■ファン・ディエゴ・フローレス リサイタル (5/7)
都さんのトーク・レポがまだ書けてないけど、私にしては珍しく二夜続けてバービカンに行って来たので、忘れないうちに自分用メモを・・・まずは金曜のフローレス・コンサートから。
- 前回、喉の調子が悪くて後半はかなり可哀想なことになっていたあのコンサートと比べると、格段に良い出来。ピアノだけを相棒にしたintimateな雰囲気のコンサートに、この会場は大きすぎるよなあ・・・という気はしたけど。(フローレスはbig voiceの持ち主じゃないので、最上階までちゃんと声届くのかなぁと危惧していたが、バルコニーに座っていた友人のレポによれば、問題なく聴こえたと。)
- 前半は専らロッシーニの小品集から(Wikiによれば「サロン・ミュージック」)。上手いなあ・・・と唸らされはするものの、今ひとつ乗り切れずに睡魔に襲われそうになる瞬間あり。ここのところジャズばっかり聴いててすっかりジャズ脳になってしまってるせいか、あまりに心地よく品の良い彼の歌声・整ったサウンドに反応できなくなってるんだろうか ひょっとして・・・。(いかんなあ・・・)
- 二部はスペインのフォークロア風の歌曲(サルスエラ?)が続く。初めて聴く曲が大半なのでなかなか面白かった。が、どうも、なにかしっくりこない・いささかの違和感も感じられて・・・。フローレスの声質があまりに浮世離れした・天上的な性質のもののせいか、この種の庶民的な(大地にしっかり足がついてる)ナンバーは、私の耳には強く迫ってこなかった。私的に一番気に入って・もっと聴きたいと思わされたのはアンコール二曲目のフランス語のオペラ・アリア?あと、初めて(彼で)聴いた、これまたフランスもののウェルテルのアリアもなかなかよかったなあ。一番最後、アンコール四曲目は、ご愛嬌というかんじでリゴレットのアリア。(ピアノがあの旋律を奏で始めると、オーディエンスがどっと沸いていた。)ケレン味たっぷりに、コントロール力の確かさをみせつける終わり方に、客席は大喜びだったけど、生で聴いて、この曲はやっぱり彼には向いてないな・・・と確信してしまった。(なまじテクニックが優れてるだけに、役の向き不向きを決めるのはテクニックじゃないんだなーと改めて感じ入った次第。)
- この国のオペラ・オーディエンスに最も愛されているパフォーマーといって過言ではないフローレス、この夜もお客さんの喜びようは、そりゃーもう凄かったです。もう、ほとんどアイドル歌手のファンのノリ、会場内には"はあと"マークが盛んに飛び交っていて、満員の観客のラブラブ光線を一人果敢に受け止めるラブリーなテナーに、別の意味でも感心してしまった。
☆ Juan Diego Florez in recital @ Barbican Hall
Piano: Vincenzo Scalera
Domenico Cimarosa
- Il matrimonio segreto - Pria che spunti in ciel l'aura
Gioachino Rossini
- Peches de vieillesse, Book 1 - No. 2, La lontananza
- Peches de vieillesse, Book 3 - No. 9, Le Sylvain
- Soirees musicales - No. 4, L'orgia
- Otello - Che ascolto! ahime! che dici!
INTERVAL
Jose Serrano
- La alegria del batallon - El mismo rey del moro
Agustin Perez Soriano
- El guitarrico - Suena, guitarrico mio
Rafael Calleja & Tomas Barrera
- Emigrantes - Adios Granada, Granada mia
Amadeo Vives
- Dona Francisquita - Por el humo
Jules Massenet
- Werther - Pourquoi me reveiller?
Adrien Boieldieu
- La dame blanche - Viens, gentille dame
ENCORE
- "Cessa di più resistere..."
- French operatic aria?
- Peruvian folk song?
- "La donna e mobile..."
- 前回、喉の調子が悪くて後半はかなり可哀想なことになっていたあのコンサートと比べると、格段に良い出来。ピアノだけを相棒にしたintimateな雰囲気のコンサートに、この会場は大きすぎるよなあ・・・という気はしたけど。(フローレスはbig voiceの持ち主じゃないので、最上階までちゃんと声届くのかなぁと危惧していたが、バルコニーに座っていた友人のレポによれば、問題なく聴こえたと。)
- 前半は専らロッシーニの小品集から(Wikiによれば「サロン・ミュージック」)。上手いなあ・・・と唸らされはするものの、今ひとつ乗り切れずに睡魔に襲われそうになる瞬間あり。ここのところジャズばっかり聴いててすっかりジャズ脳になってしまってるせいか、あまりに心地よく品の良い彼の歌声・整ったサウンドに反応できなくなってるんだろうか ひょっとして・・・。(いかんなあ・・・)
- 二部はスペインのフォークロア風の歌曲(サルスエラ?)が続く。初めて聴く曲が大半なのでなかなか面白かった。が、どうも、なにかしっくりこない・いささかの違和感も感じられて・・・。フローレスの声質があまりに浮世離れした・天上的な性質のもののせいか、この種の庶民的な(大地にしっかり足がついてる)ナンバーは、私の耳には強く迫ってこなかった。私的に一番気に入って・もっと聴きたいと思わされたのはアンコール二曲目のフランス語のオペラ・アリア?あと、初めて(彼で)聴いた、これまたフランスもののウェルテルのアリアもなかなかよかったなあ。一番最後、アンコール四曲目は、ご愛嬌というかんじでリゴレットのアリア。(ピアノがあの旋律を奏で始めると、オーディエンスがどっと沸いていた。)ケレン味たっぷりに、コントロール力の確かさをみせつける終わり方に、客席は大喜びだったけど、生で聴いて、この曲はやっぱり彼には向いてないな・・・と確信してしまった。(なまじテクニックが優れてるだけに、役の向き不向きを決めるのはテクニックじゃないんだなーと改めて感じ入った次第。)
- この国のオペラ・オーディエンスに最も愛されているパフォーマーといって過言ではないフローレス、この夜もお客さんの喜びようは、そりゃーもう凄かったです。もう、ほとんどアイドル歌手のファンのノリ、会場内には"はあと"マークが盛んに飛び交っていて、満員の観客のラブラブ光線を一人果敢に受け止めるラブリーなテナーに、別の意味でも感心してしまった。
☆ Juan Diego Florez in recital @ Barbican Hall
Piano: Vincenzo Scalera
Domenico Cimarosa
- Il matrimonio segreto - Pria che spunti in ciel l'aura
Gioachino Rossini
- Peches de vieillesse, Book 1 - No. 2, La lontananza
- Peches de vieillesse, Book 3 - No. 9, Le Sylvain
- Soirees musicales - No. 4, L'orgia
- Otello - Che ascolto! ahime! che dici!
INTERVAL
Jose Serrano
- La alegria del batallon - El mismo rey del moro
Agustin Perez Soriano
- El guitarrico - Suena, guitarrico mio
Rafael Calleja & Tomas Barrera
- Emigrantes - Adios Granada, Granada mia
Amadeo Vives
- Dona Francisquita - Por el humo
Jules Massenet
- Werther - Pourquoi me reveiller?
Adrien Boieldieu
- La dame blanche - Viens, gentille dame
ENCORE
- "Cessa di più resistere..."
- French operatic aria?
- Peruvian folk song?
- "La donna e mobile..."
2010-05-10 02:22
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