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ロイヤル・オペラ 2012/13シーズン <非公式>速報
あの未曾有の大災害から早や一年・・・この週末は、ロンドンでも地味ながら震災被害者支援目的のチャリティ・イベントが色々と行われていました。私は今夜"Remember Fukushima: Mitsuko Delivers"という邦画の特別上映会に行ってきたのだけど、なかなかに面白くて笑わせてもらいました。(邦題は、『ハラがコレなんで』(!)なんちゅータイトルか・・・妊婦が主役だから、なんですけどね。)

主人公のパワフル・レディ、ミツコ(演じていたのは仲里依紗という、なかなかの面構えの女優さん)は義理人情に篤く、彼女の人生信条は、逆境にあっても常に「粋」であるべし!。で、台詞中「粋」という言葉が頻出するのだけど、英語の訳語は"cool"。まあ間違ってはいないだろうし他にはあてる言葉がないのだろうけど、cool, coolと連発されると、うーんこれ、非日本人の観客には真意伝わってないよなあ きっと・・・と気になって。映画の最初の方で「粋」は日本人の美意識に通じるもの云々、その意味について少し触れられてはいるんですけどね・・・外国語映画の宿命、lost in translationの部分は出てきちゃうんですね どうしても。

とはいえ、ちょっと間の抜けたオフビートな笑いはしっかり伝わっていたようで、お客さんの半分以上は非日本人だったけど、皆さんひーひー笑いながら見てました。(このイベントに誘ってくれたアメリカ人の友人もすごく面白かった~と楽しんだ様子だったし。)

さて、本題。昨夜こんなものを見つけてしまいました・・・ロイヤル・オペラの来シーズン・演目情報。公式情報ではなくて、<アルファ?>オペラ・ブロガーのIntermezzoさんがスクープしたもの。「大予想」なんて書いてるけど、多分、ほぼ100%正しい情報でしょう。こうしてネットに出てきたということは、本発表も間近い??

http://intermezzo.typepad.com/intermezzo/2012/03/royal-opera-house-2012-2013-season-a-wild-guess.html

リストを読みすすむと、今シーズンよりはいいかも~とポジティヴな印象が♪。歌手陣は、ヤッタ~!ディアナ・ダムラウが来るのねー(in 悪魔ロベール)とか、わ~いフローレスも戻ってくる~湖上の美人、やっと上演されるのね・・・等々一人盛り上がっていたのですが、最後の最後に、感涙もののこのエントリーが!!

Capriccio (concert performance) opens 19 July 2013
cond - Andrew Davis, cast - Renee Fleming, Christine Rice,
Christian Gerhaher


キ・タ~~ !!!!!

うっうっうっ嬉しい・・・ゲルハーアーをまた地元で、<オペラで>見られるなんて・・・くくくっ。演目は~っと、カプリッチョってどんなオペラだっけ、たしかシュトラウスよね、じゃあじゃあ絶対ドイツ語よね!(きゃーーーー!!)

まだ一年以上先だけど、指折り数えてお待ちしておりますわん。ロイヤル・オペラよ、ありがとう~~~!

(で、久々にゲルハーアーのサイトに行ってみたら、スケジュール欄が更新されていて、ペレアスとメリザンドの出演予定日が出てた!きゃ~~~。それからこの秋にまたウィグモアに来てくれるみたい こちらはまたシューベルト。それから・・・・ってキリがないので、続きはまた稿をあらためて♪)

【3/17追記】 公式発表されましたね 中味は"スクープ通り"でしたが・・・・。いつもだとどさっとまとめてシーズンの詳細が出て、その中にピリオド1のバレエ・キャストも入ってるんだけど、今回は今のところ年間スケジュールを羅列した簡略版があるのみ。↓オペラハウスに問い合わせところ、来週あたり追加詳細が出てきそうな様子だったけど、バレエのキャスト情報が含まれてるかは??

オペラ:
http://www.roh.org.uk/news/201213-season-announced-opera-and-music

バレエ:
http://www.roh.org.uk/news/201213-season-announced-ballet-and-dance
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2012-03-12 09:09 | オペラ | Comment(2)
プラシド・ドミンゴ・セレブレーション@ROH
先週木曜(10/27)と今日(10/30)の二回、オペラハウスでプラシド・ドミンゴのガラ公演があり、出かけてまいりました。

ドミンゴのロイヤル・オペラ・デビュー40周年を記念するお祝いの特別公演で、オテロ、リゴレット、シモン・ボッカネグラの三作品の最終幕のみ抜粋上演。

三つとも概ね陰鬱な雰囲気で悲劇的な結末を迎えるオペラなので(オテロとシモン~は最後本人が死んじゃう、リゴレットは娘を失う)お祭りっぽい雰囲気はまるでなかったけど、今のドミンゴがやりたい(&今の彼に出来る)演目がこれ、ということなら文句はありません。純粋にオペラのパフォーマンスを楽しむという以上に、長い・長い間ほんとうにどうもありがとう、と稀有の歌手にたいして観客がお礼を言う場だったと思うので。こうした機会を設けてくれたオペラハウスに感謝。(ドミンゴももう70歳。いつ歌手人生に幕を引いてもおかしくないし・・・)

初日の27日はカーテンコールで上階から盛んにフラワーシャワーを浴びていたドミンゴ、落ちてきた花を拾って客席にむけて投げ込んでいたのですが、ストールの前から2列目に座っていた友人がそのうちの一つを見事キャッチ。白いカーネーションだったんだけど、いいでしょ~と見せびらかしてくれました。くくっ、かなり羨ましかったぞー。

それと今日は、とってもゴージャスな友人Aちゃんがドレスアップして同行してくれて、気持ちが上がりました♪♪オペラハウスって圧倒的に年配の(しかも相当な)お客さんが多くて、どうにも客席地味なんだもん・・・Aちゃん、ありがとう~~。

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Plácido Domingo Celebration

The Royal Opera
27 October 2011/30 October 2011

Conductor: Antonio Pappano

OTELLO ACT IV

Otello: Plácido Domingo
Desdemona: Marina Poplavskaya
Emilia: Hanna Hipp
Lodovico: Paata Burchuladze
Cassio: Pablo Bemsch
Montano: Jihoon Kim
Iago: Jonathan Summers


RIGOLETTO ACT III

Rigoletto: Plácido Domingo
Gilda: Ailyn Pérez
Duke of Mantua: Francesco Meli
Maddalena: Justina Gringyte
Sparafucile: Paata Burchuladze


SIMON BOCCANEGRA ACT III

Simon Boccanegra: Plácido Domingo
Jacopo Fiesco: Paata Burchuladze
Amelia: Marina Poplavskaya
Paolo: Jonathan Summers
Gabriele Adorno: Francesco Meli

Orchestra: Orchestra of the Royal Opera House
2011-10-31 06:56 | オペラ | Comment(0)
新シーズン<2011/12>開幕。ROの「ファウスト」ほか
秋の到来とともに、また新たなバレエ・オペラシーズンの幕開けです。ロイヤル・オペラの開幕プロはプッチーニ三部作、チケット持ってたんだけどどうにも重い腰が上がらずパスってしまった根性のない私・・・。先週水曜の「ファウスト」でようやくシーズンが明けるや、その後(予定外に)連荘で劇場通いすることに。何に行ったかというと、

9/21 ロイヤル・オペラ 「ファウスト」
9/22 クリスティアン・ゲルハーハーのコンサート(「冬の旅」)
9/24・昼 ロイヤル・バレエ 「ジュエルス」
9/24・夜 クリスティアン・ゲルハーハーのコンサート(「白鳥の歌」)

・・・で、明晩はロイヤル・バレエのリハーサル(@リンバリー)を見る予定。これも友人に誘ってもらったので急遽行くことになったのですが、何気にRBのリハーサル見るのって初めてかも。

先週のハイライトは、もっちろん、クリスティアン・ゲルハーハーのコンサート@ウィグモア・ホール。実は彼がロンドンに来ていたことを知らず、初回のコンサート聴き逃してしまったのだけど(シューベルトのソング・サイクルで全3回公演だったのです)、幸い聴くことのできた二回の公演は素晴らしかった・・・。昨冬彼のWolframに雷に打たれたが如く、まっさかさまに恋に落ちてしまったわけですが、やっぱり、かな~り好みのタイプの芸術家だわ~と再確認しました。

で、ROの「ファウスト」。これはですね、豪華絢爛、オール・スター・キャストというのがウリだったのですが・・・・。all star, on paper....といいましょうか、ま、自分の好みに合わなければオールスターもギャラのムダ使いってだけなのよね~(チケット代いつもより高いんだもん)と、大して有り難味を感じられない結果に。ちなみに、そのA-list・キャストはこちら:

ファウスト: ヴィットリオ・グリゴーロ
メフィストフェレス: ルネ・パーペ
マルグリット: アンジェラ・ゲオルギュー
ヴァランタン: ドミトリー・ホロストフスキー

この日唯一の収穫は、苦手なゲオルギューにアレルギー反応出なかった、ってことかな。この役は彼女に合ってましたね、最後なんて哀れな女の風情が良く出ていて思わず涙を誘う・・・。(しかしこのリブレット、というかマルグリットの処遇、酷すぎませんかね?見てて頭にきた、というか気分悪くなった・・・。)私的に一番期待してたのはルネ・パーペだったんだけど、特に感じられるものがなくて・・・大変立派なパフォーマンスではあったけど。タイトル・ロールのグリゴーロは・・・実は苦手なんです、この方。って言ってもこれ以前に実見したのは昨シーズン、ネトレプコと組んだマノンの時だけなんだけど、あの時の暴力的とすらいえる脅威のデシベル・レベルとクサい演技があまりに強烈な印象で・・・。今回、声質はなかなか綺麗なんだな、と感じたけど、あの歌唱法は・・・かなり独特では?それと、フランス語のオペラにまーーったく聴こえなかったな。(グリゴーロの歌唱に、途中までイタリア語のオペラと思いこんで見ていた人を知ってます・・・)

総じて歌手たちの間にケミストリーが感じられなかったのも痛い。デヴィッド・マクヴィカーの演出も私はそれほど好きじゃないし、次回再演のときはもう見なくていいかな(forgettableな演出なのか?前回も見てるのにまったく憶えてなかった)・・・って、文句ばっかり書いてますが、まあ、こういうときもあるよね。

RBのジュエルスは、今回の再演は見るつもりなくてチケット一枚もブックしてなかったんだけど、急遽友人の付き合いで行くことになり。マチネのせいか?チケットほぼ完売状態でオケストールしか空いてなかったのでストール席にて鑑賞しました。ステージに近くて集中して見られたせいもあるのか、とっても楽しかった。2ndキャストだったんだけどダンサーたちもなかなかよかったし(ただ一人をのぞいては・・・)。バランシンの偉大さをまたまた再認識して、昨日は日曜をいいことにジュエルス三昧、DVD(パリオペ)とYT(マリインスキー)で映像を見てうっとりしていました。で、ロイヤルのファースト・キャストも見たくなったので、10/5の公演、チケットが取れれば行こうかな・・・と考え中です。
2011-09-27 08:44 | オペラ | Comment(3)
タンホイザー・ラジオ中継
BBCからのクリスマス・プレゼント、ロイヤル・オペラのタンホイザーをiplayerで聴けます:

http://www.bbc.co.uk/programmes/b00wlg7t

(もしかしてUK国内のみアクセス可能なのかもしれませんが・・・)

今ずっと流し聴きしてるのですが、Gerhaherの声はやっぱり良いわあ・・・うっとり。今三幕に突入したところで、まもなく夕星のアリアが始まります~ドキドキ。(ところで、彼の名前、BBCのアナウンサーは「ゲルハーハー」と発音してますね。)

Happy listening !

【追記】 3幕のAbendsternのアリアは3時間20分ぐらいに始まります。
2010-12-28 09:18 | オペラ | Comment(2)
ロイヤル・オペラ 「タンホイザー」 (12/13)
Hallelujah! 久々にとーーーーっても満足のいくオペラ公演を見ました。昨夜オープンしたロイヤル・オペラの新作・タンホイザー。もう序曲が始まるやいなや、"ああ、やっと素直に音楽に浸れるオペラを聴ける・・・"とすでに胸が一杯。(注:前回見たのが「軽やかな音楽付きの芝居」風で音楽的には空っぽのAdriana Lecouvreurだったので)

長~い序曲はヴィジュアル的にはダンスシーンで解決していて、ヴィーナスの洞窟で愛の交歓にふける若い男女の姿?が描かれていたような。振付的には単純で幼児の遊戯みたいな動き、やたらと走り回ったり椅子を使ったりしているところ、ちょっとル・パルクを思い出した。

セットは比較的シンプルで、冒頭のヴィーナス登場のシーンではROHの緞帳と舞台の枠のコピーがそのまま舞台上に出現。二幕で(人間の世界で)歌のコンテストの舞台となる劇場は、同じデザインの舞台枠が崩れ落ちたまま放置された状態で、タンホイザーの出奔後すっかり荒れ果ててしまった劇場、と印象付けていてこれは面白いアイデアだと思ったのだけど、その後はエコノミカルで色彩に乏しい美術にちょっとがっかり。舞台は常に薄暗くて、衣装も、暗い色でやや小汚い系の現代服。(ちょっと「オランダ人」を思い出したほど。あれほど汚くはなかったが・・・)人物達の動きも抑制されていて、こんなに聴きやすくて美しい音楽なのに、こんなグルーミーで活気のない舞台じゃ勿体無いんじゃないか・・・と。

しかし、美術や演出に多少不満があろうとも、いいんです 歌手さえよければ。この演目は10数年ぶり?(もっと?)という久々の上演だけあって、キャストは揃えてくれてました。タイトル・ロールはお馴染みのヨハン・ボタ。やや歌い方が一本調子に聴こえないこともないけど、ともかくまあ声量のすごいこと。でも声質が綺麗なのでただボリュームだけが突出することはなくて、まあ良かったんじゃないでしょうか。タンホイザーを救う聖女?エリザーベトはエヴァ=マリア・ウェストブルック。大変立派な、プロフェッショナルな歌唱を披露してくれました。(この方は舞台姿がいいですね 大柄で金髪、ワグナーのヒロインのイメージにぴったり。)脇を固める歌手達も出来がよく、合唱も元気で、レベルの高い歌唱を楽しませてもらったのですが、ここに一人、朱字大書して特筆すべき歌手が・・・

その人の名は、じゃじゃーん、クリスチャン・ゲルハーエル!!
(Christian Gerhaher。日本語の表記がこれで正しいかどうかは不明です・・・)

"スター誕生"と言っていいんじゃないか、もう、びっくりしました。なんたる美声、コントロールの効いた知的な歌唱、空恐ろしいほどのリリシズム。"一体、今の今までどこに潜んでたのーー!"(いや、私が知らなかっただけですが・・・)一幕で彼が歌い始めたとき(あ、役柄は、騎士・ヴォルフラムです)、生まれて初めてドイツ語の音を心から美しいと思えたほどで・・・wow。二幕の歌のコンテストのシーン、これがもう凄かった。Show-stealerと化してましたね。愛の本質はプラトニックなものと切々と謳い上げるのだが、微妙なニュアンスに富んだ表現、そしてあの美声!さらに狂喜したのが三幕のとっても有名な美しいアリア。実は私、このアリアっててっきりタイトル・ロールが歌うものと思いこんで見ていたんだけど(タンホイザーは初見、音楽もまともに聴いたことなし)、流れからして、ひょっとしてあのアリアはヴォルフラムが歌うの??と気づいた時点でもう~ドキドキ。「夕星の歌」透明な哀しみを湛えた美しい歌声、とても静かでひそやかな空気が舞台に満ちていて、滂沱の涙状態でした。こんなことは、本当に久しぶりです・・・。

カーテンコールでは当然ゲルハーエルへの拍手が一番盛大でした。主役のボタ、オケと指揮者も沢山拍手貰っていたな~プロダクション・チームにはブーイングも飛んでました。

(ああ、もう一回見たい!!)

Royal Opera in "Tannhäuser"

11 December 2010

Music and libretto: Richard Wagner


Conductor: Semyon Bychkov
Director: Tim Albery
Set Designs: Michael Levine
Costume Designs: Jon Morrell
Lighting design: David Finn
Choreography: Jasmin Vardimon

Tannhäuser: Johan Botha
Elisabeth: Eva-Maria Westbroek
Venus: Michaela Schuster
Wolfram von Eschinbach: Christian Gerhaher
Herrmann, Landgrave of Thuringia: Christof Fischesser
Biterolf: Clive Bayley
Walter: Timothy Robinson
Heinrich: Steven Ebel
Reinmar: Jeremy White
Shepherd Boy: Alexander Lee
2010-12-13 08:36 | オペラ | Comment(9)
グルベローヴァ、ガルニエ降臨!(11/20 AROPガラ)
またまた大変ご無沙汰してます Naoko Sです・・・(ゼイゼイ)。実は4日前に身体の某箇所を手術して、現在自宅療養中です(こう見えて?結構病気持ちなんですよ私・・・常にどこかガタがきてる状態)。あまり長時間眼を使ってはいけないので、ブログの更新なんてしてる場合じゃないんですが、手術前にパリオペから来たe-mailに驚愕のお知らせが出ていたので、どうしても紹介したくて。

なななぁぁんと、かのエディタ・グルベローヴァ様が、来月のパリオペ特別ガラ公演にご出演!!

これ、きわめーて画期的なことではないですかー??グル様がパリオペの舞台にお立ちになるって、いったい何10年ぶりのことなんでしょう・・・。以前も書きましたが、日本とドイツ語圏(&スペインでも?)で圧倒的な人気を誇り神格化された存在のグル様、活動の場もほぼこの地域に限定されていて、ブリテン島はもちろんのこと、フランスもほぼスルーされて久しく、しかもパリオペで歌うことなんて近年殆どなかったわけで(去年シャンゼリゼ劇場でリサイタルがあってレポしましたが、あれは稀なoccasionだったわけで)。

この公演、AROP(パリオペ友の会)の創設30周年記念ガラだそうですが、"サルコジ大統領がパトロン"となってるんですが、これは大統領ご臨席ということかなあ。きっとそうなんだろうなぁ だってチケット代がまた偉く高いのですよ。昨年私の見たバレエ・リュス・ガラ、チケット代が高い・高いと散々騒いでましたが、今当時の記事をひっくり返してみたら、トッププライスは400ユーロだったようで。今回は、桁が違います 2,500ユーロ!

プログラムの演目は、バレエが、デフィレ~チャイコフスキーpdd(ドロテ&マチアス)~パキータからポロネーズ(アニエス&ジョゼ&エコールの学生達)~ボレロ(ニコラ)。リリックの方は、私には見慣れない名前の方が多いんですが、ざっと書き出してみると:

- Duo des Fleurs Lakme/Mallika "Lakme"
Inva Mula et Karine Deshayes

- Air de Figaro, "Le Nozze di Figaro"
Luca Pisaroni

- Air de Mimi "La Boheme"
Inva Mula

- Air de Charlotte "Werther"
Sophie Koch

- Air de Lenski "Eugene Oneguine"
Piotr Beczala

- Air de la Contessa Almaviva "Le Nozze di Figaro"
Barbara Frittoli

- Duo de Faust/Mephistopheles "Faust"
Piotr Beczala et Luca Pisaroni

- Air de la Folie - Lucia di Lammermoor
Edita Gruberova


- Final Serenade to Music
avec l'ensemble des Solistes de la soiree et la participation de l'Atelier Lyrique de l'Opera National de Paris

・・・こんな感じ、グル様は大トリとして登場され、ルチアの狂乱のシーンを披露されます!(ぶるるっ)

まぁ~しかし、興味深いですね どういう経緯で招聘されたのかが。もしかしたら、昨年のあの戦慄のコンサートを見ていた関係者の誰かが、このお方を是非国立オペラ座にお招きせねばっ!と焦ったとか?サルコジ大統領がファンとか?あ、もしや受勲では!等々想像してしまいます~。

そして、こちらもびっくり。なんとなんと、ダンソマニ情報によれば、ロパートキナが年末のパリオペ白鳥の湖公演にゲスト出演の噂ありとか!

多分ほんとなんでしょうねぇ これはほんとびっくりです。ヌレエフ版白鳥、これまでロシアからはザハロワ、ヴィシニョーワが客演してますが、いよいよロパートキナですか。パートナーは、自前でないとするとジョゼしか考えられないけど、どうかなぁ・・・ジョゼのサイトを見てみたけど、特に情報なし。彼女が客演するなら勿論見に行きたいけど、年末の白鳥ってキャストわかってからじゃチケット入手できない可能性(多)大で頭痛いなあ・・・まさかプレミエではないですよね??(あ、ダンソマニの白鳥プレ・キャストを見てショックを受けたのが、オレリーの名前がないこと・・・彼女は踊らないの?何故にー??)

というわけで、パリ発のニュースにすっかり振り回された今日一日。年末のパリオペラ座というのは、ほんとに油断ならない場所なんですよねえ・・・
2010-10-03 07:13 | オペラ | Comment(12)
必見!Opera on the BBC
嗚呼・・・

ロジャーが、負けちゃったよ・・・

週末の、ラファとのshowdownを、ほんとにほんとに楽しみにしてたのに・・・(号泣)。

一年前のファイナル、同じコートで、同じ相手に、ほぼ完勝だったのに。テニスの恐ろしさを思い知らされた・・・

結局今年の全仏は、ロジャーの試合一つもまともに観てない・・・これからだ、と思ってた矢先。今日も帰宅してからネットで試合見ようと思ってたのに、こっちが残業してる間に負けちゃって。負けたとわかってる試合のビデオを今更見る気にもなれないし、あ、そういえば・・・たしかBBCで、パッパーノが案内人のオペラ番組が始まったはずだな、とiplayerにアクセス。(はい、ここから意気消沈モード・切り替え)

"Opera Italia"という3回シリーズ、初回の"Beginnings"を観てみましたが、とーーーーっても面白いかったです。ああ、これでかなり救われた・・・(ありがとう マエストロ・パッパーノ!)

前半はモンテヴェルディに焦点をあててるのだけど、すごく印象に残ったのが、ある専門家の解説。曰く、モンテヴェルディの音作りには、マイルス・デイヴィスに通じるものがあると。ベースとなるアイデア・素材をバンドのメンバー(モンテヴェルディの場合はオケのメンバー)に投げて、そこから各自のアイデアを膨らませて形にしていく・・・とか何とか。(モンテヴェルディは17世紀のジャズミュージシャンであったか・・・!)

後半はフローレスが沢山出てきます~♪昨シーズンの幸せな思い出・セヴィリヤの舞台裏を一杯見せてくれて嬉しい(ディドナートの弾けっぷり!)。ロッシーニの生地・ペーザロ(懐かしい!)で毎夏行われているロッシーニ・フェスティヴァルで、レア演目に登場するフローレスもちらと映してくれて、ああもっと見たい。(このフェスティヴァル、一度は行ってみたいな・・・)

イタリア観光局のプロモ映像のごとく、次から次にそれはそれは美しい街々の景観も見せてくれてこれも嘆息ものだけど、何といってもこの映像の一番の見所は、パッパーノのアツく・濃ゆ~い伝導師ぶり。殆ど暑苦しいといっていいくらい(笑)、情熱的にオペラを表現していて、怒涛のノリにぐいぐい惹き込まれちゃう。(しかし、以前からこの人TVカメラとの相性良さそうだなーと薄々感じてはいたけど、ここまでとは・・・!RO音楽監督退任後のキャリアはここにありか??)

我等がマエストロ、またまた惚れ直しちゃいました~~♪残る2回も楽しみ!

http://www.bbc.co.uk/programmes/b00sjdmp

2010-06-02 10:52 | オペラ | Comment(12)
ファン・ディエゴ・フローレス リサイタル (5/7)
都さんのトーク・レポがまだ書けてないけど、私にしては珍しく二夜続けてバービカンに行って来たので、忘れないうちに自分用メモを・・・まずは金曜のフローレス・コンサートから。

- 前回、喉の調子が悪くて後半はかなり可哀想なことになっていたあのコンサートと比べると、格段に良い出来。ピアノだけを相棒にしたintimateな雰囲気のコンサートに、この会場は大きすぎるよなあ・・・という気はしたけど。(フローレスはbig voiceの持ち主じゃないので、最上階までちゃんと声届くのかなぁと危惧していたが、バルコニーに座っていた友人のレポによれば、問題なく聴こえたと。)

- 前半は専らロッシーニの小品集から(Wikiによれば「サロン・ミュージック」)。上手いなあ・・・と唸らされはするものの、今ひとつ乗り切れずに睡魔に襲われそうになる瞬間あり。ここのところジャズばっかり聴いててすっかりジャズ脳になってしまってるせいか、あまりに心地よく品の良い彼の歌声・整ったサウンドに反応できなくなってるんだろうか ひょっとして・・・。(いかんなあ・・・)

- 二部はスペインのフォークロア風の歌曲(サルスエラ?)が続く。初めて聴く曲が大半なのでなかなか面白かった。が、どうも、なにかしっくりこない・いささかの違和感も感じられて・・・。フローレスの声質があまりに浮世離れした・天上的な性質のもののせいか、この種の庶民的な(大地にしっかり足がついてる)ナンバーは、私の耳には強く迫ってこなかった。私的に一番気に入って・もっと聴きたいと思わされたのはアンコール二曲目のフランス語のオペラ・アリア?あと、初めて(彼で)聴いた、これまたフランスもののウェルテルのアリアもなかなかよかったなあ。一番最後、アンコール四曲目は、ご愛嬌というかんじでリゴレットのアリア。(ピアノがあの旋律を奏で始めると、オーディエンスがどっと沸いていた。)ケレン味たっぷりに、コントロール力の確かさをみせつける終わり方に、客席は大喜びだったけど、生で聴いて、この曲はやっぱり彼には向いてないな・・・と確信してしまった。(なまじテクニックが優れてるだけに、役の向き不向きを決めるのはテクニックじゃないんだなーと改めて感じ入った次第。)

- この国のオペラ・オーディエンスに最も愛されているパフォーマーといって過言ではないフローレス、この夜もお客さんの喜びようは、そりゃーもう凄かったです。もう、ほとんどアイドル歌手のファンのノリ、会場内には"はあと"マークが盛んに飛び交っていて、満員の観客のラブラブ光線を一人果敢に受け止めるラブリーなテナーに、別の意味でも感心してしまった。 

☆ Juan Diego Florez in recital @ Barbican Hall

Piano: Vincenzo Scalera

Domenico Cimarosa
- Il matrimonio segreto - Pria che spunti in ciel l'aura

Gioachino Rossini
- Peches de vieillesse, Book 1 - No. 2, La lontananza
- Peches de vieillesse, Book 3 - No. 9, Le Sylvain
- Soirees musicales - No. 4, L'orgia
- Otello - Che ascolto! ahime! che dici!

INTERVAL

Jose Serrano
- La alegria del batallon - El mismo rey del moro

Agustin Perez Soriano
- El guitarrico - Suena, guitarrico mio

Rafael Calleja & Tomas Barrera
- Emigrantes - Adios Granada, Granada mia

Amadeo Vives
- Dona Francisquita - Por el humo

Jules Massenet
- Werther - Pourquoi me reveiller?

Adrien Boieldieu
- La dame blanche - Viens, gentille dame

ENCORE
- "Cessa di più resistere..."
- French operatic aria?
- Peruvian folk song?
- "La donna e mobile..."
2010-05-10 02:22 | オペラ | Comment(15)
クライバーの「こうもり」DVD・大特価発売中!
カルロス・クライバーの記事に暖かい反応を頂いたのに♪すっかり気をよくして(調子に乗って)、この話題続けま~す。

ちょっと前に見つけた美味しい情報を。デアゴスティーニ・ジャパンという出版会社から現在刊行中の「隔週DVDオペラ・コレクション」、その第10巻にクライバー&バイエルン国立管弦楽団の「こうもり」が登場!新盤ではなく既存のDVDですが、1,990円というお値打ち価格で、<まだ映像を見てない私が言うのもなんですが>これは絶対、買いでしょう~。このシリーズは定期購読が基本のようですが、分冊でも購入可能で、同社のサイトから、もしくは最新号なら書店で買えるそうです。(「こうもり」は一昨日・1/4に発売されたばかり)タイトルの詳細はこちら:

http://deagostini.jp/doc/backnumber.php?id=8849&issue=10

このシリーズ、昨年9月にスタートしたのですが、な~んと創刊号もクライバーだったんですよ!!(担当者さん、イケてますね~~♪)ウィーン・フィル&ドミンゴ&オブラスツォーワ出演、名盤の誉れ高い「カルメン」が、創刊特別価格で、なななんと、990円(OMG!!)。サイトをみると、まだバックナンバーは買えるようですので、ご興味ある方は急ぎチェックしてみてください。

シリーズは65巻(!)まで続くらしいので、必ずや「薔薇の騎士」も入るでしょうね。そうしたら、多分、恐らく、いや・ほぼ絶対、またクライバーがくるでしょう~~というか、きてほしい!!(彼の号は全部揃えるぞ~~)
2010-01-08 09:10 | オペラ | Comment(17)
エディタ・グルベローヴァ@シャンゼリゼ劇場(12/17)
大晦日の夜・・・ロンドンもあと数時間で新年をむかえます。2009年最後のブログ・エントリー、除夜の鐘ならぬBig Benの鐘が鳴る前に、これだけはアップしておきたく・・・去る
12月17日にパリ・シャンゼリゼ劇場で行われたグルベローヴァ・コンサートの覚書き。

☆ Edita Gruberova @ Theatre des Champs-Elysees
Jeudi 17 decembre 2009


Orchestre Philharmonique d'Oviedo
Friedrich Haider, direction

Trois jeunes chanteurs pour "Roberto Devereux":
Julie Gautrot, Xavier Mauconduit, Benjamin Alluni

Wolfgang Amadeus Mozart
- Le Directeur de theatre, ouverture
- "Martem aller Arten", air de Konstanze (Entfuhrung aus dem Serail)

Ermanno Wolf-Ferrari
- Il Quattro Rusteghi, Vorspiel et Intermezzo
- Il segreto di Susanna, ouverture

Gaetano Donizetti
- "Il dolce suono", "Spargi d'amaro pianto" airs de Lucia
(Lucia di Lammermoor)

ENTRACTE

Ruperto Chapi
- Preludio de la Revoltosa

Vincenzo Bellini
- Roberto Devereux, ouverture
- "E sara, in quesi orribili", "Vivi, ingrato", "Quel Sangue" airs
d'Elisabetta (Roberto Devereux)

アンコール:
1. 「こうもり」(アデーレのアリア)
2. 「シャモニーのリンダ」
3. 「こうもり」(アデーレのアリア)

あの夜の興奮と陶酔感をいかに形容すべきか・・・なんともはや、凄まじいパフォーマンスだった。あまりの衝撃に、私ごときが感想など認めるのが憚られるような、ヘタなこと書いちゃいけないなと萎縮してしまうような、そんな経験だったと言えば少しご想像頂けるかな・・・。

取敢えず、私には声楽・のみならず音楽の専門的なことはわからない&既に記憶が怪しくなりつつあり、いつもの如く茫漠とした私的印象しか書けないので・・・この夜、グル様のパフォーマンスと同じぐらい、いや・もしかしするとそれ以上に強烈に印象に残ってるのがクレイジーきわまりない観客の反応だったので、そこを中心に書いてみるかな・・・

- 以前どこかで触れたかもしれないけど、グル様がフランスで舞台に立つのは10年ぶり、しかも最後の公演地はニース。パリでは一体何年ぶりになるのか?その事実をもってしても、フランスではさほど人気はないのかな・・・と想像していた。グル様は独語圏および日本では神格化されているけど、(イギリスも含め)それ以外の地域ではメジャーな存在ではなさそうな印象だし・・・しかし、その予想は見事に裏切られたのでした。少なくともこの日シャンゼリゼ劇場に駆けつけた観客は、大半が長年彼女の舞台を待ちに待っていたようだった。登場シーンで熱烈な拍手だけでなく、盛んにブラヴォーがかかっているのに驚く。(そうそう、お客さんは圧倒的に男性が多かった。私は2eme バルコンの正面ブロック・最前列に座っていたのだけど、周囲は男ばっかり・・・幕間にフォワイエに降りていったけど、そこでも男性が優勢だったし。)

- この夜演目数は決して多くなかったけれど、量より質とはまさにこのこと。グルベローヴァの歌唱の、殆ど非人間的なまでに研ぎ澄まされ、磨き上げられた技術(と、私には聴こえた)、その凄み・・・。そして観客に耐え難いほどの緊張を強いるあのカリスマ・・・劇場空間が一種神聖な儀式の場にかえられたかのように変容していくのが肌で感じられて、ゾクゾクする。全幕オペラでなくコンサートなのに、彼女が歌っている間は、まるで(最上の)オペラが演じられているかのように劇的で濃密な時間が流れている・・・一曲聴き終わるたびぐったりしてしまうほど。開始直後からやや常軌を逸していた感のある観客の熱狂は夜がすすむにつれクレイジーさをまして、一曲歌い終わるたびに拍手とブラヴォーがやまない。(そういえばウィーンの観客もこんな風だったな・・・と思い出していた。グル様ご自身はこんなことには慣れている?とばかり、あまり表情も変えずクールで、堂々たる佇まい。)

- グル様のルチア!これが聴けるとは・・・(感涙)。フルートとの掛け合いの場面は、あまりに非現実的な妙技(?)を自由自在に駆使する姿に、まるで白昼夢の中にいるような気分に。こんなことが人間の声には可能なのか、とただただ口を開けて、呆けて舞台を見つめていたような・・・。グル様のあの輝かしく・毅然たる高音が天にむけて立ち昇っていく瞬間、陶酔しながらも何か空恐ろしいものを感じる瞬間があって、それがたまらない。普通の意味で言う、ただ美しい声・歌唱というのとはちょっと違って・・・高潔であり、邪悪でもあり・・・(天使か、悪魔か?)

- 劇的、という点では最後のロベルト・デヴェリューがやはり凄かった。この作品だけサポート歌手陣が登場して華を添え(?)「劇」の緊迫感がさらに高まる。こちらは、固唾をのんで・目の前の鉄棒にしっかり摑まって、もはや生きた心地もせずグル様ワールドに身を委ねるのみ。エリザベッタのアリアがクライマックスに達した瞬間、極度の緊張が弾けてどっと汗が・・・。拍手しようにも、手が汗でべたべたになってしまってできない・・・(こんなことは初めて!)。

- ロベルト~が終わるや、オーディトリアムは興奮の坩堝。いまや観客の熱狂は殆どヒステリックなほど過熱して、そのノリはほとんど宗教の集会か何かか?と錯覚しかねない、そんな様相を呈していた。今回初めて訪れたシャンゼリゼ劇場、アール・ヌーボーのエレガントな建築様式の劇場に足を踏み入れたときの第一印象は、"まぁ~素敵な劇場ねー ここの観客に『春祭』がスキャンダラスな反応を惹き起こしたなんて、ちょっと想像できない・・・"というものだったのだけど、グル様に熱狂する群集(自分もその一人だが)の渦中に身を置いていると、遠き日にバレエ・リュスの生んだ狂熱がうっすらと感じられるような、そんな気分にすらなってくる。

- アンコール一曲目。グル様の口から”Chauve souris..."と漏れるのを聞いて、狂喜乱舞したくなる。グル様のアデーレを聴けるとは思わなかった・・・!で、これがまた・・・たった今、エリザベッタの怨念が乗り移ったかのような鬼気迫る歌唱を披露した、同じ歌手とはとても思えない変わり身の早さに、唖然。軽やかに舞台を行き来して、指揮者に時折襲い掛かって遊んでみたり、超絶技巧はお手の物で観客をじらすじらす・・・場内にすっかりクリスマスのお祭り気分が充満。華やかで、楽しくて・・・目の前の情景に思わず嬉し涙が。

- アンコール二曲目。客席から、「ツェルビネッタ!」「ルクレチア!」と次々リクエストがかかる。その声に対して、「ドニゼッティの、この曲でもいいかしら・・・」と歌い始めたのが、シャモニーのリンダのアリア。ここまできても全く衰える(翳る)ことのない完璧なコントロール力。コロラトゥーラの炸裂に、場内ほぼ総立ち状態。花束がいくつか贈られる中、粋なプレゼントを進呈するファンが。パリの街中に通りの名前を記したダークブルーのプレートがあるでしょう、あれを模した、「エディタ・グルベローヴァ通り」と記された標識(”Avenue・・・だったかBoulevardだったか忘れたが・・・Edita Gruberova"と書いてある)が贈られていた。グル様は嬉しそうに客席に向けてプレートを掲げて見せていた。

- カーテン・コールは全部で何回あっただろう 30回ぐらい??(感覚として、それぐらいあったような記憶が、ということです。)観客は、"今夜は一晩中帰さないぞ~"と決意を固めているかのごとく、延々・拍手とブラヴォーを送り続ける。(アンコール部分だけで40分位あったような・・・)舞台に呼び戻されたグル様は、再びアデーレのアリアを披露。最後は、忠実な信者達にもう下がってよいぞと言うかの如く、手をヒラヒラと振って袖に消えていった。

「コロラトゥーラの女王」、「最後の大歌手」等々、世にグル様をデコレートする形容詞は数あれど、私自身はこの夜のコンサートに接して、"戦慄の女王"という敬称をあらたに捧げたくなったのでした・・・
2010-01-01 08:42 | オペラ | Comment(0)
イタリアン・オペラ・シーズン@ROH・その②
オペラハウスでは今夜マリインスキー・バレエ・シーズンが開幕したはずですが・・・・

なんかいつになく静かな幕開けで・・・。主要メディアでは特集記事とか殆ど出てないみたいだし、街中でポスターとか見かけた記憶もないし。私は初日の今夜は見送って明日行くのだけど、キャストはどうなったのかなあ(演目はR&J)。オペラハウスのサイト上は当初発表通りカーチャ・オスモールキナ&エヴゲニー・イワンチェンコのままなんだけど、ballet.coにはオスモールキナが怪我で離脱、明日はエフゲーニャ・オブラスツォーワとデニス・マトヴィエンコという情報もあり。幕が上がったら一体誰が踊っていることか??

というわけで、マリインスキーWeekに突入する前に、途中まで書いていて放り出したままだったオペラ・レポをムリヤリあげちゃいます。

☆「セヴィリアの理髪師」(7/4、7/15)

アルマヴィーヴァ伯爵: ファン・ディエゴ・フローレス
ロジーナ: ジョイス・ディドナート
フィガロ: ピエトロ・スパニョーリ
バルトロ: アレッサンドロ・コルベッリ
ドン・バジリオ: フェルッチョ・フルラネット
ベルタ: ジェニファー・リス・デイヴィス
フィオレッロ: チャンハン・リム (Changhan Lim)

ディレクター: Mosha Leiser & Patrice Caurier
指揮: アントニオ・パッパーノ


初日とフローレスの最終登板日に鑑賞。充実した歌手陣(歌唱・演技とも達者)と、ライトタッチでなかなかチャーミングな演出&美術におおいに楽しませてもらった。

怒涛のキャスト・チェンジに見舞われた今回のイタリアン・オペラ・シーズンで、一番痛かったのは(フィガロにキャストされていた)サイモン・キーンリィサイドの降板だったんじゃないかと思われるのだけど、蓋を開けてみれば傷は浅いというか、十分満足できる舞台に仕上がってました。(代役のスパニョーリは私的にはややストライク・ゾーン外れてたけど・・・もう少し声に温かみが・演技に茶目っ気がほしかったなあ。)

お目当てのフローレスは、深い朱赤のフロックコートに赤茶のロングブーツ(これが滅茶似合ってた~♪)姿で登場、木によじ登ってセレナーデを歌うシーンに思わず胸キュン。兵士と僧侶に変装した姿も可愛いし、コミカルな演技も自然にこなしていて笑わせてくれた。最後の最後に披露する難技のアリアは、初日・4日の方がよかったかな。15日はオペラハウスから全英各地のイベント会場に公演が生中継されていて、出演者の皆さん一様に・かなり力が入ってた様子だったんだけど、フローレスのアリアもメリハリの付け方などがやや技巧的に感じられてしまった。初日は、夢のように流れのいい歌唱で、ほぼ完璧なコントロール力に、"ああこの人のテクニックはほんとに凄いんだなあ・・・"と頭にちらつきはするけど、それは彼の芸術のservantにすぎなくて、ひたすら音楽の美しさに陶然とさせられる。なんかね、やたらキャラの濃い・芸達者な人たちに囲まれて、この人たちの地に足の付いた逞しいパフォーマンスとの対比もあるのかという気もしたんだけど、このアリアを歌うフローレスは、独りout of this world....だったのよね。

彼が歌い終わった後の観客の反応はすざまじく、拍手とブラヴォーと(大陸式の)足踏みがやまず、3~4分は続いただろうか この間フローレスは舞台上でロジーナ役のディドナートと抱擁し合ったまま微動だにせず。"encore!"と客席からのラブコールには応えていただけませんでしたが・・・("連隊”のときもそうだったけど、ロイヤル・オペラは絶対劇中アンコールやってくれないんだよねーケチ!)15日も観客は大騒ぎしてたけど、初日のフィーバーぶりに比べたら若干温度低めだったかと。 

さて、今回のセヴィリアで話題をさらった&女を上げたのは、この方・ジョイス・ディドナート。初日の公演の一幕前半でつまずいて脚を複雑骨折?するもその夜は松葉杖の助けを借りて舞台を最後まで務め上げ、その後の公演では車椅子で登場。当然演出もこの非常事態に合わせたものになっていたけど、これが凄く自然で殆ど違和感を感じさせなかったのは立派。ディドナートは脚を骨折してるなんて信じられないぐらい元気一杯、エキサイトすると車椅子から立ち上がらんばかりのアクションに見てる方がハラハラしてくる。初日に見た時それはもう立派な歌唱(声に膜がかかったような歌唱法は私的にはあまり好きじゃないんだけど)と押し出しの強さにウームと唸らされたものの、ちょっとブイブイいわせすぎでチャームに欠けるというか、あまりにイマ時のアメリカ人のおねーさんしてるなあ・・・なんて思ったものですが、この逞しい舞台姿にはただただ脱帽。(この方ご自分のブログを持っていらっしゃるのですが、タイトルがズバリ、"Yankeediva"・・・・。もう、まさにそのもの~!って感じです。SATCに出演してもおかしくない雰囲気あったなあ。)

サポート・キャストも皆さん立派でしたが、中でも一際異彩を放って目立っていたのが、ドン・バジリオ役のフェルッチョ・フルラネット。一幕ニ場のアリア(バルトロに伯爵をハメる計画を伝授するシーン)、奇怪でアブナい風体に、臓腑にズッシリ響く骨太の低音。ド迫力のパフォーマンスで完璧show stopper & show stealerと化していました。

15日は珍しくストールズ・サークル・ステージ寄りの位置から鑑賞していたんだけど、私の座っていた席のほぼ直線上に指揮者がいる・・・というポジション。お陰でトニーの指揮ぶりも堪能できました。序曲から音楽への入り込み方がすごくて、こんなに唸り声出す人だったっけ?(歌っていたのかもしれないが・・・)アクションもこんなに派手だったっけ?(中継放送してるから力入ってるのかなあ・・・)とか、普段上から見てると気づかないこと盛り沢山で新鮮だった。トニーは自らハープシコードを弾きながら指揮してたんだけど、鍵盤に向かってるときは完全にそちらに没頭しちゃってて、ステージは眼中になしって風情だったのが面白かった。顔がくっつきそうになるぐらい譜面に近寄って見てたりして、オタッキーな雰囲気が漂ってて素敵だったわ・・・♪♪

<完>
2009-08-04 09:33 | オペラ | Comment(2)
イタリアン・オペラ・シーズン@ROH・その①
先月来続いているロイヤル・オペラの"イタリアン・オペラ・シーズン"、せっせと通っております。以下三公演分まとめて、一言コメント。

☆ ラ・トラヴィアータ (6/17)

ヴィオレッタ: ルネ・フレミング
アルフレード: ジョセフ・カレーヤ (Joseph Calleja)
ジョルジョ・ジェルモン: トマス・ハンプソン

ディレクター: リチャード・エアー
指揮: アントニオ・パッパーノ

お初の全幕・フレミングでしたが、むむ・・・。何か、ちょっと違うなあ。一幕最後のアリアはテクニカルにはあまりよくなかったような。ステージへの入り込み方はハンパでなく凄いんだけど、やや躁病的で、最後のシーンもこの調子だったので、ちょっとねえ・・・(肺病で死の床にある人物には見えない)。あと、意外だったのが、この方結構地味なのね・・・という印象が残ったこと。あまり華やかでないというか・・・大変プロフェッショナルなパフォーマーとは感じましたが。総じて、昨シーズン見たネトレプコのヴィオレッタの方が私的にはずーっと良かったなぁ、と。

トマス・ハンプソンのアルフレード父は、ダンディでなかなかカッコ良かった。演技も歌唱もさすがに安定してたけど、例のアリア(プロヴァンス~)はややヒロイック過ぎたような・・・もうちょっと泥臭いというか、コテコテお父っあん系?の熱血歌唱の方が私は好きかも。

多分今回初めて聴いた(見た)アルフレード役のジョセフ・カレーヤ(と読むのでしょうか?)はよかった。アルフレードのアリアをこれだけ朗々と・明澄に歌い上げる歌手を聴いたのは久々だったような。イタリア語ネイティヴっぽい発音だったのだけど、キャスト・シート上の名前をみると・・・はて、一体どちらの方?周りの人たちに聞いてみたけど、誰も知らない。ロシア人らしい・・・なんて怪しいこと言ってる人もいたけど、後日友人からマルタ出身との情報が。うん、この方はなかなか立派な歌唱でした。

☆ 仮面舞踏会 (7/2)

リッカルド: ロベルト・アロニカ
アメリア: アンジェラ・マランビオ
レナート: ダリボー・ジェニス
ウルリカ: エレーナ・マニスティーナ
オスカー: アンナ・クリスティ

ディレクター: マリオ・マルトーネ
指揮: マウリツィオ・ベッニーニ

Un Balloは音楽が大好きなので、ROHでかかっていればたいがい見に行く演目の一つ。現行のこのROプロダクションも結構好きなので、まずまず楽しめたけど、歌手陣は特に印象に残らず・・・敢えて言えばウルリカ役のメッツォが一番好きだったかな。シーズン最後のせいか故障者続出でキャストがころころ替わってるロイヤル・オペラなんだけど、なんとこの日も。リッカルド役のラモン・バルガスが何故かこの日だけ戦線離脱。まぁ、私は特に彼のファンというわけでもなく・かつ初日に彼で聴いた友人から特に良い話は聞いてなかったので、傷は浅いですが。代役のロベルト・アロニカとアメリア役のアンジェラ・マランビオは大変な声量の持ち主・堂々たる歌唱ではあったけど、最近やや食傷気味のタイプの歌手で、うーむ。(一番印象に残るのが声の大きさ・・・!)軽やかで親しみやすい旋律満載のこのオペラの魅力とはイマイチ相容れなかったような・・・

☆ トスカ (7/9)

トスカ: アンジェラ・ゲオルギュー
カヴァラドッシ: マルチェロ・ジョルダーニ
スカルピア: ブリン・ターフェル

ディレクター: ジョナサン・ケント
指揮: ジャック・ラコム

キャスト変更の嵐の中で一番驚いたのがこれ。ゲオルギューって、日頃誰かのピンチ・ヒッターを務めることなんてあるのでしょうか??(その逆のケースは沢山ありそうだけど・・・)

もとはデボラ・ヴォイトが歌う予定だったのだけど、彼女の降板でゲオルギューとネリー・ミリチョーの二人が半分ずつ担当することに。

実は私はゲオルギューの声質と歌唱法が苦手で、意識的に彼女の登板日は外すようにしてるので今まで全幕もので実見(聴)したのはニ回だけ。今回は腹をくくって見に行ったのだけど、恐れいていたほど拒否反応は出なくて、ホッ・・・。しかし、やはりどうもぴんとこなかったな。彼女の声はこの役には細すぎるのかなあ・・・その弱さをカバーするような歌唱法(に聴こえる)に萎えてしまう。演技力も、どうなんでしょう??私の目にはドラマ性が希薄だったけど・・・。結局この方に関する限り、感心できたのはルックスだけ・・・だったなあ。

カヴァラドッシ役のマルチェロ・ジョルダーニの最後のアリアには詩情が感じられず、スカルピア役のブリン太は・・・この人の声はこの役には軽すぎるような気がした。(やっぱりこの役はもっとヘヴィーな声質を持った歌手の方が向いているのでは・・・)

ゲオルギューとターフェルというスター歌手二人を揃えた公演にもかかわらず、私的には全く盛り上がらなかった。帰りの地下鉄の車中同行の友人と意見が一致したのが、「今夜何観たかもうほとんど憶えてないね~印象薄々・・・」。

・・・と、上記三公演は必ずしも当たりではなかったけど、いいんです。一番楽しみにしていたセヴィリヤの理髪師、初日を見たけどすっごく良かったので~(フローレス~♪♪)。詳しくは、別記事にて。
2009-07-14 09:29 | オペラ | Comment(3)
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