大晦日のパリ・オペラ座 "Nouvel An"
一昨日からこちら英国は冬時間に切り替わりました。日本との時差は9時間。いよいよ暗くて長い冬の到来です・・・。

今年も残すところあと2ヶ月。パリオペ今年の大晦日のバレエ公演は「コッペリア」ですね(於バスティーユ)。HPのコッペリアのdistributionとは別のページにこの日のキャストが出ていました。デルフィーヌ・ムッサン/マチュー・ガニオ/ウィルフリード・ロモリの組で2006年を締めくくる模様。

<12月8日修正:スワニルダ役は怪我で降板のムッサンに代わり、メラニー・ユレルに--パリオペHP12月6日付更新情報より>

http://www.operadeparis.fr/Saison0607/Distribution.asp?Id=1006

私は大晦日の公演には一度も行ったことがないのですが、この日はチケット代がお高いのですよね・・・通常75ユーロの最高額の席が130ユーロになります。(シャンペンとカナッペが振舞われる、と聞いたことがありますが。)ネット上ではまだ全席種ブック可能みたいです。

ちなみにガルニエではアンジェラ・ゲオルギューのリサイタルがあるのですね。チケットの売れ行き、こちらはすごそうだなぁ・・・。
2006-10-31 09:50 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
【訂正とお詫び】 フェリとロパートキナ情報について
過日のフェリとロパートキナに関する拙稿に、誤解を招く表現及び明らかな誤りがありましたのでここに訂正してお詫びいたします。

まずは「フェリ引退」の件。前稿中の以下の文章は赤字の通り読み替えて頂きたく。

<引用>
フェリが引退を決意されたようですね。先日来欧米のフォーラムで話題になっていますが、来年6月23日、ABTのロミオとジュリエット公演が現役最後の舞台になるとのプレスリリースが出た模様です(パートナーはロベルト・ボッレ)。
<引用終>

フェリがABTのプリンシパルから退くというプレスリリースが出ました。来年6月23日のロミオとジュリエット公演がABTでの最後の舞台になるようです(パートナーはロベルト・ボッレ)。その後のスカラ座バレエ等ABT以外での活動予定については現状詳細不明です。

フェリの去就について、現状ご本人サイドから明確な発表はなされていないのが本当のところのようなので(少なくとも私には見つけられないので)、来年6月をもって完全に舞台から退いてしまう、と書いた前稿の記述は誤りです。ABTでは6月をもって引退だけれど、それ以外の場所ではわからない・・・というのが現状わかっていることのようですので、皆さまそのようにご理解くださいませ。

一応釈明しますと、この件で私が参照した情報ソースは英サイト・ballet.coの情報コーナーにあった読者からの投稿とその中にあったリンクで読んだアメリカとアルゼンチンの新聞記事でした。投稿者のイタリア人の方がフェリの大ファンであること、それから翻訳機にかけて読んだアルゼンチンの新聞のフェリ・インタビューの概要の中で、舞台活動から退くことについての心情を吐露するコメント(「ダンスなしで生きることを学ばなければならない時期にきている・・・」というような)が掲載されていたために、<完全に>引退を決意されたんだなぁ・・・と解釈したのです。

しかし、この後同じballet.coのスレッドでイタリア在住の方が、来年7月イタリアでのガラ公演にフェリが出演予定となっていることを知らせてくれました。また、前稿でも触れたスカラ座バレエの「ル・パルク」(来年11月上演)について、香港のダンスライターの方がスカラ座プレスに聞いた話として、初演キャストは予定通りフェリとムッルになるとの情報(今のところ)を寄せてくれました。結論としては、ABTから去ることが完全な引退を意味するのではない、と理解すべきかと。ダンサーの去就についてはよほど注意して取り扱わなければいけない・・・と反省しました。今後の進展を注視していきたいと思います。

http://www.ballet.co.uk/dcforum/news/3428.html


続いてロパートキナの「バレエ・インペリアル デビュー」の件です。

親切な方からメールで、ロパートキナのこの演目でのデビューは今月初めではなく、前シーズンではなかったでしょうか?とご指摘頂きました。ロシアの写真サイト・Photofileへのリンクも送って頂いたのですが、ロパートキナ@バレエ・インペリアル終演後のカーテンコールの写真が掲載されていて、そのキャプションの日付は今年5月23日となっていました。で、マリインスキー劇場HPのPlaybillで確認すると、この日にバレエ・インペリアルが上演されています。

果たしてこの日が彼女の役デビューであったのかどうか、もっと以前から踊っていたのか?未だに確認できていないのですが、少なくとも今月ではなかった、ということで訂正してお詫びいたします。情報をお寄せ下さった方に、心からお礼を申し上げます。(有難うございました!)
2006-10-30 03:46 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(0)
パリオペの「コッペリア」 <公式>キャスト発表!
こちらも出ました。

http://www.operadeparis.fr/Saison0607/Distribution.asp?Id=1007

プルミエはクレールマリ&バンジャマン(12月15日)。マチューはデルフィーヌと後半登板の予定になっています(12月29日、1月2、4日)。私的に注目のキャストは・・・ダンソマニのプレ発表では名前のなかったアレッシオのフランツ(お相手はノルウェン。見たい!)、プレ発表では代役候補に名前のあがっていたヤン・サイズ(25日一回だけ・シアラヴォラと)、そして、これまた代役候補だったファニー・フィアット(1月1日、デュケンヌと)!

ファニー・フィアットのクラシック全幕を見るのが夢だった私、ちょうど元旦でお休みだし・・・と早速オンラインブッキングを試してみたら、パルテールの端っこだけど前から4列目で28ユーロというお得な席が出てきたので思わずブックしてしまった。いやー もう凄く楽しみです。ファニーのコッペリアでお正月を迎えられるなんて、2007年はすこぶる幸先のいいスタートを切れそう~(絶対に踊ってねー!)。

2006-10-28 08:22 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(1)
パリオペの「ジゼル」 <公式>キャスト発表!
パリオペ・サイトに「ジゼル」のキャスト情報が出ました!

http://www.operadeparis.fr/Saison0607/Distribution.asp?Id=993

イレールは、一回だけ踊るようです・・・12月10日(日)ソワレ、パートナーはオレリー。ヒラリオンにロモリ(よっしゃ~!)、ミルタにジロと豪華な布陣で、いよいよadieuの雰囲気が漂っていないこともないのに複雑な心境(しんみり・・・)。ま、でもそういう湿っぽい話はおいといて、今一度イレールのアルブレヒトをガルニエで見ることができるのなら、これはまさに天からの贈り物。心して鑑賞しますので、是非ともこのまま・何も変わらず実現してほしい・・・

初日・12月8日はオレリー&エルヴェの美麗ペアが登場。ダンソマニの情報では映像撮りはレティシア&ニコラ・ペアでされるみたいですね。マチューはご本人が仰っていた通り一回だけ、メラニーと踊る予定となっていますが(12月17日ソワレ)、これは見てみたい!この間白の組曲のフィナーレでマチューとメラニーがちょっとだけ一緒に踊ったのだけど、この二人のツーショット、品格があってとても綺麗だったので。

既にご自身のサイトで情報リリース済みのルグリ&ムッサンは前半に登場、クレールマリ&バンジャマン、アニエス&ジョゼが後半に踊る予定となっています。12月15日にはバスティーユでコッペリアも始まるし、ダンサーの皆さん、くれぐれも体調に留意して乗り切ってくださいね~。

少なくともネット上はジゼルのチケットはとっくに完売しているので、また当日並ぶしかないのかなぁ・・・取敢えず、しつこくしつこく電話することにします!

2006-10-28 07:50 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(6)
ロパートキナ、「バレエ・インペリアル」デビュー
先日ブログを読んで下さっている方から、「ロパートキナは去る10月8日に《バレエ・インペリアル》を初めて踊ったのではないでしょうか?」と教えて頂き、詳しい方にお聞きしたところ、恐らくそうでしょう・彼女は役デビューだったはず・・・との回答で、本当だったら嬉しいなぁ~と思っていた矢先。(←後日訂正あり。10月30日付記事ご参照ください)

http://londonballet.blog60.fc2.com/blog-entry-83.html


ダンソマニの投稿で見たのですが、なんと早くもYouTubeにその舞台映像が紹介されています。ロシアのテレビ番組でミニ・ロパートキナ特集を組んだものかな これは。バレエ・インペリアル(パートナーはダニーラ・コルスンツェフ)の公演映像と終演後のバックステージの模様(クルガプキナ先生←多分、ゼレンスキーらに祝福されている)、さらにライモンダの舞台映像も見られます。後半は愛娘マーシャちゃんが沢山登場します(大きくなったわね~~)&ご主人も!楽屋でインタビューに答える彼女、濃紺の浴衣を着用しているのですが、これがとってもお似合いで可愛らしい~。

バランシンのダイヤモンドが夢のように似合うロパートキナ、バレエ・インペリアルもさぞや美しいでしょうねえ・・・。
2006-10-28 06:39 | マリインスキー・バレエ | Comment(3)
大ヒット!エルヴィスCM
う~ん やっぱり何度見てもいいなぁ このコマーシャル。BBCでちょっと前まで頻繁に放映されていたBBCラジオ2(ポピュラー音楽専門のラジオ局)の宣伝CM。プレスリーの
73年のライヴ公演映像に、新旧異なる世代の有名アーティストの映像を合成して作った、「スーパーグループ」、夢の競演。エルヴィスがコンサートの最後に自分のバンドを紹介するという設定で、そのラインナップの豪華なことよ。あまりによく出来ているので初めて見たときは、なななんだコレは!とびっくり。

厳正な審査の末(?)選ばれた出演アーティストは以下の皆さんです:

☆ジミー・ペイジ(リード・ギター)
☆ノエル・ギャラガー(リズム・ギター)
☆シェリル・クロウ(ベース)
☆キース・ムーン(故人・ドラム)
☆マーヴィン・ゲイ(故人・ヴォーカル)
☆シュガー・ベイブス(バック・コーラス)
☆スティーヴィー・ワンダー(ピアノ)

このCM大ウケで、世界中から「どうやって作ったんだ?」と質問がくるんだそうです。下記BBCサイトのヒット数もすごいみたい。あまりの反響に、ちょっと前に朝のニュースでクリエイション・チームの人たちが製作秘話を明かしていたほど。

今は亡きマーヴィン・ゲイやキース・ムーンが登場するのも泣かせます。エルヴィスのシャイな笑顔、何度見ても可愛いわ~。ポピュラーミュージック・ファンには堪らない映像です!

http://www.bbc.co.uk/radio2/elvis/
2006-10-27 08:19 | 英国生活 | Comment(2)
パリ・オペラ座バレエ 『リファール/マランダン』
見てからもう一週間たってしまったので、演目毎の雑感のみささっと・・・。(鑑賞日は10月15、16日)

●『白の組曲』 (振付:セルジュ・リファール/音楽:エドゥアール・ラロ<バレエ・
Namounaより> 初演1943年 パリオペラ座バレエ)

この演目、音楽がいいです。すごく気に入った。リュシアン・プティパ(マリウスの年上の兄)振付により1882年にパリオペラ座で初演されたニ幕ものバレエ・『ナムーナ』からの抜粋・転用だそうですが、序曲(かなり長い)の華麗なオーケストレーションにはワグナーのオペラを想起させられたほど。色彩感豊かでスケールの大きな序曲に続き、本編はとてもダンサブルでニュアンスに富んだスコア。

そして、両日ともこの作品でパリオペ管が未だかつてないほどいい音を奏でてくれて大感激!15日は3階(3eme)サイドの最前列という音楽を聴くには好位置に座っていたせいもあり、序曲の音のあまりの美しさに身を乗り出してオケをまじまじと覗き込んでしまった。パリオペのバレエ公演でこんなに素晴らしい演奏を聴いたのは久しぶりで、もうこの序曲だけでかなり満足してしまった私。

この演奏の素晴らしさに比べると、肝心の踊りの方はどうもイマイチ。15、16日は第三、四キャスト(?)でエトワールがそれぞれ3人しかいない頼りない布陣だったせいもあるかもしれないけれど、どうにも脆弱なパフォーマンスで純粋なダンス作品を見る醍醐味を味わわせてもらえず。

壮麗・優美なデフィレの続きのように、全身白ずくめのソリスト・ダンサー達が次々舞台に上がって技の競演を繰り広げるこの作品、観客として期待するのはただ一つ。スターダンサー達の技とオーラにただひたすらKOされ・めくるめく陶酔に身を委ねたい・・・それだけなのです。次から次によくもまぁこれだけの才能と美貌を持ったダンサーを揃えられるものだ・・・と、ただひたすらに圧倒されたいだけ。そういう怠惰かつ単純な観客の目にはこのキャストのダンス力(特に女性陣)は相当物足りなかった。

で、15日は途中まですこぶる欲求不満状態で見ていた私を救ってくれたのがジャン=ギー(マズルカ)。そうそう、これ、これが見たかったのー!と叫び声をあげたくなるぐらい、ツボにジャストミートのパフォーマンス。格の違いというか、一つ一つのポーズ、パが完璧な美しさと調和を持った優美な踊り。彼がすることはひたすらスムーズで力みがなく、趣味が良く、優雅。嬉しいことに両日登場したソリストの中で(当然だけど)ジャン=ギーに対する拍手とブラヴォが格別に多かったです。そりゃそうよね 誰が見てもわかるわよね あの違い・・・(見ていてつくづく思ったのは、ジャン=ギーってすごい完璧主義者なんだなぁ・・・と。最近ではめっきり登場回数が減っているけれど、踊るときはいつも・例外なく 完璧だもの・・・)

ゲンキンなもので、彼のパフォーマンスを見て満足感と落ち着きを得た後は、マチューとオスタのアダージョもなかなかに美しく見えたし、メラニーのフルートも趣味の良さが滲み出るたおやかなダンスで楽しめた。(もう少しテクニックが強くなるといいのになぁ彼女は・・・メラニーはこの夜の女性陣の中でもっとも古典的なバレリーナの美質を持つダンサーに見えました)。もう、ほんとに、ジャン=ギ=に救われ・感謝のブラヴォーを叫び続けた15日の白の組曲。

16日はお気に入りのファニー・フィアットがパ・ド・サンクに登場して相変わらず手堅く優雅な踊りを披露してくれたけど、全体には15日より更に低調で、終わって思わず、「ジャン=ギーが必要だわ・・・」と呟いてしまった。

この作品、前回見たときはこんなじゃなかった記憶があるのだけど、フィナーレはシンフォニーInCの最終場面のようなソリストの競演。次々押し寄せる波のような興奮を味わうには至らず、つくづく、これはどうしても第一キャストで見たかった・・・と悔やむことしきり。次回は絶対に、「オールスターキャスト」で見たい(見ねばならない)演目。


●新作・世界初演 『イカルスの飛翔』(振付:ティエリー・マランダン/音楽:アルフレッド・シュニトケ 「ピアノと弦楽のための協奏曲」)

1940年代のリファール作品にサンドイッチされたコンテンポラリー作品。イカルスの物語をベースに振付家が着想をふくらませたリブレットによるらしいのだが、意味不明だった。ダンサーは、イカルス(バンジャマン・ペッシュ)と彼の運命を導く女性?(ノルウェン・ダニエル(15日)/メラニー・ユレル(16日))がメインで、コール・ドは男女各6人ずつ登場。主役イカルスのソロに多少見所がある以外は幼児の遊戯のような振付が続いて、ダンス自体に面白さは感じられず。全体にダークで静謐な演出、おもに緊迫感あるシュニトケの楽曲のせいで、「なんとなく雰囲気はそれなりにあるっぽい」と感じさせる、ありがちなコンテンポラリー作品。

この種の作品を見る目のない私が言うのも何だけど、「ないないずくし」の作品としか思えず、非常に退屈した。(美しくもなく、醜くもなく、面白くもなく、新しくもなく、刺激的でもなく・・・) 英批評家が、「すばらしく理解不能の作品」と書いていたけれど、全く同感。個人的には将来何十年にも渡ってバレエ団のレパートリーに残っていく作品とは到底思えないなあ・・・。

両日ともバンジャマンの熱演ぶりは凄まじく、その姿には感心しました。あと、メラニーがよかった。6月にマロリーの作品を踊る姿を見たときも感じたのだけど、彼女はこの種のクールで抽象的な作品が意外によく似合う。


●『ミラージュ』 (振付:セルジュ・リファール/音楽:アンリ・ソーゲ 初演1947年 パリオペラ座バレエ)

面白いことにキャスト違いで印象ががらっと変わった作品。15日はファースト・キャストのジロ&ル・リッシュ、16日はセカンド・キャストのレテステュ&モローで見た。

私的には、サポートキャストも含めてセカンドの方がずっと好みに合った。15日に見た時は、リブレットも演出も非常に古臭くて(衣装の趣味の悪さは犯罪もの!)かろうじて振付に救われている・・・という印象だったのだけど、翌日見たら(多少慣れたせいもあってか?)その古臭さがあまり気にならず・・・むしろ現代的な解釈で古き時代のエレガンスを蘇らせてくれたような、そんな力が16日の舞台にはあった。

アニエス&エルヴェ組の最大の強みは、二人のシュールなルックスにあったかもしれない。このペアはスレンダーで華奢なラインを共有していて、俗世から遠くかけ離れた存在に見える。二人がシンクロして踊るシーンは非現実的な美しさで、ミラージュ・・・まさに幻影を見ているような、ごく自然に非日常の世界に誘ってくれた。(で、作品の荒唐無稽さが気にならなくなった。)

アニエスはクールでミステリアスな「影」の役がぴったり(あの髪型とロングドレスもとてもお似合い)。テクニック、表現とも際立って質の高いパフォーマンスを見せてくれて、これぞパリのエトワールのclass act! とうならせてくれた。エルヴェも、彼を見ているだけで「これは夢の物語・・・」と瞬時に納得させてくれる希少な個性を存分に活かした好演で、後半若干息切れしたかに見えたけれど彼の美意識がしっかりと感じられる踊りに文句なし。

この他、大人の表現力で前日のコゼットを大きく引き離していたリケ(La Lune)、なまめかしく誘惑的なシオラヴォラ(La Femme)・・・ これぞパリオペ!と、パリならではの大人の魅力に溢れる舞台を堪能した。
2006-10-25 08:15 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
パリオペのジゼル<続報>と来夏のルグリ・ガラ
更新が早い&情報が確実、でいつもお世話になっているマニュエル・ルグリのサイト。こちらに彼のジゼル出演予定日がアップされていました。12月9、12、16日の3回・パートナーはデルフィーヌ・ムッサンとなっています。

お相手がムッサンというのは大方の予想通り?16日は昼夜公演がありますがソワレの方でしょうか。これで初日候補が一人外れましたが、妥当な線では初日はやはりニコラかなぁ・・・で、お相手はオレリーかレティシア?

もうそろそろ固まりつつあるのね・・・と、ルグリ以外に公式HPを持っているエトワール・ジョゼのサイトに行ってみましたが、まだジゼルの予定は出ていませんでした。勿論私の興味はただ一つ、イレールはホントに踊るの?もしそうならいつ??ということなんですが・・・公演全18回中3回分候補が消えたけど、残り15回・・・先は長い。

余談ですが、ダンソマニでは先日来このパリオペ・ジゼルのスレッドになぜかロパートキナの名前が登場していてドキッとさせられてたんですよ。彼女は10日ほど前にパリオペでクラスに参加していたらしく、ひょっとして彼女がジゼルに客演するのではないか・・・と早合点したファンの方がルフェーヴル芸監に聞いてみたところきっぱり否定されたらしいですが。今日常連ポスターの方が、彼女がパリに来ていたのは近々マリインスキーのレパートリー入りするらしいと噂の「白の組曲」を下見に来ていたのではないか・・・と興味深いコメントをされてます。確かにあの作品はマリインスキーのダンサー達に似合いそうだわ・・・もし実現したら、是非是非ジャン=ギーをSt.Pに招待して、彼に模範演技(ダンス)を披露していただきたい!(で、もしもロパートキナとの<再>共演が実現したら、何が何でも観に行きますっ!)

えっとルグリ・サイトに戻りますが、なんと来夏の日本での「ルグリと仲間達」公演の日程まで出ています。7月27日の松江を皮切りに、大阪、福岡、沖縄(!いいなぁぁ)・・・と西日本を回ったあと東京公演6回だそうです(A,Bプロ各3回)。びっくりしたのはこの後。グループ公演の最終日が8月13日となってるのですが、その後16-18日の3日間、ルグリは東京バレエ団の白鳥の湖公演に客演するのだとか!3日連続、毎回パートナーをかえて踊るそうで・・・ 猛暑の東京でなんとも過酷なスケジュール、大丈夫なのかしら?とちょっと心配になってしまいますが、ファンの方には堪らない、暑~~いルグリ月間となりそうですね!

http://www.manuel-legris.com/actualite.html

2006-10-24 07:24 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
ウリヤーナ・ロパートキナ
米サイトでポストされているのを見て思い出したのですが、本日10月23日は私のバレエの女神、ウリヤーナ・ロパートキナのお誕生日!

彼女は73年生まれですから33歳になられたのですね。現在北米ツアー中のマリインスキー・バレエ、昨日カリフォルニア公演を無事終了して(ロパートキナは20日に白鳥を踊った模様)、今は次なる公演地オタワへの移動中でしょうか。彼女がこの世で何よりも大事にしていらっしゃるご家族と、水入らずでお誕生日をお祝いできているといいのですが。

・・・しかし、ロパートキナがもう33歳とは。時がたつのは早い・・・ 彼女はこの若さで既に名声を確立してしまった感があるけれど、今後は貪欲にレパートリーとパートナーの開拓に乗り出して頂きたい!と、一ファンとして切に思います。

“Happy Birthday Uliana – Many happy returns!”

2006-10-24 04:41 | マリインスキー・バレエ | Comment(1)
アレッサンドラ・フェリ
フェリが引退を決意されたようですね。先日来欧米のフォーラムで話題になっていますが、来年6月23日、ABTのロミオとジュリエット公演が現役最後の舞台になるとのプレスリリースが出た模様です(パートナーはロベルト・ボッレ)。一つの時代の終わりですね・・・

http://www.nysun.com/article/41924

(←後日訂正あり。添付10月30日付の記事ご参照ください)

http://londonballet.blog60.fc2.com/blog-entry-83.html



現在はアルゼンチンでフリオ・ボッカとマノン出演中というフェリ、私的に気になるのはスカラ座バレエで来シーズンからレパートリーに入る予定になっている「ル・パルク」はどうなるのか?ということ。スカラのHPにある通り初演ペアはフェリとムッルを想定しているのだろうと思っていたので、今後の展開が興味深いです。

フェリというと私は初めて彼女を見たときの不思議な感覚が今でも忘れられない・・・もうかなり前のことだけれど。何故か舞台上の彼女をしっかり見ることができなくて・・正確には彼女の「脚」を正視することがどうにも憚られる・・・という戸惑いが、初めて見たフェリの舞台で最も鮮烈に残っている印象だった。ダンサーの肉体というのは舞台上で観客の目に晒されるのが普通だから、日頃彼等がどんなにあられもないいでたちで登場しようが、きわどい振付を見せられようが、こんな感覚に陥ったことはなかったのだけど。なんともいわく言いがたい、エロティックでありながら同時に純真無垢な表情を持った美しい脚。なんだか見てはいけないものを見てしまったような、こんな経験は後にも先にもなくて、いまだに強い印象が残っている。(ちなみに彼女はこの時30歳前後?だったはず)

そして、東京でルグリと踊った眠り、彼女の最初で最後(おそらく?)のオーロラ姫。これも忘れたくても忘れられない、印象的な公演だった。テクニックが相当不安定だったフェリのオーロラ、ローズ・アダージョはあまりの危なっかしさに目を開けて見ていられないほど。ピリピリした緊張感が客席に痛いくらいに伝わってきて、一体どうなることかとハラハラしていたら、ルグリ王子の登場以降途端に人が変わってしまった。頼りがいあるパートナーの存在に安心したのか、後半はゆっくりと、花が開くようにバレリーナのオーラを取り戻して幸せ一杯の表情で踊る姿に、唖然。なんて可愛い女性だろう・・・と、妙なところで感心してしまったのをおぼえている。

ロンドンで彼女の舞台を見られる機会は皆無に近いのでミラノまで追っかけしたこともあるけれど、数年前なんと急遽の代役として(!)ロイヤルのロミジュリに客演してくれた。コヴェントガーデンの舞台で彼女のジュリエットを見ることができて感無量、フェリご本人とロイヤルバレエに心から感謝したくなるイベントだったけれど、あれがロンドンでの最後の舞台ということになってしまうのだろうか。

あとは、なんといっても昨年3月のクレモナ、フェリのグループ公演で見たイレールとのカルメン。真に大人のいい男といい女が、ひたすらに刹那的で情熱的な逢瀬の瞬間(この作品の本質部分)を切り取って見せてくれた、「男と女」とシンプルにタイトルを読み替えたくなるような、そんな舞台だった。この二人の共演ももう見ることはないのか、と思うととても残念・・・。

2006-10-22 08:21 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(3)
ロイヤル・バレエ 「コッペリア」 10/18
都さん&ボネッリ組の初日を見てきました。カンパニー全体に覇気がみなぎっていてなかなかよい舞台だったと思います(一幕のキャラクター・ダンス、元気一杯で楽しかった)。惜しむらくはコッペリウスがルークでなかったこと・・・しくしく。今夜はアリスター・マリオットでした(神経質でちょっとコワいコッペリウス博士で私は苦手なのです・・・)。

都さんはキラキラ感少々抑え目?という印象で必ずしもトップ・フォームには見えなかったけれど、それでもお手本のようなスワニルダ。私がちょっと気になったのは、都さん最近ちょっとチークが濃いかな?・・・と(どうでもいいことと思われるかもしれませんが)。これが一幕の素朴なコットンドレス風の衣装に合っていない気がしたのです。三幕の花嫁衣裳姿(純白のクラシックチュチュに金糸でシンプルな刺繍がほどこしてある)では違和感はなかったけれど。この真っ白なチュチュ姿の都さん、お転婆な女の子から表情も身のこなしもすっかりバレエのプリンセスに変身して、この姿を見たらもうすっかり胸が詰まってしまいました。ソロ・ヴァリエーションの見事なポワントワークも涙目になってしまってちょっと舞台がかすれて見えてしまった・・・来週もう一度、今度はかなりステージに近い席でしっかり見てきたいと思います。

お客の入りは7~8割というところ?結構各レベルで空席が目立ちました。古典作品とはいえ、白鳥やくるみみたいに毎回ほぼ満席、というわけにはいかないのかな。前回上演時には今ひとつとっつきにくかったドゥ・ヴァロワの振付、見慣れてくるとなかなか面白くていいなあと思えてきました。

<ニュース>

今夜キャストシートの横に置いてあったチラシで見た情報。ロイヤルの期待の若手ソロイスト、スティーヴン・マクレーが、Booz Allen & Hamilton社主宰の”Rising Star
Award for Excellence in Dance”という賞を受賞されたそうです。彼は今夜もキャラクター・ダンスでリードの一人を踊っていましたが、まあほんとに目をひくこと。動きのキレがもう全然他のダンサーと違うので、一番後ろで踊っていても目立つんですよ。まさに
"Born to dance”という形容がぴったりの、踊る才能に恵まれたダンサー。
Congrats!
2006-10-19 08:58 | ロイヤル・バレエ | Comment(9)
パリオペ管 楽団員のサラリー
日・月曜とパリオペのリファール・プロを見て戻ってきたところです。またもやせわしない日程で疲れ気味&明晩は都さんのコッペリア、ということで感想はまた後日に・・・

ところで先日ジゼル・プレキャストのポストで触れましたが、ペザントのpdd代役に名前のある、気になるコール・ド・ダンサー、Aubane Philbert嬢。私が見た両日のリファール・プロでは踊っていなくてどんな方か確認できず。先ほどちょっとサーチしていたら米サイト BalletAlertにちらっと情報が出ていました。昨年の昇進コンクールの話題で名前があがっていたのですが、それによると、昨年11月に17歳になった・12月末のコンクールの時点で最年少の団員であったとか。昨年はグラン・パ・クラシックのヴァリエーションでカドリーユからコリフェへの昇進を目指したけれど実力を発揮できなかったようです。でも地元ファンは潜在力を秘めた・強い気性のダンサーと語っていて、やはり相当期待されている若手のよう。

で、今年のコンクールはいつなんだろう?とパリオペ・サイトに行ってみると、
"Concours/Auditions”というページがあり開いてみたのですが、これはオケ・コーラス関係でバレエについては記載なし。試みにオケのセクションを見てみると、これはバレエ団の昇進コンクールとは別物で、外部者でも応募できる公募オーディションのことでした。私の目が引き寄せられたのは、モデル給与の記述。募集中の楽団員のランクには「カテゴリーB」と「カテゴリーD」があって、Bの方は月給3,676ユーロ、Dが3,183ユーロ。1ユーロ=145円で換算すると、それぞれ53万円と46万円。ちなみに年収は月給の13か月分ということで、「カテゴリーB」では700万弱。

・・・これって決して薄給ではないけど、高給とも言えないような気が。イギリス並みに3割以上税金その他にもっていかれるとすると(フランスはもっと税金高いかも?)、パリでは贅沢な生活はできないのではなかろうか。それとも公務員だと福利厚生面が手厚いのかなあ・・・。そういえば映画『エトワール』の冒頭でダンサーのお給料について触れてましたよね あの時も同じ印象を持った記憶が・・・。これ、見てると面白いです(英訳もあります!) ランクBが”2nd Solist”(原語ではPremier Solist)となっているから楽団員の最高ランクは「A」なのかな?とか色々気になったりして。今回のパリでは白の組曲でのこのオケの演奏がそれはもう素晴らしくて、パリオペ管から(バレエ公演で)これほど精魂こめた演奏を聴いたのは実に久しぶり・・・ こういう演奏を耳にすると、もっとお給料あげてね!と言いたくなっちゃいますけど、まあ逆のこともままあるし(笑)。

オーディションは来月、バスティーユ劇場にて行われるようです。ご興味のある方はこちらをどうぞ:

http://www.operadeparis.fr/ToutSavoir/Concours/Orchestre.asp

(ちなみにバレエ団の昇進コンクール、昨年は12月22日が女子、23日が男子でしたね。今年も同じなのかな?)
2006-10-18 08:59 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(1)
「コッペリア」・ロイヤルHPで都さんの映像が見られる!
いや~ 驚きました。先日ロイヤルのサイトで「コッペリア」のページがとても充実しているのを発見して、喜び勇んで作品解説を読んでいたのですが、ビデオ・コーナーの映像はきっと市販のものと同じだろう・・・と高をくくって見てなかったのです。今日ちょっとためしに・・・と再生してみたら、なななんと、都さんがスワニルダを踊っているではないか!

もー信じられなくて目をこすりながら何度も見ました。これは夢か現か幻か・・・うん 確かに、紛れもなく都さん!2幕でコッペリウス博士の家に忍び込んだスワニルダが民族舞踊を披露するシーンのうちのボレロを踊っています。2分弱と短いですが、都さんのスワニルダの素晴らしさ、その一旦を垣間見ることができて貴重です!(しかもコッペリウス役がルーク・ヘイドンなんですよー 泣かせます。)

http://info.royaloperahouse.org/PerformingSpaces/Index.cfm?ccs=117&cs=2631&subNavMenu=2

こんな映像があるなんて!カンパニーのアーカイヴ用だと思うけど、ちらっと一部だけ見ちゃうとどうしても全編見たくなってしまいますよねー 一般にリリースしてくれないかなあ・・・。

さて解説の方ですが・・・私はコッペリアというと何はともあれまずは音楽!というか、この音楽のどの断片を切り取って聴いても血が騒ぐ・・・というタチの人間なので、やはり音楽関連の話に反応してしまいました。で、ツボにはまったのがこの文章。

「ドリーブに多大な影響を受けたのは、チャイコフスキー、サン=サーンス、ドビュッシーといった音楽家だけではない。バランシンはこんな言葉を残している・・・『コッペリア一幕のスラヴ民謡の変奏曲は私のバレエ創作のインスピレーションの源』。」

ほーMr.Bがそれほど高くこの音楽を評価していたとは・・・(いや勿論不思議はないのですが。なんだか嬉しい) そういえば彼は確かNYCBにコッペリアを振付ていましたね。きっと音楽の素晴らしさが最大限に活かされた振付(&演出)なんだろうなあ 見てみたい。

☆バランシンをインスパイアしてやまなかったという音楽、冒頭部分はこんな感じです(7番目の曲を選択して下さい):

http://www.amazon.com/Delibes-Copp%e9lia-complete-Source-suites/dp/B00000147M/sr=1-1/qid=1160778131/ref=pd_bbs_1/102-6004745-2755355?ie=UTF8&s=music

(ビデオの件大騒ぎしてますが、とっくのとうにご存知の方はお読み流しを。それにしてもここ数日、すっかりパリオペとロイヤルの回し者ブログと化してるなあ・・・)
2006-10-14 09:40 | ロイヤル・バレエ | Comment(2)
パリ・オペ新シーズンのプロモ映像 公式サイトにアップ!
これは凄い!パリオペ公式HPで今シーズンの上演演目の紹介映像を見られます。(先日ご紹介したプロモDVDと同じ内容。)

各演目の詳細ページの左にある "Presentation de la saison"をクリックするとビデオがスタートします。今期上演演目がテーマごとに見られる仕組みになっているので、例えば現在上演中のリファール・マランデン・プロのビデオには、11月と来年2月のモダン・ミックスがカップリングされていて同じ画面から紹介映像を見られます。リンクはこちら:

http://www.operadeparis.fr/Saison0607/Videos/DVD/BalletHeritage.asp?Id=992

この他「古典バレエ」、「文芸作品」のテーマで括っているので、例えばジゼルを開くとドンQ、サンドリヨン、ラ・フィーユ・マル・ガルデの映像も一緒に見られます。(「古典バレエ」にラ・フィーユ・マル・ガルデを入れているのは個人的には?ですが・・・)映像の詳細については9月20日の拙稿をご参照ください。

http://londonballet.blog60.fc2.com/blog-entry-54.html

さ、さらに、なんという大判振る舞い!リファール・マランデン・プロは3演目とも2分前後の舞台映像を見ることができます!

ルグリ&オレリーの白の組曲、ペッシュのイカルス、ニコラ&マリ=アニエスのミラージュ・・・はああ ため息or感涙あるのみ。

http://www.operadeparis.fr/Saison0607/Videos/Lifar.asp?Id=992

こちらイギリスではロイヤルやサドラーズが少し前からこの種のプロモ手法を取り入れてましたが、パリオペではこれが初めてではないかしら。昨シーズン、「ノスフェラトゥ」の画像を見られたことはあったけど・・・。実にいい傾向ですね~!(あ、ちなみにこのパリオペのサイト、オペラも同様に見られます。)
2006-10-13 09:04 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(4)
ロイヤル・バレエの「コッペリア」舞台写真
明日(おっともう今日か)より開幕のロイヤル・バレエの「コッペリア」。ballet.coのギャラリーにのゲネ・プロ?の写真がアップされていました。スワニルダはロベルタ・マルケス(かわいい~)、フランツはヴィヤチェスラフ・サモドゥーロフ(フランツにしてはちょっとオジさん入ってないかー?・・・ごめんなさい)。お、小林ひかるさんが「曙」のソロを踊るのねー(以前にも踊っていたかしら?)頑張って!

http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_rb_coppelia_1006

なんといっても私の目がぐぐーーーーっと引き付けられたのは、コッペリウス役のルーク・ヘイドン

ルークは数年前に「庭師になる」という理由でロイヤルを退団してしまったのですが、今も時々ゲストで客演してくれています。どんな役を演じても、ユーモアと人間味溢れる演技で舞台を暖かく包んでくれる素晴らしいキャラクター・ダンサー。今回のコッペリウス役は誰がやるのかなあ ルーク戻ってきてくれないかなあ・・・と思っていた矢先なのですっごく嬉しい~。今のところコッペリアのチケットは都さんの日しか取っていないので是非是非この時に踊っていただきたい!
2006-10-13 08:27 | ロイヤル・バレエ | Comment(3)
ブライアン・フェリーがM&Sの顔に!
最近驚いたこと。

ブライアン・フェリーがマークス&スペンサーの広告モデルをやっているではないか!

http://www.marksandspencer.com/IWCatSectionView.process?IWAction=Load&Merchant_Id=1&Section_Id=7&Page_Count=1&RestartFlow=t

フェリーといえば、かつてはロック界一の伊達男と呼ばれたおヒト。お洒落~でクールなイメージがあって、彼とマークス・・・どうにも頭の中で上手くつながってくれない。

マークス&スペンサー(以下M&Sと略す)は英国小売チェーンでデパートとスーパーの中間と言ったらいいかな この国のちょっとした街のハイ・ストリート(日本でいう商店街に近い)には必ずある。ファッションと食料品が主力で、この店の服はどっちかというとコンサバ系、頑丈なことが取り得で洒落っ気があるとは言い難い(あくまで個人的見解です。あっ実は下着は愛用してたりします・・・)。フェリーが宣伝しているのは Autograph という自社ブランド商品で定番ラインのよりは多少高級感のあるものですが。

M&Sは昨年女性モデルにツィッギーを採用して、その効果あってか?不振だったファッション部門の売上げが上向いたと聞いた記憶があるんだけど、二匹目のドジョウを狙って熟年セレブに白羽の矢を立てたのかしらん。確かに還暦を過ぎているにしては若々しいし、<多少>フェロモン発散してる・・・気もするけど。

今時のイギリスの若い人には「オーティス・フェリーの父親」と言った方が通りがよかったりして。(彼の子息・オーティスは過激なキツネ狩擁護主義者としてその言動がしばしばこちらのマスコミで取り上げられてます。この方のお名前の由来は、勿論オーティス・レディング。)元祖ロック・ダンディーのカリスマ、シャツの売上げに貢献できるか??

2006-10-12 09:14 | 英国生活 | Comment(2)
パリオペの「コッペリア」 プレキャスト情報!(非公式です)
年末年始のパリオペ公演、ジゼルに続いて今日は「コッペリア」に出演が予想されるダンサー情報がダンソマニに出ました(www.dansomanie.net)。

スワニルダ: ムッサン/オスタ/シャラヴォラ/ダニエル/ユレル (控 フィアット)

フランツ: ガニオ/ペッシュ/ベランガール/パケット (控 デュケンヌ/サイズ)

コッペリウス: バール/マルティネス/ロモリ/ブリダール (控 ファヴォラン)

※以上あくまで非公式情報ですのでご注意を

なんとジャン=ギーはコッペリウス!すっかりキャラクテールへの道に傾きつつあるようで・・・複雑な気分。フランツにはアレッシオやティボー君も似合いそうだけどだめかしら。(またまた懐かしいお名前が・・・ヤン・サイズが復帰でしょうか??随分ご無沙汰してますけど戻ってきてくれるなら嬉しいわ~)

個人的にはパリオペでスワニルダのイメージに合うダンサーというと、レティシア、ドロテ、ミリアム、マチルドあたりなのだけど・・・見事に一人も入ってない!ちょっとタイプは違う気もするけど代役候補に上がっているファニー・フィアットで見てみたいなあ。ムッサンやシャラヴォラが当確のところを見ると、所謂「普通の」コッペリアとはかなり趣きの異なるプロダクションなのでしょうかねえ(バール版を見たことがない私・・・)。
2006-10-12 05:57 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
パリオペの「ジゼル」 プレキャスト情報!(非公式です)
リファール・プロ開幕で気分が盛り上がってきたところ、ダンソマニにジゼルのプレキャスト情報がポストされてました。ヤッタ~~ ローラン・イレールの名前があります!!(感涙~~)以下、ダンソマニが報じるところの「出演が予想される」ダンサー情報です。公式情報ではありませんのでご注意を。

ジゼル: デュポン/ルテステュ/オスタ/ピュジョル/ムッサン(控 ユレル)

アルブレヒト:ガニオ/ルグリ/ル・リッシュ/マルティネス/モロー/ペッシュ/イレール

ミルタ: ジロ/コゼット/ロンベール/アッバニャート(控 エケ/マテル/コルドゥリエ<!>)

ヒラリオン: ロモリ/ブリダール/パケット(控 ホフ)

ペザンpdd: ダニエル/ジルベール/ユレル/ウルド-ブラム(控 フィルベール)、カルボネ/ティボー(控 エイマン)

ミルタのアテンダント(ドゥ・ウィリ): シャラボラ/コゼット/マテル/ケルネ/エケ/タロン(控 コルドゥリエ/ラムルー)


12月8~30日の全18回、組み合わせと配分はどうなるんでしょう?シミュレーション始めたらキリがなくなりそうなのでやめときますが。ジゼルは控えのプルミエ・ユレルを入れても6人なのに、アルブレヒトの数が多くて(エトワールばかり7人)控えのダンサーがいないのに思わず苦笑ですが。今シーズン、イレールが踊れそうな役はこれしかないので、もし実現してくれたら何があってもパリに馳せ参じますわ~~。

それにしても、ジャン=ギーとカデは??ジャン=ギーはコッペリアの方かしら。(そう言えばこの間デマチしてマチューにこれからのご予定を伺ったら、白の組曲とコッペリアと・・・アルブレヒトを一度だけ踊るかもしれない、と仰っていたので12月は彼も殆どバスティーユに詰めることになるのかな・・・)カデはパリオペでの最後のアルブレヒトを踊るのではないかと予想していたのですが、外れたかな。

もう一人、嬉しい名前を発見。オーロール・コルドゥリエが戻ってくるのね!昨シーズン、ジョワイヨに出演した後に怪我して以来ずっと姿を見なかったのだけど、やっと復帰できそうなのかしら 嬉しい!彼女は確か前回上演時に既にミルタを踊ってましたよね。あのおっとりとした優雅で華やかな舞台姿をまた見られるかと思うとパリに行く楽しみが増えます。(オーロールの姿はジョワイヨDVDのダイヤモンドで見られます。背が高くてグラマラスな体型、黒髪にくりっとした黒い瞳の持ち主で、とても目立ちます!)

ペザンpdd控えのカドリーユのフィルベール嬢(Aubane Philbert)ってあまり馴染みのないお名前なのですが、新人さんでしょうか?この役に抜擢されるとは相当の有望株なのでしょうね。
2006-10-11 08:46 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(8)
ティエリー・マランダンの「イカルスの飛翔」 “Plein Feux”
いよいよリファール/マランダン・プロが開幕しましたね!

椿姫前日の9月29日にこのプログラムのマスタークラスを見る機会を得ましたので簡単にメモっておきます。(ところはバスティーユ内の小劇場・Amphiteatre)

演目はリファールの白の組曲かミラージュか?と思いきや、この二つにサンドイッチされた「イカルスの飛翔」を振付家ティエリー・マランダン氏ご本人が解説・指導する、新作プレビューの場と化したのでした。はじめにルフェーヴル芸監の挨拶があって、その後振付家と音楽担当の男性、そしてジェレミー・ベランガールが登場。最初マランダン氏による作品解説と思われる喋り(何せフランス語だからわからない!マヌケな話ですが・・・)がかなーり長いこと続いて、むむ このまま延々続けられたらきついなあ・・・と青ざめ始めた頃、有難いことに後ろでウォーミングアップしていたジェレミーがセンター・ステージに。時折ダメ出しを受けながらかなり長いこと踊ってくれました。たしか二つの違うシーンを踊ってくれた記憶があるのだけど・・・少なくともこの部分に限っていえば「飛翔」というよりはむしろ地上のイカルス・・・と呼びたくなるような、上昇するより重心が低めの動きが主体だったような。身も蓋もない言い方ではありますが、モダン作品にありがちな振付で、特に面白いわけではないけど抵抗もない。後で地元ファンに聞いたところ、イカルスのストーリーに他二、三の物語をミックスしているとか、「牛」(?)を表現しているシーンがあるとか・・・ よくわからん。予定の一時間より早く終了して正味45分間。少年ぽくてチャーミングなジェレミーが間近で踊る姿を見られて充分満足しました。本番ではどんな感じになるのかな?予定では(全くあてにならない予定だけど)ジェレミーを見られるはずなので楽しみです~。

振付家のマランダン氏は国立振付センターを兼ねたバレエ・ビアリッツのディレクター。バイオによるとパリオペで踊っていた経歴があるとか(なぜかパリオペの後に Violette
Verdyの名前がカッコ書きされてるんだけど、ヴェルディが芸監を務めていた時期に在籍、という意味?だとしたら、70年代後半ということになるけど・・・)。これまでに60近い振付作品をものしていて、なんと日本にも氏の作品をレパートリーに持つカンパニーがあるとか(貞松・浜田バレエ団)。パリオペのコミッション作品を手がけるのは今回が初めてのようです。

・・・って今ダンソマニを覗いたら早速初日の写真がアップされてました!白の組曲の写真が沢山、美しい~~!!あー初日のキャストはやっぱり豪華ですねえ 見たかったなぁ~。ミラージュのお写真がまだのようですが、明日には見られるでしょう 楽しみに待ってますよー(Haydnさん)。
2006-10-10 08:47 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(0)
パリ・オペラ座バレエ 椿姫 <続き>
え~ 今のうちに憶えていることをつらつらと。

役者・・・じゃなくって、ダンサーが違うとこれだけ作品の印象が変わるのね、という点でマチューとイリに劣らず好対照をなしていたのがアルマン父役のジャン=ギーとカデ。作品に肯定的な要素を見出せず、殆ど暗澹たる気分で鑑賞していた7月の舞台で、唯一心の琴線に触れたのがジャン=ギー演じたアルマン父。自分がジャン=ギー・ファンのせいもあるけれど、彼のアルマン父はよかったのよ・・・。存在感では後で見たカデの方が圧倒的だったけれど、ジャン=ギーの父親にはひたすら男の優しさが感じられてぐっときてしまった。いつものごとく優雅で柔らかな物腰、沈痛な面持ちで、マルグリットに対する態度には常に慈しみの念がこもっていたというか・・・彼と踊るアニエス@マルグリットがとてもはかなげに、美しく見えた。

ジャン=ギーのアルマン父を見ていて感じたのは、ああこの展開はオペラの椿姫と一緒だわ・・・と。この物語の中で表面的には恋する若い二人の仲を裂く・憎まれ役のはずの父親が、大人の分別と息子・家族への愛情の深さを切々と表現することで観客に深い共感をもたせて見方につけてしまう。オペラ版椿姫のラ・トラヴィアータではアルフレードの父、ジョルジュ・ジェルモンに大変エモーショナルで感動的なアリアが与えられていて、ジョルジュに扮するバリトン歌手の調子が良くてこの聴かせどころのアリアを朗々と歌い上げられた日には主役のテナーがかすんでしまう・・・という事態も珍しくない。ノイマイヤー版椿姫もこの路線でアルマン父がいいモンの(美味しい)役として描かれているのか?翻って、この演出、ヒロインへのシンパシーに欠けていないか?・・・等々考えてしまった。

カデの父親には特別そうした興趣はなくて・・・もちろん美丈夫の彼のこと、舞台に立っているだけで華があるし、演劇性抜群だったけれど。ある意味ごく普通に威厳のある父親像。クレールマリ@マルグリットとのpddでは二人が反発しあう関係で、これはこれで緊迫感があってまあよかった(ついでに言うとこの二人のパートナーシップの方が主役二人より良かった)。

ダンソマニでもクレールマリ&マチュー・ペアの評判はよかったし期待していたんだけど、私の目には二人の間にケミストリーはまるでなかった・・・ひたすらマチューの持つ純粋無垢な美しさに驚愕し・圧倒された舞台でした。(純粋無垢、という点でこの舞台の二日前に見た若き日のモーツァルト作のオペラの清新さを思い出したり・・・ともかく今の彼の美しさというのは、自然の産んだ奇跡的な美、とでも言うほかありません。)

最後に、この夜はひょっとしてローラン・ノヴィさんの引退公演だったのかもしれません。カーテンコールでダンサーたちにせかされて舞台中央にすすみ客席と同僚ダンサーたちに向けてレヴェランスを繰り返していたノヴィさん・・・幕が降りた後もカーテンの向こう側で長いこと大騒ぎが続いていました。
2006-10-09 08:48 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(5)
感激!ポリーナが踊るミュージック・ビデオ
NYCBのダンサーのことをサーチしていて偶然見つけた副産物。あまりに素晴らしいのでご紹介しちゃいます。

ヘルベルト・グレーネマイヤーというドイツのロック・スターのミュージック・ビデオでポリーナ・セミオノワが素晴らしい舞を披露しています。

http://portal.herbert-groenemeyer.de/videos/demo.rm

(10/13追記:今日久しぶりに映像を見ようとクリックしたらリンクが外されていました。移動したのかな?とちょっと探してみたけど見つからなかったので、↑のURLはもうワークしない・・・ということでご承知ください)

最初にこの映像を見たのは某画像共用サイトで、ポリーナが踊っているシーンだけ映っていたのですが、ロック・ミュージシャンのプロモ用ビデオなんだから自前サイトで公開しているんじゃないか・・・と探してみて全編版を見つけました。(それが↑のグレーネマイヤー氏のファン・サイト)

非常にシンプルでなんらギミックのない、ある意味ベタな振付&映像だけど、だからこそ凄く感動して昨日から何度も見ています。(カメラ・ワークも素晴らしい!)ポリーナの踊りが素晴らしいのは勿論、これ振付けたのは誰なんだろう?フォーク系ロックの楽曲に気持ちいいぐらいばちっとはまるストレートで伸びやかなダンス。こういう素直でポジティヴな踊りを日頃もっと見たいものです・・・

ちなみにこの映像、昨今話題の絶えないYouTubeにも当然投稿されていますが、こちらはなんとインストゥルメンタル版。歌が入っていないとこんなに別物になってしまうのか・・・と唖然とするほど印象が変わります。私的にはしゃがれ声のグレーネマイヤー氏の歌声にのって踊るポリーナの方が断然いい!ポリーナ・ファンの多い日本ではこのビデオ、とっくに知られているのかしら?未見の方は是非ご覧になってください おススメです!
2006-10-09 02:59 | 情報系(ニュース、公演) | Comment(3)
ロイヤル・バレエ 2006/07シーズン開幕
パリに続きロンドンでもバレエ・シーズン開幕!一昨日(10/5)、20世紀の振付家3人のモダン・バレエ作品で構成されたミックス・ビルでロイヤル・バレエの新シーズンが開幕しました。

ストラヴィンスキー・ヴァイオリン・コンチェルト(振付: ジョージ・バランシン/音楽: イゴール・ストラヴィンスキー 1972年NYCB初演)

ダーシー・バッセル、エドワード・ワトソン、リヤーン・ベンジャミン、ヨハン・コボー

ヴォランタリーズ(振付: グレン・テトレー/音楽: フランシス・プーランク 1973年シュツットガルト・バレエ初演)

アリーナ・コジョカル、フェデリコ・ボネッリ、サラ・ラム、ティアゴ・ソアレス、ルパート・ペネファーザー

シンフォニエッタ(振付: イリ・キリアン/音楽: レオシュ・ヤナーチェク 1978年NDT初演)

ローラ・モレーラ、イザベル・マクミーカン、リカルド・セルヴェラ、スティーヴン・マクレー、ホセ・マーティン 

バランシンの「ヴァイオリン・コンチェルト」、ロイヤルでの上演はこの夜が12回目だったようなのだけど、以前見たことがあったかどうか?ちょっと思い出せない。この作品といえば、何と言ってもNYCBの映像を初めて見たときの印象が強烈で・・・NYCB最盛時のメンバーによるパフォーマンスだったせいもあると思うけど、スリリングでユーモラスで洒落ていて・・・一目で好きになってしまった。あの映像でカリン・フォン・アロルディンゲンとバート・クックの踊っていたパートをバッセルとワトソンが、ケイ・マッツオとピーター・マーティンスのパートをベンジャミンとコボーが踊った。

アンサンブルによる導入部(トッカータ)とコーダ(カプリッチョ)にはさまれた二つのpdd(アリアI&II)が見所で、最初のペアはどちらかというとラブ・ゲーム風?ところどころユーモラスな遊び心のある振付。ダーシーは若干おとなしめだった・・・大柄な身体を活かしたダイナミックな踊りを期待したんだけど、いつもの大胆さは影をひそめていた。(ひょっとしてワトソンとの背の釣り合いのせいだったかも?彼は特別上背のある方ではないので、ダーシーのパートナーとしてはぎりぎりかな・・・というところ)ワトソンは動きは悪くないけど、いかんせんドラマティックな表現にこだわりすぎて?パを引き伸ばしすぎていた印象が(特に上体の動き)。二番目のpddはラブ・デュエット、映像で見たときはクールな(きわめてバレエ的な)エロティシズムを感じたのだけど、ベンジャミン&コボーはわりとあっさりめ。二人とも顔の表情は思いっきりドラマティックでほとんどマクミランの世界なんだけど、ケミストリーがいまいち。4人のリードの中で最も動きが冴えていたのはベンジャミン。ここのところネオ・クラシック系で新境地を切り開いたか?と思わせる充実した舞台を見せてくれているけど、ここでも彼女のシャープな動きが目をひいた。

それにしてもこの作品、素人目にも踊るのはさぞ大変だろうなあ・・・と想像に難くない。ストラヴィンスキーのテンポとかアクセントって本当に独特。それに輪をかけてバランシンの振付もユニークでキビしそう。これを踊り込んだら相当のトレーニング効果があるかも・・・ダンサーたちにとってはいいチャレンジになるでしょうね。

ロイヤル管のコンサートマスター、ヴァスコ・ヴァシレフによるヴァイオリン・ソロはなかなかスリリングで美しかった。カーテンコールでは今回の再演を指揮したアロルディンゲンとクックも舞台に登場しました。

グレン・テトレーの「ヴォランタリーズ」はプーランクのオルガン・弦楽とティンパニのための協奏曲に振付けた、こちらもプロットのない抽象バレエ。プーランクのこの曲は多分初めて聴いたような・・・厳かな教会音楽を想わせるオルガン・ソロで始まり、その後不協和音あり、性急な展開あり・・・と若干神経症的でこれもなかなかユニークな音楽。振付の方は音楽ほど面白くない・・・というか至ってオーソドックスなクラシックのパが多用され律儀というのか生真面目なつくり。ヴァイオリン・コンチェルトのようなひらめきがないし、重複した動きが続いて後半はちょっと飽きた。男性も女性もユニタード着用のせいか身体のラインの美しいダンサーがリード(コジョカル・ボネッリのペアとラム・ソアレス・ペネファーザーのトリオ)に配されていたが、皆初役だと思われるけど非常に完成度が高かった。わかりやすい振付とドラマチックな(聴きようによっては)音楽にダンサー達の好演が加わって、この夜観客の反応が最もよかった作品。

ちなみに米国人振付家グレン・テトレーは今年80歳のお誕生日を迎えられたということで、記念年の今シーズン後半にロイヤルは「月に憑かれたピエロ」を再演します(こちらは演劇的かつかなりアヴァンギャルドな作品)。

ミックス・ビルのトリはここ数年よくかかるキリアンの初期の作品、「シンフォニエッタ」。トランペット10本ぐらい使った派手なファンファーレで幕が開くと男性ダンサーたちのダイナミックなジュテの連続、全体に空間を充分に使った若々しい振付だけど、いかんせん「前世紀初頭のオリンピック大会・開会式!」風の音楽に比較的忠実に創られたように見える動きのせいか、アスレチック色過剰でちょっと苦手な作品なのだった。第一楽章のしょっぱなに飛び出してくる男性ダンサーはソロイストながら最近登用されまくっている期待の若手スティーヴン・マクレー。超絶技巧で魅せる典型的なキャラクテール系のダンサーで、踊りは上手いのだけど体型があまりにキャラクターしているのがちとつらかったかな(小柄でガッチリ型)。このパートを端然と美しく、かつダイナミックに踊ったイヴァン・プトロフが恋しくなってしまった。(プトロフ君、開幕には間に合わず11月の眠りで復帰することになっているのよね・・・)

この夜のもう一人の主役は指揮を務めたロイヤル・オペラの音楽監督、アントニオ・パッパーノ。彼が振るロイヤル管はストリングスが美しく、まずまず聴かせてくれました。パッパーノさん、シンフォニエッタのカーテンコールで舞台に上がってとっても嬉しそうにニコニコと歓声に応えていました。彼っていつもご機嫌よさそうで感じのいい人なのよねえ 好きだわー。(このミックス・ビルは全回彼が振る予定になっている・・・モダンのミックス・プロは普段客席が一杯になることが少ないのだけど、少なくとも初日のこの夜はほぼ9割近く埋まっていたのよね。マエストロ登板の効果もあるのかも?)

ここ数シーズン各演目の初日はどうもハズレが多い・・・と批評家・ファンから愚痴られていたロイヤルだけど、この夜はプリンシパルもアンサンブルもフォーカスの定まった、引き締まった舞台を見せてくれて、まずまずの滑り出しと言っていいのでは。(日本人ダンサーの方々も頑張っていました・・・小林ひかる・蔵健太が二演目、平野亮一が一演目に登場。)

↓ballet.coのギャラリーに写真がアップされています

http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_rb_stravinsky_voluntaries_sinfonietta_1006
2006-10-08 07:03 | ロイヤル・バレエ | Comment(5)
パリオペ・ピープル <ミニ情報>
パリで隔週発行されている日本語フリーペーパー・Ovniの先週号に、エリザベット・プラテルのミニ・インタビューが掲載されていました。題して、「オペラ座が世界の中心」。

ガルニエのある9区に居を構え、ナンテールにあるバレエ学校には電車通勤されているのですね(バレエ学校周辺は一度も散策したことがないとか!)。お気に入りの公園も劇場近くにある、子供の頃憧れのガルニエの周りを飽きずに何度も歩き回ったこと、今でもオペラ通りをガルニエに向かって歩いていくといつも胸が高鳴る・・・等々語っていらっしゃいます。人と会う時によく使うお気に入りの場所は(これまた)ガルニエ近くのホテル・スクリブのサロンだそうです。

こういう一般紙になにげにオペラ座関係者が登場していると嬉しくなってしまいますね~。(お写真つきでした)

続いてフランスの"Danse"誌・最新号。麗しいマチューのどアップ写真が表紙に使われています!

やや上目遣いの強~い視線をこちらに向けるマチュー、なぜかソフト・フォーカス気味の妖しい雰囲気がグー。(これを見た友達は「恥ずかしくて正視できない~」などとのたまっていましたが・・・。)この雑誌はエトワールになる前のマチューのロング・インタビューを掲載したことがあるんだけど、あの時の写真も完璧アイドル仕様で強烈なインパクトがあって、表紙に呼ばれてフラフラと買い求めてしまった記憶が・・・。(周囲に見せて回ったら、「やりすぎ」、「宝塚!」と腰が引けてる人が沢山いたけど・・・)。Danse誌さんには今後も是非この路線を<強力に>推進して頂きたいわ~。

え~肝心の中身ですが、7月の椿姫公演・マチュー&オスタ組のレビューが3頁にわたって掲載されています。もちろん写真つき。マチューが美しいです~~。
2006-10-05 09:10 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(2)
パリ・オペラ座バレエ 「椿姫」
週末駆け足で「椿姫」最終回を見てきました。9月30日のソワレ公演、ガルニエ宮にて。

キャスト

マルグリット: クレールマリ・オスタ
アルマン・デュバル: マチュー・ガニオ

アルマンの父: カデ・ブラルビ
マノン: イサベル・シャラヴォラ
デ・グリュ: クリストフ・デュケーヌ
プルダンス: ノルウェン・ダニエル
ガストン子爵: カール・パケット
オランピア: ミリアム・ウルド-ブラム
N伯: アドリアン・ボデ
公爵: ローラン・ノヴィ

昨シーズンからパリオペのレパートリーに入ったノイマイヤーの椿姫、7月に非常に視界の悪い席で一度だけ見た(主役はルテステュとゲストのイリ・ブベニチェク)。今回再見した印象は前回とほとんど変わらず・・・・大変ファッショナブルで美しく、おそろしく空虚なバレエ作品。(ショパンのピアノ曲がこれほど装飾的に聴こえたこともなく・・・)自分にはノイマイヤー作品を受容する感性が極度に欠けている・・・と充分自覚してるつもりだけど、それにしてもこのいいようのない虚しさと違和感は一体どこから来るのか・・・

まあおそらくノイマイヤー=振付以前にこの物語自体に共感できないせいも多分にあると思うけれど・・・しかし、それにしても。二組のマルグリットとアルマンを見て、同じように最も混乱したのは、主人公二人の関係が随分と美化されてあたかも純愛物語かのように見せている演出。これにはどうしても違和感が拭えず。私的にはこのドラマを突き動かしているのはそもそも「愛」というより「情欲」ではないのか?と思えてしまうので。そう、モニカ・ルインスキーのあれですよ(とんでもないたとえではありますが!クリントン元大統領との情事について後年インタビューで「あれはloveだったのか lustだったのか?」とズバリ訊かれて、彼女”lust”と答えてたんですよね。この作品見てこんな俗な話を思い出す自分に呆れもするが・・・)アルマン・デュバルという青年の取る行動、あれは真に人を愛する人間のすることじゃないでしょう。稚拙で恋に恋する子供の行動ですよ(愛ゆえに人は盲目になる・・・という擁護論もあるかもしれないけど、個人的には却下したいですな。あれを愛と呼ばれては・・・)。それがまるで、これはアヴェラールとエロイーズ*か?と錯覚するような、禁断の恋に落ちた恋人達の悲劇・・・であるかのような演出。

(*この二人の名前を出したのはあくまで象徴的な意味<坊さんと尼さんの恋>ですから・・・アヴェラールとエロイーズの実話をもとにバレエを創ったら椿姫よりはるかに情熱的でパワフルな作品になること間違いなし!)

マルグリットを踊ったクレールマリには官能性が欠けていてかつ表現がハードだったので、別れの時がくると知りながら肉欲に溺れる人間の弱さや切なさが伝わってこない。(ただアニエスも官能的とは言い難い役作り&表現だったのでこれはやはり振付家の意図するところか。多分パリオペで最も「リアルな」マルグリットを演じられるのは劇中劇のマノン役がはまっていたイザベルじゃないかと思うんだけど、彼女が踊ると作品世界が途端にマクミランのものになっちゃう気もするのでそれはやっぱりまずいのかな・・・)で、猥雑さも含めてちらちらと挿入される作品の重要な「本質」部分・セクシャルな部分をほぼ一手に引き受けていた・・・ように見えたのがガストン子爵。カール演じるガストン子爵はそこのところ逃げずにストレートに表現してました(えらい)。でも、どうにもおさまりが悪いなあ やっぱり・・・ 何かね 素直じゃないというか とても大事な核心部分が脇にそらされて、結果として主人公二人の内面のドラマが迫ってこない。何か寒々しいものを感じてしまったのよね・・・ 

私の目には振付家の共感はマルグリットよりもアルマンに寄せられていて、彼が物語の語り部でもある・・・これはアルマンの物語。毒気を抜いて浮世離れした虚構の「愛」の世界で無思慮な恋人を演じるのに、マチューほど適役のダンサーもいないでしょう・・・彼のアルマンは説得力あることこの上なかったです。分別ある大人でありすぎたイリは「普通に」恋する男で、そもそもそこにひっかかってしまったけど、マチューを見ていたら、アルマンというのは世の中のことなんて何も知らない・恋に恋する子供なのね、とすんなり納得。そして、アルマンが恋焦がれたのは自分の頭の中で作り上げた理想の女性像としてのマルグリットだった・・・と感じられて、これで自分の中でかなり消化不良だった部分が解消されました。(マチューのアルマンはまるで疑いの無い、崇拝のこもった無邪気な瞳でマルグリットを見つめるんだけれど、そのあまりの無防備さと憧れのこもった眼差しに、彼が見ているのはマルグリットという生身の女ではないのね・・・と気づかされた。)

この稿続く(多分・・・)
2006-10-03 09:35 | パリ・オペラ座バレエ | Comment(3)
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