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ボリショイ・ロンドン・ツアー2007 開幕!
ボリショイ@ロンドン・コロシアム・シーズンが今夜開幕しました!

ロンドン・プレミエの復刻版「海賊」、キャストは予定通り主役ペアにザハロワとマトヴィエンコ、ギュリナーラにシプリナ、ビルバンドにメルクリエフ。(主役の二人は"必殺仕事人"の舞台を見せてくれました~。)

今夜私を最も幸せにしてくれたのは、2幕で登場したオダリスクのトリオでした・・・オーシポワ、ニクーリナ、クリィサーノワの三人!こんなに素晴らし~~いダンサーたちをこういう所で使えるボリショイ・バレエ、なーーんて贅沢なカンパニーでしょう!

ちなみに上演時間ですが、キャスト・シートには7:30開幕・10:30閉幕とありましたが実際に幕が降りたのは11時3分前。2回の休憩を含め約3時間半と長いです(これでもツアー用に若干カットしたとか??)。

・・・ということで帰宅したのが0時、只今夜中の1時半なので今夜はもう寝ます。明日は、アレクサンドロワ&ツィスカリーゼ!もうもう、滅茶苦茶楽しみです~~。
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2007-07-31 09:34 | ボリショイ・バレエ | Comment(5)
マリインスキー・バレエの人事異動
Kevinがballet.coにポストしてくれた情報から。

今季限りでマリインスキーを退団するダンサー、筆頭はルジマトフですが、コール・ド・レベルでは、ダリヤ・スホルーコワとマキシム・チャスケゴロフ(Maxim Chaschegorov)がドレスデン・バレエに移籍する模様。(ドレスデン・バレエって、いまや元マリインスキー・ダンサーの宝庫ですね!)

そして、入団者にはなんと、エイフマン・バレエのイヴァン・コズロフ!

この方のことは過日ロパートキナの新たなパートナーとして話題にしましたが、マリインスキーに移ってくるとは予測外。どのランクでジョインするのかが不明だけど(純クラシックに関しては未知数??)、ロパートキナが彼のことを気に入って積極的に動いたのかな だとしたら面白いことになりそうで、楽しみ~。
2007-07-30 08:39 | マリインスキー・バレエ | Comment(4)
ロイヤル・バレエ/オペラの新シーズン<ブッキング・ピリオド2>
現在オペラハウスではスカラ座バレエ団が引越し公演中。私は見送ったのですが、2日目が終わった時点で、怖れていた通り、評判は散々・・・。クリティックから酷評されているだけでなく、ballet.coでもバレエ・ファンが容赦なく辛辣なコメントを寄せていて、読んでて可哀想になってくるほど。(「そもそもこの程度のカンパニーが何で来たの?」とか・・・)で、そのキツーいコメントに対してイタリア在住のポスターが、「こちらではスカラ座のロンドン公演はソールド・アウト&大成功って報じられてるけど・・・」と返したりしてて面白い。(しっかし、なんでそんなウソを報道するんでしょうねえ イタリアのプレス・・・苦笑)

で、そのスカラ座公演(演目はヌレエフ版眠り)を見に行った常連/ベテラン・バレエ・ファンと今日話したのですが、彼女も言いたい放題でしたねえ・・・。昨夜は主役をゲストのロッホとサラファーノフが踊ったんですが、ロッホについては、「彼女はオーロラではないけどテクニックは文句なしだから、エキサイティングで楽しめた」。サラファーノフは、「あのサディスティックなヌレエフ版のデジレをちゃんと踊りこなしていて大したもんだけど、見た目が全然、王子じゃないのよねー」。肝心のスカラ座バレエ団については、「スタイルがない。一体誰がコーチしてるのかしら このバレエ団は」。

・・・そっそうですか。”あー行かなくてよかった・・・”と思わず反応してしまった私でした。(スミマセン スカラ座バレエ団のみなさま・・・)

さて、本題です。ロイヤル・バレエ/オペラの来シーズン、予約第2ピリオドのマガジンを入手しましたのでご紹介。まずはロイヤル・バレエから:

☆「ミックス・プロ~スケートをする人々/ベアトリクス・ポター物語」
12/23, 27(M), 29(M), 30, 1/3(M), 4, 5(M), 8


「スケートをする人々」
キャスト: マーティン、ラム、ガレアッツィ、アンサネッリ、ウリストフ(12/23, 27, 1/8)、マックレー、カスバートソン、モレーラ、マクミーカン、マッカテッリ(12/29, 1/3, 1/4)、ケイ、崔、サレルノ、ディウアナ、ペンファーザー(1/5)

「ベアトリクス・ポター物語」
キャスト: ザ・カンパニー

☆「シルヴィア」
1/18, 22, 24, 25, 2/16(M&E), 19, 3/7, 15, 24(M&E), 31


キャスト: ヤノウスキー、マッカテッリ、エイヴィス(1/18, 24, 3/7, 15)、ヌニエス、ペンファーザー、サモドゥーロフ(1/22, 2/16,M 3/24M, 31)、ラム、ボネッリ、ソアレス(1/25, 2/16E, 3/24E)

☆「ミックス・プロ~クローマ/ディファレント・ドラマー/春の祭典」
2/2(M), 15, 18, 20, 23


「クローマ」
キャスト: コジョカル、カスバートソン、ラム、ロッホ、ボネッリ、マックレー、アンダーウッド、ワトソン

「ディファレント・ドラマー」
キャスト: ワトソン、ベンジャミン、サモドゥーロフ(2/2, 18, 23)、プトロフ、マルケス、ハーヴェイ(2/15, 20)

「 春の祭典」
キャスト: ロッホ(2/2, 18, 23)、 ガレアッツィ(2/15, 20)

「シルヴィア」はダーシーが引退した後、誰にお鉢が回ってくるのか?と注目していましたが、サラ・ラムがタイトル・ロール・デビュー。パートナーのボネッリもアミンタ の役デビューとなっているんだけど、彼まだ踊ってなかったっけ??日本公演でもこの3組が登場するでしょうか。

「ベアトリクス・ポター物語」はソリストの名前が出てないんだけど、特に主役のない作品なのかな・・・見たことがないのです。これは、とっても楽しみ~~。


続いて、オペラの方もさくっと。(キャストは年間スケジュールに出ていたはずなので割愛)

☆「パルシファル」12/6, 9, 15, 18, 21

☆「椿姫」 1/14, 17, 20(M), 23, 26, 29, 30, 2/1, 4, 6, 9, 12 14

☆「魔笛」 1/28, 31, 2/2, 5, 7, 8, 13, 22, 23(M), 26, 27, 3/1

☆「真夏の夜の夢」 1/28, 30, 31, 2/3, 7, 9(M), 11

☆「サロメ」《新作》 2/21, 25, 29, 3/3, 6, 8

☆”Gentle Giant” (Linbury Studio Thatreにて) 2/29, 3/1(M&E), 2(M)

☆「エフゲニー・オネーギン」 3/8(M), 10, 14, 18, 20, 26, 4/1, 4, 7



オペラの第2ピリオド、ホット・チケットはなんといってもアンナ・ネトレプコが登場する「椿姫」でしょうね~。アルフレードにはヨナス・カウフマン、アルフレード父にはドミトリー・ホロストフスキーとなかなか華やかな顔ぶれで、これは行かねば。ちなみにこの'一軍'トリオが登場するのは、1/14, 17, 20, 23, 26, 29。(もう一組は、Norah Amsellem/Charles Castronovo/Mariusz Kwiecien)

※一般予約開始: 2007年10月10日
2007-07-28 09:00 | ロイヤル・バレエ | Comment(8)
ロイヤル・バレエの昇進者リスト
シーズン終了後の恒例のプロモーション発表。ちらちらとballet.coにポストされていた情報をお知らせしていましたが、やっと全貌が明らかになりました。オペラハウスの公式HP上には未だ出てないみたいですが(探してみたけど見つからず)、こちらです:

http://www.ballet.co.uk/dcforum/news/3823.html#8

なんと、スティーヴン・マックレーは上がらなかったみたいです・・・(がーーーーーーーん!)

これ昨日Bruceがポストしてくれたんですよね。で、スティーヴンの件がどうにも信じられなくて、"一日待ったら公式サイトで発表されて彼も上がってるかも&ひょっとしたらプリンシパルかも~"なんて甘い期待を抱きつつ今日また見てみたけど、ああ無情!何も変わっていなかった・・・

なーんだかなぁ・・・まぁ彼の場合前回もシーズン半ばに昇進するという特例(?)で上がってるので、そういうケースがまた起こらないとも限らないけど・・・その時は、飛び級でプリンシパルにすべき!

プリンシパルに上がったのは既にお伝えしている3人(モレーラ、アンサネッリ、マッカテッリ)、ファースト・ソロイストに上がったのは、ベネット・ガートサイド。実はこの方、ほとんど記憶にないんですけど、今シーズン何で見たかなぁ・・・バイオはこちらです:

http://info.royaloperahouse.org/ballet/index.cfm?ccs=250&cs=1211

日本勢は・・・前回お伝えした平野亮一さん(First Artistに昇進)に続き、蔵健太さんもSoloistに上がっています(おめでとうございます!!)。

また、ロイヤル・バレエ・スクールのドキュメンタリーで印象的なコメントを残したアイオナ・ルーツもSoloistに昇進、おめでとう!

この他、新たに入団する方・去っていく方のリストもあります。昇進された皆様に重ねてお祝い申し上げます 頑張ってくださいね~(スティーヴン、めげないでね・・・)。


2007-07-27 07:05 | ロイヤル・バレエ | Comment(2)
殿、イタリアへ~パリオペ・ダンサーズによるガラ公演
“Le Gala des Hommes”
Civitanova Danza 2007 (XIV festival internazionale nel nome di Enrico Cecchetti)
mercoledi 18 luglio/Teatro Rossini

イレール、ベランガール以下参加メンバーは総勢7名(エトワール2人+スジェ4人+カドリーユ1人)。二部構成で6作品を上演、正味一時間半のコンパクトな公演でした。(なんと’開’演が9時半!というイタリア時間のせいで、これ以上長くできないのかも・・・)会場のテアトロ・ロッシーニはレギュラー・シーズンのある歌劇場ではなく、今回のフェスティバルのようなone-off公演を上演するためのハコ、近代的な作りで、キャパは1,000あったかな?という中規模ホール。お客の入りは7割ぐらいだったかなぁ?実は最前列に座っていたため全体が見えてなかったのですが、8割いってなかったような印象が・・・。日本じゃ(多分)考えられない話ですが、こののんびりとした海辺の町はすっかり夏一色であまり観劇したくなるようなムードじゃなかったので、逆にこれだけ人が入っていた・・・と感心すべきなのかも。

私自身もマルケ滞在6日目、すっかりリゾート気分で緊張感まるでナシ・状態でぼーっと見てたので、感想の方もかなーりいい加減ですが、何卒ご容赦のほどを・・・

☆「牧神の午後」(1995年ティエリー・マランダン振付/音楽:ドビュッシー)
ローラン・イレール


初見。幕が開くと舞台下手に置かれた長方形の箱の上で仰向けに横たわる、ほぼ全裸のイレール。上手には海綿?スポンジ??風のオブジェが2個置かれている。踊りらしい踊りはない・・・というか技巧的見せ場はなし、どちらかというとマイムに近かったような印象が。牧神の動き、表情ともやや無機質で、これは人間ではない、というのはわかる(ちょっとサイボーグ系か?)。平面的な両手の表情とか時々ニジンスキー版からの借用もあったような。男性舞踊手ならではの超絶技巧、跳躍や回転を使っていない点はニジンスキー版へのオマージュを意図していたのだろうか・・・よくわからない。

牧神は口に指を突っ込んでみたり、喘いでみたり、所々、”ここはセクシャルな所作とみるべきなのか?”という挙動をするのだけど、エロティシズムは全然感じられなかった。もう少し雰囲気自体隠微なものを持っている人が踊ると少しはセクシャルに感じられたのかなあ。イレールは(私の目には)見た目美しすぎるし表現も健康的といっていいぐらいストレートな人だからなあ・・・彼のすきっと突き抜けた風情が作品と相性いいとは思えなかった。(それとも、誰が踊ってもやっぱり「むむむ・・・」なのかなあ。何しろ”あの”イカルスを創った振付家だものねえ・・・)

最後の最後にちょっとしたサプライズ(?)があって、長方形の箱(岩場のつもりでしょうね)の真ん中にくり抜かれた穴(客席からは透明の水槽みたいに見える)に牧神がダイヴするというアクロバティック技で終わり。一体何だったんだろうか あれは・・・何やら観客にははかり知れない深遠な意味があったのかもしれないけど、見た時は一瞬ギャグかと思っちゃった。(殿ゴメンナサイ~ なにしろ暑くてフヤけたアタマで見てたので・・・許されて~!)

☆「オーニス」(1980年ジャック・ガルニエ振付/音楽:モーリス・パシェ)
ジャン・クリストフ・ゲリ、シモン・ヴァラストロ、アドリアン・クヴェ


初見。いいですねえー、これ。

アコーディオンの奏でるフォークロアな音楽にのって踊られる、フォークロア風ダンス。白シャツにサスペンダー&黒ズボンの男性3人による輪舞で踊られる。(7/26修正:今読み直して気づきました。ここで言いたかったのは、「輪唱のようなダンス」。「輪になって踊る」ことではありません・・・!大変失礼しました・汗)後で登場するギリシャもそうだけど、私はこの手の、”人間はなぜ踊るのか?”という問いに答えを与えてくれるような・踊りの原点を感じさせてくれる力をもった伝承系ダンスをベースにした作品に滅法弱いのです。20分間ただただ心地よい風に身を任せるような気分でぼーっと舞台を見つめていました。

私にはこの作品にメイン・ロールがあったのかどうか判別できなかったので、本来ならロモリが踊るはずだったパートは誰が踊っていたのかわからないのだけど・・・年次(?)からいったらゲリだったのかなぁ。でも私の目には、断トツ、「メイン」はヴァラストロでした。・・・というか、正直言って彼のことしか見ていなかった。なんて素晴らしいダンス!

ヴァラストロは3日前までガルニエでかかっていたラ・フィーユではアラン役で確か10回か11回登板して、疲労がたまっているのではなかろうか・・・などと若干心配していたんだけど、なんのなんの。(一方、ラ・フィーユではアランの父・演技のみの役だったゲリは表情にもダンスにもあまり覇気が感じられず・・・。)ダンサーというのは踊れば踊るほど調子が出てくる人たちなんでしょうか。キャラクター系に起用されることが多いヴァラストロ、表情(表現)の豊かさには今更驚かないけど、こんなにスタイリッシュな踊りのできる人だとは、失礼ながら存じ上げませんでした。まさに、目から鱗!観客の反応もよかった。

☆「アベルはかつて・・・」(2003年マロリー・ゴディオン振付/音楽:アルヴォ・ペルト)
ニコラ・ポール、ブルーノ・ブシェ


以前東京のルグリ・ガラで見た時はもう少し面白く鑑賞できた記憶があるんだけど・・・今回は何も感じられず。

☆ギリシャの7つの踊りより「ハサピキ・ソロ」(1983年モーリス・ベジャール振付/音楽:ミキス・テオドラキス)
ローラン・イレール


傑作、名作、別次元。振付の裏も表も知り尽くしたイレール、力の抜き方、間の取り方が絶妙。なんて粋な舞台姿なんでしょう ニクいわ・・・。唯一、惜しむらくは、舞台が狭すぎた。最後に凄い勢いで回転で?袖に消えていくところ、スペースが足りなくて堪能させてもらえなかった。

観客はもちろん大喜び。せっかくまた日本に行くのならこれも持っていけばいいのに・・・と拍手しながらふと思いました。もう引退してしまったわけだしこれ以上ファン増やしても仕方ないのかもしれないけど、これ見ちゃったら、惚れますよ~イレールに。 

**intervallo**

☆”Quatre figures dans une pièce”(?年ニコラ・ポール振付/音楽:テリー・ライリー)
ジャン・クリストフ・ゲリ、シモン・ヴァラストロ、ブルーノ・ブシェ、アドリアン・クヴェ


スジェのニコラ・ポール振付作品。初見。残念ながら、「ダンス」作品として楽しめるものじゃなかったなあ・・・20分間長かった。タイトルどおり4人のダンサーが登場、一人ずつソロがあって他の三人はその間ずーっと必死に床を手でなぞる/こするような動きをしている。あれは、かなり疲れるだろうなあ・・・床にしゃがみこんで絵を描くグラフィティ・アーティストにも見えるし、落としたコンタクト・レンズ探してるみたいにも見えた(笑)。ソロの振付が、”頭痛でアタマが割れるように痛くてのたうち回っている”ような動きとか、あとは忘れたけどともかくダンスに見えなくてつまんなかった。ただし、ヴァラストロはここでもそれなりに魅せてくれて感心。この人には舞台人としての”粋”がありますね 素晴らしい。

☆”Un trait d'union”(1989年アンジェラン・プレルジョカージョ振付/音楽:J.S. バッハ)
ローラン・イレール、ジェレミー・ベランガール


冒頭、ランニング・シャツに黒ズボン姿の裸足の男が一人がけの四角いソファをぐいぐい押しながら舞台に登場するシーン。”ああーやっぱりジェレミーだ 役をスイッチしたのね・・・”。そう、ロモリの降板によりベランガールが代役を務めることになったけど、そのベランガールがイレールの踊っていた役を、イレールがロモリの役を踊ったのでした。2003年12月にこの作品がパリオペのレパートリー入りした時に見たイレール&ロモリ・ペアは、力の拮抗する男同士の緊迫した駆け引きが手に汗握るスリリングな舞台を生んでいた。ジェレミーとイレールだと、“先輩の胸を借りる”という表現を地でいく舞台。パリでの上演時、ジェレミーは当初キャストされていたものの怪我して結局踊ることができず、「実際に舞台でこれを踊るのは今回が初めて」だったそう(イレール談)。背面ジャンプするジェレミーをイレールががちっとキャッチするアクロバティックな見せ場は全て成功したし、気迫ではジェレミーは一歩もひかず緊迫した舞台を見せてくれたけど、ドラマにまではなってなかったなあ・・・。イレールとロモリの二人の間には火花が散ってただけじゃなく、奥深くでは静かに魅かれ合う感情が流れているようにも見えて、これがなんともスリリングだったのよね。

奇しくも今シーズン・引退したエトワールと任命されたエトワール、二人の顔合わせ。お客の反応は凄くよくて、力を出し切ったジェレミーはとても満足そうな笑顔。イレールはこれまた満足そうな、拍子抜けするぐらい爽やかな表情を見せてくれて、どきっとしてしまった。
2007-07-25 07:54 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(8)
ボリショイの新版「海賊」のビデオ
いよいよ9日後に初日の迫ったボリショイ・ロンドン・ツアー。開幕プロの「海賊」のビデオをballet.coのリンクから見られます。

約6分間ありますが、フィーチャーされているのは、海賊ダンス、メドゥーラとコンラッドのpdd(通常メドゥーラとアリが踊るもの)、庭園のシーンです。主役ペアはザハロワとマトヴィエンコ。ダウンロードするのに多少時間がかかるかもしれませんが、根気よく試してみてください。

http://www.ballet.co.uk/magazines/yr_07/aug07/video_bolshoi_corsaire.htm
2007-07-22 00:15 | ボリショイ・バレエ | Comment(0)
戻りました~ (副題: Viva Italia! )
What a difference a two-hour flight can make!

たった2時間のフライトで、こんな別世界に来てしまうなんて・・・。イタリアに行く度にいつも痛切に感じることなんだけど、気候に始まり本当に何もかも・どうしてこんなに違うんだろう(イギリスと)。今回は旅した時期が盛夏のせいもあってか?つくづくとそれを感じた。

昨夕・・・じりじりと太陽の照りつける暑い南国から2時間の飛行後、スタンステッドに着くや空は曇天・気温はたったの22度。地元の地下鉄駅で降りるとご丁寧に雨まで降り出して、なんとも格好の英国式お出迎え。あーあー ロンドンに戻ってきちゃったなぁ・・・とため息つきながらも、一抹の安堵を感じたのも事実なんだけど。本・新聞は勿論ネットにも全くアクセスのなかった一週間、そろそろ活字中毒症の禁断症状が出始めていたので、空港に着くなりいそいそと新聞を買い求め、家に着くなり即座にミルクティーを入れてほっと一息いれる始末。

イタリアという国は北から南まで、どの地方のどんな街を訪れても、失望するということが、まずない。単純に、彼の国の色と形が自分の趣味嗜好に合うから、ただそこにいるだけで嬉しい・・・というのが最たる理由なんだけど、ヴィジュアルだけでなくこれほど五感に快い土地は、世界広しといえどそうそうないのではなかろうか。

今回初めて訪れたイタリア中部・マルケ地方も想像していた以上に魅力的な所だった。滞在していたのはアドリア海沿岸のビーチ・リゾート地だったのだけど、内陸部にも訪ねてみたい小さな町・村が点在していて、近い将来是非<春とか秋とか別の時期に>再訪したいものです。

えー で、肝心のガラ公演の方ですが。「何でもアリ」のパリオペのこと、勿論今回も一波乱ありました。

公演地・Civitanova(チヴィタノヴァ)のホテルにチェックインして先に現地入りしていた友人達とロビーで再会を果たし、お喋りに興じていた、その時。”Ciao”と小さく呟きながら我々の横をするりと通り抜けて行く男性が。あら?そこを行くのはジェレミー・ベランガールでは?何故彼がここにいるの??と、驚く私に友人が、「ロモリさんが来てないみたいなの・・・」と。ええーっ、そんな・・・トレデュニオンはどうなっちゃうのよおお!《しばし愕然》友人いわく、どうやらトレデュニオンはイレールとジェレミーが踊るみたい・・・と。でも二人はこの演目で共演したことはないはずなのに、いきなりそんなことが可能なのか?そうだとしたら、背格好・体格からいってもイレールが踊っていた役をジェレミーが踊るのか??と、到着早々前途に不安なものが・・・。

(以下余談ですが・・・外に出て行くジェレミーの後姿を「えーっなぜ貴方がここに・・・!?」とぶつぶつ呟きながら見送っていた私に、横に立っていたハズが一言。「あの男の子知ってるの?ええっダンサー?てっきりDHLのお兄ちゃんかと思った」(!! そう、ホテルの前にはDHLのバンが止まっていたのでした・・・。)「なんて失礼な!彼はパリオペラ座のエトワールなのよ!」と怒る私。ハズ:「へえーっあれでエトワールなのー 全然普通の子だったなあ」、私:「・・・・」。

ちなみにうちのハズはバレエには全く興味がなくて、パリオペラ座のエトワールといえば、私のご贔屓の超・美中年イレールか、超・美青年マチューしか知らないので《この二人の写真は常日頃嫌でも見せつけられている》、エトワールに対して抱いてるヴィジュアル・イメージが滅茶苦茶レベル高いのでしょう。ごめんね、ジェレミー!)

ええっと話がそれましたが、やはり一筋縄ではいかないパリオペ公演。いざ街に繰り出すとそこここで公演ポスターが目につくんだけど、このポスターにも既にロモリの名前はなくて・・・かといってジェレミーの名前もない。看板はイレールだけ。一体いつの時点でロモリの降板が決まったんだろうか・・・。結局、公演はプログラムの変更もなく無事行われたのですが、詳細は後ほど。
2007-07-20 09:35 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(7)
留守にします<プチ・ヴァカンス>
ご連絡です・・・明日から旅に出るため、ブログも夏休みといたします。

ここのところ仕事が忙しくて準備が全然はかどらず、出発前日の今日になってバタバタとパッキングしていたところに友人から入ってきた驚きのニュース。

なななんと、イレールが日本のルグリ・ガラに参加するんですって!?

いや~びっくりしましたよ これは・・・オレリーとエルヴェ脱落の報を聞いた時に、"もー こうなったら、イレールでも行かないことには世間様は納得すまい”(←ファン馬鹿)という考えが頭をよぎったものですが、まさか本当になろうとは・・・。《近年》何でもアリのパリオペ、面白すぎ!!

・・・ということで、勿論私はイタリアのCivitanovaで行われるイレール&ロモリ&パリオペ・ギャルソンズのガラ公演を見るつもりでいるのですが、な~んと殿にとっては突如としてこのガラが大事な日本公演の前哨戦となる展開に!しっかり見届けてご報告いたしますので、お楽しみに。
2007-07-13 09:06 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(5)
Roger & Rafa
「フェデラーの動きは、バリシニコフのダンスを思い出させる。」(ジョン・マッケンロー)

雨にさんざんたたられた今年のウィンブルドン。途中はタラタラしていながら最後にムリヤリ帳尻を合わせるブリティッシュ方式で、昨日スケジュール通り閉幕。結果は・・・・、皆さんご存知の通りです。

私は遅ればせながら金曜男子Qtrファイナル ぐらいから”完全に”テニス・モードに入って、土曜のセミ・ファイナルを見たあとは、もうテニスのことで頭が一杯。で、ぜーんぜん気が進まないながらも土曜の夜のチケットを持っていたので、”とりあえず”オペラハウスに行ってトスカを鑑賞したんだけど・・・やはり行くべきではなかった。こういうときは、他のことに心を動かされることはまずないのよね・・・よっぽどの名演・怪演でもない限り。(歌手陣は、上手いけど声にも歌唱にもドラマが感じられない上、ヴィジュアル的にややコミカルに見えてしまう方々で・・・。こうなると、トスカはだめですわ。まぁでも、ノれなかった最大の理由は、やっぱりウィンブルドンだったんだろうなあ。)

で、家に戻ってテレビをつけたら 'Today at Wimbledon'(ウィンブルドンのハイライト番組)なんかやってるものだから、小一時間前にはオペラ観てたことなんてすっかり忘れて、またまたテニス・モードに没入。フェデラーとナダールの決勝を前に、土曜の夜は興奮して眠れなかった(笑)。こんなことは、ほんっとうに久しぶり。

(実は異常に興奮&やや頭がぼーっとしていた理由は、”決勝”以外にもあって・・・男子準決勝&女子決勝で観客席に姿を見せていた、私のTennis God・ボルグです!彼がセンターコートで試合観戦してる姿なんて自分の記憶の中には全然なくて《一体何年ぶりにここに戻って来たんだろう・・・》、もう、びっくり。まるで予期せず昔の恋人に街中でばったり遭遇したみたいに、心が千々に乱れてしまったのでした。)

日曜の決勝。前日までの強風も収まって雨の恐れもなく・まずまずのテニス日和。久々に緊張して・気合を入れて見た試合、終わったら精神的にどっと疲労困憊してしまった。何か書こうと思ったけど、幸か不幸か急にパソコンのキーボードが動かなくなってしまって、結局昨日の夜はぼーっと試合を反芻しながら過ごした。

私はフェデラー・ファンなので、彼にボルグの偉大な記録に並んでほしいと(ボルグ自身が強くそう希望していたように)願っていたし、最後のポイントが決まったときは天に感謝したい気分にもなった。でも今振り返ってみると、”なぜナダールは負けたんだろう?”というクエスチョンがどうにも頭を去らない。ほぼ互角、どちらが勝ってもおかしくない試合だった。特に中盤、執拗な攻撃性でゲームをコントロールしていたのはナダールだったし、自分の”庭”で支配権を握れないフェデラーが珍しくイラついて、短気になる場面が何度もあった(少なくとも終盤に差し掛かるまでは、'unforced error'の数ではフェデラーがナダールを遥かに上回っていた)。彼の嫌いな「新兵器」・Hawkeyeの判定にキレて、審判にむかって4-letter wordを発したときには、集中力を完全に欠いてしまったのでは・・・と、見慣れない風景に心底ぞっとして、ナダールが勝つかもしれない・”この”フェデラーにならナダールに勝機は十分ある、とほとんど達観してしまったほどだった。

結局2セット・オールの五分五分に持ち込まれた試合は振り出しに戻る。最終・第5セット。ここで、フェデラーの動物的な、非情な嗅覚が働く。ナダールのちょっとしたミス・隙を一気について、たちまちコーナーに追い込む。試合開始から3時間以上たって初めてフェデラーがフェデラーたる非凡さをフルに発揮し、決めるべきポイントを全て”完璧に”決め、勝機をもぎ取った。この数分間が、試合を決めた。

ウィンブルドンの勝利の女神に特別愛されるプレイヤーは、確かに存在するんだ・・・と思わずにはいられない幕切れ。ボルグ、サンプラス、フェデラー・・・彼等がこのコートに立つと、特別な何か(殆ど不合理としかいいようのない何か)が起きる。フェデラー自身試合直後のインタビューで、今日は僕にツキがあった・Rafaも勝利するに値するプレーだった、と語っていたけど、これは本音だったんじゃないかなあ。さらに、彼は僕より若くてこれから何年にも渡ってタイトルというタイトルをかっさらっていくこと確実だから、今のうちにとっておけてよかった・・・と冗談めかして言っていたけど、これもきっと本音でしょう。昨年同じコートで同じタイトルを勝ち取った時のフェデラーには、もっと神がかった、”女神に愛されるオーラ”があった。そのフェデラーの神聖な領域にナダールがここまで踏み込んできたということは、芝の上での二人の差は確実に縮まっているということ。来年は、どちらが勝つか、本当にわからない。

試合中解説者たちがフェデラーをボルグと比較して二人の類似点を指摘していたけど、確かに似ている部分はある(だから、私は好きなわけだし・・・)。でも、プレイ・スタイルはともかく、性格的にはかなり違うと思うし、26歳で燃え尽きて引退してしまったボルグの後を追ってほしくはない!ウィンブルドン史上最高の男子決勝といわれる80年のボルグvsマッケンロー戦(もちろん私自身にとっても断然ベスト)、あの試合がボルグの絶頂で、同時に、”終わりの始まり”だった。フェデラーはどこかで、ロンドン・オリンピックの年まではテニスを続けたい、と語っていたけど、彼にはまずウィンブルドンでボルグの記録を抜いて、さらにはサンプラスの記録も破ってほしい・・・

今朝のThe Times紙の一面は、試合後にネットをはさんで健闘を讃え合う二人の写真で、これが、すごくいい。実際は、讃え合う・・・という雄雄しいものでなくて、寄り添った二人がやや放心状態で俯く姿をとらえたものなんですが、何ともいえない優美さがあります。(私はこの写真を見て、今年初めにNGのベラスケス展で初めて接して感動した「聖トマス・アクィナスの誘惑」を思い出してしまった!画面に優しさと柔らかい光の溢れている絵だったのですが、構図からして似てるんだもの・笑。)

The Times: 画面をスクロールして中ほどの”Wimbledon 2007”~”Slide Show”の4枚目です。印刷版だと上半身アップになっていて、もっとよかったんだけど・・・:

http://www.timesonline.co.uk/tol/sport/tennis/


【おまけ】フェデラーのスポンサーのNikeが制作した新しいCM。フェデラーのミニ・バイオ・ビデオ風なんだけど面白い出来で、BBCは今大会中ちゃっかり最後の商標だけ消して何度も流してました。ナレーターに起用されているのが超・ビッグネームのスポーツマンなんですが、最後のオチでニヤリとさせてくれます。Nikeの公式サイトのトップページから見られます:

http://www.nike.com/index.jhtml#l=nikehome&re=US&co=US&la=EN

(7/20追記)今日見てみたらNikeサイトのトップページから上記映像は外されていました。Youtubeにポストされていますので、ご興味ある方はそちらへどうぞ。
2007-07-10 11:08 | 英国生活 | Comment(10)
ロイヤル・バレエの新・プリンシパル<その2>
ballet.coからのニュース速報・第2弾。

現在北米ツアー中のロイヤル・バレエですが、サン・アントニオ(テキサス)で7日に行われた「眠り」公演の終演後に、主役ペアが揃ってプリンシパルに昇進したそうです。

ともにファースト・ソロイストだった二人、アレッサンドラ・アンサネッリデヴィッド・マッカテッリ

http://info.royaloperahouse.org/ballet/index.cfm?ccs=250&cs=2493

http://info.royaloperahouse.org/ballet/index.cfm?ccs=250&cs=1200

アメリカ出身のアンサネッリは昨年ロイヤルに移籍してくる前はNYCBのプリンシパル、グルジア出身のマッカテッリは元ヒューストン・バレエのプリンシパルで2003年にロイヤル入団。マッカテッリはかなり主役級を踊らされていたので、貢献を認められたというところかな(実はあまり見たことがないのでよく存じ上げないのです)。アンサネッリの昇進は、私的には面白くていいんじゃないのーと思いますが、ちょっと議論を呼ぶかも?

プリンシパルだけでなく当然下のランクでも昇進したダンサーがいるのでしょうね。ニュース・第3弾がありそうです。(マックレー、オンディヴィエラあたりは上がったんじゃないかな~?)

2007-07-10 05:58 | ボリショイ・バレエ | Comment(6)
ロイヤル・バレエの新・プリンシパル
公式発表ではありませんが、ballet.coにBruceがポストしていたので本当でしょう。

ロイヤル・バレエ団のファースト・ソロイスト、ローラ・モレーラがプリンシパルに昇進した模様です。おめでとう!(この方です↓)

http://info.royaloperahouse.org/ballet/index.cfm?ccs=250&cs=1201


実は私的には結構意外な昇進劇ではあるのですが、客観的にみれば実に順当な決定といえるかも。常日頃私は彼女のことを"RB最強のファースト・ソロイスト"と呼んでいて、このブログにもちょこちょこ書いていますが、非常に手堅い実力派です。でも、それが故に、このまま便利なドゥミ・ソロイスト要員として使われてしまうんじゃないか・・・という危惧があったのです。

彼女は決して派手さはなくてスター性にはやや欠けますが、きっちり踊れることにかけてはRBのダンサーの中でも随一、演技力もなかなかのもの。今シーズンはタチアナを踊ってましたね。(キャラクター系に起用されることもあって、ロミジュリのharlotもレパートリーの一つ。)圧倒的にアレグロが得意で、音楽性も豊か、スタイリッシュな踊りを見せてくれるダンサーです。古典の主役ではキトリと金平糖を踊っていますが、プリンシパル昇進を機にレパートリーをひろげて更に活躍してくれることでしょう!

http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_rb_beauty2_0506/jr_rb_beauty2_morera_500
2007-07-07 10:48 | ロイヤル・バレエ | Comment(3)
ラ・フィーユ雑記
前回書き忘れたことを少々付記しておこう・・・

昨年春、今シーズンの演目が発表されてこの作品がパリオペのレパートリーに入るって聞いた時は、正直 えーっ何でまた・・・とネガティヴな反応をしてしまった私。どうせラ・フィーユをやるなら自前で創ればいいのに、この作品はもともとフランスのバレエなんだし、アシュトン版はあまりにも作風がイギリス的だから・・・と思ってしまって。大体常日頃フランスのコンテンポラリーの振付家を登用して育てるのにあれだけ貪欲なんだから、たまにはクラシックもので同じことをしたっていいじゃない 特にこれなんてフランス生まれの作品なんだから、自分達の手で再演してみればいいのに・・・という気持ちもあって。

まあ、何よりも自分の貧しい想像力ではパリオペのクールでシックなダンサー達がこの作品を踊る姿を想像できない、というのがあったんだけど。でも実際の舞台を見てみると、このアシュトン版がいかに優れているか、'20世紀の古典'として世界中のカンパニーが上演しているのも理由のないことではないんだなぁ・・・と思えた。

今回のパリオペのプログラムにこの作品の上演史が載っていて、パリで一番最後にこの作品が上演されたのは80年代前半とわかった。ジュネーヴのグランド・シアターで81年に初演されたHeinz Spoerli版が同じ年にパリオペのレパートリーに入る。初演者はリーズがポントワ、コーラスがアタナソフ、アランがデュポン(!)。この4年後にエコールでクロード・ベッシー版が初演されている(この時の初演キャストはピュジョルとベランガール)。前回も外からの輸入版だったということは、やはり自前で新しいヴァージョンを制作する(&それが成功する)というのは、よほど大変なことなのかな・・・・。

フランス生まれのバレエといっても、フレデリック・アシュトンをインスパイアした田園風景はフランスではなく、彼の愛したサフォーク(コンスタブル・カントリーのある地方)のものみたいですが。のどかな田舎のシンプル・ライフを描いたこの作品、エコブームの今の時代にも合っているのでは?なんてことも舞台を見ながら思ったりしました。何よりも、リラックスして・楽しんで見られて、暖かい気持ちにさせられるヒューマン・ドラマはパリではなかなか見る機会はないので、レパートリー入りしたのは、うん 喜ばしいことですな。次回再演時には、私的にパリオペで最もナチュラルなリーズとコーラスを演じられると思われる、ピュジョルとティボーがキャストされることを切に祈りたいです。

さて・・・衣装はロイヤル版とほぼ同じでしたが、主役二人に関してはちょっと変えていました。私にわかった違いは以下の通り:

☆一幕、登場シーンでコーラスが着ているベスト。パリオペのは黒のベルベットみたいな素材に金糸があしらわれていて、やけにノーブル。ロイヤルのは、確か暗緑色系のミックス織製だったような・・・

☆一・二幕でコーラスの着ているブルーのジャケット。パリオペのはロイヤルよりも’シック’。色は空色と呼びたくなる落ち着いたもので素材もマット。ロイヤルのブルーはもっと明るいアクア・マリン系だったような・・・素材もサテン?ではないと思うけど、ちょっと光沢があったような。

☆二幕でコーラスの着ているベスト。花柄なのは同じだけど、パリオペのは白地にややアブストラクトなタッチでさらっと描かれた花模様、ロイヤルのは白地にくっきり・ブライトな花柄。

☆一・二幕でリーズの着ているよそゆきの服。ボディス部分はダスティー・ピンク(ロイヤルのは明るいピンク)、スカート部分は白いチュチュの生地に模様が入っている(ロイヤルのは真っ白のチュチュに小花を散らしたデザイン)。

衣装デザインにクレジットされているのはオズバート・ランカスターのみなので、彼がデザインしたものにいくつかのパターンがある、ということなんだろうか?過日ballet.coで目の肥えたポスターが新聞のレビューについていた写真(下記リンク参照)を見て、「女の子達の被っているボネットの形がちがう」、「収穫のシーンの背景画の空の色が違う」と指摘していましたが、私は全然気づきませんでした・・・。セットはロイヤルのものと殆ど同じに見えましたが、ウィーン国立バレエ製作のものだから、若干違うのかもしれません。

http://www.nytimes.com/2007/06/28/arts/dance/28fill.html?_r=2&adxnnl=1&oref=slogin&ref=dance&adxnnlx=1183022214-mp/304lYfiXvFe+Rg7h9Pw&oref=slogin

ネットで見られる今回のラ・フィーユの舞台写真は今のところ、これとAltamusicaのものだけみたいです。なぜか今そのAltamusicaのサイトが不通?になっているのですが、あとで見られるようになったらリンクを貼ります(マチューが”シックなベスト”を着てポーズしてる写真だった)。

その他・・・リハーサル指導にロイヤルから二人のベテラン・スタッフが招聘されていますが、いつかこの方々にパリオペと仕事された体験談など伺ってみたいものです。(C.カー氏はロイヤルのリハーサル・ディレクター、G.コイル氏は同プリンシパル・ダンス・ノーテイター。)オケはとても良かった。特に弦の甘い響きにははっとさせられました。ハッキリ言って<本場>ロイヤル管の演奏よりはるかによかったなあ。今回ドーヴァー海峡渡って指揮を務めているマエストロ・ワーズワース氏が終始ご機嫌良さそうだったのもムリはない・・・。


【追記】Altamusicaのレビューへのリンクです(マチューの写真つき):

http://www.altamusica.com/danse/document.php?action=MoreDocument&DocRef=3468&DossierRef=3101
2007-07-05 09:13 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(5)
パリ・オペラ座バレエ 「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」 (6/25&26)
☆ジャン・ドーベルヴァルによる原版にもとづく二幕もののバレエ

振付: フレデリック・アシュトン (1960年ロイヤル・バレエ初演/2007年6月22日パリ・オペラ座バレエ初演)
上演指揮: アレクサンダー・グラント
音楽: L.J.F.エロルド作曲、ジョン・ランチベリー編曲
セット*&衣装: オズバート・ランカスター
リハーサル指導: クリストファー・カー、グラント・コイル

* ウィーン国立歌劇場製作(1986年)

指揮: バリー・ワーズワース(ロイヤル・バレエ音楽監督)
演奏: パリオペ管

<キャスト>

リーズ: マチルド・フルステー(6/25)、ドロテ・ジルベール(6/26)
コーラス: マチュー・ガニオ(6/25)、ニコラ・ル・リッシュ(6/26)
シモーヌ未亡人: ローラン・ノヴィ(6/25)、ミカエル・ドナール(6/26)
アラン: シモン・ヴァラストロ
トマス(アランの父): ジャン・クリストフ・ゲリ(6/25)、リチャード・ウィルク(6/26)
フルートの踊り: マティアス・エイマン(6/25)、ジル・イゾアール(6/26)
リーズの女友達: カロリーヌ・バンス、ミテキ・クドー、ジェラルディーヌ・ウィアート、クララ・デルフィーノ、ミホ・フジイ、ギレーヌ・ライカート、Karine Villagrassa、Noemie
Djiniadhis
雄鶏: アリスター・マダン


2日分の感想をまとめて書いちゃいます。

まずは25日のマチュー&マチルド・ペア。ええーっこれは、ほんとにラ・フィーユなのー?と、見ながら驚きで目がテンに・・・。一幕が終わって頭に浮かんだのは、'très très chic Fille!'・・・・ただこれだけ。

マチューは、ともかく綺麗すぎてどこからどう見ても、農民には見えない。あまりにエレガントな風情に、彼が美しいポーズを決めるたび、 思わずそこから別の物語が始まってしまいそうな錯覚に陥ることしばしば(ジークフリートとかアルブレヒトとか・・・)。コーラスはごくごくシンプルな農民、隣のあんちゃん的な役柄。「野郎的要素」ほぼ皆無のマチューを見ながら、終始、「ありえないコーラス!」と心中呟いていました。テクニカル・チャレンジについては破綻なくこなしていたけど、この男性的な超絶技巧満載の振付を踊りだけで魅せてくれるまでには至らず。マチューの踊りは優美だけど躍動感には欠けるので、この振付はあまり合っていないかも。アシュトン特有の素早い動きも、手足の長いマチューにはちょっと大変そうでした。サポートは涙ぐましくなるほど丁寧で優しくて、マチルドは果報者!(コーラスの振付・・・マチューを見ながら、あのテクニシャンのサモドゥーロフですら、ロイヤルで初めてこの役を踊った時にはかなり大変そうだったことを思い出してました。やっぱり相当難しい振付なんだろうなあと思います。)

マチルドは、こちらもどう見ても都会のお嬢さん(すごーくコケティッシュ)。マチュー@コーラスよりもやや子供っぽくて、生意気でおませな女の子。ボーイフレンドを振り回して涼しい顔してるリーズと、そんな彼女にひたすら甘~くて・お育ちのいい、《農民は仮の姿で実は王子様!》のコーラスに見えました。二人並ぶと若くて可愛いのだけど、ちょっと可愛すぎる・子供すぎる感じもあり。マチルドはリーズのこまかなポワントワークもよくこなしていて、初役でこれだけ踊れればたいしたものでしょう。感心したのは二幕のマイムシーンを表現力たっぷりに見せてくれたこと。一幕二場のファニー・エルスラーpddでは二人ともややスタミナ切れしたか、マチルドはコーダ部分でポワントでダイアゴナルに舞台を突っ切るところ、最後は足が落ちてしまった。マチューもソロ・ヴァリエーションの変型ピルエットをなんとかクリアすると、その後は肩で息をしてなんとかフィニッシュに持ち込んでいた。pddが終わると、はあ~っと見ているこちらも思わず息をついてしまう。二人の輝くばかりの・満足そうな笑顔には、ほっと安心させられました・・・。

かたや、ドロテとニコラのペア。こちらは、ペアとしてずっと落ちついていて、私的イメージにも近いリーズとコーラスでした。登場するや舞台に明るい光のビームを放つドロテのスター性、どっしりと落ちついた存在感であたりを包み込む、ニコラの器の大きさ。'人間あやとり'のシーンで最初にどちらかがリボンを落としてしまってヒヤリとする一瞬があったけれど、最後はなんとか辻褄を合わせて上手くおさめていたし、ファニー・エルスラーpddはさすがの完成度の高さ(ニコラのVが特に素晴らしかった!)。

ドロテとマチルドには技巧面ではそれほど実力差があるようには見えなかったけれど、プルミエのドロテに一日の長があったのは、舞台を掌握し、舞台に輝きをもたらすプリマのオーラ。必ずしもドロテが完璧だったというわけではないけど、やはりこの点で二人の間の横たわるギャップは厳然として感じられました。いずれにしても、初役でこれだけみせてくれた二人、何度か踊るうちにパリのリーズの第一人者になるであろうことは確実!

(ドロテもマチルドも一つ気になったのは、作品中何度か出てくるアラベスクでポーズする<どれもアレグロの>場面。どうしても普段の癖が出てしまうのか、必要以上にポーズを優雅に引き伸ばしてしまう傾向があったんだけど(特にマチルド)、ここではその'優雅さ'は思い切って捨ててくれないと・・・引き伸ばすから音がずれていっちゃうし、小気味よさが失われてしまう。この場面ではどうしても、完璧に音とシンクロしながら《キリッ・シャキッ・パリッ》とポーズを決めてリーズの振付の醍醐味を味わわせてくれた吉田都のことを思い出してしまった。)

ニコラは、髪を短く刈り込んでるせいもあるけど、”よっ!若大将!”って呼びたくなる雰囲気。村の若衆組のリーダーやってます、って感じで、こういうニコラは初めて見たからすごく新鮮!踊りには余裕が感じられ、安心して見ていられた。ずっしりとした重みを感じさせながら、フィニッシュはあくまでパリ風にエレガントなニコラの踊り、マスキュリンだけど決してマッチョにはならなくて、いい感じ。このペアには素朴でパストラルな雰囲気が感じられたし、なにより素晴らしかったのが仲を許された二人が最後に踊るpdd。マチルドとマチューもよかったけれど、ドロテとニコラの間にはなんともいえない優しい空気が流れていて、”ああよかったねー・・・”と見ているこちらも優しい気分にさせてくれました。カーテンコールでは役になり切ってるニコラが、指揮者を迎えにいくドロテの背中を、”行ってこ~~い!”とばかりにぱーんと叩いて送りだしていたのが微笑ましかった。

重要な脇役・・・2日ともアランを踊ったのはシモン・ヴァラストロ。とっても上手かった。顔立ちが綺麗なのでお人形さんみたいな可愛げもあって、彼もしっかりパリオペならではのchicなアラン。表現は、行き過ぎず・弱くもなく、私的にはかなり好きなタイプでした。(ロイヤルでいうと、大好きな・控えめな表現のジョナサン・ハウエルと、少々やり過ぎで苦手なタイプのホセ・マーティンの中間ぐらいかな?)

シモーヌ未亡人は、25日のノヴィのコミック・センスの方が好きでした。26日のドナールはテンション高すぎ・オーヴァーアクションでややニューロティックなほどに見えてしまうのが、私的にはバツ。(天上桟敷のお客さんでもよーくわかる演技というか。そういう意味では親切だったのかも?)でも、この難しい役をこなせるダンサーを(ゲストとはいえ)確保できたのはさすがパリオペと言うべき?この役とアランを揃えられなかったら上演できないものね この作品・・・。

コールは、見る前はちょっと心配してたのです。日頃都会的でクール、もしくは抽象的な作品に慣れてるパリオペのダンサー達が、このやや古風でベタともいえる(&コケコッコーまで登場する!)、愛すべき作品に馴染んでくれるかどうか、好きになってくれるかどうか・・・と。でも蓋を開けたら、コールがなんて楽しそうに踊っていること!もう、これを見てすごーく嬉しくなりました。この分なら、何度も踊るうちにアシュトンのスタイルに慣れて、きっと早晩ものにしてしまうだろうと確信するほど。(特に女性陣がよかったです。)

フルートの踊りというのは普段見慣れたロイヤル版では若手が起用されることが多くて、ソロの踊りはあるけれどコールの一部という位置づけ、なぜベテランのジル(26日)がこの役にキャストされるんだろう・・・・と、キャスト表を見た時は複雑な気分だったけど、その彼の踊りが素晴らしかった。誰よりもエネルギーに溢れていて、群舞をリードしてました。マティアス(25日)はコールの中で誰よりも目をひくし、今の彼の若々しい持ち味そのままで踊ってぴったりはまっていたけど、ジルにはベテランならではの牽引力があって、この役ってこんな風にも踊れるんだ・・・と目から鱗!

この作品の最も秀逸な場面は、最後の最後にやってくる。全員がハミング&スキップしながら手に手を取ってリーズの家から外に出て行き、観客がすっかりあ~これでお開き、と拍手喝采しているところに、こっそり窓からアランが忍び込んでくる。必死に何かを探してるようだけど・・・?彼の目線の先にあるのは・・・ 《見つけた~ 僕の大事な大事な赤い傘!》 恋人と再会したみたいに幸せ一杯の表情でアランが場を去るシーンで幕、どっと笑ったあとにちょっぴり涙してしまうオチ。

アランは女の子一人に振られたぐらいじゃビクともしない、'his very own boy'なんですよねー。この最後の場面でアランはピエロから突如ヒーローになってしまう。アランに注がれたアシュトンのあたたかーい眼差しに、私はいつもホロリとさせられてしまうのです。今回、シモン・ヴァラストロの好演に幕が降りるや観客は拍手喝采、私はしっかり泣かされました。
2007-07-02 10:00 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(7)
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