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ローレンス・オリヴィエの面影
今夜、特に見るつもりではなかったコメディ番組を何となく"眺めて"いたら、”あ!”と数年前の不思議な経験を思い出した。

金曜の夜のBBC TVはコメディものが多いんだけど、大好きなコメディエンヌ二人組・フレンチ&サンダースの番組の後に放送された、シットコム・ドラマに出てきた登場人物の一人。中年の、まずまずの色男で、舞台俳優特有の(と思わせる)深い声で話す・・・どこかで見たことあるような。ああ、この人は、あの時の・・・!

数年前、この俳優さんと偶然ロンドン某所で《一瞬》会ったことがあるのです。東京からロンドンに遊びに来ていた友人に会うため、彼女が滞在していたお宅に伺ったときのこと。目指すお宅は西ロンドンの地下鉄駅から歩いて15分位・・・と聞いていたのに、途中ちょっと迷ったせいもあり結局30分もかかって到着。風雨の強いさんざんのお天気の中歩き回ってぜいぜいしながらベルを鳴らすと、ドアを開けてくれたのは英国人らしき中年男性。

友人のホストは英国婦人のはずなので、あら この方どなた?と訝りつつ、髪振り乱して息切らせていた気恥ずかしさもあって、思わず、「○×駅からここまで来るのに30分もかかっちゃったわ・・・これって、ひどすぎるかしら?」と言ってしまったんだけど、彼は鷹揚なジェスチャーでニッコリ笑って、「うーん そうね、ちょっとひどすぎかもね」。それから少々言葉を交わして驚いた。とても深くてよく通る声の持ち主で、抑揚ある話し方、身のこなしもスマートで、なにやらタダモノではない空気を漂わせている。・・・普通の人じゃなさそうだなぁ。

彼はこの家に客人として来ているとのこと。なぜかホスト自身は不在で、彼が部屋に通してくれて、友人を呼びに行ってくれた。隣のリビングをちらと覗くと、薄暗い部屋の中に10歳くらいの男の子が一人でぽつんと座っていた。この子もお客さんかしら・・・声をかけようかと迷っていたら、戻ってきた男性が、僕の息子です、○○(少年の名前・・・失念してしまった) ご挨拶しなさい、と《本当に》よく通る声で一言。ソファに座っていた男の子はこちらを見ると、お行儀良く挨拶してくれた。

その瞬間、何とも言いようのない不思議な感覚に襲われて、数メートル離れたところに座っているその男の子の顔をまじまじと見つめてしまった。

綺麗な顔立ちと、育ちの良さを感じさせる落ち着いた雰囲気に惹かれるものがあるんだろうか。でも、そういう子供なら他にもいる・・・彼には、なんともいえないオーラがあるのだ。こんな子供は見たことがない!一体、この親子は何者??

その時友人が上階から降りてきて、二人で外食するため外に出た。家を出て真っ先に友人に訊いたのは勿論あの親子のこと。友人いわく、「彼は俳優よ。”Holby City"っていうテレビ・ドラマにも出てるらしいけど、見たことない?あの男の子は、ローレンス・オリヴィエの孫よ。」

えっ!オリヴィエの孫・・・!?

・・・驚天動地。

よくよく聞いてわかったのは、あの男性は舞台出身の俳優で、かつてローレンス・オリヴィエの娘と結婚していたと。二人の間の子供が、あの少年。

オリヴィエの孫・・・そう聞いて、「オーラって遺伝するものなんだろうか」と、一瞬真剣に考えてしまった。あの少年は、きっと俳優の道を歩むに違いない、何年後かわからないけど、彼が舞台に立つ日がきたら絶対に見に行こう!と心に決めたのでした。(彼が俳優になるだろうと希望的観測含めて決めつけてますけど・・・絶対に周囲が放っておかないと思うし!)

ちょっとネット検索してみたけど、残念ながら少年のお名前はわからず・・・俳優の男性は、Simon Dutton。この方、舞台の方はすっかり疎遠なのかしら・・・舞台出演されるなら、是非拝見してみたいんですけど。
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2007-09-29 07:13 | 英国生活 | Comment(0)
ロパートキナとコズロフのジゼル
今夜は新シーズンお初のロイヤル・オペラハウス、グルックのオペラ・「トーリードのイフィゲニー」を観て来ました。今年の夏はオペラハウスでバレエの引越し公演がなかったので、6月以来3ヶ月ぶりのハウス、凄ーく久しぶりに感じてしまった。何気に気づいた小さな変化はキャスト・シート。フォントが変わっていて、字のサイズも小さくなったみたいに見える・・・まぁそのうち慣れるんでしょうけど。

うっかりしていたけど、日本に帰国していた間にマリインスキーでもオペラ座でも新シーズンが開幕してたんですねー。パリの方は開幕プロにイマイチ興味が沸かないので殆どフォローしていないのだけど、マリインスキーの注目公演は勿論これ・ロパートキナと、これが移籍後初めての舞台となるコズロフの二人による「ジゼル」。今日ballet.co.でケヴィンがカーテン・コールの写真を紹介してくれていました(「いつもの方」の撮影ですね!)。

http://photofile.ru/users/poduchka/3115326/65680777/#breadcr

これを見るとコズロフ君はまだ若干遠慮がちかな?ロパートキナはコルプとの時の方が雰囲気あったような気がしなくもないですが・・・・。ところで、マリインスキーのサイトの人事リストにはまだコズロフ君の名前がないのです!ポジションが決まらないのかなあ・・・ロパートキナのパートナーだからそれなりのランクでジョインさせないといけないだろうし、決める側にしても難しいですよね~ どうなることか??

(上記サイトからはバレエの開幕プロ、「ロミオとジュリエット」のカーテン・コール写真も見られます。主役はヴィシニョーワとファデーエフ。)
2007-09-28 08:10 | マリインスキー・バレエ | Comment(0)
井脇さんとジュドさん
うわ~素敵!!

井脇幸江さんのダイアリーに、ジュドさまとの2ショット写真が掲載されています↓

http://www.yukie.net/cgi/cmfdiary/cmfdiary.cgi

素晴らしい舞台を見せて下さっただけでなく、お宝写真まで公開して下さって・・・井脇さんに大・大感謝です!
2007-09-26 06:35 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(2)
「ニジンスキーの伝説」 東京バレエ団(9/12,13,19) Part 1
東京バレエ団のニジンスキー・プロ、東京と西宮で三公演見ることができました。感想のパート・1です。


<キャスト>

☆東京・国際フォーラムC」(9/12,13) 

「レ・シルフィード」: プレリュード 小出領子、詩人 木村和夫、ワルツ 西村真由美、マズルカ 奈良春夏、コリフェ 乾友子、田中結子

「薔薇の精」: マチアス・エイマン、吉岡美佳

「牧神の午後」: シャルル・ジュド、井脇幸江

「ペトルーシュカ」: ペトルーシュカ ローラン・イレール、バレリーナ 長谷川智佳子、ムーア人 平野玲、シャルラタン 高岸直樹

指揮/演奏: アレクサンドル・ソトニコフ、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


☆兵庫県芸術文化センター 大ホール(9/19)

「レ・シルフィード」: プレリュード 吉岡美佳、詩人 フリーデマン・フォーゲル、ワルツ 長谷川智佳子、マズルカ 田中結子、コリフェ 高木綾、奈良春夏

「薔薇の精」: 大嶋正樹、高村順子

「牧神の午後」: シャルル・ジュド、井脇幸江

「ペトルーシュカ」: ペトルーシュカ ローラン・イレール、バレリーナ 小出領子、ムーア人 平野玲、シャルラタン 高岸直樹

指揮/演奏: アレクサンドル・ソトニコフ、関西フィルハーモニック管弦楽団


★「レ・シルフィード」

東バのシルフィード、今回初めて見て、かなりショックを受けた、というかびっくりした。舞台の隅から隅まで「和」の美意識が支配する、日本のバレエ団ならではの空気の精。こんなの初めて観た・・・。舞台を見ているうち当初の驚きが何ともいえない感慨にかわっていって、ある意味このプログラムの中で最も強烈な印象を受けた演目かもしれない・・・東京のキャストで、特にそうだった。

そしてこちらもびっくりだったのが、なんともまったりとしたスロー・テンポのオケ。初日は仰天したけど、もしかしてこれもバレエ団の独自性(個性)にあわせた解釈なのかもしれないと思うと、不思議と舞台の動きと釣り合いがとれているように感じられて気にならなくなった。

日本のダンサー達が踊るシルフィードなのだから和的で当たり前・・・と言えばそうなのかもしれないけれど、それを(日本人である自分に)感じさせつつ作品として昇華させ、普遍的な美に到達していると見えた・・・これは、小さからぬ快挙なのではなかろうか。(外国人がこの舞台を見て一体どんな感想を持つのか、聞いてみたい!)

群舞の揃い方が何といっても圧巻だったが、それが見た目や動きだけでなく作品解釈や、それこそ美意識にまで至っていると感じられたことが、新鮮だったのかもしれない。(常日頃"個性集団"の群舞を見慣れているもので・・・この均質性・統一性は、貴重な美質。抽象作品で匿名性の高いこの種の作品に、日本人の感性と価値観がとりわけよくフィットするということなのだろうか?)

私的にこのシルフィードから最も強く感じられた「美意識」は、その"ひそやかさ"。静けさというよりももっとデリケート、そして独特の「間」の感覚。これが実は、かつてロイヤルで観た吉田都のジゼル二幕に感じたことに非常に近かった。あの時も、(私的には)極めて和的としか感受しようのないジゼルで、そうかと言って役の原型を逸脱しているわけでは勿論なくて、そのことに驚かされ、このバレリーナに殆ど畏怖の念を抱いてしまったのだけど。

ダンサーの中でダントツ印象に残っているのは、プレリュードを踊った小出領子。丸顔の愛らしい容姿と裏腹に芯の強さを感じさせる踊り、何よりシルフの世界に没入してしまっているのは彼女一人に見えた。ソロを踊った他の女性ダンサーたちには今ひとつ心を動かされなくて、詩人役の木村さんは正直ミス・キャストではないかと感じてしまったのだけど(フォーゲル君は可もなく不可もなく・・・)、小出さん、彼女のシルフィードは素晴らしかった。

唯一気になったのは、演出とセット。背景画にシンプルな森の情景が描かれているのはいいんだけど、何とどう見ても明朗な昼の光の中なんだなあ・・・この作品をフォーキンから直々に伝授された故アリシア・マルコワが、「この作品は"月"に支配されているのよ・・・」とドキュメンタリー映像で語っていたことがあって、強く印象に残っているのだけど・・・。ここはやはり、月明かりに照らされたほの暗い夜の情景とすべきではなかろうか。

(続く)
2007-09-24 08:58 | その他のバレエ・ダンス公演 | Comment(4)
殿・イレールの舞台情報
これは書いておく価値があるでしょう・・・ローラン・イレールの次なる舞台出演は、11月のエクス・アン・プロヴァンスのPavillion Noirで。相方は、(ヤッタ~)ウィルフリード・ロモリ、演目は、この二人ならコレしかありません、"Un Trait d'Union"!

エクスのこの会場はBallet Preljocajの本拠地。プレルジョカージョとこの二人のダンサーの長年に渡る友情とコラボ関係を祝して行われる、11月17,18日の二回限りの特別公演。

http://www.preljocaj.org/lesspectacles-2-3-76-en.html

私自身は友人から公演情報を教えてもらいましたが、このページはちょっと前からできていたようなので、既にご存知の方も多いかもしれませんね。HP上にはっきり出演者名が書かれていても、本当に踊ってくださるんだろうか・・・と一抹の不安がよぎってしまうのがファン心理。で、今回デマチしてこの件確認してみたところ、一応Yesとのお答えだったので、安心してご紹介できると踏んだ次第です。(「その公演、いつだったっけ?」と日にちまでは憶えてらっしゃらなかったようで、一瞬、殿・大丈夫かいな・・・と焦りましたが。17,18日です!と申し上げたら、あっ そう・・・とあまりに殿なご対応で冷や汗ものでしたが、まぁ大丈夫でしょう。絶対出てね、殿!)

ロモリさんは来月の新作「ロメオとジュリエット」で初役の登板後、プレルジョカージョの「メデの夢」で主役を踊られる予定なので、くれぐれもお怪我されたりしませんように・・・勿論イレールも!当日まで、ひたすら祈る毎日となりそうです。
2007-09-23 00:37 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
本日放送・ヌレエフのドキュメンタリー
皆様お久しぶりです。昨夜ロンドンに戻ってきました。

天候にも恵まれて雨はほとんど降らず、東京も大阪も残暑が厳しかったけどそれが狙いだった私には嬉しい2週間でした。肝心のバレエ公演もニジンスキー・プロでイレールのペトルーシュカとジュドの牧神を3回ずつ見ることができて、大収穫。東バのレ・シルフィードがとても面白くてそれも強く印象に残っております。レポはのちほど・・・

バレエ会場でお会いしたfellow bloggerの皆様、お会いできて嬉しかったです~。また、色々とご好意を頂きました読者の皆様、ほんとうに有難うございました。いつもはネット上のみでのお付き合いですが、"リアル"でもお会いできると楽しいものですよね~ 今後もどうぞ宜しくお願いいたします!

さて、さきほどballet.coで見つけて”アレ?"と思ったこの情報。このブログでも先日お伝えしたヌレエフのドキュメンタリー番組、まだ先だと思っていたらなんと今日放送のようです。なぜかタイトルが、"Nureyev: From Russia with Love"とウケ狙い風のものにかわっていますが、BBC2にて夜9時半から11時まで。(過日のNYタイムズの記事では9/29放送となっていたけど、これは間違いだったようです。)BBC2を受信できるバレエ・ファンの方は、お見逃しなきよう。
2007-09-22 19:19 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(2)
パヴァロッティ最後のコヴェント・ガーデン
本題に入る前に、昨夜のプロムス・ラスト・ナイトについて少々。

8時40分頃テレビをつけたら、ちょうどフローレスの歌が始まるところだった(ラッキー♪)。彼はハイド・パーク組で、私が聴けたのはロメオとジュリエット(グノー)とリゴレットからのアリア。まずまず美しい歌唱ではあったけど、とくにぐっとくることはなかったかな・・・。本家・ロイヤル・アルバート・ホールには、アンナ・ネトレプコ(ソプラノ)とジョシュア・ベル(ヴァイオリン)が登場して盛り上がってました。

波打つ黒髪にフル・スカートのきらびやかなドレス、首元にはパールとダイヤモンドのカスケード・ネックレス。グラマラスなネトレプコが歌うレハールのオペレッタは、まるでカルメンのように情熱的でややアクが強くて、ウィーン風の軽妙さは・・・。元気一杯のアンナちゃん(途中フラメンコ風のダンスも披露して、ノリノリ!)、舞台最前線に置いてあった花束を抱え上げるやオケの間を右から左にすり抜けて一番後ろの方まで行ってみたり(終始flirtatiousな仕草たっぷりに)、客席に向けて花を一輪ずつ投げてみたり、お祭り気分を盛り上げるサービスぶりに、会場はやんやの喝采。

ジョシュア・ベルは、一見すると、わー老けたわね~ちょっとオバさん入っちゃったかな~などと不謹慎なことを感じてしまったのですが、演奏の方は、それはそれは素晴らしいものでした(アメリカの作曲家だったかな?間違ってたらすみません、センチメンタルなセレナーデ風の?音楽で、とてもよかった)。彼の道具は1730年代製作の名器という紹介がありましたが、なぜヴァイオリンって昔々作られたものの方が優れているんでしょうね?ネトレプコとベルはシュトラウス作品("Morgan"って作品ありますか?そう聞こえたんですが・・・)で共演、ここでもベルのヴァイオリンの音が印象的でした。

さて、ここから本題。

私が邂逅することのできた唯一の(そして生涯忘れ得ない)パヴァロッティの舞台について、メモ書きしておきます。

********

ジャコモ・プッチーニ作
ロイヤル・オペラ 「トスカ」
2002年1月21日 


Conductor: Jesus Lopez-Cobos
Director: John Cox
Sets: Renzo Mongiardino
Costumes: Marcel Escoffier
Lighting: John B. Read
The Orchestra of Royal Opera House

CAST

Floria Tosca: Carol Vaness
Mario Cavaradossi: Luciano Pavarotti
Baron Scarpia: Sergei Leiferkus
Cesare Angelotti: Graeme Broadbent

以下、鑑賞直後に書いたメモの書き写しです。

「"パヴァロッティ最後のコヴェント・ガーデン全幕出演"ということで、チケットは早々にsold-out。何とDay Ticketを買うために、友人と徹夜で並んでしまった。公演前夜8時頃ピアッツアに着くと、既にかなり人が集まっている。人数を数えて前から38人目と当日券を買える範囲内にいることを確認、ただし途中で横入りでもされると危ない位置(当日券は67枚販売)。で、急遽手持ちのメモ用紙で整理券作って前の人から順に配ったみたりして。(一番前にいたご婦人は、そんなものいらない、と受け取ってくれなかったけど!)真冬のロンドン、日頃のシビアな寒さがウソのように妙に生暖かい夜だったのが幸いだったが、前に並んでる人の中には明らかに並び屋みたいな怪しい人たちもいて、ついでにホームレス風だけどやたら元気なグループもいて騒いでたりして、スリリングな(?)雰囲気。

一睡もできずに一夜が明け、空が明るくなり始めた頃にはもうフラフラ。チケット発売開始まであと一時間、といったところで、オペラハウス内部からスタッフが登場。ここで、"オペラ風"のちょっとしたドラマが展開された。

スキンヘッドでメガネをかけた中肉中背の男性スタッフがやや尊大な表情で近づいてきて、並んでる我々を行列の先頭から品定めするかのように見下ろして、一瞥して彼が「並び屋」と判断した人には、"Out!"の一言。同時に「行け!」と手で指図するんだけど、これが相当芝居がかった動作で、オペラチックな光景だった。(かなりよく通る・迫力のある声の持ち主で、きっと声楽を勉強した人だろうなぁと確信。)驚いたことに、宣告下された人たちは抵抗することもなくすごすごと引き下がっていって、これで10人ぐらい自分の前の人数が減った。しかし、よく一目見ただけで並び屋かどうか判断できるなぁと感心してしまった。

続いてオペラハウスのスタッフが徹夜組の労をねぎらう(?)ように、コーヒー・紅茶を振舞ってくれる。ここまで来たら、もうあと一息。結局、Day Seatの中でも良い方の、B列・中央よりの席が取れて大喜び。驚いたことに、チケットを買い終わって外に出ると、もう買える可能性は殆どないのに、長蛇の列が延々続いていた。

当夜、オペラハウスは開演前からこれまで経験したことのないような、何やら異常な興奮と熱気に包まれていた。ストールズやグランド・ティエにはドレスアップしたアッパーな雰囲気のお客がぎっしり、勿論スタンディングも一杯、自分の周囲には長い一夜を共に乗り切ったfellow queuerの皆さんが。オーディトリアムには"electrifying"という形容がまさにぴったりの、異常な熱気が横溢していた。

肝心のパヴァロッティは・・・声量はさすがにそれほどでもないが、この人の声・・・!何と表現すべきか、太陽のような、天真爛漫で伸びやかな声にびっくり。思いがけず弱音の部分のデリケートさにも感心。何よりイタリア語の発音(声)にこれだけよくのる声質、ということに感動してしまう。彼に血気盛んな若者のカヴァラドッシは望めないけれど、この役を知り尽くしたベテランが深い共感をもって演じる「心優しい正義感のアーティスト」という役の造形は感動的で、私的には昨年聴いたAlagnaよりもずっと好きだった。

この夜タイトル・ロールを務めたキャロル・ヴァネスは半端でないテンションの高さで、気性の激しいディーヴァの役がぴったり。見た目は往年の女優風に(京マチ子とか高峰秀子とか・・・)ふくよかで豊かな雰囲気でなかなかいい。あまりに感情移入が激しすぎて、ニ幕の例のアリアでは一瞬声が詰まってしまったほど。でも、それがいかにもこの夜の公演の特別さを表していたようで、私的には全然気にならず、むしろディーヴァの気概にぐっときてしまった。

スカルピアは、オジイサンすぎてちょっと・・・昨年見たイギリス人?バリトンの方がはるかに良かったなあ。オケは、素晴らしかった。3幕最後の超有名なアリアがライトモチーフのように全編通して流れるのだけど、その音の美しかったこと。あと、驚くべきは指揮者!指揮者の横顔が見られる位置にいたんだけど、なんとこの方、すべてのアリアを自ら"歌いながら"振っていたような・・・こういう人、初めて見たような気がする。)

トラディショナルでいかにも南イタリアの趣き溢れるバロックのセット・美術も好みだったし、総合芸術たるオペラを心の底から堪能しました。この夜を境に、オペラにものめりこみそう・・・」

5年以上前のあの夜を振り返って、ふと思うこと。

この時のパヴァロッティは、自分から何かを強烈に放射しているわけではなかった、そんな気がする。歌唱の力はおそらく最盛時の何分の一かに衰えていただろうし、身体が重すぎて舞台上を移動することすらままならない。それでも二千人を超す観客の全神経はこの老齢のテナー一人に集中し、一挙手一投足も逃すまじ、とただならぬ気を発している。当のパヴァロッティは、その尋常でない人々の"気"を終始にこやかな笑みを浮かべながらブラックホールのように吸いこみ、それを鏡のようにただ反射させているだけ・・・という風にも見えた。もはやあの姿は怪物としか形容しようがない。カリスマとか包容力とはまた別の次元のパフォーマンスだったように思える。
2007-09-10 05:24 | オペラ | Comment(5)
ニジンスキー・プロ チケットの件
来週12日の公演チケット求む!の記事に、複数の方々から反応頂きました。皆様、どうも有難うございました!!

現状をご報告しますと、チケット譲渡の申し出を下さった方と調整段階にあり、問題なければ12日の公演も無事鑑賞できそうです。(本当に有難い話で、なんだか信じられない気持ちだったりするのですが・・・)

今回数名の方から、ヤフオク、バレエ掲示板等のチケット譲渡サイトについてご助言頂きました。(有難うございました!)私もこうしたサイトに目を通してはいたのですが、いかんせんスピード勝負なので、日本から遠く離れた身には(時差もあるし)不利だよなぁ・・・と最初からちょっと諦めていたところがあります。それで、今回の非常手段に訴えたわけなのですが、結構公演直前になるとチケットが出てくることがわかりました。この辺もうちょっと、研究しないといけませんねえ・・・。
2007-09-09 10:16 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
【追悼】ルチアーノ・パヴァロッティ
今日一日世界を駆け巡った、イタリアからの悲しいニュース・・・

「オペラ歌手ルチアーノ・パヴァロッティ氏が9月6日早朝、モデナの自宅で逝去、享年71歳。」

初めて彼の声を聴いたのは、多分子供の頃家で父親がよくかけていたイタリア民謡集のLPで。これは結構気に入っていた記憶があるけれど、所詮子供だから歌手とか声の良し悪しなんてわかろうはずもない。(だって、「天地真理」とか聴いて喜んでた時代ですから・・・!)時は下って学生時代に家にあったボエームのレコード(CDだったかな・・・)もパヴァロッティとフレーニのものだった。でも、思春期以降音楽といえばロック/ジャズ/ソウル系ばかり聴いていた私は、オペラはおろかクラシック一般にすらめったにクロスすることなく年月は過ぎ・・・オペラを聴くようになったのは、30歳過ぎてから。たまにCDを聴いたり、ロンドンに来てからはチケット代が安価なのをいいことに、時々は公演にも足を運んだり。でも、本当に、"ただ行っていた"だけで、オペラの面白さなんて何もわかってなかった。

そんなちょっと距離のあるオペラとの付き合いが一変した画期的なイベントが、パヴァロッティのロイヤル・オペラ・ハウス最後の登場となった、2002年1月の「トスカ」公演。あのとき、あのパヴァロッティのパフォーマンスに接して、すとんとオペラの世界に落ちていけたというか、初めてオペラの舞台とコネクトできたのでした。彼は私にとって、オペラの世界の扉を開けてくれた恩人であり、"オペラそのもの”だった人物。昨年来病状が重いと風の噂に聞いてはいましたが、やはりショックです。

今夜BBC TVでは急遽パヴァロッティのドキュメンタリー番組を放送しました。数年前に一度見たものでしたが、とても興味深い内容で、今晩この番組を流してくれたBBCに感謝。(以下BBCサイトでパヴァロッティに関するニュース映像を見られます↓)

http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/6981032.stm

"親愛なるマエストロ、どうぞ安らかにお眠りください・・・"

【ルチアーノ・パヴァロッティ: 1935年10月12日・モデナ生、2007年9月6日・モデナ没】
2007-09-07 09:49 | オペラ | Comment(0)
【求む!】 ニジンスキー・ガラのチケット
早速ですが、タイトル通り、「ニジンスキー・プロ」9月12日の公演チケットを一枚さがしております。もし、一階の良席チケットのスペアがあり、当方に譲ってもよいという奇特な方がおられましたら、是非ご一報頂きたく、何卒よろしくお願いいたします!

(当方のメルアドはこちらです: londonballet2006@yahoo.co.jp)

イレールが二ヶ月続けて日本で公演というだけで驚きなのに、今回踊る作品は、なんとも興味深く・かつ貴重な「ペトルーシュカ」。

ということで、一時帰国することにしちゃいました。勿論公演鑑賞が主たる目的なのですが、この間世界陸上の男子マラソンで大阪の町並みを見ていたら、つい帰りたくなっちゃったんですよね・・・緑と水の多い大阪の町の美しさにも感動したけど、何よりいいのが、あの蒸し暑そうな感じ!画面からじわじわと伝わってくる、真夏の匂い。イギリスには今年は夏が来なかったので、残暑を求めて日本へ・・・という目論見なのです。(いい加減日本の暑さにうんざりしている皆様にはごめんなさい!でも、夏が暑くない、というのは身体に悪いんですよ ほんと。)

行こうと決めてから何度かNBSに電話しているのですが、戻り券が出てはいるものの、今のところ12日の分は全く良席に当たらず・・・13日は、位置は悪いけど取敢えず一階前列の席があったので、手を売ったのですが。(あ、14日も行きます♪)会場の国際フォーラム・Cというホールはキャパシティが1,500と中規模なんですね。そもそも座席数も多くないし、道は険しいかなぁ・・・。

・・・ってあきらめちゃいけませんね。耳寄りな情報、お待ちしております~!

※皆さん既にご覧になっていると思いますが、イレールの動画メッセージ!NBSサイトでみられます↓

http://www.nbs.or.jp/news/news070904.html
2007-09-06 10:36 | 未分類 | Comment(5)
ボリショイ・バレエ 「ミックス・プログラム」(8/13,14)
何を今更・・・ではありますが、先月のボリショイ公演の未・レポ分につき自分の記録用に少々メモを書き留めておきます。

"Mix Programme: Class Concert, Elsinore, In the Upper Room" (London Premiere)
2007年8月13,14日


"Class Concert"
Choreography: Asaf Messerer
Music: Alexander Glazunov, Konstantin Lyadov, Sergei Lyapunov, Anton Rubinstein and Dmitri Shostakovich
Music composition: Alexander Tzeitlin
Staged by: Mikhail Messerer
Premiere: September 1962, Bolshoi Ballet, MET, New York

<8/13 キャスト*>
Svetlana Zakharova, Maria Alexandrova, Maria Allash, Natalia Osipova, Anna Antonicheva, Ekaterina Shipulina, Ekaterina Krysanova, Nina Kaptsova, Anna Leonova Anna Nikulina, Anna Tikhomirova, Chinara Alizade, Alesya Boyko, Denis Matvienko, Sergei Filin, Vladimir Neporozhny, Ivan Vasiliev, Denis Medvedev, Andrei Bolotin, Artem Shpilevsky, Alexander Volchkov, Ruslan Skvortsov, Andrei Merkuriev, and the artists of the Bolshoi Ballet

(* キャスト表にはMarianna Ryzhkinaの名前があったが、彼女はいなかった。彼女が踊るべきだったパートを誰が踊ったのかは不明・・・)

<8/14 キャスト>
Anna Antonicheva, Maria Alexandrova, Maria Allash, Natalia Osipova, Anastasia Yatsenko, Ekaterina Shipulina, Ekaterina Krysanova, Nina Kaptsova, Anna Leonova Anna Nikulina, Anna Tikhomirova, Chinara Alizade, Alesya Boyko, Denis Matvienko, Vladimir Neporozhny, Ivan Vasiliev, Denis Medvedev, Andrei Bolotin, Artem Shpilevsky, Alexander Volchkov, Ruslan Skvortsov, Andrei Merkuriev, and the artists of the Bolshoi Ballet

題名そのまま、ボリショイ・ダンサーズの"公開レッスン"的演目。似たような趣旨のランダーの「エチュード」には多少パロディ風の味付けがあったけど、こちらはもっとストレートに、かつ素朴にレッスン風景を切り取って見せている。オープニングでバー・レッスンするダンサーを舞台の上手・中央・下手と交互にスポットライトをあてて見せるところはエチュードとそっくり。エチュードと違うのは、プロのダンサーだけでなくスクール生達も登場して、若干バレエ・ダンサーの成長過程をみせるような創りになっていること。で、前半はかなり"子供達"の出番が多い。最もシニアとおぼしき生徒達はモスクワ・バレエ・スクールから連れて来ていたけど、その下の年若い少年・少女達はイギリスで集められた子供達で、ボリショイ・スタイルと関連のない彼等をここで使うのはかなり無理があるんじゃないか・・・と思わざるを得ず。おまけにこのお子ちゃま達の踊るシーンが結構長い。早く大人を出してくれ!とじりじりしてしまった。

さらに、じりじりと言えば、こちらも・・・フィーリン!(初日のみ登板。)今回のツアーで私的に初・フィーリンだったこの演目、ソリスト級ダンサーたちが代わる代わる技を披露しながら登場するのになかなか出てきてくれなくて、キャスト・シートに名前はあってもひょっとしたら出ないんじゃないか・・・と途中絶望的な気分に襲われながらも待つこと20分強。やっと、登場してくれました。彼の踊るシーンはあまりなくてマーシャのサポートがほとんどだったのだけど、サラサラの栗色レイヤー・ヘアをなびかせながら踊る姿を見られて嬉しかった・・・!マーシャは前髪をおろしてポニーテールという珍しいヘア・スタイルだったのだけど、その可愛い髪形にお化粧が・・・ややくっきりと、濃い目。衣装はシンプルなミニスカート付のレオタードだったし(女性陣は皆そうだった)、彼女の清楚な素顔をそのまま生かしたお化粧だと良かったんだけど・・多分次の作品(エルシノール)に備えてたんでしょうね。

この作品には特に役はないけれど、一応”セントラル・カップル"的ペアが登場して、初日はザハロワ&シュピレフスキー、二日目はアントーニチェワ&シュピレフスキー。このペアが二人きりでレッスンしていて、踊り終えてついロマンティックな雰囲気になってしまうところを子供達が覗き込んでしまう・・・という可愛いシーンがありました。初日のザハロワは派手な見せ場の部分を一手に引き受けていて、いかにも主役プリマ、とみえたんだけど、不思議だったのは二日目のアントーニチェワが最後のグランフェッテをパス(?)していたこと。代わりにマーシャがこの部分を踊っていました。(ひょっとしたらどのパートを誰が踊るかに関してかなり流動的な演目なのか?)

目立っていたダンサーは、まずはワシーリエフ。この手の、純粋に超絶技巧を披露する演目は今の彼には似合ってますね。彼が跳躍するたびに客席からWow!と感嘆がもれていました。同じくWow!を誘った女性ダンサーの筆頭はオーシポワ。そして、後半の男女・回転技合戦で「人間駒」と化していたマトヴィエンコも凄かった。まぁそれにしても、この種の純粋にバレエのアカデミックな技巧を見せ付ける(だけの)演目において、ソリスト級だけでなくコール・ドのレベルの高さでも見る者が舌を巻く充実ぶりはボリショイならではでしょう。"ボリショイ・バレエ団、磐石なり"と、見る者に強力に印象づけた40分間。


"Elsinore"
Choreography: Christopher Wheeldon
Music: Arvo Part (Symphony No. 3)
Set design: Adrianne Lobel
Costume: Paul Gregory Tazewell
Premiere: 13 February 2007 (under the title "Misericords"), Bolshoi Theatre, Moscow

<キャスト 8/13,14>
Dmitri Gudanov, Maria Alexandrova, Egor Khromushin, Svetlana Lunkina, Ruslan Skvortsov, Anastasia Yatsenko, Viacheslav Lopatin, Anna Rebetskyaya, Yan Godovsky

英国人振付家として初めて、クリストファー.ウィールドンがボリショイの委託をうけて創作した一幕もののバレエ。抽象作品だが振付家はペルトの音楽にインスパイアされハムレットのイメージが投影されているとか。

照明はぎりぎりまで落とされ、全編に暗くやや陰鬱なムードが漂っている。登場シーンでの"ハムレット"役のグダーノフにははっとさせられた。暗い舞台の中央に身を沈め、床を愛撫するかのようにゆっくり開脚する、シルヴァーグレイのタイツに包まれたその脚がなんともなまめかしくて両性具有的な匂いを発散させている。(こんなグダーノフを見たのは初めて!)彼は常に沈鬱な表情でソロで踊り、周囲から隔絶した存在のよう。4組の男女が踊る背後にうごめいて陰で糸をひいているようにも見えるし、彼等とは全く別世界の住人のようにも見える。

男女のペアの中では最初にやや動きの激しいpddを踊ったアレクサンドロワ&クロムーシン組と中盤のメインの?pddを踊ったルンキナ&スクワルツォフ組がよかった。ルンキナとスクワルツォフのアダージョはリフトを多用してかなり複雑そうにみえたけれど、ルンキナのしなやかさがよく雰囲気を出していたような。

特別気に入ったというわけではないけど、それなりに楽しめた作品でした。ノーブルな優等生という秀才の(で、やや面白味に欠ける)顔しか見たことのなかったグダーノフの別の側面を垣間見ることができたし。でも実は、一番印象に残ったというか好きだったのは女性陣の衣装だったんですが・・・。中世を舞台、というかイメージしているだけあって、やや「ジュリエット」風。ふわりと軽いシルク素材のロングドレスで袖は上部分をちょっと膨らませてあって、スカート部分は縦に数箇所切り込みが入っていて脚が見え隠れする。ドレスの色が女性4人それぞれ違うのだけど、それぞれ若干黒味が入っているような、シックな色合い。(アレクサンドロワは赤、ルンキナは緑、ヤツェーンコは紫、レベツカヤは青。)アルベルタ・フェレッティのコレクションから抜け出してきたような、フェミニンかつインパクトのあるドレスでした。髪型も高い位置でシニョンをつくり、周りを三つ編みで飾る、ジュリエット風。

"In the Upper Room"
Choreography: Twyla Tharp
Music: Philip Glass
Costumes: Norma Kamali
Premiere: 28 August 1986, Twyla Tharp Dance
Premiere by the Bolshoi Ballet: 13 February 2007, Bolshoi Theatre, Moscow

<キャスト 8/13,14>
Natalia Osipova, Ekaterina Shipulina, Anton Savichev, Alexander Smolyaninov, Denis Savin, Nina Kaptsova, Andrei Merkuriev, Anna Nikulina, Anna Tikhomirova, Yulia Grebenshchikova, Ekaterina Krysanova, Yan Godovsky, Denis Medvedev

恐ろしく運動量が多いわりに興奮しないし高揚感を味わえない・・・実は、初日は睡魔に襲われてしまった。始まって数分後に、あっコレはダメだ・鬼門だ・・・と反応してしまったのがフィリップ・グラースの音楽。これ、ロイヤルのDGMと似てるんですよ 曲想が・・・ あの、一方向に同じ速度で淡々と流れていくような、快眠を誘うタイプの音楽(あれはマイケル・ナイマンだったが・・・)。振付がやや単調なせいもあって、結構つらかった。どの尺度をもってしても、45分は長すぎる・半分で十分、と思いましたね。パジャマみたいな衣装はノーマ・カマリ(!)デザイン、グラースの音楽も、私的にはかなーり80年代という時代を感じさせられて、やや古臭さが・・・。

45分間のダンス・マラソンを完走して涼しげな顔で歓声に応える二人の"男の子たち"、オーシポワとシプーリナには、ただ一言、お疲れ様!(観客の反応はこの作品が一番よかったです。)
2007-09-03 11:10 | ボリショイ・バレエ | Comment(3)
アルヴィン・エイリーがやって来る!
9月になりましたね~。今月のロンドン・ダンス・カレンダーに燦然と輝くアルヴィン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター@サドラーズ公演、来週火曜開幕です!

今回は2週間に渡り3つのプログラム・10作品を上演。私的には、エイリーの名作の誉れ高い「リバー」が凄く楽しみ、プログラム・2のJazz Programにも期待大。(ここで登場するミュージシャンがまた、いいんだなぁ~。ビリー・ホリデイ、デューク・エリントン、ビリー・ストレイホーン、ディジー・ガレスピー!)そして、なんと、モーリス・ベジャールの「火の鳥」が入っています(プログラム3)。エイリー団の公式サイトによると、米国でこの作品を上演しているカンパニーは彼等だけだそうです。エイリー・ダンサーズが踊るベジャール・・・これも楽しみ。

そしてそして、忘れてならない現代の古典・「レヴェレーションズ」はプログラム1・3で上演されます。サドラーズのサイトでこの作品のハイライト動画を見られますので、是非お試しを。ダンス・ファンならずとも一度は舞台を見ていただきたい、エイリーのダンス賛歌・人間賛歌をストレートに体感させてくれる作品です。

http://www.sadlerswells.com/show/Alvin-Ailey-Sep07

2年前に初めてこのダンス集団を同じ劇場で見た時以来気になっているのが、広報関係・プログラムの類に芸術監督と並んで必ず名前をクレジットされている、副芸術監督の存在。

その名を、茶谷正純さん。カンパニー創設者のエイリー、現芸術監督のジャミソンともに黒人、ダンサーの多くもブラックの集団の中にあって、日本の方が要職を務めておられるとは・・・?という極めてイナカ者的好奇心からネットサーチしてみたところ、この方は実に凄い人物なのだということがわかりました。15年間エイリー・カンパニーで踊り、引退とともにエイリー氏本人から徹底的に作品を仕込まれ、エイリー芸術を知り尽くした存在。現在もステージングはこの方が一手に引き受けていらっしゃるような印象が。

そんなに凄い人物なのに、日本語で検索をかけるとあまりページ・ヒットしないのが不思議。(←検索の仕方が悪すぎるだけ?)そんな中、茶屋さんのミニ・インタビューを日本語で読めるのが以下のサイト。発言から、現役時代はダンサーとしてもタダ者ではなかったことが伺われます(一度舞台を拝見してみたかった・・・)。

http://tkonyc.com/pages/BN0408.html
2007-09-01 08:06 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(6)
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