パリのお土産
イレール・アデュー公演のお土産です・・・写真のクオリティについてはご容赦のほどを(汗)。

HilaireAD1.jpg


一時話題にした、"幻のポスター"は完全におクラ入りとなったようで、公演日はコレクションテープではなく(笑)、きちんと印刷で修正されていました(当たり前だ~)。

HilaireAD2.jpg


写真も何枚か差し替えられていました。↑右側のファッション・フォト風のものもその一枚。この写真のイレール、顔の表情がやや中性的なんですが、なんとも麗しい~~。

HilaireAD3.jpg


「溶接」写真(↑左隅)は差し替えられず、無事残りました。よかった よかった(笑)。


Credit: l'Opera National de Paris, C. Masson, M. Matsumoto, M. Pelletier, A. Ray, G. Tapie, M. Warshaw
2007-02-28 08:30 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(3)
ロイヤル・バレエのチケット予約について
先日読者の方から私信で、ロイヤルのチケット入手法について質問がありました。これは他の方にも興味のあることではないかと思い、あくまで当方のわかる範囲内ですが、こちらに公開記事として書いてみます。

まず、質問内容は以下の通り:

「3月22、24日いずれかのRB・ミックスプロのチケットを取りたいのだが、ロイヤルオペラハウスのサイトでは完売となっている。どうにかして購入する方法はないだろうか?」

え~ 一ヶ月先のミックスプロが既に売り切れ?(そういうことは過去の実績からして意外、という印象があるので)と、半信半疑でロイヤルのサイトを覗いてみたら、あらほんとだ 両日ともとっても視界の悪いアンフィシアターのスタンディングしか残っていません。珍しい事態だけど、両日ともダーシー・バッセルが出演することになっているので、売れ行きがいいのはおそらくそのせいでしょう。(今期限りで引退を表明しているダーシーの出演日はどの日もチケットが売れている、という噂。)

さて、この場合、私に思いつくチケット購入方法は以下の二通り:

1)リターン・チケットをゲットする

ロイヤル・オペラ・ハウスのチケット販売方法は比較的フレキシブルで、条件つきながらも一旦購入したチケットの交換と返却ができるシステムになっています。従って、「戻り券」が出る可能性はおおいにあります。が、当然いつ出るかはわかりません。煩雑ですが、この場合、ボックス・オフィスにマメに電話かファックスで照会するしかないでしょう。

ちなみに、ロイヤル・オペラ・ハウスのチケット販売時期は(私の理解では)三段階あります。最優先で予約できるのがトラスト・メンバー、続いてフレンズ(友の会)会員、最後が一般販売です。同じ席種でより良い席は優先予約で取られてしまっていることが多いわけですが、この人たちは公演の数ヶ月前に予約しているので、後日事情がかわってチケットを手放す・・・というケースも十分起きると思われます。


2)当日券をゲットする

ロイヤル・オペラ・ハウス主催公演では、ガラ公演などの特殊なケースをのぞき、必ず公演日に'Day Seat'という当日券を67席分販売します。月~土曜の公演の場合、当日朝10時から販売開始。これは一人一枚しか買えませんので要注意(連れがいるなら一緒に並ぶこと!)。

Day Seat として売り出されるエリアは決まっていて、ストールズ・サークル(Stalls Circle)の舞台寄りブロック・2,3列目か(Row: B, C)、アンフィシアター(Amphitheatre)の後列ブロック。ストールズ・サークル席の方がチケットの値段が高かったような記憶があります。どちらも必ずしも「良席」とは言えませんが、万策尽きた場合はこれしかないでしょう。

以上、2007年2月24日現在の、ロイヤル・オペラ・ハウスとは関係のない一個人の覚書です。「公式情報」は以下ROHサイトを参照のこと。

☆ブッキング情報全般

http://info.royaloperahouse.org/Tickets/Index.cfm?SubNavMenu=3

☆チケット交換・返却の手続き、当日券販売の詳細

http://info.royaloperahouse.org/Tickets/Index.cfm?ccs=749
2007-02-25 02:03 | ロイヤル・バレエ | Comment(7)
Sound of 2007
パリオペのレポはまだ続く予定(?)ですが、今日はちょっと気分を換えて、音楽の話題を。

ここ数ヶ月というもの、ポピュラー系のラジオ局でガンガンにヘヴィ・ローテーションされていて、決して避けて通ることができないのが、MIKAの"Grace Kelly"。それはもう~ 一時期のジェームス・ブラント<You're beautiful~♪>をも上回るんじゃないかというくらいすごい勢い(私はこっちの方が好きだけどね)。よく聴いているBBC Radio2では、一体一日何回かかってるんだろうというくらいよく流れるんだけど、今日Heart FMを聴いてたら、なんとこの局のチャートでは6週連続No.1!ということで・・・。

MIKA なんて名前聞くと、えっひょっとして日本人?って思っちゃいますよね。でも、違うんです。ベイルート出身、彗星のように現れた23歳の男性シンガー。

初めてラジオからこの曲が聴こえてきたとき、一瞬"あれ?Queen?"って思ってしまったほど、この人の歌唱法、フレディー・マーキュリーに似てるんですよ。フレディーのヴォーカルの、あの鮮烈なカラフルさと高揚感。サウンドの方は、今時珍しいプチ・グラム系?ポップスとでもいいましょうか、結構創りこまれているところが、これまたややクイーン風。当然、フレディーとの比較は避けられず、新聞やTVのインタビューでも判で押したようにフレディーのことを聞かれてますが、"尊敬しているから比較されるのは嬉しい"と大人の受け答え。(実は歌詞にもちゃっかりフレディーが出てくるんですよ。よく聴くと、彼の声はフレディーほど音域は広くないように思うけど・・・)

今年年頭にBBCウエブサイトの募ったファン投票で堂々「2007年の音」に選ばれ、業界関係者からは最も期待される新人に選ばれたというMIKA、日本でもブレークするんじゃないか・・・という予感があるのですが、さて、どうなることでしょう?

☆ 以下のBBCサイト、MIKAの写真の下にあるオーディオ・マークをクリックすると、”Grace Kelly"を聴けます。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/6231243.stm


<2月25日付記>

ロンドンのフリー・ペーパー"thelondonpaper"のサイトでMIKAのインタビューを見られます。”グレース・ケリー"のビデオ・クリップもちらちら出てきます。(最初に数秒コマーシャルが流れて、その後スタートします)

http://www.thelondonpaper.com/cs/Satellite/london/lcsearch/article/1157144171566?packedargs=suffix%3DArticleController
2007-02-22 10:48 | 音楽 | Comment(2)
「さすらう若者の歌」
この作品のオペラ座での上演は、先週のイレール・アデュー公演で9回目だった。その前は、ヌレエフに捧げられたガラ公演の時で、2003年1月20日。2回ともキャストはイレールとルグリ。

では、それ以前の7回は、いつ、誰が踊ったんだろう?と、ちょっとネットをサーチしてみたのですが・・・

わかったのは、1990年10月23日、ジャン・ギゼリクスのアデュー公演で、ヌレエフとパトリック・デュポンによって踊られた、ということだけ。(この「因縁」の組み合わせ、すごいですね・・・かたやオペラ座の芸術監督を退いた、過去のスターとなりつつあるベテラン、かたや現役エトワールのまま芸監の座についた・飛ぶ鳥を落とす勢いの若者・・・パリではこういうことが起きるのですね!イレールとルグリもこの公演を見ていたでしょうね・・・)

残る6回は、どうだったんだろう?ヌレエフがギゼリクス、シャルル・ジュドと組んで踊ったのだろうか、それともベジャール・カンパニーのダンサー(初演者のボルトルッツィ、ジョルジュ・ドン、ダニエル・ロンメルら)が客演したのだろうか?調べてみたのですが、わかりませんでした。(ご存知の方は是非教えてくださいませ!)

どうやらこの作品、パリオペでは特別な機会のみで本公演で上演されたことはないようなのだけど、近い将来、パリが再びこの作品を目にすることはあるのだろうか?というのが気になるところです。私的には、イレールとルグリから、この作品の歴史を引き継ぎ、未来につなげてくれるダンサーが出てきてほしい。必ずしもパリのダンサーでなくても構わないけれど、イレールとルグリから、しっかり手渡してほしいな・・・と、強く思います。


<参考サイト>

http://www.nureyev.org/ballets/songs-of-a-wayfarer-bejart-rudolf-nureyev

http://www.danser-en-france.com/repertoire/chantcompagnon.htm


<おまけ>

これは珍品!03年、シャルル・ジュドのボルドー・バレエ団が開催したヌレエフ・ガラで、振付家自身によるパロディ?変型ヴァージョン?『さまよえる道化の歌』なる作品が披露されたという事実に初めて遭遇!(踊ったのはBBLのオッタヴィオ・スタンレー)ベジャールが、ヌレエフとニジンスキーに捧げた作品だそうですが・・・これは、是非一度見てみたいですね~。

http://www.culturekiosque.com/dance/reviews/bordeaux.html
2007-02-21 07:28 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(4)
パリ・オペラ座バレエ モダン・ミックス・プロ 【ローラン・イレールの引退公演】(2)
続きです。

この夜は二部構成で、前半に「アポロ」と「O zlozny/O composite」、休憩をはさんで後半に「精密の不安定なスリル」、「アゴン」、「さすらう若者の歌」を上演。

「アポロ」ですっかり魂を抜かれ茫然自失状態の私に、つづく「O zlozny/O composite」は格好の休息タイムを提供してくれました。2004年にパリオペの新作としてレパートリー入りした米振付家トリシャ・ブラウンの作品で、今回が初の再演。私には典型的に意味不明のコンテンポラリー作品なのだけど、プラネタリウム状態?とでもいうか舞台背景には暗闇に星空が広がっていて、照明も暗めなので、興奮で火照った頭と身体を癒すにはもってこい。ただし、舞台上には超豪華なエトワール・トリオ、デュポン、ルグリ、ル・リッシュがいるのですから、否が応でも視線はひきつけられます。3人が体操のような、マーシャル・アーツのような動きを繰り返す姿を、ただぼーっと眺めていました・・・。

シューベルトの、とってもキャッチーなメロディーにのって踊られる、フォーサイスの「精密の不安定なスリル」。10分強の小品なのであっという間に終わってしまって・・・キャストは、アッバニャート、コゼット、ユレル、カルボネ、ポール(ニコラ・)の5人。なんといっても目をひいたのは元気一杯に踊るアレッシオ。動きのキレも素晴らしくて、この布陣の中では断然彼が光ってたなぁ。

続いて・・・バランシン大好き、とりわけパリオペの踊るバランシン最高!と信じている私をおおいに満足させてくれたのが、「アゴン」でした。

Agon

振付: ジョージ・バランシン(1957年)
音楽: イゴール・ストラヴィンスキー
パリ・オペラ座初演: 1974年
(116回目の上演)

<キャスト>

第一pdt: ペッシュ、リケ、ルナヴァン
第二pdt: ピュジョル、ブリダール、パケット
pdd: ジロ、ベラルビ
アンサンブル: ブル、ダヤノヴァ、ラフォン、マルン

軽やかで遊び心たっぷりの、プロットのない純粋なダンス作品。私的には随所にちりばめられた、極めてバレエ的なエロティシズムに満ち満ちたパの数々に、いつもどきっとさせられる・・・大好きなバランシン作品の一つ。

まず特筆すべきは、何といってもプルミエpdtを踊ったダンスーズの一人、アリス・ルナヴァン。彼女、身体条件からしてバランシン・バレリーナにぴったり(長い手足に小さな頭)なのに加え、踊りもシャープでセンスがいい(運動神経もよさそう・・・)。今回(翌日の公演も含め)Agonを踊ったダンサーの中で、一番気に入ったのが彼女だった。このpdtの男性ソリストはペッシュ、彼もとってもよかった。こういう抽象作品が似合うのかな?振付に一瞬4Tのメランコリーを思わせる、やや苦悩を滲ませた表現があるんだけど、ここがよかった。リケは正直全然見ていなかったんだけど、3人のコンビネーションは良かったな。

続くpdtナンバー2。今度は女性が一人、男性が二人。何と言っても面白いのがヤン・ブリとカールの組み合わせ。この二人、キャラクターが対照的だから差しで踊ると(ベジャールのため息と扉~の時もそうだったけど)そのコントラストが堪らなく面白くて作品が生き生きする。ヤン・ブリは例によってやや力を抜いてるような飄々とした踊り、対するパケットは真面目でストレートな踊り。男性二人で踊る部分がなにしろ楽しくて、最後にやや不思議な(ユーモラスな)形でポーズするんだけど、あまりに可笑しくてついつい大ウケしてしまった。女性ソリストのレティシアは常に笑顔を絶やさず、スリリングな妙技も涼しい顔でこなしていたけど、私の好みからするとやや小柄すぎ・・・。

pddはジロとベラルビ。バランシン作品を踊るジロの輝かしさといったら!もう少し背の高いパートナーに恵まれていれば、もっと伸びやかに動けたのではないか・・・という恨みは多少はあるものの、十分にダイナミックでシャープな動きは圧巻。ベラルビとのコンビネーションも決して悪くはなかった。ベラルビは動きのキレは厳しかったけど、その分大人の色気でカバー。アンサンブルの女の子達はあまり印象に残らず。今回Agon を見ていて、”バランシンを気持ちよく見せてもらうには、いまいち脚長ダンサーが不足してるかなあ パリオペ?”とちらと思ってしまったんだけど・・・(早く戻ってきて~ドロテ!)

短いポーズのあと・・・いよいよ、この夜最後の作品です。


Le Chant du compagnon errant(さすらう若者の歌)

振付: モーリス・ベジャール (1971年)
音楽: グスタフ・マーラー ”Lieder eines fahrenden Gesellen”
バリトン: ヴィアルト・ヴィットホルト
初演者: ルドルフ・ヌレエフ、パオロ・ボルトルッツィ(20世紀バレエ団)
(9回目の上演)

<キャスト>

若者: ローラン・イレール
運命: マニュエル・ルグリ


「この作品の”若者”は、自らの運命と師をさがし求めて町から町へと渡り歩いた、中世ヨーロッパの旅人のイメージ。このバレエでは、ロマンティックな若者が運命に追い詰められている・・・マーラーの歌詩にあるように、”まるで胸に短刀を突き立てられたように”彼は苦しむんだが、それは自分自身との戦い、そして孤独であることとの戦いなんだ。」(モーリス・ベジャール/ヌレエフ財団公式サイトより)

若者は、恋に落ち、恋を失くす。

彼は無防備に自分をさらけ出し、傷つきながらも、希求することをやめない。

運命に抗う術はないのだと知る、そのときまで・・・

優れた文学作品を咀嚼し、楽しむ喜び。その同じ醍醐味を、ダンスという媒体を使って、観る者に味わわせてくれる特異な作品。およそあらゆる人間活動を清濁呑みあわせて舞踊作品として昇華させる、破格のスケールの振付家、モーリス・ベジャールにしか、これは創ることのできない世界。そして、この作品世界を表現できるパフォーマーを得たときでなければ上演できない作品。

ルドルフ・ヌレエフが、ブラッセルのフォレスト・ナショナル・シアターで「若者」を初演したのは、彼が32歳のとき。以後、パートナーを替えながら、キャリアの最終期まで手離さず踊っていた作品の一つだった。

時は流れて彼の弟子たちによる再演が実現したのは、ヌレエフの死から十年めのパリで。ヌレエフをはじめ、この作品を踊って名舞台を見せたダンサー達が相次いで同じ病に倒れたことを悲しんだベジャールが、作品の上演を長く封印していたのだ。

イレールがガルニエ宮で初めて「若者」を踊ったのはこの時・2003年1月、師・ヌレエフに捧げられたガラ公演で。彼はこのとき40歳、翌年この役でブノワ賞を受賞する。(現在、この作品を踊ることを許されているのはこの二人だけと聞く。)近年第一線からやや退いてからはどちらかというとアクの強いキャラクテール系(イアソン、ロットバルト、ムネステー・・・)を演じることが多かったイレール。その彼が、パリでの最後の演目として選んだのがクラシックの主役(これは私の解釈・・・)である「若者」だったことは、この作品が彼個人とバレエ史にもつ重みを考えれば不思議はないし、実際これ以上のものはなかっただろう。

暗い舞台の上には44歳のダンサーが立っている。もう若くはないし、肉体の衰えは隠せない。ただ、情熱だけに突き動かされているかのように踊る、そのときだけ、彼は若者になり、青春を生きる。男性ダンサーのために振付けられた、これほどに美しいダンス作品を、私は他に知らない。そして、その美しさを教えてくれたのは、イレールとルグリだ。最後に、運命が若者を暗闇の中に引き入れ、連れ去ってしまうシーン。徐々に暗闇に吸い込まれていくイレールを見ながら、ふと思わずにはいられなかった。果たしてこの作品もまた、永久に連れ去られてしまうのだろうか?と。


<2月20日付記>

読者の方からご指摘いただき、以下の箇所を修正しました。

「イレールが初めて「若者」を踊ったのはこの時・2003年1月・・」→

「イレールがガルニエ宮で初めて「若者」を踊ったのはこの時・2003年1月・・」

イレールは、1993年に東京バレエ団への客演で、「さすらう若者の歌」を高岸直樹さんと踊っている、と教えて頂きました。ネット検索してみたら、ちゃんと東バ公式サイトの高岸さんのプロフィールに載っていました(大変失礼しました・・・)。この時は、東バ創設30周年記念のガラ公演だったようですね。

http://www.nbs.or.jp/TokyoBallet/ja/company/dancers/principals/NaokiTakagishi.html

私の主な情報ソース・ヌレエフ財団のサイトと、英文資料にはこの件は載っていなくて・・・(汗)。パリオペ・プログラム上もイレールのプロフィールにこの作品がレパートリーとして掲載されるのは03年以降で、教えて頂かなければ気づくことはなかったと思います。(どうも有難うございました!)

それから、こちらも。

「現在、この作品を踊ることを許されているのはこの二人だけと聞く。」←この文章は撤回します。現在でも、ベジャール・カンパニーのダンサーたちは踊っている、との情報を頂きました(BBLのサイトにもレパートリーとして掲載あり)。

「作品としては」いまも引き継がれつつあることがわかりほっとしましたが、作品の歴史も、是非継承して頂きたいな・・・将来イレールとルグリからこの作品とその歴史を引き継ぐダンサーはあらわれるのでしょうか(勿論それはパリでなくても構わないけれど・・)。
2007-02-20 09:37 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(6)
パリ・オペラ座バレエ モダン・ミックス・プロ 【ローラン・イレールの引退公演】(1)
2007年2月14日、パリ・オペラ座ガルニエ宮で開催されたイレールの引退公演。当日の演目は、通常のプログラムの「アポロ」、「O zlozny/O composite」、「精密の不安定なスリル」、「アゴン」の4本に加え、特別に「さすらう若者の歌」を上演。最後の最後に初めて見たイレールの「アポロ」にすっかり魂を抜かれてしまい、感想を一気に書いたはいいものの、出来上がりは甚だ冗長かつ私情に満ち満ちたものとなってしまったので、これだけ先にあげておきます・・・

Apollon musagète

振付: ジョージ・バランシン(1928年)
音楽: イゴール・ストラヴィンスキー
パリ・オペラ座初演: 1947年
(131回目の上演)


<キャスト>

アポロ: ローラン・イレール
テレプシコール: アニエス・ルテステュ

カリオペ: エミリー・コゼット
ポリヒュムニア: エレオノーラ・アッバニャート


ローラン・イレールがかくも特別なダンサーである理由・・・私にとって。

何よりもまず、ダンサーとしての非凡さ、そして麗しい容姿(動く彫像!)。さらには大人の男の色気とかフェロモンとか・・・勿論それらは重要な要素ではあるけれど、それよりも何よりも、これほどまでに真の意味で「刺激的な」ダンサーは、世の中に他には存在しないから。

刺激的というのは、言い換えると、挑戦的だということ。彼の「最高の舞台」というのは、往々にして、「衝撃的な事件」と同義(私にとっては)。幸か不幸か、その種の舞台に遭遇すると、自分の常識や狭い経験則に根底から揺さぶりをかけられる。本当にね、舞台を見ながら、身体がグラグラに揺れて四肢がバラバラにされそうな心細さがある一方で、恐ろしくもスリリングな知的快感と興奮に酔わされるんです。
続きを読む
2007-02-18 08:00 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(5)
イレール・アデューの映像
2日前から今か今かとチェックしていましたが、ようやく出ました!いつものTF1ニュースで引退公演の模様が紹介されています。

http://tf1.lci.fr/infos/culture/0,,3394953,00-hommage-danseur-etoile-laurent-hilaire-.html

2007-02-17 09:15 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(4)
終わりました・・・
昨夜の殿のアデュー公演、無事に終了しました。美と洗練を極めた大エトワール、ローラン・イレールにふさわしい、最後までスタイリッシュな舞台でした・・・

最後にこういうものを見せてくれるから、ファンはいつまでも未練を断ち切れないのよ!と、歓喜ののち奈落に突き落とされるような、彼ならではの、衝撃の「アポロ」。(こんなアポロは初めて見ました・・・)

そして、ルグリとの「さすらう若者の歌」・・・イレールのガルニエでの最後の舞台に、最もふさわしい演目とパートナーだった、と、見終わってつくづくと感じました。

客席にはもちろんオペラ座のダンサーたちが大勢。(カーテンコールで真っ先に立ち上がって、盛大な拍手を送っていたロモリさん!貴方の後姿を私は一生忘れません・・・)エリザベット・モーランのアデューの時には、カーテンコールで舞台上にエトワールが勢揃い、ディレクションも加わって賑やかな幕切れでしたが、今回は舞台にはイレール一人。たった一人で延々と続くアプローズを受け止めていました。(目に光るものがあったように見えたけれど、気のせいかな・・・)
2007-02-15 22:50 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(6)
イレールのアデュー&ユニセフ・ガラ
いよいよ2日後に迫ったイレールのアデュー公演。今日フィガロ紙に関連記事が出ました(ダンソマニ情報)。

http://www.lefigaro.fr/culture/20070212.FIG000000246_derniers_rais_d_une_brillante_etoile.html

翻訳機の助けを借りつつ読んでみましたが、特に目新しい話はなさそうでした。彼の経歴とこれまでの功績をリストアップしていて・・・ただ、数箇所イレール自身のコメントが挿入されていて、ここは貴重。キャリア上の転機となったベジャール、プレルジョカージョ作品との出会い、外国のバレエ団への客演・・・等々について語っています。

・・・なんだかまだ実感がわかないのですが、2日後の夜には全て終わっているんですね・・・(信じられない!)


さて、続いては先日お伝えしたユニセフ・ガラの続報です。ballet.coにイタリア在住ポスターの方が公演レポを寄せてくださってますので、ご興味のある方は見に行ってみてください。とりあえず、この公演の写真が一部ですがこちらのサイトで見られます↓

http://presstime.momapix.com/index.php?url=zoom.php&id=7278

最も美麗な写真を大きく表示してみました。キリアンのヌアージュを踊るエルヴェ・モローとエレオノーラ・アッバニャートですね(なんて雰囲気があるのでしょう 素敵~~)。私的に嬉しかったのは、すご~く見たかったアレッシオのアレポの写真。もう、表情がなんとも言えずに生き生きとしていて、気持ち良さそうに踊っている様子がわかりますねえ。ポリーナのカルメンはやや健康優良児風?に見えたりして。

ここにアップされているのはガラ公演前半の舞台写真ばかりですね。そのうち後半(オレリーとエルヴェの椿姫!)も見せて頂けるかもしれませんので、皆様、ご注目ください。

2/14追記: ユニセフ・ガラ第二弾。友人が送ってくれたリンクです。相変わらずガラ後半の演目の写真がないのですが・・・。当日参集していたセレブの写真が沢山ありますが、あれれ?この方、ファニー・アルダンさんじゃありませんかー なんともシックで素敵!(6枚目の写真です) 

http://photo.grazianeri.com/Production/PhotoGroupView.aspx?pbid=4&msa=1&pgid=7444272

2007-02-13 08:43 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(3)
ロイヤル・バレエ情報
最近ロイヤル関連で目についた情報のご紹介です。

1.ロイヤル・バレエのマスター・クラス映像

当ブログでも何度か触れたBBCの「チャイコフスキー・エクスペリエンス」。過去数週間に渡ってTV放送された番組のうち、デジタル・チャンネルのBBC4で放送されたロイヤルのマスター・クラス映像をBBCのサイトから見られます。

http://www.bbc.co.uk/radio3/classical/tchaikovsky/video/

現在公開中なのは、「白鳥の湖」と「くるみ割り人形」ですが、眠りも近々追加される模様です。(我が家はBBC4へのアクセスがないため、先日友人に頼んで録画してもらったDVDで白鳥編を見たばかり。私のようなバレエファンは少なくないと思うのですが、BBC太っ腹ですね 有難や~。)

さて、出演者ですが、「白鳥」は指導者がアントワネット・シブレーとアントニー・ダウエル、生徒がローレン・カスバートソンとルパート・ペンファーザー。「くるみ割り」は指導にピーター・ライト、生徒役にカロリーヌ・デュプロとルドヴィック・オンディヴィエラ

「白鳥」はオデットとジークフリートのアダージョ場面でしたが、最も印象的だったのは、指導するシブレーさんの柔らかで美しい上体の動き(現役を退いて長くたつのに相変わらず綺麗ですねー)。生徒役のローレンもなかなかしっかりと踊っていました。一方のルパート君は・・・サー・アントニーも仰っていたように、彼は次代のロイヤルを担うダンスール・ノーブルとの期待がかかっているのですが、どうも私の目にはややボサッとして見えるんですよねー 単にイギリスの若者らしくレイドバック気味なだけかもしれませんが(ううむ やや不安だ)。

「くるみ割り」はここのサイトで初めて見ましたが、生徒役の女性が私の好きなカロリーヌ嬢(コケティッシュで可愛いんですよ)と、最近キャスト・シートで名前を見ることが多くなったルドヴィック君。二人ともフランス人のせいか実生活でも仲がいいらしく、クララとハンス・ペーターのpddをとっても楽しそうに・チャーミングにレッスンしていました。サー・ピーターもお元気ですねえ ルドヴィック君に2幕のハンス・ペーターのソロ部分でマイムを厳しく指導しておられますが、このソロがこんなに大変だとは、失礼 今まで気づきませんでした。


2.アリーナ・コジョカルのインタビュー

アリーナのインタビューがタイムズ紙にフィーチャーされていました。

http://women.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/women/body_and_soul/article1360241.ece

主に食生活や怪我した時のことなどについて語っていますが、現在公私ともにパートナーであるヨハン・コボーについても触れています。彼女にとってコボーは「最初で最後の恋人」なのだそうで・・・すっ凄いなあ アリーナ・・・と、一瞬圧倒されたところで、ふとオバさんの突っ込み:

アリーナがロイヤルに移って来た当時、新聞のインタビューで確か、"ボーイフレンドは国においてきたけど後悔してない" という主旨のことを語っていた記憶があるんですが。何て強い子だろう、と感心したおぼえがあるんですよね。

ま、最初で最後の・・・というのは、「真の恋人」という意味でおっしゃったのでしょうね。それにしても、アリーナとヨハンの絆は本当に強そうです。


3.ダーシーのサイン会

2月13日(火)のお昼頃、コヴェント・ガーデン周辺にいらっしゃる方はロイヤル・オペラ・ハウスのショップを覗いてみてはいかが。ダーシーが最新の著書"Dance Body Workout"にサインするそうです。(12時から約1時間ほど予定しているそうです。)

http://info.royaloperahouse.org/ballet/index.cfm?ccs=1056&cs=3003


以上
2007-02-12 03:21 | ロイヤル・バレエ | Comment(2)
都さんの「ラプソディー」 2/9
いまやロイヤル・バレエのプリンシパル<ゲスト>アーティストとなってしまった吉田都さん。今週になって、予定されていたシーズン後半の「シンフォニック・ヴァリエーションズ」への出演が白紙に戻ってしまい・・・(チケットも早々にブックして楽しみにしていたのに・・・)。昨夜の「ラプソディ」が都さんのロイヤルでの今シーズン最後の舞台ということになってしまった都合上、慌てて常連ファンからチケットを譲ってもらい、見てきました。


Rhapsody

振付: フレデリック・アシュトン
音楽: セルゲイ・ラフマニノフ(パガニーニの主題による狂詩曲)
デザイン: ジェシカ・カーティス
指揮: ティモシー・ヘンティ
演奏: ロイヤル・オペラ管
ピアノ: フィリップ・ギャモン

The 75th performance by the Royal Ballet at the ROH

<キャスト>

ソリスト: 吉田都、ホセ・マーティン
アンサンブル: ヘレン・クロフォード、フランセスカ・フィルピ、ヴィクトリア・ヒューイット、シアン・マーフィー、サマンサ・レイン、ジェンマ・サイクス、リッカルド・セルヴェラ、ザッカリー・ファルーク、ベネット・ガートサイド、エルンスト・マイズナー、ルドヴィック・オンディヴィエラ、ヨハネス・ステパネク

この作品、もともとアシュトンがバリシニコフのために振付けたとあって、特に男性舞踊手のソロには鬼のような超絶技巧がちりばめられている。今回この難役を受けて立った(?)のは、ファースト・ソロイストのホセ・マーティン。(注:ファーストはカルロス・アコスタ)小柄でガッチリ型のテクニシャンでキャラクター・ロールに配されることの多いダンサーで、振りは危なげなくこなしていました・・・特に回転系が得意なのか、ピルエットは綺麗でしたね。音楽性とカリスマはまだまだかな、でもまずまずの出来だったとは思います(彼は今回が役デビューだったような気が・・・)。2/11付記:マーティンは05年春シーズンに代役で踊った実績あり、との情報を頂きました(守屋さん 深謝です)。

コール・ド陣は、女の子達はともかく男の子達は・・・彼等にも次から次へとこなすべき技が波のように迫ってきて大変な振りではあるんだけれど、あまりにパの一つ一つが人によって形もレベルもバラバラで・・・見ていて綺麗とは思えなかったなあ。

さて、このバレエでは女性ソリストが初めの5、6分ぐらい?(もっと?)登場しないんですよね。しびれを切らしていたところにやっと都さんが登場。エントランス・シーンからして、

・・・もう、これが、ぜーんぜん・全く違うんだわ 他のダンサーとは・・・ で、舞台が途端に引き締まります。

都さんは登場シーンから穏やかな笑みを浮かべて、とってもフェミニン。女性ソリストの振付は男性に比べたらいかにも難易度高し、というものではないけれど、アシュトンの、これまた鬼のように細かな動きがこれでもかと満載された振りが多く、リフトもやたら多く、別の意味でこれをこなせるダンサーはそうそういないだろう・・・と思わせる。都さんが身体全体で細かなリズムを刻む姿を見ていると、俄然ピアノの音が明瞭にきこえ始めるところが凄い・・・。彼女の踊りは完璧に音楽とシンクロしているので、ぴたっぴたっとポーズを決めるシーン、見ていてなんとも気持ちがいい。ゴールドのシンプルなスリップ・ドレスで踊る都さんの背景には、ターナーもしくはモネ風に描かれた、黄金色に紫のヴァリエーション色が広がる朝焼け(もしくは夕焼け?)の光景。とっても綺麗で、後半どうしても涙が出てしまいました・・・

カーテンコールでは上階から若干お花を投げ入れてくれたファンがいたのですが、ちょっとタイミングが悪くてダンサーたちが気づいていないようだったのが残念。都さんは大きな花束を3,4個?受け取っていたようでした。もうこれで当分の間、都さんの舞台は見られないのだ・・・というのが信じられなくて、どうにも実感が沸いてきませんでした。(今も・・・)

(尚、昨夜の都さんに心底感激したという常連ファンの一人が今日メールをくれたのですが、彼はモニカ(芸術監督)に、「都のサヨナラ公演をちゃんとやらないとファンが怒るぞ~ ちゃんとやってくれよ!」という主旨のメールを速攻で出してくれたそうです。エラい!本当に、ちゃんとした形でお別れできないと、絶対にロンドンのファンは納得しませんからねー お願いしますよ!!)
2007-02-11 08:42 | ロイヤル・バレエ | Comment(5)
ロベルト・ボッレのユニセフ・ガラ
先月末にミラノ・スカラ座で行われたガラ公演の模様(↓)をお伝えしたときにちらっと触れましたが、明日10日ローマでロベルト・ボッレの主催する「ユニセフ・ガラ公演」が開催されます。

http://londonballet.blog60.fc2.com/blog-entry-131.html#comment

この件もballet.coでイタリア在住ポスターの方が教えてくれたのですが、99年以来ユニセフ親善大使を務めるボッレを座長に、主にパリオペとロイヤルから豪華ゲストを招いて行われるビッグな公演!出演ダンサーと演目はこんな感じです:

<第一部>

「ラ・シルフィード」(ブルノンヴィル):ミリアム・ウルド-ブラム、エマニュエル・ティボー

「カルメン」(プティ):ポリーナ・セミョーノワ、ロベルト・ボッレ

「ヌアージュ」(キリアン):エレオノーラ・アッバニャート、エルヴェ・モロー

「アレポ」」(ベジャール):アレッシオ・カルボネ

「ロメオとジュリエット」(マクミラン):タマラ・ロッホ、フェデリコ・ボネッリ

「シルヴィア」(アシュトン):ダーシー・バッセル、ロベルト・ボッレ


<第二部>

「椿姫」(ノイマイヤー):オレリー・デュポン、エルヴェ・モロー

「イン・ザ・ミドル・サムワット・エレベイテッド」(フォーサイス):ダーシー・バッセル、ロベルト・ボッレ

「アルルの女」:エレオノーラ・アッバニャート、アレッシオ・カルボネ

「グラン・パ・クラシック」(グソフスキー):ミリアム・ウルド-ブラム、エマニュエル・ティボー

「小さな死」(キリアン):オレリー・デュポン、ロベルト・ボッレ

http://www.unicef.it/flex/files/D.ec4f273e5e9f1e5a7b61/Gala_Bolle_Programma.pdf

・・・・はああ(嘆息)。

なんとも夢のようなラインナップではありませんか~。のっけからティボー君とミリアムのシルフィード!ティボー君のジェームスですよ~パリでは見ること叶わぬ配役・・・(しかし、ブルノンヴィル版を踊るというところがミソですねぇ まさかラコット氏及びパリオペへのあてつけではないでしょうけど・・・)。あと、私の目が思いっきり惹きつけられたのは、アレッシオのアレポ!見たい!(彼元気になったみたいですねえ よかったよかった。)

二部ではいきなりオレリーとエルヴェの椿姫ですよ!パリでは実現していないキャストを見られるというのがガラ公演の醍醐味の一つですよね・・・ダーシーのイン・ザ・ミドル~も、ロンドンでは久しく披露されていない演目。ポリーナ・セミョーノワはドイツから出演する唯一のダンサー。彼女もいまや国際的スター・バレリーナなのですねぇ。そしてオレリーとボッレの共演はひょっとして初めてでしょうか?(オレリーは昨年末のスカラでのくるみ割りゲスト出演が流れてしまいましたものね・・・。)

後日Ballet.coに公演レポが寄せられるようなので、楽しみに待ちたいと思います~。
2007-02-10 01:49 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(4)
<続>ロパートキナのジゼル
先日お伝えしたロパートキナ&コルプ・ジゼル共演のニュース。本拠地での公演は見られなくても来月末のミュンヘン公演で可能性あるかも?と一縷の望みを託してバイエルン州立歌劇場に問い合わせていたのですが、今日プレス・オフィスから返事がきました!それによりますと、仮キャストは以下の通り:

3/28 オレシア・ノーヴィコワ&レオニード・サラファーノフ

3/29 エカテリーナ・オスモールキナ&アンドリアン・ファジェーエフ

3/20 ウリヤーナ・ロパートキナ&イゴール・コールプ

Wow~やったね!あとは3/9のSt.Pでの公演(二人のこの演目での初共演の日)の行方を見守るばかり・・・

で、すっかりミュンヘンに行く気になり色々とサーチし始めたのですが、今回マリインスキー公演の舞台になる劇場・プリンツレーゲンテン劇場のHPにびっくり!劇場内各部のヴァーチャル・ツアー映像が用意してあって(こんなの初めて見た~)とりあえず全部クリックして見てみたのですが、とても豪華なつくりで、素敵な劇場みたいです。

↓はヴァーチャル・ツアーへのリンクですが、オーディトリアム内部を見るには4つめの"Grobes Haus"を選んでください。赤いカーテン上をクリックするとカーテンがするすると上がって「舞台」があらわれます!(なんて可愛らしい仕掛け!)

http://www.prinzregententheater.de/no_cache/de/virtueller_rundgang.html

欧州の歌劇場で主流なのは馬蹄型のオーディトリアムですが、ここはユニークですねえ・・・舞台から扇状に客席が広がっています。こじんまりとしていてキャパシティは800人位だとのこと。こんなに小さな劇場でマリインスキーを見られるなんて滅多にない機会で、いやー そそられますねえ・・・。
2007-02-09 08:28 | マリインスキー・バレエ | Comment(6)
ヴィシニョーワ受勲のニュース
マリインスキー・バレエ団のプリンシパル、ディアナ・ヴィシニョーワが「ロシア連邦 人民芸術家」の称号を授与されたようです。マリインスキー公式サイトの「ニュース」欄に速報が出ています。

http://www.mariinsky.ru/en/

このサイト及びヴィシニョーワの公式サイトのバイオ欄を見る限り、彼女は<意外にも>これまで国からこの種の「名誉称号」を授与されたことはなかったようです。(2/8付記:下記参照)マリインスキー・サイトによると、バレエ団の12名のプリンシパルの中で「人民芸術家」の称号を持っているのはファルフ・ルジマートフ(2000年)とウリヤーナ・ロパートキナ(2005年)のみ。この二人にヴィシがジョインしたわけですね。

残るプリンシパルもベテラン勢は全員この称号より一段階層の下がる?「ロシア連邦 功労芸術家」というタイトルを授与されていて(ルジマートフもロパートキナも先にこちらをもらっている)、ヴィシは飛び級?で今回名誉な称号を受けたのですね。おめでとう!!

(注:マリインスキーのサイトは英語版の更新が<かなり>遅れがちのようなので、ヴィシ以外の方の情報につき多少誤りがあるかもしれませんが、ご容赦のほどを。)

2月8日追記:ちなみにヴィシニョーワは2000年に「ロシア国家賞」というプライズを受賞しています。ロシアの受勲制度について当方全く無知なのですが(ネットで調べてみたのですがあまり有効な情報が見つからず・・・)、この「賞」と「称号」は別物であろうと判断して上記の文章は書いております。昨年のマリインスキー・バレエ公演のプログラム中ゲルギエフのバイオに、『04年には国家最高の賞である”人民芸術家"の称号を与えられ・・・』との記述があり、こちらも参考にしました。)
2007-02-08 07:33 | マリインスキー・バレエ | Comment(1)
<続々>ローザンヌ・バレエ・コンクール 2007
ローザンヌのサイトに、受賞式の模様を収めたビデオがアップされていました。
("Prizegiving Ceremony"をクリック)

http://www.prixdelausanne.org/e/live/index.php

注: このビデオ、再生までにちょっと時間がかかるみたいです・・・うちのPCでは何度か試してやっと作動しました。

前半審査員を初め関係者がたくさん登場するので、ビデオは約20分と結構長いです。(この中に指導者の一人としてモニク・ルディエールが出てきますが、彼女を紹介するときの肩書、まず "Etoile de l'Opera de Paris"と始まって、あとから現職を言うところが印象的でした。パリオペのエトワールは一生この称号<元エトワール、という言い方ではなく、あくまで”エトワール”>で呼ばれるのですねー。)

さきほどファイナルのビデオをもう一度見てみたのですが、河野舞衣さんが古典の後半に踊ったアダージョのV、素晴らしいですね~。(演目がわからず・汗) 2/7追記:Dansomanieに写真が掲載されていて、そのキャプションによると、「ライモンダ」のVでした。長い腕がとても雄弁で気品に溢れていて・・・ちょっとスケートの荒川静香さんを思い出してしまいました。彼女は古典の一本目にはあの難しいグラン・パ・クラシックのVを選んでいましたが、後半難技を決めると会場から盛んな拍手がわいていて、まだVが終わらないうちに喝采を受けていたダンサーは彼女だけだったように見えました。

優勝した韓国のパク・セーウンさんは前半の古典もの・ジゼルのペザントの舞がやはりとても優雅で素敵でした。この演目の彼女のスタイルを見る限りでは、彼女に似合いそうなレパートリーがロイヤル・バレエに沢山あるなぁ・ロイヤルに来てくれないかなぁ・・・と思ったのですが、後半のガムザッティは私的にはそれほどでも・・・という印象。ガムザッティのVはどちらかというとRBSのディリアさんの方が好みでした(RBS組の二人は将来ロイヤルの舞台で見ることができるかしら?)。

パクさんについては、こちらが↓ballet.coで紹介されていました(朝鮮日報の英語版から)。ローザンヌ本選前に体調をガタガタに崩してしまい、組織委員会から出場を見合わせるよう説得されたほどだった・・・等の逸話を読めます。

http://english.chosun.com/w21data/html/news/200702/200702060014.html


(07年3月2日追記)

ダンソマニにリンクが紹介されていました・今回のファイナリストたち全員の写真が見られます。(河野さん、綺麗ですねー)

http://www.nobrakes.ch/prixdelausanne2007.php
2007-02-07 01:14 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(3)
<続>ローザンヌ・バレエ・コンクール 2007
ローザンヌ・コンクールの件、引き続きサーチしてみたら色々と面白いことがわかりました。

まず、昨夜はプレスリリースされた受賞者リストから男女の別で書いてしまいましたが、これにはちゃんと順位があったのですね(失礼!汗)。優勝は韓国のパク・セーウンさん、2位が河野舞衣さん、3位が韓国のキム・チャーリーさん。あらためて6人の受賞者を順位別にリストすると、以下の通り:

1位 パク・セーウン(韓国)
2位 河野 舞衣(日本)
3位 キム・チャーリー(韓国)
4位 ジェームス・ヘイ(イギリス)
5位 テルモ・モレイラ(ポルトガル)
6位 ディリア・マシューズ(イギリス)


なるほど・・・優勝した韓国のパクさん、私がビデオで見た時古典のヴァリエーションが一番良かった(好きだった)人です。(2/6付記:ビデオ再見の結果、私が好きだったのは彼女のジゼル・ペザントVで、ガムザッティは可もなく不可もなく・・・でした) 前半登場した女の子達があまりにも勢いよく脚を振り上げるのにやや閉口気味だったところ、この方はそんなことなくて・・・一番優美でしたね。彼女は昨年夏のアメリカのジャクソン・コンクールでジュニア女性部門・銀賞を受賞されているとか。(で、この時のシニア男性部門金賞を取ったのがダニール・シムキンだったのですねえ ふむふむ。彼は今ウィーンにいるらしいですが、あまり噂が聞こえてきませんねえ・・・以上余談)このジャクソン・コンクール・決選の模様を我がballet.coの常連ライターの方がレポしてくれてました。パクさんの大きな写真が真ん中よりやや下にありますが、とても綺麗ですねー。

http://www.ballet.co.uk/magazines/yr_06/aug06/rr_rev_jackson_international_ballet_gala_0606.htm

そしてスカラシップ賞・2位&視聴者賞をダブル受賞の河野舞衣さん、ローザンヌは今回が二度目の挑戦だったのですね。ちょっと検索してみただけでも彼女は日本国内の数々のコンクールで入賞されている実力者だということがわかったのですが、びっくりしたのは Swissinfoというサイトで読んだこのコメント:

http://www.swissinfo.org/jpn/front/detail.html?siteSect=105&sid=7490472&cKey=1170666816000

ご本人いわく、(ローザンヌに)「2年前に出場した時は、外国人がきれいなので圧倒され、自信をすっかり無くしてしまい、十分実力を発揮できなかった」そうなのですが・・・愕然としてしまいました。だってこの方、今回ファイナルに残った中で最も美しいダンサーの一人なんですよ・・・2年前とはいえ容姿にコンプレックスを持たなきゃいけないとは到底思えないんですが・・・ちとご自分に厳しすぎるのでは。

ここから全くの余談ですが・・・私的に、常々、日本人のバレエ・ダンサーって概してご自分のルックスに厳しすぎるのではないか・・・と思ってるんですよね。バレエはもともと西洋の芸術だから、バレリーナの不滅のイメージといえばバレエ史にその名を残す数々の<西洋>のダンサー達のもので、そこからコンプレックスが芽生えてしまうのはわからなくはないですが・・・。私などは今の時代、逆に東洋系のダンサー達のもつ(ルックスも含めて)美質・エレガンスと繊細さは非常に貴重だと思うし、今の若い世代のダンサー達には一昔前と比べてルックス面での障害は殆どないのではないかと思うのですが。(ふと考えてみるに、ローザンヌのようなレベルまで達しているダンサーたちを次の段階で分けるものは何でしょうね?知性と教養なのではないか?と思ったり。)

特に体型については、イギリスで生活している私的経験からすると(バレエ・コミュニティではなくあくまで一般ピープルのレベルの話で恐縮ですが)、こちらの女性たちは日本人を含む東洋人の体型を、"naturally thin"(生まれつき痩せ型)と言って、<概して>羨ましがっていますよ。彼女達の場合どうしても凹凸が激しいし、加齢とともに肥満化しやすいし・・・東洋人の「薄い」身体つきの方がファッショナブルだと思うわけです。まぁこの辺、お互い無いものねだりなんでしょうけどね。

本題に戻って・・・今回ファイナルに残った12人のダンサーを国籍でみると、日本が3人で最多、続いて韓国・イギリス・中国が2人で並び、以下1名ずつがポルトガル、ベラルーシ、スペイン。前述のSwissinfoの記事によると、コンクール終了後の記者会見でこの「東高西低傾向」が話題になり、コンクール会長がスイスについては今月中に(テコ入れのための)対策会議を開くと発言したとのことで・・・かなり危機感を募らせているのでしょうか。

コンクールで強いこと、即魅力的なダンサー というわけではないかもしれないけれど、今回の結果を見ると、"バレエの未来は極東にあり?"と、思えないこともない。数年前に、「次代のバレエ界を担うのは中国人」と予言したある英舞踊批評家の言葉をふと思い出してしまいました。
2007-02-05 23:22 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(0)
ローザンヌ・バレエ・コンクール 2007
今日(2/4)最終日だったローザンヌ・バレエ・コンクールの結果が、早速公式サイトにアップされていました。日ごろコンクール関係には疎いのですが、今年は日本人のコンテスタントの河野舞衣(こうの・まい)さんという方が「スカラシップ賞」と「視聴者賞」の二冠に輝いたということで、ちょっと興味が沸いてサイトに行ってみました。

http://www.prixdelausanne.org/pdf/Laureats2007.pdf

スカラシップ賞受賞者は以下の6名の皆さん:

<女性>
Ms Sae-eun Park, South Korea
Ms Mai Kono, Japan
Ms Chaelee Kim, South Korea
Ms Delia Mathews, Great Britain

<男性>
Mr James Hay, Great Britain
Mr Telmo Moreira, Portugal

この他「コンテンポラリー賞」を日本のCharles-Louis Yoshiyamaさんが、そして視聴者の選ぶベスト・ダンサー賞を河野さんが受賞されたわけですね。(「視聴者賞」を与えられるというのはとても名誉なことではないかしら・・・きっと自信につながるでしょうね。)

日本ではこのコンクール、ファイナル(?)が毎年NHKで放送されているので既にご覧になった方が多いことと思いますが、ここ英国ではもちろん見られません。しかし、有難いことに公式サイトに早くも決勝の映像がアップされていて見ることができました!テレビ放送ではなく舞台映像のみなのでアナウンサー&コメンテーターの激辛?コメントが聞けなくてさみしいですが、こちらです("Final 2007"をクリック):

http://www.prixdelausanne.org/e/live/index.php

なにしろ画面がちっちゃーいので、コンテスタントの名前がよく見えないのが難点なのですが。かろうじて判別した中で私が気に入ったのは、英国出身・RBSの学生のジェームス・ヘイ君、韓国の女性二人の一人(受賞者だと思うのだが・・・)、河野舞衣さん。ジェームス君はとってもエレガントでよかったわ~(この方、暮れに放送されたRBのドキュメントでちらりと映って目にとまった美少年に似ています!同一人物かも・・・)。それから、コンテンポラリー賞を受賞したYoshiyamaさん(ENBSの学生)のコンテの踊りは確かに一頭地抜いてましたね。

皆さん、おめでとうございます!
2007-02-05 09:10 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(4)
パリオペのモダン・ミックス・プロ開幕
昨夜パリで開幕したバランシン/ブラウン/フォーサイス・プロ、ダンソマニのレポによると早速キャストに変更があった模様・・・フォーサイスの「精密の不安定なスリル」の二人の男性ダンサーのうち当初キャストされていたステファン・ファヴォランが降板してニコラ・ポールが踊ったようです。

アポロのジャン=ギョーム・バール(タイトル・ロール)とアニエス・ルテステュ(テレプシコール)はとても良かったみたいですね 見たいなぁ ジャン=ギー・・・

残念ながらもはやダンソマニでは写真を見られないので、いつものFrance2のニュースで紹介されていないか見に行ってみたのですが、ありませんでした・・・14日のアデュー公演まで放送枠をセーヴしているのか?なーんて勘ぐってしまいました。
2007-02-04 05:17 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
ロパートキナのジゼル!
わ~~い!

英サイトで見た情報なのですが、ロパートキナが再びジゼルを踊るようです!<祝>

http://www.mariinsky.ru/en/afisha/20070309

3月9日、マリインスキー劇場で、お相手はなななんとー!イゴール・コルプですよぉぉ。(あー驚いた・・・ドキドキ)背の釣り合いがね、なんといってもちょっと厳しいかもしれませんですが(あの頭上リフトがやや心配ではある)、でも昨年幸運なことに2回もこの二人が共演する舞台を見て、《これは イケる~!》と、ロパートキナのあらたなパートナー(しかも個性派!)の出現におおいに気を良くした私としては・・・興味津々、見たいっ!

しかしこの時期St.Pに行くのは殆どムリ、となると・・・ふと頭に浮かんだのが3月のマリインスキー・ミュンヘン公演。バイエルン州立歌劇場で3月28日から3日間ジゼルを上演するんですよねー まだキャストが出てないのだけどロパートキナ&コルプ組登場の可能性はないかしら?

ロパートキナがジゼルを踊っていたのはごく若い時だけだったよう。何故かこの役は長らく封印(?)されてしまい、私も<切望しながらも>一度も舞台を観たことがない。彼女はトラディショナルな村娘には到底見えないだろうし、ウィリにしては背が高すぎるかもしれない・・・でも、ロパートキナのジゼルは絶対いいに決まってる!と、見たこともないのに120%確信しちゃってます(あー見たい!)。 
2007-02-03 10:03 | マリインスキー・バレエ | Comment(4)
イレールのドキュメンタリー?
いよいよアデュー公演まで2週間を切りました。ここのところダンソマニでミックス・プロのスレッドが更新されてる度にビクビクしてしまいます。今日もアップされていたのでどきどきしながら開けてみたら・・・

なんと嬉しいニュースが!今回、イレールの「最後の日」を映像に収めるという企画があるみたいなのです。テレビ放送されるのかDVD化して一般販売するのかは不明のようですが・・・できることならこの公演だけでなく、過去の舞台&リハーサル&オフの映像もアーカイヴから厳選して入れてもらって、見応えあるドキュメンタリーを作っていただきたいなあ。

それからこれまたダンソマニで見たのですが、某仏ダンス雑誌の最新号にイレールがフィーチャーされているようです。で、投稿者の方が紹介しているところによると、なんと彼の趣味は、「溶接」だとか!

はああ???ナンなんだ溶接って・・・趣味と実益を兼ねて、ひょっとして第二の人生は溶接工!って目論んでたりして。渋すぎますわ 殿~。(ふうう・・・なんとも奥の深いお方です!)
2007-02-01 10:10 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(6)
ROの「連隊の娘」 ライヴ・オン・ザ・ネット!
さる土曜の夜にBBC・Radio3で中継放送された「連隊の娘」全幕、BBCサイトから聴くことができます!

http://www.bbc.co.uk/radio3/index.shtml

画面左端の音楽カテゴリーの中から"Classical"を選び、次の画面で右端の"Classical Programmes"から"Opera on 3"、"Donizetti's La Fille du Regiment"とすすみます。

これ日曜からずっと試していたんだけど、何故か何回やってもジャズの番組にナヴィゲートされてしまって聴くことができず。途方に暮れていたら今日ballet.coで常連ポスターがコツを教えてくれて無事聴くことができました。(ありがとう~~)

Radio3の番組アーカイヴは放送日から7日間はこのサイトから聴けるそうですから(英国時間の2日金曜まで有効?)、ご興味ある方は急いで行ってみて!
2007-02-01 08:02 | オペラ | Comment(6)
02
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
--
>>
<<
--