。ゲリノー嬢、SBLの生徒役で登場したときに、"素質はピカ一?"と密かに注目&期待していたので、今回初めてドゥミ・ソロ的な役で彼女を見られて&こんなに素晴らしい舞台をみせてもらえて、大収穫!だった。

<続く>
2008-05-14 09:45 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
ウィルフリード・ロモリの引退公演(5/6) Part 2
本編の感想です。まずは前半・・・

Balanchine/Noureev/Forsythe
Opera Bastille
Mardi 6 Mai 2008


指揮: ヴェロ・パーン
演奏: パリ・オペラ座管

☆『四つの気質』(バランシン)
パリオペ初演: 1963年/129回目の上演

Theme: エレオノーラ・アッバニャート&ブルーノ・ブシェ、ミリアム・ウルド-ブラム&シモン・ヴァラストロ、サラ・コラ・ダヤノヴァ&グレゴリー・ドミニヤック

Melancolique: マティアス・エイマン、ファニー・フィアット、マチルド・フルステー、カリーヌ・ヴィラグラッサ、ジュリー・マルテル、ヴァレンティーヌ・コラサント、ソフィー・パルセン

Sanguin: ドロテ・ジルベール&アレッシオ・カルボネ、エレオノーラ・ゲリノー、ジュリアネ・マティス、セリーヌ・パラチオ、マリーナ・ギジエン

Flegmatique: ウィルフリード・ロモリ、マリー=ソレーヌ・ブーレ、ローラ・エケ、ヴァネッサ・ルガッシー、サブリーナ・マレム

Colerique: エミリー・コゼット

私的にパリオペのバランシン、とりわけ『四つの気質』(以下4T)には並々ならぬ思い入れがありまして・・・。と言うのも、前回ガルニエでの上演時(5年前)に初めてこの作品の面白さとパリ・オペラ座バレエ団の真の魅(実)力に気づかされたからなんですが・・・

2003年秋のオール・バランシン・プロは私のバレエ鑑賞史に燦然と輝く、それはもう素晴らしいプログラムで(ダンス美の極致!)・・・チャイコフスキーpdd、シンフォニー・イン・C、放蕩息子、4Tが上演されたのだけど、圧巻は何といっても4T。それ以前に何度か他のカンパニーでこの作品見ていたけど特に好きだったわけではなくて、こんなに面白い・奥深いダンスと気づかせてくれたのはパリオペが初めてだった。パリオペ自体に関して言えば、それまでさほど熱心ではなかったけど細々と見続けていて個々のダンサーで好きな人もいた・・・というニュートラルなスタンスだったのが激変した、画期的な"事件”がこれだった。以後、パリオペと言えばバランシン、バランシンと言えばパリオペ・・・というある種の偏見というか思い込みが自分の中にできてしまっていて・・・

そういう思い入れたっぷりの目で見ているもので、どうしても辛口になってしまうんですが・・・一言で言うとこの夜の布陣はやや小粒。パリオペのバランシンはやっぱりいいなぁ~と嬉しくなるシーンは所々あったけれど、前回と比べてしまうと、総じてインパクト弱し。

特に懐古趣味に思いっきり浸ってしまったのは、メランコリークとコレリーク。今回メランコリークのソロを初めて踊ったマティアス、確かに踊りは綺麗だし、力みのないスムーズな動きは特筆もの。

・・・でもねぇ いかんせん子供なんだなぁ・・・表現が。で、私はお子様なメランコリークは見たくないのですよ。(イレールのせい!)

昔の話を蒸し返すのはナンですが、まぁ~前回のイレールのメランコリークは凄かった。あのわずか数分間のソロ、抽象的な振付にあれだけのドラマ性と重みを与えることのできるパフォーマーはそうそういないでしょうね・・・。今でも忘れられないのが、あるシーンで客席に身体を向けてポーズしていた時のイレールの表情。男たらしで女たらしだった師・ヌレエフの魂が一瞬乗り移ったんじゃないかと身震いしてしまうような、危険なフェロモンを撒き散らしていたのよね・・・。あんなに濃密な時間の流れるメランコリークを経験したのは後にも先にもこのときだけ。

コレリークは、前回ジロが決定版!と呼ぶべきものを見せてくれたので誰が踊っても分が悪いのだろうけど、それにしてもコゼットはオーラがなかったなぁ・・・。ダイナミックであることを雑に踊ることと勘違いしてるように見えたのも気になった。また昔話ですが、まぁ~前回のジロはほんとに輝かしかったのですよ・・・ラストの大団円で当時まだプルミエだったジロがイレールとル・リッシュを"従えて"女王のように全てのダンサー達の上に君臨していた、あの威厳ある姿が忘れられない。(今回ジロはエック・プロに回っちゃったのよね。この役は絶対に彼女が踊るべきだったと思うなぁ・・・)

さて、今回の4Tでダントツ光っていたのは、サンガンを踊ったアレッシオ。やや踊りが先走っていた感のあるドロテとのパートナーシップは万全とは言い難かったけど、華のあるペアで、登場しただけで舞台がぱあっと明るくなる。クリーンなテクニックと豊かな音楽性をもつアレッシオは、(予想通り)バランシン作品がぴったり。一つ一つのパやポーズがはっとさせられる美しさなんだけど、ただ綺麗なだけじゃなく、彼の人間性とチャームがしっかりスパイスとして効いていて、俄然振付が生き生きする。一回り逞しく・大きくなってパリに戻って来たアレッシオの姿が眩しくて、ただただ見とれていました。

前回上演時にはオレリーとユーモラスなサンガンを披露したロモリ、今回はフレグマティークに登場。舞台に登場した瞬間から、その顔の表情にはっとさせられる。万感胸に迫る・・・そんな表情で虚空を見つめるロモリの澄んだ瞳。凄く集中した表情、他のダンサーとは一線を画する存在感があって、クールで軽やかな印象の強いフレグマティークの振付がいつになくドラマティックに感じられてしまうのは、見ている人間の思い込みのせい?後半、滑ってしまったのか?一瞬手をついてしまうというアクシデントがあったけれど、動じることなく最後まで緊張感を途切れさせずにパートを終えたロモリ、カーテンコールでは勿論彼に盛大な拍手とブラヴォーがおくられていました。


☆『ライモンダ』より抜粋
振付: マリウス・プティパ、ヌレエフ改訂
パリオペ初演(全幕): 1983年

ライモンダ: イザベル・シャラヴォラ
ジャン・ド・ブリエンヌ: クリストフ・デュケンヌ
アンリエット: マチルド・フルステー
クレマンス: エヴェ・グリンスタイン
ベルナール: フロリアン・マニュネ
ベランジェ: ファビアン・レヴィヨン
チャルダッシュ: ヴァネッサ・ルガッシー、アレクシス・ルノー

休憩を挟まずにバランシンのレオタード・バレエから一転して豪奢なグラン・クラシックへ。ライモンダ・三幕だけを上演するのかと思いきや、一幕のベルナール&ベランジェの踊りが挟まっていたり、やや変則的な構成でした。踊られたのは以下の部分:

チャルダッシュ
ハンガリー風グラン・パ・クラシック (ライモンダ&ジャン・ド・ブリエンヌ)
ベルナールとベランジェのダンス
アンリエットのヴァリエーション
パ・ド・カトル
クレマンスのヴァリエーション
ジャン・ド・ブリエンヌのヴァリエーション
ライモンダのヴァリエーション
コーダ

「ライモンダ」はあまり見る機会のないバレエなので、一体どの程度プティパのオリジナルに近い部分がこの振付の中に残されているのかさっぱりわからなかったのですが、おそらくかの有名なライモンダのV("clapping v")以外はヌレエフのオリジナル?優美でエレガンスというよりは威勢のいい&ややせわしない振付に見えたのでそう感じたのですが・・・。チャルダッシュは脚の上げ方があまりに勢いよくてコールのダンサーたちの上げた足が額につきそうだったので、"ああこれはヌレエフだな"と直感しましたが(笑)。元気がいいのはいいことだしリードを踊ったペア、特にルガッシーは非常に力のこもった熱演で好感がもてたけど、何かこう、キャラダンを見てる気がしなくて・・・(何故だろう??)

主役を踊った二人のプルミエ・ダンサーは、正直言って特に期待せず見ていたらデュケンヌはなかなかよかったかな、と。スジェ時代に比べると表情に自信が感じられて舞台姿が堂々としてる・・・残念ながら相変わらず華はないのですが、まあこの役は自己主張せず黒子に徹して・女性ダンサーを美しく見せてくれればいいわけで、そういう意味では十分にノーブルの役割を果たしていたと思います。

シャラヴォラは、予想通り・・・ライモンダではなかったな。彼女の美しく妖艶な脚はやはりプティ向きでしょう プティパは厳しかった・・・(脚が弱すぎる。Vの最後にポワント落ちてしまったし)彼女は雰囲気はあるんですよ 大人の色気があって、でもプリンセスというよりはエキゾチックなオリエントのオダリスク(スルタンを誘惑する!)という風情なのよね。柳のような身体つきでなまめかしい雰囲気のある彼女はパリの観客に人気があるのか、大変盛大な拍手とブラヴォーをもらっていて、私は一人狐につままれたような気分に・・・。

サポート・キャストで特に目を惹くダンサーはいませんでした。アンリエットを踊ったマチルド、そろそろあのトゲトゲしい踊りと「私ってすごいでしょ」と顔に朱書きしたようなプレゼン法はやめるべきでしょう。(勿体無いわ 才能あるのに・・・でも、これまた客席の反応は凄くよかったのよね。私ってパリの観客とつくづく趣味合わないのかも・・・)流石にクレマンス役のエヴェの方が大人の落ち着きがあったけど、クレマンスはお付きの女性二人と三人で踊るし短いVなので、全然印象に残らない・・・

ベルナールとベランジェの踊りは可もなく・不可もなく・・・といったところ?先月イタリアで見た時よりもファビアン君は良くなっていて、ホッ・・・(ザンレール回れてたし)。不可解だったのは、何故この役にマニュネを使うのか?と。古典全幕で既に主役を何度か踊ってる彼にこういう役を与えるのはモラル・ダウンにつながらないか?と心配になってしまいましたよ。ファビアン君と同年代でレベルが同じぐらいのダンサーに挑戦させればよかったのに・・・(そもそも長身で手足の長いマニュネにこの振付が似合うとも思えないし。)

え~そういうわけで全体に低調、抜粋とはいえ古典作品を見る醍醐味を多少は味わわせてほしかったのですが、それは叶わず。そもそもこのミックス・ビル、見る前から作品選択にかなり疑問を感じていたんだけど、実際見てみてやっぱり変だなーと。クラシック好きとして気になるのは、特別バレエ・ファンでない観客がこれを見たら、バランシンとフォーサイスに挟まれた「ライモンダ」がやけに古臭くてつまらないバレエに感じられやしないか、ということなんですが。一応ストーリーのある古典作品を(コンテクストから外れた)抜粋という形で見せるということ自体かなりチャレンジングなことだと思うんだけど、こういう場合、成功するか否かはひたすらダンサー(究極には主役バレリーナ)の力量にかかってるんですよね。たとえ話の筋が通ってなくて荒唐無稽だろうが、時代錯誤的な大袈裟な衣装を身に着けていようが、古典バレエのセオリーに忠実かつ舞台に興奮をもたらすダンス力をもったダンサー達が踊れば、"クラシックっていいなー"と思わせてくれるはずなんですが・・・この夜のダンサー達にはそのパワーがなかった。年末の全幕上演、かなり不安になってしまったよ・・・

《雑談》 この夜の公演が終わってからフレンチ・バレトマンとしばしお喋りしていたんですが、「年末のライモンダは今踊ってる人たちがまた主役を踊ることになると思う?」と訊いてみたら、「ムッサンは多分踊らないだろう・・・シャラヴォラは全幕も踊るという話を聞いたことあるけど」とのお答えが。もし本当だったら、イザベルさん、今から脚を鍛えてね!

<続く>
2008-05-12 08:51 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(12)
サドラーズ劇場"Sacred Monsters" 公演中止
サドラーズ・ウエルスで来週月・火曜と開催予定だったシルヴィ・ギエムとアクラム・カーンの「セイクレッド・モンスターズ」公演が中止になりました。

http://www.sadlerswells.com/show/Sacred-Monsters

チケット・ホルダーの方には既にお知らせがいっていたのかもしれませんが、(見に行く予定のない)私は今日サドラーズのサイトで見て初めて知りました。このサイトには「怪我のため」としか書いてないのですが、おそらく怪我したのはシルヴィ・・・この公演、今週ブラッセルのモネ劇場でも行われるはずだったのがシルヴィの怪我で中止になっていたのですよ。

http://www.lamonnaie.be/demunt-1.0/programma/productie.jsp?id=6439&language=FR

シルヴィといえばこの夏の東京バレエ団欧州ツアーが来月16日スタートの予定で・・・くれぐれも怪我が重くないことを祈ります。

この東バ公演、シルヴィとイレール&ルグリが客演するアテネ(6/16、17)とリヨン(6/26~28)のどちらかに行きたいと思ってたんですが・・・アテネは平日なのでパス、それじゃリヨンかな・・・と目論んでいたのですが、ノロノロしていたらチケットあっという間に完売!主催者に電話して様子をきいてみたら、ホントに・完璧にソールド・アウトで、なんとキャンセル待ちの人が60人ぐらいいるって・・・!で、もう殆ど諦めモードです・・・。(まぁ当然と言えば当然ですよね シルヴィ・ギエムがフランスでベジャールの「ボレロ」を踊るんだから・・・)

このビッグ公演も控えていることだし、シルヴィの早期快復を心からお祈りしております・・・
2008-05-11 02:49 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(8)
イレールの 《アルマン・父》 デビュー!
・・・というオドロキの情報がパリオペHPにアップされていました:

http://www.operadeparis.fr/Saison-2007-2008/Spectacle.asp?IdS=399

ううむ これは予期せぬ展開(・・・って最近このパターンがやたら多いが・笑)。前回&前々回にこの役を踊っていたダンサーのうちジャン=ギーは引退してしまったしカデさんはシーニョの方だし、いよいよ満を持してメートルの登板ってことでしょーか?(私的にはあまりイメージ合わないんでこの役デビューはまったく予想してませんでしたが・・・)

気になるのは、イレール、"誰の"お父さんになるのかなぁ・・・と。(早く日毎のキャストを出してくれー!)できればマチューかエルヴェがいいけど、ひょっとしてひょっとしたら・・・ルグリのパパになっちゃうとか?(ぎゃ~~!)夏のパリに行く予定はまったくなかったんだけど、休暇のプランを《また》見直さねば・・・。イレール、まさか一回きりのカメオ出演なんてことはないでしょうねー?お願いだから、せめて一度は週末に踊っていただきたい!

【付記】 慌てていて書き忘れてしまいましたが、勿論演目はパリオペの「椿姫」です。アルマン・父にプレ・キャストされているのはイレールのほかに、ミカエル・ドナール、アンドレイ・クレム(Andrey Klemm)の二人。

アンドレイ・クレムって・・・パリオペの人ではなさそうだけど、なんか見覚えのある名前・・・と、今週月曜に見た「ベルナルダの家」のキャスト・シートを引っ張り出してみたら、ありました。原作には登場しない"技術者(テクニシャン)"役を演じた招聘ダンサーで、ややぬぼ~っとした風情の大男。この人一体何者だろう エック作品のスペシャリストかなあ・・・と謎だったんですが、へえー あの方がアルマン・パパを・・・。

で、ちょっとググってみたところ写真は見つからなかったのですが、複数のサイトにクレム氏は「シュツットガルト・バレエとパリ・オペラ座バレエの教授」という記述がありました。(オペラ座のロスターには名前ないんだけど・・・)↓のサイトには、「ボリショイ・バレエ・アカデミー卒でモスクワ・クラシカル・バレエの元ソリスト」とあります。私はまったく記憶にないんだけど、クレムさん、これまで既に何度かパリオペ公演に出演なさってるのでしょうか・・・?

http://www.balletrussian.org/rpusa_judges.htm
2008-05-10 06:11 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(9)
ロモリさん 仏・芸術文学勲章受章
今日ダンソマニのリンクから読んだ記事によりますと、5/6のアデュー公演終了後、ウィルフリード・ロモリ氏に仏文化相から芸術文学勲章・コマンドゥール*が贈られたそうです。(*Commandeur des Arts et Lettres)

http://www.musicologie.org/actu/05a.html#8a

贈呈の際、仏文化相クリスティーヌ・アルバレルはロモリ氏を、「素晴らしいダンサーというだけでなく、その役作りにおいて卓越していた」、「特別に愛されたダンサーでありコンテンポラリーの第一人者」と評したとか。それに対してロモリさんは、30年間職業人生を過ごしたパリ・オペラ座と師・ヌレエフに謝意を表し、また特に親しかった三人の友人--イレール、ル・リッシュ、ベラルビ--に言及して、彼等への特別の思い(謝意?une pensee particuliere)を吐露したとか。

ロモリさんの今後について、この記事にははっきり今年9月からエコールの教授に就任、と書いてありますね。また、文化相が"俳優"としての彼の実績についても言及していて、特にピエール・ジョリヴェ監督作品への出演について触れているのですが、この監督の名前見覚えあり・・・と、パリオペの季刊誌・Ligne8最新号掲載のロモリさんインタビューを見てみたら・・・

インタビューの最後に今後の活動について質問されたロモリさん、「(パリオペで)後進に伝統を継承する仕事をしたい」と語る一方で、「自分は根っからの俳優」であるとして、映画の世界も視野に入れていることが伺える発言をされています。ここでジョリヴェ監督の名前が出てくるのですが、過去既に何度か一緒に仕事をしていて、最近またその機会があった、と読めるような・・・?(今後は"俳優・ロモリ"の姿を目にする機会が増えるかも・・・)

さて、こちらはNYタイムズの公演評。写真が何枚か見られるのでリンクを貼っておきます(残念ながらアデュー当日のものではないような気がしますが・・・):

http://www.nytimes.com/2008/05/08/arts/dance/08nury.html?_r=3&adxnnl=1&oref=slogin&ref=dance&adxnnlx=1210277036-qgdKiK1fLYQ/MR9UigdaWA
2008-05-09 08:46 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
ウィルフリード・ロモリの引退公演(5/6) Part 1
昨夜パリオペラ座のエトワール、ウィルフリード・ロモリの引退公演を見て来ました。

「四つの気質」のフレグマティークと、この夜の特別上演演目・イレールとの"Un trait d'union"(以下「ユニオン」)でパリオペでの舞台生活に幕を下ろしたロモリ。最後の演目「ユニオン」が完全に終わらないうちに客席から拍手が沸き起こり、続いて大歓声・・・Parterre(平土間)前列の常連ファンたち?は最初からスタンディング・オベーション。二人のベテラン・エトワールが爽やかな笑顔で互いの健闘を称え合い、拍手に応える姿に客席の熱狂はどんどんヒートアップ。何度目かのカーテンコールのあと、イレールはロモリの頬にぶちゅーっと盛大なキスをして袖に引っ込んでいった。

一人舞台に残され舞台中央・最前線に歩みよるロモリに、天からキラキラ輝く銀色のコンフェッティが降り注ぎ・・・目に涙を浮かべながら何度もレヴェランスするロモリ、その間ずっと拍手とブラヴォーが巨大なバスティーユに鳴り響いてすごい迫力だった。ほどなく同僚のダンサーたち、バレエ団幹部、引退したエトワール達(プラテル、モーラン)が舞台に上がり、後方からロモリに盛大な拍手を贈っていた。(ロモリのすぐ後ろにベラルビ、イレール、ルグリが並ぶ光景に、"あぁこんなシーンを見られるのもこれが最後なんだな・・・"と思わず感傷的になってしまった。)

最後はまた一人で、鳴り止まない拍手に応えるロモリ。感動的なアデューだったなぁ・・・と暖かい気持ちになったと同時に、一抹のさみしさも拭い難いものがあって・・・いよいよオペラ座の舞台からヌレエフ世代の最後のダンサーがいなくなる日も近いんだなあ・・・と。わかりきっていたことだけど、昨夜ロモリのアデューの場に居合わせて、初めてそのインパクトをひしひしと感じてしまった・・・。
2008-05-08 08:22 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
ボリショイ・バレエのアムステルダム公演
今夏のボリショイ・アムステルダム公演の概要がようやく発表されました。

・・・”ようやく"というのは、このツアーの件かなり前からボリショイの公式サイトに日程だけは出ていたものの、会場がどこになるのか情報が全く出回ってなくて、私などはもうキャンセルになったのか・・・と思いこんでいたのです。公演初日まで二ヶ月ちょっとに迫ってやっと詳細が発表されるとは、相当のんびりした話ですが・・・たった二ヶ月しかないけど、ボリショイだからチケットは売れるのでしょうかね。

☆ボリショイ・バレエ アムステルダム公演

期間: 2008年 7月16日~27日
会場: カレ劇場 (Theater Carre)

チケット発売は5月13日開始

http://www.theatercarre.nl/voorstelling.php?m=1&vid=85&taal=en

以下公演日程と予定キャストです。(ボリショイ公式サイト露語ページに掲載されていたものをダンソマニのソフィーさんが翻訳してくれたもの)

"白鳥の湖"

オデット/オディール: スヴェトラーナ・ザハロワ(7/16、19S)、ナデジダ・グラチョーワ(7/17、19M、20S)、スヴェトラーナ・ルンキナ(7/18、20M)

ジークフリート王子: アレクサンドル・ヴォルチコフ(7/16、19S)、ルスラン・スクワルツォフ(7/17、19M、20S)、ドミトリー・グダーノフ(7/18、20M)

悪の天才: ドミトリー・ベロゴロフツェフ(7/16、19S)、ユーリ・バラノフ(7/17、19M、20S)、ルスラン・プローニン(7/18、20M)

"明るい小川"

ジーナ: スヴェトラーナ・ルンキナ(7/22)、ニーナ・カプツォーワ(7/23)
ピョートル: アンドレイ・メルクーリエフ(7/22)、ウラジーミル・ネポロージニー(7/23)
バレリーナ: マリヤ・アレクサンドロワ(7/22)、ナタリヤ・オーシポワ(7/23)
クラシカル・ダンサー: ルスラン・スクワルツォフ(7/22)、ヤン・ゴドフスキー(7/23)

"スパルタクス"

スパルタクス: ドミトリー・ベロゴロフツェフ(7/25、27)、イワン・ワシーリエフ (7/26M)、アレクサンドル・ヴォロビエフ (7/26S)

フリーギア: アンナ・アントニーチェワ (7/25、27)、ニーナ・カプツォーワ (7/26M)、スヴェトラーナ・ルンキナ (7/26S)

クラッスス: アレクサンドル・ヴォルチコフ(7/25、27)、リナート・アリフーリン(7/26M)、ウラジーミル・ネポロージニー(7/26S)

エギナ: ナデジダ・グラチョーワ(7/25、26S)、マリヤ・アレクサンドロワ (7/26M)、スヴェトラーナ・ザハロワ(7/27)

http://www.bolshoi.ru/ru/season/tours/toursbt/?id26=71&i26=12

私がこの公演に注目していた殆ど唯一の理由は、"小川"でフィーリンとアレクサンドロワのペアを見られるんじゃないか・・・と一縷の望みを託していたから、なのですが、やはりそれはなかったですね・・・。

何気にこのキャストって年末の日本公演での予想に使えるんじゃないかと思うんですが、フィーリン失き後のクラシカル・ダンサーのファースト・キャストはスクワルツォフで確定なのかな。確かにスク君もこの役すごくハマってるし(以前も書きましたがポワントでのパ・ド・ブレはフィーリンより上手いし・笑)、納得の線ではあるけど、ああ しかし・・・やっぱりまだまだ見たいよ~フィーリンの小川・・・(←当分諦めきれそうにない・嘆息)

それにしてもこのツアー、堂々たるプリマがズラリと並んだ女性陣に比べると、男性陣はやや心もとないかなあ・・・という印象が。(フィーリン、ツィスカリーゼ、ウヴァーロフの名前がないボリショイのキャスト表ってさびしいものですね・・・・) 実は、男性で名前と顔が一致しない方が何人かいるので(プローニン?アリフーリン?)判断しかねるのですが、若手登用路線とみていいのかしら・・・。
2008-05-05 10:15 | ボリショイ・バレエ | Comment(6)
『ベルナルダの家』 テキスト(英文)
ロモリ&イレールのトレデュニオンを見に行くついで(と言っては何だが)に急遽見ることになったマッツ・エック・プロ。『ベルナルダの家』ってどんなお話?とネット検索してみたら、あっさりテキスト全文が見つかってしまったのでご参考に供します。(しっかし、こんなに便利でいいんでしょうかね~一昔前じゃ考えられない・・・)

スペイン語から英語への翻訳ですが、アメリカの大学が提供しているものなのでそうそう質は悪くないであろう・・・と想像します。以下リンクをクリックするとワード(doc)文書が開きます:

www.ac.wwu.edu/~kuntzm/class_notes_F03/the_house_of_bernarda_alba.doc

MSオフィスを使っていない人はこちら・大学のサイト(検索結果)からHTML形式でも読めます:

http://www.googlesyndicatedsearch.com/u/WWU?q=Bernarda

(あまり長くなさそうなのでユーロスターの中で読めそうだな・・・)

マッツ・エック・プロはこの作品と"Une Sorte de..."の二本立てですが、ダンソマニにリンクの貼ってあった写真サイトで見る限り、後者の方が私は好きそうな予感が。こちらに登場しているニコラ、とっても綺麗なライラック色のコートを着用していて目を惹きました。あと、ミテキさん、ウツクシイ・・・。

http://www.fedephoto.com/fotoweb/GridB_content.fwx?folderid=5080&rows=4&columns=4&search=(IPTC103%20contains%20(APO0217*))&sorting=AlfaNumericAsc

『ベルナルダの家』はこちら:

http://www.fedephoto.com/fotoweb/GridB_content.fwx?folderid=5080&rows=4&columns=4&search=(IPTC103%20contains%20(APO0216*))&sorting=AlfaNumericAsc

《あ、これまだチケット買ってないんだった・・・汗》
2008-05-02 07:15 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
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